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犬は「びよ」と鳴いていた: 日本語は擬音語・擬態語が面白い (光文社新書 56) 新書 – 2002/8/20

4.0 5つ星のうち4.0 54個の評価

「つるつる」「すべすべ」「ドンドコドン」日本語の名脇役たちの魅力と歴史と謎
「私が一番最初にひっかかったのは、平安時代の『大鏡』に出てくる犬の声です。「ひよ」って書いてある。頭注にも、「犬の声か」と記してあるだけなのです。雛じゃあるまいし、「ひよ」なんて犬が鳴くかって思う。でも、気になる。これが、私の擬音語・擬態語に興味をもったきっかけでした。」(本文より)
英語の3倍・1200種類にも及ぶという日本語の「名脇役」擬音語・擬態語の歴史と謎を、研究の第一人者が興味深く解き明かす。
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商品の説明

著者について

山口仲美(やまぐちなかみ)
1943年静岡県生まれ。埼玉大学教養学部教授。文学博士。お茶の水女子大学文教育学部国語国文学科卒。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。著書に、『平安文学の文体の研究』(明治書院)、『ちんちん千鳥のなく声は・日本人が聴いた鳥の声・』(大修館書店)、『「源氏物語」を楽しむ・恋のかけひき・』『平安朝“元気印﨟列伝』(ともに丸善)、『平安朝の言葉と文体』(風間書房)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 光文社 (2002/8/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/8/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 277ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4334031560
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4334031565
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 54個の評価

著者について

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山口 仲美
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年7月5日に日本でレビュー済み
最近著者の講演会を聴く機会があった。「日本語の世界―オノマトペ―」と言う演題である。オノマトペは擬態語・擬音語を意味するフランス語で著者の研究テーマである。日本語は他の言語に比較してオノマトペが豊富で、広辞苑で調べたところ、英語の5倍あるそうだ。多くの言葉がオノマトペが語源になっている。叩く、吹く、吸う等も擬態語に「ウ」行の字を付けて動詞化したもの。徳利(とっくり)もトクトクと注ぐことから来ている。鳥や動物の名前も然り。ネーと鳴く動物に可愛いものに付ける語尾「コ」を付けて「ネコ」。ヒヨヒヨ鳴く「ヒヨコ」、ベーと鳴く「ベコ(牛)」も同様である。講演が面白かったので講師の著書を読んでみた。

今昔物語にはオノマトペが多く紹介されており、これらを参考に著者はかなり学問的にオノマトペを分析して著書に書いているので、退屈する読者もいるかもしれない。印象に残ったところを紹介してみる。

30年前(注:この本の出版は2002年)に見られて現在は使われていない擬音語が紹介されている。「雨戸と言うものは苦労のたね。戸袋からやっと引き出したら敷居が走らず。ガタピシ、ガタピシ。今はもう雨戸なんてありませんからね。30年前にも「チン」があったが、時計が「チン」と1時を打ったとか、さあお鼻を「チン」しましょうがこの頃の「チン」の意味。今は電子レンジの「チン」である。

狂言『竹生島詣』に面白い話が出てくる。カラスとスズメが親子だった。スズメがカラスに向って「父父(チチチチ)」と鳴いたら、カラスが「おお子か子か(コカコカ)と答えていた。

講演会でも紹介された著書の題名にもなっている『犬は「びよ」と鳴いていた』は次のように記述している。犬の鳴き声は「ワン」だが、江戸時代以前は「ビヨ」と言っていた。犬の飼い方で鳴き声も変わって来たと言う。江戸時代以前は放し飼いだったので「遠吠え」の音「ビヨ」を使っていたが江戸時代以降は縄を首に巻いて飼っていたので身近な「ワン」が鳴き声になった。

言葉に関心がある方には是非ともお薦めする本である。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
犬が「びよ」と泣いていたことは、歌舞伎などを見ていれば常識なことなので、読んでいても面白い本ではありませんでした。
2020年5月14日に日本でレビュー済み
著者は擬音語・擬態語の研究者である。題名の犬の鳴き声の「びよ」に惹かれてこの本を買った。江戸時代の途中までは、日本人は犬の鳴き声を「びよ」と聞いていたらしい。まあ、英語圏の人間は「バウワウ」と聞こえるらしいから、さもありなん。フィリピン人は英語が堪能なので、やはりバウワウと聞こえるらしい。それにしても、英語の擬音語・擬態語が約350語に対して日本語は役1200語あるというから面白いが、何故なんだろうな。その辺は書いていないが、主に動物に関する擬音語・擬態語の変遷について詳しく書いてある。後半はちょっと間延びしたかんじかなあ。平安時代の今昔物語の擬音語・擬態語のうち生き残っているのが6割近いのは意外なのかそうでないのか。和歌に掛詞として擬音語・擬態語が結構たくさん使われているのは、新たな認識だった。
2008年3月13日に日本でレビュー済み
高校生だったら、
古文の時間に、
こんなところから入れば、
また違った古典の世界に入れたのでは…。

やっぱり、
万葉やら平安の世界の人の
気持ちに近づくには、
オノマトペがいい導入になるのでは、
と思いました。

おもしろいです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年4月8日に日本でレビュー済み
古今東西の参考資料をもとにして擬音語や擬態語の変遷などを紐解いていますが,興味深く読めたかというとそうでもなかったというのが読後の感想です.

まず,擬音語や擬態語というのは個人の感性や時事性に基づくものであり,過去の事例を挙げてもあまり意味がなく,掘り下げても仕様がないと考えていましたが,この考えを払拭するほどのトピックが本書にはありませんでした.確かに古典作品中での擬音語や擬態語を別の意味にかけているというのは面白かったのですが,それ以上に興味をそそられることはありませんでした.

古典から現代の漫画まで横断して擬音語,擬態語を解析しているのが本書の特徴でありますので,それが面白いと思える人になら価値ある良書となるでしょう.
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年4月11日に日本でレビュー済み
言われてみれば当たり前ですね、昔は今と表記が違っていましたもの。
それにしても、思いも寄らない鳴き方が次々出てきてびっくりしました。
そして、古典にもちゃんと鳴き声が表現されていたことにも驚きました。
言葉の世界が広がった気がします。
同著者の別の本も読んでみたくなりました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年8月24日に日本でレビュー済み
作者が夢中になってしまった、その気持ちがわかる。
しょっぱなから、たくさんの擬態語・擬音語が出てくるが、
そのどれもが、身になじんだ、耳に楽しいものばかり。
その反面、『あーそうなんだ、知らなかった!』
思わず叫んでしまうおもしろい事実がいっぱい。
なかでも、源氏物語の紫式部のこまやかな擬態語の使いわけなどは、
「これは、ぜひ、国語の先生に聞いてみてやろう」
などとほくそえみたくなる楽しさに満ちています。
日本語のいろんな研究本などはやはり専門家にしかわからない面があると思うのですが、
この本は本当にただ日本語の『ネイティブ・スピーカー』であるというだけで、
日本語のおもしろさ楽しめる方法を教えてくれます。
古典嫌いの学生さん。
読んでみてください。おもしろいよ。
この作者の大学での講義も聴いてみたいです。
28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年8月31日に日本でレビュー済み
タイトルにひかれての購入でした。目次をみているとけっこう学問的な本に見えて、実際に読んでみるとやはりそうでした。著者がかなりの時間をかけて擬音語・擬態語学を構築するべく多面的に調べた上で書かれたものであろうと推理しながら読み終わりました。

しかし、当方は雑学的知識を求めての読書なので体系的なことは横に置いて、興味がわいたものだけが記憶に残りました。
今昔物語集の時代からひきつがれている擬音語・擬態語がかなりあるようで、5割~6割は今でも使われていることや、作家でも使うことを好まない人がいて三島由紀夫や森鴎外がそうだったらしいことも知りました。

これまで無意識に使ってきた擬音語・擬態語ですが、今後は、時々歴史や変化のことを意識することがありそうです。ことばへの好奇心を刺激してくれるいい本だと思いました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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