そのスジでは、超古代の核戦争を綴った大叙事詩ともいわれる『マハーバーラタ』。
モヘンジョダロから出土するガラス状の固形物はこの核戦争での熱で石が変質した
もの、と考えられている(そうです)???。
ま、これはおいといて…物語としておもしろい。
なによりも、この物語の中に登場するインドの神様は おおらかというか、いいかげん
というか…いかにも人間らしい神様たちです。この本ですべては語れないところも多く、
面白いところを抜粋しているというのもあるのでしょうが…一読してみてください。
人間くさい神様とたくましい人間(特に女性)に出会えます。
仏教は、既存の宗教を征服するという形ではなく、取り込んで再構成することを繰り返し
てきました。中でも密教は、このインドの神様を取り込んで思想と神々を再構成していま
す。これだけのアクの強い神様を取り込んでく過程で、『密教』がどれほど苦悩を繰り返
してきたか…これを想像しながら読むだけでも楽しいです(不謹慎な読み方ですが)。
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踊るマハーバーラタ 愚かで愛しい物語 (光文社新書) 新書 – 2006/1/17
山際 素男
(著)
恋あり愛あり性あり欲あり善あり悪あり涙あり笑いあり
なんでもあり ないものなし
『世界最大の叙事詩』エッセンス8話を収録
なんでもあり ないものなし
『世界最大の叙事詩』エッセンス8話を収録
『マハーバーラタ』は、サンスクリット原典で全十八巻、十万詩節、一千二百章、二十万行を超える世界最大の叙事詩である。これはギリシャの二大神話『イーリアス』『オデュッセイア』を合わせたものの約八倍、聖書の約三倍半の長さに相当する。現在の形が成立したのは紀元四〇〇年頃と推定される。物語は戦闘場面、宗教談義、フォークロア(民間伝承)的世界に分かれている。本書では、古代の男女の交わり、結婚観などが赤裸々に表現されているフォークロア的世界にスポットをあて、八話を厳選して紹介する。
- 本の長さ259ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2006/1/17
- ISBN-104334033407
- ISBN-13978-4334033408
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商品の説明
出版社からのコメント
【教訓その一】
天然自然の営みとしての強烈な肉欲と怒りを与えられた女に、男は所詮かなわず、女には従うべき教典の定めもないほどに偉大な諸感覚が備わっている。太陽の熱という本性を誰も所有できぬように、女の本性そのものを男は所有できないのだ。
天然自然の営みとしての強烈な肉欲と怒りを与えられた女に、男は所詮かなわず、女には従うべき教典の定めもないほどに偉大な諸感覚が備わっている。太陽の熱という本性を誰も所有できぬように、女の本性そのものを男は所有できないのだ。
著者について
山際素男(やまぎわもとお)
一九二九年三重県生まれ。九八年、『マハーバーラタ』の翻訳で第三四回日本翻訳出版文化賞を受賞。著訳書に『マハーバーラタ——インド千夜一夜物語』『不可触民と現代インド』『ブッダとそのダンマ』『アンベードカルの生涯』(以上、光文社新書)、『不可触民』『不可触民の道』『ダライ・ラマ自伝』『チベットのこころ』『破天——一億の魂を掴んだ男』など、近刊の訳書に『中国はいかにチベットを侵略したか』(講談社インターナショナル)がある。
一九二九年三重県生まれ。九八年、『マハーバーラタ』の翻訳で第三四回日本翻訳出版文化賞を受賞。著訳書に『マハーバーラタ——インド千夜一夜物語』『不可触民と現代インド』『ブッダとそのダンマ』『アンベードカルの生涯』(以上、光文社新書)、『不可触民』『不可触民の道』『ダライ・ラマ自伝』『チベットのこころ』『破天——一億の魂を掴んだ男』など、近刊の訳書に『中国はいかにチベットを侵略したか』(講談社インターナショナル)がある。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2006/1/17)
- 発売日 : 2006/1/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 259ページ
- ISBN-10 : 4334033407
- ISBN-13 : 978-4334033408
- Amazon 売れ筋ランキング: - 987,048位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年1月29日に日本でレビュー済み
2020年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実に面白い本です。宗教観に興味があります。旧訳聖書、新約聖書、イスラム教、仏教、神道などの入門版みたいなものを読みました。現在では仏陀の哲学的教えと神道にいちばん惹かれています。日本に伝わった大乗仏教は仏陀の本来の教えとは異なりますが、ビンドゥ教の考え方も色濃いと思います。そこで参考にとこの本を読んだのですが、実に面白いですね。これといった戒律は身分的なものだけで、男女間の色事や騙し騙される普遍的人生感などが興味深いです。また別な視点から考えるとギルガメッシュ叙事詩やこのマハーバーラタなどが数千年も前に書かれていたことに驚きます。人間の喜怒哀楽、憎愛、戦いは昔も今も変わらないようですがそういったものを昇華させて物語にした人々に感謝しながら人生訓としています。何度読んでも面白いですね。作者に感謝です。