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古伝空手の発想 身体で感じ、「身体脳」で生きる (光文社新書) 新書 – 2005/11/16
600年の伝統の武術空手に、真の生き方を学ぶ
野球・格闘技・ラグビーなど、いまスポーツ界でもっとも注目を集めている、沖縄古伝空手、心道流空手道師範・宇城憲治。古武道家・甲野善紀氏をして「すごい人がいる」と言わしめたその技の数々は、数多くのスポーツ選手を引きつけてやまない。
「型」を最重要視する宇城氏の技のメカニズムを解説するとともに、一般的な動きへの応用、「身体脳」を使うことで誰にでも広がる可能性をさぐる。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2005/11/16
- ISBN-104334033296
- ISBN-13978-4334033293
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商品の説明
出版社からのコメント
身体脳は、頭で考えたり、誰かに教えられても決してできあがらない。自分自身の身体で実践し、失敗を繰り返した末にできあがる。(本文より)
著者について
1949年宮崎県生まれ。心道流空手道師範。全日本剣道連盟居合道教士7段。著書に『武道の原点』『武術空手の知と実践』『武術空手への道』『武術空手の極意・型』『頭脳から身体脳へ』(以上、合気ニュース)、『武道の心で日常を生きる』(サンマーク出版)がある。
小林信也(こばやし・のぶや)
1956年新潟県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。作家・スポーツライター。『大リーグは本当にすごいのか?』『スポーツジャーナリストで成功する法』(草思社)、『カツラーの秘密』(新潮文庫)など著書多数。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2005/11/16)
- 発売日 : 2005/11/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4334033296
- ISBN-13 : 978-4334033293
- Amazon 売れ筋ランキング: - 669,688位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,008位光文社新書
- - 18,394位スポーツ (本)
- - 59,724位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(うしろ けんじ)
1949年、宮崎県生まれ。
エレクトロニクス分野の技術者、経営者として活躍する一方で武道修行を積み、文武両道の生き様と、武術の究極「気」による指導で、人々に潜在力を気づかせる活動を展開中。「気」による「不可能が可能となる体験」は、目に見えないものを信じられない人にも気づきを与えるとともに、人間本来の自信と謙虚さを取り戻すきっかけとなっている。
空手実践塾、道塾、教師塾、企業・学校講演などで「気づく・気づかせる」指導を展開中。
㈱UK実践塾 代表取締役
創心館空手道 範士九段 全剣連居合道 教士七段
宇城塾総本部道場 創心館館長
宇城道塾塾長
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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その感受性を高めるための呼吸や体の保ち方など。
脳(文)と体(武)はそれぞれが別物ではなく、一体なのだ。
という考えは、自分が日常感じていることを裏付けて
くれるようで非常に共感が持てた。
本書は、入り口に過ぎず、弟子として入門したくなる。
そんな本です。
とても小柄な方だったけど、これほど凄い飛躍をされるとは・・・。但し、”身体脳”というネーミングは、あるところからの近似パクリ。そんな言葉使わずに、これも古伝で御願いします。
著者である小林氏と監修者である宇城氏の出会いの頃のエピソードが第六章を中心に書かれています。そのなかで小林氏自身が気づいていなかった高慢、知ったかぶりといった癖を、時には激しく、時には時間をかけて、宇城氏が一枚一枚、丁寧に外していく様が非常に印象的でした。
師匠を持つ大切さ、弟子と師匠という関係を深く考えさせられ、オイゲン・ヘリゲルの「日本の弓術」でのオイゲン・ヘリゲル氏と阿波研造氏のやりとりを思い出しました。
『試合に勝つ〜』とか『実戦〜』とか『すぐに使える〜』といった、いわゆるハウツーものの本があふれているなか、それ以前の基本中の基本について書かれている貴重な本と思います。特に伝統や歴史があるものを学ぼうとされている方、師について何かを学ぼうとされている方にお勧めです。
もちろん、身体脳/身体を一つにする/「型」の深さに学ぶ等々を体感するための様々な実例もイラストを添えて紹介されています(特にお箸の例が明確に身体の感じが変わるので是非試していただきたい)。しかし、武術・格闘技好きの方でビジュアルな情報を得たい方は、(本書がすべてイラストなのに対して)膨大な写真が掲載されている『武術を活かす』を買われる方がいいと思います。
アスリートは自分自身の思考(試行錯誤)によって、普通の人間には不可能なことをやってのけます。武術、武道のモトは、アスリート(創始者、後継者)たちの経験と知識の累積です。
これに対して、科学的研究は、具体性と実験、再現性をテーマにしますから、本書のようにイキナリ「方法」や「手段」を提示はしません。そのため、多くの人々が科学を「役に立たない」と思い込んでしまうのです。
しかし、それは大きな間違いでして、「手段や方法を提示しない」ことは無知、無能を意味しません。科学的研究によって累積された現在のスポーツ領域からみますと「三戦現象」は簡単に分析できますし、より有効な方法も案出できるでしょう。
「三戦現象」は「多数ある方法(例えば合気現象)の一種」であって、そこで止まっていては進歩も発展もありません。なせなら、三戦現象(身体状態)を簡単に無効化する方法もあるからで、それらも武術では「技」の一部です。自分自身で、より有効な方法を模索することが本書を読むことの意義、であってほしいものです。
本書には、科学的な実験の精神(他の方法)が欠落しています。これは現代の書籍としては非常に大きな欠陥ですから、評価は低くなってしまいました。
ただ、筆者の小林信也氏の、師匠である宇城氏への思いが過剰すぎるように思います。「カツラーの秘密」では、小林氏は、カツラをつけた自分の日々の悩みやトラブルを、あまり自虐的になりすぎずユーモアを交えながら描いており、好感を持ったのですが、今作品では、ちょっと真面目すぎるというか、自分を責めすぎているようにも取れます。宇城氏に空手を学ぶきっかけとなったのが、エピローグで書いているように、家族との葛藤から、仕事を理由に家族を顧みなかった自分を見つめ直したことだったと素直に心情を吐露しているところは、共感もできる反面、思い入れが強すぎて少し悲痛でもあります。
もう少し、淡々としていてもよいかと思いますが、真の武術を貫き通す師匠・宇城氏と、それを広める一助となろうとしている小林氏との師弟コンビの、次なる作品に、期待したいと思います。
著者自信は、前書にわかりにくいかもしれない旨を書いてますが、そんなことはなく、非常に明確でわかりやすい本となっています。読むだけならば、2時間あれば通読できますので、誰にでも手にとってもらってしかるべき本なのではないでしょうか。身体に興味を持っている方には、是非一読をお薦めします。
ただ、著者の宇城師範に対する感謝の情が、宇城師範その人を知らないと少し理解できないところがあるかもしれません。それが残念。