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下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書) 新書 – 2005/9/20
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もはや「中流」ではない。「下流」なのだ
「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きている者も少なくない。その方が楽だからだ。(「はじめに」より)
「下流社会」とは具体的にどんな社会で、若い世代の価値観、生活、消費は今どう変わりつつあるのか。マーケティング・アナリストである著者が豊富なデータを元に書き上げた、階層問題における初の消費社会論。
- ISBN-104334033210
- ISBN-13978-4334033217
- 出版社光文社
- 発売日2005/9/20
- 言語日本語
- 本の長さ284ページ
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
消え行く中流幻想
日本社会に地殻変動が起きている。安定就職を前提とした中流階層モデルの崩壊は、目に見える仕組みやルールだけでなく、国民の価値観や生きる意欲に大きな影響を及ぼしている。
国民の消費動向分析と意識調査を基に、中流層崩壊の先には衝撃的な未来が待ち受けていると予測する書が『下流社会』(アマゾンジャパン1位)だ。所得が低いだけではなく、生活能力や働く意欲、学ぶ意欲に欠け、「だらだら歩き、だらだら生きている」ような階層集団が「下流社会」を形成しつつあると論じる。彼らの特徴として、団塊ジュニア男性なら「自民党、フジテレビ、スポーツ観戦が好き」、女性なら「自分らしさを口にしたがる傾向」などを挙げる。消費財を売る企業には、下流層とその対極にある富裕層の2つの市場を見据えた商品開発力が求められていると呼びかける。
(日経ビジネス 2006/02/06 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2005/9/20)
- 発売日 : 2005/9/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 284ページ
- ISBN-10 : 4334033210
- ISBN-13 : 978-4334033217
- Amazon 売れ筋ランキング: - 229,547位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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では何が足りないのか?それは意欲だ。コミュニケーション、生活、労働、学び、消費、人生への意欲が低く、所得は上がらず、未婚率も高い。中流であることへの意欲がなく、中流から降りる人だ。だらだら歩いて生きている者もいる。楽だからだ。かつて日本は上昇気流の中にいた。上は素晴らしいはずと期待した。しかし七合目くらいで周りを見渡すとみなそこそこ豊かだ。努力せずとも生きられる。苦労して頂上に登ろうとしなくなった。すると降りるだけになる。
著者は類型化する。女性はミリオネーゼ系、お嬢系、ギャル系、かまやつ女系、普通のOL系の五つに分ける。男性はヤングエグゼクティブ系、ロハス系、SPA!系、フリーター系の四類型だ。下流の特徴的な意識は何か?自分らしさ志向や自己能力感だ。自分らしさ派は、高収入が得られず生活水準が低下。自分には人より優れたところがある。そういう自己能力感の強い人は、学習時間が短く高学歴を求めずに現状志向。彼らはコミュニケーションを避け、社会への適応を拒み、未婚、子どもなし、非正規雇用のまま年をとり、階層意識も満足度も低い傾向となる。子どもがいても学習の機会が奪われ、下流から抜け出せない。格差の連鎖、希望格差である。
このまま放置して良いのか?パラサイトシングルの子の親は、定年後もずっと働かなくてはならないと覚悟を決める。下流社会の一部は労働、税金、年金、医療保険などで社会貢献することなく年をとる。逆に生活保護を受け、メンタルヘルスの課題を抱え、医療費がかかり、税金を投入せざるを得ない存在となる。処方箋やいかに?日本の政策決定に重く深くのしかかる課題である。著者の提案が巻末にいくつか載っている。だが残念ながらまともに読めた内容ではない。本著は八十万部以上売れたという。解決を提言する著作が登場し、百万部以上売れるようになってもらいたい。そう思うのは私だけではないだろう。
顧客に飽きられた小売業のシンプルに言い訳。
先日、西武がヨドバシカメラに売却されたことで
100%証明された。
若者を標的にして、老人に媚びうる書評は売れるので
個人的には、売れる本を書いた。と言う事だろう。
著者が西武グループパルコ出身である有ることがあまりにも気の毒。
やはり、国立大学出身者は公務員に成る方が良いという事だろう。
しかし、パルコを西武を過信に招いた当時の流行雑誌の責任も大きい。
著者は時代の犠牲者といえる。
個人的に共感できる部分が多いが、ここまで予想が180度違う社会が来ると。
哀れだ。
ショッピングとは文化などではなく、
下流消費者にすり寄る下世話なビジネスに過ぎない。
文化を創造できるカテゴリーではない。
ヨドバシカメラが証明した。
本書には統計数値の表やグラフが多数のせられているが,そのためによみにくくなっているのは否定できない.どうせ大胆な解釈をくわえるのであれば,表やグラフを多数のせて客観的なフリをする必要もなかったのではないだろうか.写真についてもそれとキャプションがあっているかどうかは疑問である.
分析(のようなもの)に終始しています。
体感的に確かにと思わせる部分はあるものの、
それで今、正に実際に苦しんでいる人々が
どうしたら上流とは言わない、中流に
戻れるかの具体的な記述がない。
まぁもっと直接的に言えば、下流と呼ばれる人への
軽侮が透けて見え、その軽侮を補完する為に
あたかもなデータを並べているという印象。
(結局これってある意味普遍的な、
生活保護を受ける人間は怠惰かそれとも
社会が悪いからかといういつもの問いに辿り着くような気がする。
そして作者は恐らく前者のスタンスなのだろう)
下流に行きたくないと思って本書を
読む時間があれば別の本を読むなり
した方が有意義かと読後思った。
この本は「自分がどの位置にいるのか」というスタンスで読まれてしまう危険性がありますね。趣味思考と性別で、あなたは下流人間ですと判断されたら嬉しくないですもんね。
「2極化現象」系の本は、この本でいう「上流」本と「下流」本を一緒に読む必要があるかも?
検索条件として①タイトル検索ワードが「社会」②ジャンルが「本」③レビュー数が「100件以上」である。その結果、6件がリストされた。検索結果を、◆タイトル◆レビュー数◆評価の平均点、の順に記す。
①『下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)』、363、2.6
②『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)』、119、4.7
③『反転―闇社会の守護神と呼ばれて (幻冬舎アウトロー文庫)』 、115、4.4
④『社会人大学人見知り学部 卒業見込 (ダ・ヴィンチブックス)』、108、4.7、2016-05-27
⑤『反社会学講座』、101、4.4
⑥『反社会学講座 (ちくま文庫)』、101、4.4
販売数80万部とも言われるベストセラーの本書は、レビュー数が圧倒的に多く、他の約3倍ある。しかしながら、評価となると、一転する。他の5冊の評価が、全て4.4以上なのに対して、本書だけ2.6だ。統計処理を行わなくとも、低評価であることは、一目瞭然だ。ここまで明らかな違いがあるとは予想しなかったが、これが事実だ。
この検索結果は、本書は、ベストセラーにも拘わらす、内容に関して大いに問題あることを示している。内容に関してのコメントは、他のレビューに詳しく記載されており、私と同意見も多く含まれている。
なぜこのような低評価の本が生まれたのか?そのヒントが、最終章にあると思われる。その部分を引用しよう。
『私は20代のサラリーマン時代、他人より非常に仕事が速かった。・・・人より仕事の速い私は、次々と多くの責任ある仕事をこなした。本来、課長か部長のすべき仕事を、28歳の平社員が行って、それでも給料は平社員としての給料でしかなく、しかも仕事が遅くて残業代の多い後輩よりも少なかったのだ。』
自分を極めて優秀だと自慢し、他者を明らかに見下した態度だ。優秀かどうかは、他者が判断・評価するのであって、自分から言うものではない。
「自信を持って仕事に向き合う事は重要であるが、常に謙虚な姿勢は持ち続けなければ、足元をすくわれる」
多くの賢者が、「謙虚さ」の重要性を指摘しているにも拘らずだ。
自分を必要以上に自慢する人間に、ろくな人物はいない。こんな自己陶酔者に、客観的な仮説が出る訳もなく、個人的で歪曲された考えを、見下した一般人に押し売りした結果が本書である。