秀作
モチーフは音
会話、方言
音楽(前衛音楽)
批評、言論
近所のうわさ
火災(空襲)
大作なので、少しずつ読むのがかんじん。
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砂の器 (カッパ・ノベルス 11-9) 新書 – 1961/7/1
松本 清張
(著)
東京の蒲田、終電車が出たあとの車庫の中に、ボロきれのように捨てられた一個の死体――
一つの証拠も足あとさえ残さず、煙のように大都会の群集の中に溶け込んでしまった犯人――そうして迷宮入りした一つの事件が、ひとりのベテラン刑事の執念の前に、しだいに真実の姿をあらわしてゆく。第一、第二、第三と、完全犯罪の成功に酔う犯人と、ひたすらの粘りでこれを追う捜査陣の対決のうちに、静かなサスペンスがあふれ、高まる。テレビドラマも大反響を呼んでいるこの作品は、推理小説に「社会」を導入し、「人生」を投影させた先駆者である松本清張の代表作だ。人生の深淵に触れたこの名作が、オリジナルのカッパ・ノベルス版で緊急重版。
一つの証拠も足あとさえ残さず、煙のように大都会の群集の中に溶け込んでしまった犯人――そうして迷宮入りした一つの事件が、ひとりのベテラン刑事の執念の前に、しだいに真実の姿をあらわしてゆく。第一、第二、第三と、完全犯罪の成功に酔う犯人と、ひたすらの粘りでこれを追う捜査陣の対決のうちに、静かなサスペンスがあふれ、高まる。テレビドラマも大反響を呼んでいるこの作品は、推理小説に「社会」を導入し、「人生」を投影させた先駆者である松本清張の代表作だ。人生の深淵に触れたこの名作が、オリジナルのカッパ・ノベルス版で緊急重版。
- 本の長さ478ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日1961/7/1
- ISBN-104334030092
- ISBN-13978-4334030094
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (1961/7/1)
- 発売日 : 1961/7/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 478ページ
- ISBN-10 : 4334030092
- ISBN-13 : 978-4334030094
- Amazon 売れ筋ランキング: - 180,329位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1909-1992)小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔読んだ作品をもう一度読めてよかった。若い時に読んだのとは感想がちがいました。安価で助かりました。
2015年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古い本なので、印刷の微妙なカスレなど、味があって
楽しめました。
楽しめました。
2014年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さすがに松本清張の代表作品です。
展開が遠隔からの細かな設定から核心的な処へとつながるスリルは何とも言えない快感です。
展開が遠隔からの細かな設定から核心的な処へとつながるスリルは何とも言えない快感です。
2018年1月27日に日本でレビュー済み
・サノーさん一言コメント
「社会派推理小説という新ジャンルを拓いた巨匠が描く、人間の怒りと憎しみの連鎖と矛盾」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「老練な刑事とともに、複雑な事件を紐解いていきましょう。昭和の情景、当時の日本の旅情も楽しめる一冊です」
【ウノーさんおすすめ度★★★★☆】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):何百年、何千年と変わらない「人間という生き物」がいる一方で、人間を取り巻く社会やインフラ、テクノロジーは、ほんの数十年で「激変」する。
ウノーさん(以下ウ):昔、読んだ作品だと思ったのですが、いま読むと「昭和の世の中」が遥か太古のように感じられました。
サ:いかに、ここ数十年の「変化」が大きいのか、こういう「時代を超えた傑作」を読むと、はっきり認識できる。
ウ:やっぱり「インターネット」の発現と普及は、ほんの数十年前を「太古」にしてしまうほど「変化」だったんですね。
サ:通信手段も同じだ。固定電話も普及してないところから、一家に一台となり、電話ボックスにより外で会話できるようになり、衛星電話、携帯電話、ガラケーとなって「スマホ」に至ったわけだ。
ウ:この作品では、「昭和中期の社会」とインフラ、世相を楽しみながら、わずかな「手掛かり」から、真相に迫っていく推理小説の楽しさを堪能できます。
サ:重要な「証拠」だった「証言」や「物証」が「おとり」となり、些細な気づきや発想が「証拠」へと昇華していくストーリー展開は、名人の芸だといっていい。
ウ:時代の寵児、松本清張を楽しむには、うってつけの一冊です。
サ:日本の方言、言語の特性を「トリック」に利用し、読む人を惑わしていく。
ウ:伏線の貼り方も絶妙です。物語の「その時点」では、全く意味をなさない「描写」が、真相に迫った後に「重大な意味」をもつように仕組まれた構成は、真似できるものではありません。
サ:でも、読んでいて、つい思ってしまう。「これって、検索すれば、すぐわかるよな」と。
ウ:「もし、今西刑事がスマホを持っていて、地図検索できたなら」とか、どうしても連想してしまいました。
サ:さすがの清張さんも、よもや60年後のネットワーク社会を想定することはできなかった。
ウ:想定する必要もありませんし。その時代を写し取り、その時代の矛盾を「推理小説」という形式で発表しつづけたのですから、いま読んでも「別の面白さ」が響くわけです。
【了】
「社会派推理小説という新ジャンルを拓いた巨匠が描く、人間の怒りと憎しみの連鎖と矛盾」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「老練な刑事とともに、複雑な事件を紐解いていきましょう。昭和の情景、当時の日本の旅情も楽しめる一冊です」
【ウノーさんおすすめ度★★★★☆】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):何百年、何千年と変わらない「人間という生き物」がいる一方で、人間を取り巻く社会やインフラ、テクノロジーは、ほんの数十年で「激変」する。
ウノーさん(以下ウ):昔、読んだ作品だと思ったのですが、いま読むと「昭和の世の中」が遥か太古のように感じられました。
サ:いかに、ここ数十年の「変化」が大きいのか、こういう「時代を超えた傑作」を読むと、はっきり認識できる。
ウ:やっぱり「インターネット」の発現と普及は、ほんの数十年前を「太古」にしてしまうほど「変化」だったんですね。
サ:通信手段も同じだ。固定電話も普及してないところから、一家に一台となり、電話ボックスにより外で会話できるようになり、衛星電話、携帯電話、ガラケーとなって「スマホ」に至ったわけだ。
ウ:この作品では、「昭和中期の社会」とインフラ、世相を楽しみながら、わずかな「手掛かり」から、真相に迫っていく推理小説の楽しさを堪能できます。
サ:重要な「証拠」だった「証言」や「物証」が「おとり」となり、些細な気づきや発想が「証拠」へと昇華していくストーリー展開は、名人の芸だといっていい。
ウ:時代の寵児、松本清張を楽しむには、うってつけの一冊です。
サ:日本の方言、言語の特性を「トリック」に利用し、読む人を惑わしていく。
ウ:伏線の貼り方も絶妙です。物語の「その時点」では、全く意味をなさない「描写」が、真相に迫った後に「重大な意味」をもつように仕組まれた構成は、真似できるものではありません。
サ:でも、読んでいて、つい思ってしまう。「これって、検索すれば、すぐわかるよな」と。
ウ:「もし、今西刑事がスマホを持っていて、地図検索できたなら」とか、どうしても連想してしまいました。
サ:さすがの清張さんも、よもや60年後のネットワーク社会を想定することはできなかった。
ウ:想定する必要もありませんし。その時代を写し取り、その時代の矛盾を「推理小説」という形式で発表しつづけたのですから、いま読んでも「別の面白さ」が響くわけです。
【了】
2018年11月27日に日本でレビュー済み
松本清張の代表作でいまさら言うこともないのですが
私は交互に描かれる警察の捜査がワクワクでヌーボーグループは飛ばして
何度となく読みました。
のちに、横山秀夫のように警察内部の階級闘争とかいがみ合い
刑事たちの家庭的な悩みとか複雑にに絡み合うのを読んで
そう、警察官だって人間だもの と深く納得はしましたが
清張作品に登場する刑事はそういうの一切ないです
刑事たちは粉骨砕身犯人をあげるために一致協力して努力し
上司は部下を暖かく見守り家庭は円満、
いつもワンパターンにシンプルだからこれで事件の謎解きに集中できる
清張の刑事警察ものはどれをとってもほのぼのとした気持ちになれます。
私は交互に描かれる警察の捜査がワクワクでヌーボーグループは飛ばして
何度となく読みました。
のちに、横山秀夫のように警察内部の階級闘争とかいがみ合い
刑事たちの家庭的な悩みとか複雑にに絡み合うのを読んで
そう、警察官だって人間だもの と深く納得はしましたが
清張作品に登場する刑事はそういうの一切ないです
刑事たちは粉骨砕身犯人をあげるために一致協力して努力し
上司は部下を暖かく見守り家庭は円満、
いつもワンパターンにシンプルだからこれで事件の謎解きに集中できる
清張の刑事警察ものはどれをとってもほのぼのとした気持ちになれます。
2008年6月21日に日本でレビュー済み
砂の器は、もし映画(加藤剛主演版)がなければ、
それはそれで完成度のある作品なんでしょうが
時代に埋没していたでしょう。
映画版(加藤剛主演版)があって
テレビ版があって
それぞれがオリジナルとは異なる部分が多くあり
そこではじめてオリジナルを読んでみたいという
そんな問題意識が興るのです。
オリジナルにあるのは、らい病への偏見です。
そして、犯人と父親がさすらった長く辛い旅は
映画版を見てからオリジナルにあたったほうがイメージしやすくてよいのかと思います。
テレビ版の「宿命」という解釈は、
時代の埋没を避けるために仕方がなかったのかも知れませんが
私は、無理があったように思います。
それはそれで完成度のある作品なんでしょうが
時代に埋没していたでしょう。
映画版(加藤剛主演版)があって
テレビ版があって
それぞれがオリジナルとは異なる部分が多くあり
そこではじめてオリジナルを読んでみたいという
そんな問題意識が興るのです。
オリジナルにあるのは、らい病への偏見です。
そして、犯人と父親がさすらった長く辛い旅は
映画版を見てからオリジナルにあたったほうがイメージしやすくてよいのかと思います。
テレビ版の「宿命」という解釈は、
時代の埋没を避けるために仕方がなかったのかも知れませんが
私は、無理があったように思います。