日本の日常風景において、鳥居というのはどんなところであってもあまりにもその場に溶け込み過ぎて、有名な社寺の鳥居以外はじっくりと見る事も考察することもほとんどありませんでした。
鳥居とひとことでいってもデザインや在り方がずいぶんとバラエティに富んでおり土地の神話や文化風習なども汲んでいたりしていることがわかりました。多くはありませんが、日本以外の近隣アジアの鳥居というのも紹介されており興味深かったです。
値段と読みやすさからいっても、とっつき易い「鳥居本」でありました。
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鳥居 (光文社新書) 新書 – 2002/10/17
稲田 智宏
(著)
鳥居とは何だろうか その美、ルーツ、神話etc. 未知の世界を探検する
鳥居とはいったい何だろうか。
日本全国およそどんな地域でも目にすることができ、当たり前のように視界に入ってくるため人は鳥居を特別意識することがない。しかし近年、その鳥居が大きく取り沙汰されるある問題が起こった・・・・・・。
普段見慣れているものを見直すことによって見えてくる世界。様々な種類の鳥居の魅力、日本神話の中の鳥と柱との関係、そして鳥居とは何か。気鋭の研究者が考察する。
鳥居とはいったい何だろうか。
日本全国およそどんな地域でも目にすることができ、当たり前のように視界に入ってくるため人は鳥居を特別意識することがない。しかし近年、その鳥居が大きく取り沙汰されるある問題が起こった・・・・・・。
普段見慣れているものを見直すことによって見えてくる世界。様々な種類の鳥居の魅力、日本神話の中の鳥と柱との関係、そして鳥居とは何か。気鋭の研究者が考察する。
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2002/10/17
- ISBN-104334031676
- ISBN-13978-4334031671
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商品の説明
著者について
著者 稲田 智宏(いなだともひろ)
1965年長崎県生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科倫理学専攻卒。國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程後期満期単位取得。日本神話や神道思想を中心に、日本文化や宗教思想などに関心を持つ。分担執筆に『神道用語の基礎知識』(角川選書)がある。
END
1965年長崎県生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科倫理学専攻卒。國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程後期満期単位取得。日本神話や神道思想を中心に、日本文化や宗教思想などに関心を持つ。分担執筆に『神道用語の基礎知識』(角川選書)がある。
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2002/10/17)
- 発売日 : 2002/10/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 216ページ
- ISBN-10 : 4334031676
- ISBN-13 : 978-4334031671
- Amazon 売れ筋ランキング: - 724,964位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2002年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鳥居については大まかな分類と種類ごとに各地で取材されたであろう写真が、モノクロながら添付されています。
ですが、鳥居とタイトルされた本を開いて最初に始まる戦前・戦中の国家神道や神社などの扱われ方が続きストレスを感じます。
その他にも筆者の関心の赴くままに話題が進み、最後は神道と鳥の関係で終わる。
筆者さまの関心事、国家神道の総括だとか神道と鳥の関係とか、興味の方向性も近く理解できます。
しかしながら、これは鳥居というタイトルの本では無いだろう
と言うのが率直な感想です。
ですが、鳥居とタイトルされた本を開いて最初に始まる戦前・戦中の国家神道や神社などの扱われ方が続きストレスを感じます。
その他にも筆者の関心の赴くままに話題が進み、最後は神道と鳥の関係で終わる。
筆者さまの関心事、国家神道の総括だとか神道と鳥の関係とか、興味の方向性も近く理解できます。
しかしながら、これは鳥居というタイトルの本では無いだろう
と言うのが率直な感想です。
2019年7月6日に日本でレビュー済み
"鳥居とはいったい何だろうか。この問いに充分な答を与えることは簡単なようでいて、やはり案外と難しい"2002年発刊の本書は、知られているようで知られていない鳥居というものに関して、基本的意義や、周辺にある意義を豊富な写真や自由な考察にて伝えてくれています。
個人的には、たしかにどこででも見かけるのに、そもそも一体どうして鳥居という名称なのか?加えて一体どうして在るのか?を説明できない事からタイトルに惹かれて本書を手にとりました。
さて、本書では靖国神社に代表される『侵略のシンボル』として問題視されもする鳥居について触れつつも、そういった【色眼鏡を抜きに鳥居はもちろん、神社や神道を語っても良いのでは?】と全国各地の60種を越える様々な形を持つ鳥居を紹介してくれているわけですが。長崎の一本足、鹿児島の埋没、龍や大蛇が巻きつく東京、そして謎めく三柱と、まるで【鳥居巡りの全国旅行】をしているようで楽しく読ませていただきました。
また後半では"鳥居のルーツを探る"として『古事記』『日本書紀』『風土記』といった文献に触れつつ【鳥居をくぐることの意味】や【鳥居の語源と解釈】について、自由に論じてくれているわけですが。こちらはこちらで、絶対的な答えが未だないことから、かえって知的好奇心を刺激してくれる部分もあって興味深く読ませていただきました。
直球的に、街中で見かける鳥居に興味をもった誰かへ。また日本神話に興味ある誰かにもオススメ。
個人的には、たしかにどこででも見かけるのに、そもそも一体どうして鳥居という名称なのか?加えて一体どうして在るのか?を説明できない事からタイトルに惹かれて本書を手にとりました。
さて、本書では靖国神社に代表される『侵略のシンボル』として問題視されもする鳥居について触れつつも、そういった【色眼鏡を抜きに鳥居はもちろん、神社や神道を語っても良いのでは?】と全国各地の60種を越える様々な形を持つ鳥居を紹介してくれているわけですが。長崎の一本足、鹿児島の埋没、龍や大蛇が巻きつく東京、そして謎めく三柱と、まるで【鳥居巡りの全国旅行】をしているようで楽しく読ませていただきました。
また後半では"鳥居のルーツを探る"として『古事記』『日本書紀』『風土記』といった文献に触れつつ【鳥居をくぐることの意味】や【鳥居の語源と解釈】について、自由に論じてくれているわけですが。こちらはこちらで、絶対的な答えが未だないことから、かえって知的好奇心を刺激してくれる部分もあって興味深く読ませていただきました。
直球的に、街中で見かける鳥居に興味をもった誰かへ。また日本神話に興味ある誰かにもオススメ。
2013年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「鳥居」の種類紹介本でした。歴史的意味合いや、発祥など知りたいと思いましたが、残念ながらそういう本ではありませんでした。
韓国ドラマで「伽耶の王キム・スロ」の場面で、館の門の位置に飾りの多い「鳥居」があり、中国ドラマの「孔子」を見ていたら、一番
簡単な、地図記号のような「鳥居」がありました。それぞれの国で、どういう歴史的な考察からそういう「鳥居」のようなものを置いた
のか。そういうものが書いてある本を探しておりました。
韓国ドラマで「伽耶の王キム・スロ」の場面で、館の門の位置に飾りの多い「鳥居」があり、中国ドラマの「孔子」を見ていたら、一番
簡単な、地図記号のような「鳥居」がありました。それぞれの国で、どういう歴史的な考察からそういう「鳥居」のようなものを置いた
のか。そういうものが書いてある本を探しておりました。
2021年3月3日に日本でレビュー済み
鳥居のことについては良いです。ただ左巻きの人なんですかね、反日的というか自虐思想が醜いです。
2020年5月27日に日本でレビュー済み
神社において鳥居は一般目線からも見慣れたものであり、切り口としても身近なので、一度は絞った解説をした本を読み、理解をある程度固めておきたいところです。
この本はそんな鳥居に関して、歴史的背景、概要、種類、記紀においての関連した記述などを写真や図を交え、各種資料や書籍を引用しつつ平易に論述しています。
著者にとって初の単著であったようなので荒削りな箇所も多少は見受けられるようですが、安価に手に入る鳥居の解説書としては充分おすすめできる内容かと思います。
この本はそんな鳥居に関して、歴史的背景、概要、種類、記紀においての関連した記述などを写真や図を交え、各種資料や書籍を引用しつつ平易に論述しています。
著者にとって初の単著であったようなので荒削りな箇所も多少は見受けられるようですが、安価に手に入る鳥居の解説書としては充分おすすめできる内容かと思います。
2004年1月22日に日本でレビュー済み
前半は、いろんな鳥居紹介という感じで。
ニューズウイーク誌の表紙に使われた鳥居の図版などもあり、非常にありがたいんですけど、<種類としては明神系の鳥居だが額束はなく、野球のバットのような柱は実際にあまり目にすることはない形の空想上の鳥居である。>(34頁)なんて書いてるんですけどね、楔にまでつけられた雨覆屋根からしても、どう見たって厳島神社の大鳥居をモデルにしてることは間違いないんですよ。あすこの鳥居も柱の下部にいくにつれ太くなってるんです。
それもわからんのかこいつは、と。
後半は、鳥居の由来について考察しております。
途中から、日本神話などにおける鳥の霊性っつうかそういう部分に着目し、鳥居と結びつけようとしてるんですけどね。
んじゃ、日本以外で、世界中に、鳥を神聖視した民族はないのか、と。
そういう民族は、おそらく沢山いるだろう。そいつらは鳥居のようなものをこさえているのか、と。
そうじゃなきゃなんで日本だけなんだ、と。
ぜんぜん解決できてませんでした。
でもまあ、いまいちばん手に入れやすい鳥居の入門書ですから、興味を持った方は購入するしかないですよね。
ニューズウイーク誌の表紙に使われた鳥居の図版などもあり、非常にありがたいんですけど、<種類としては明神系の鳥居だが額束はなく、野球のバットのような柱は実際にあまり目にすることはない形の空想上の鳥居である。>(34頁)なんて書いてるんですけどね、楔にまでつけられた雨覆屋根からしても、どう見たって厳島神社の大鳥居をモデルにしてることは間違いないんですよ。あすこの鳥居も柱の下部にいくにつれ太くなってるんです。
それもわからんのかこいつは、と。
後半は、鳥居の由来について考察しております。
途中から、日本神話などにおける鳥の霊性っつうかそういう部分に着目し、鳥居と結びつけようとしてるんですけどね。
んじゃ、日本以外で、世界中に、鳥を神聖視した民族はないのか、と。
そういう民族は、おそらく沢山いるだろう。そいつらは鳥居のようなものをこさえているのか、と。
そうじゃなきゃなんで日本だけなんだ、と。
ぜんぜん解決できてませんでした。
でもまあ、いまいちばん手に入れやすい鳥居の入門書ですから、興味を持った方は購入するしかないですよね。
2003年11月24日に日本でレビュー済み
日本の神社における鳥居の諸類型を解説するだけに留まらず,海外にある鳥居や街中の「鳥居」まで広く解説されていて面白くまとまっている。また,天皇家と鳥居の関わりを示す「事例」も提示されており,鳥居の問題を考えさせてくれる姿勢には共感を感じる。
しかし,この本のコアともいうべき鳥居のルーツを示す第4章は,鳥居とはほとんど関係がない記述に多くの紙面を割かれている点は大変残念。最後に結局何を主張したいのかもあいまいである。著者の「鳥居論」が提示されているとは言いがたいのではなかろうか。また,ルビの振り方も一番初めのその漢字が出ているところにはなく,2番目に登場したときに振ってあったり,人名もある人には敬称の「氏」を付けているのに,他の人には付けていなかったりと統一性を欠いてしまっている。改訂版では改善を望みたい。
とは言え,この価格で鳥居について問題提起する書を世に問う意義は大きい。著者の今後の研究成果が楽しみである。
しかし,この本のコアともいうべき鳥居のルーツを示す第4章は,鳥居とはほとんど関係がない記述に多くの紙面を割かれている点は大変残念。最後に結局何を主張したいのかもあいまいである。著者の「鳥居論」が提示されているとは言いがたいのではなかろうか。また,ルビの振り方も一番初めのその漢字が出ているところにはなく,2番目に登場したときに振ってあったり,人名もある人には敬称の「氏」を付けているのに,他の人には付けていなかったりと統一性を欠いてしまっている。改訂版では改善を望みたい。
とは言え,この価格で鳥居について問題提起する書を世に問う意義は大きい。著者の今後の研究成果が楽しみである。