現在の社会学がどこまで科学なのかは私は知らない。
ただ、社会という複雑系を相手にしているだけに、かなりの困難が立ちはだかっているのだろう、という想像はつく。
「あるものになる」という切り口での質的調査の説明で大衆芸能の一座に入り込んだ調査事例を挙げているが、興味深く、共感し、またおかしくて吹き出してしまった。
社会というものに対する真摯な姿勢が感じられる良書です。
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「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス (光文社新書) 新書 – 2006/2/16
好井 裕明
(著)
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■数字データでは語れないさまざまな現実を、いかに取り出すか
本書は、社会学における社会調査、特に質的なフィールドワークをめぐるものである。ただ、社会調査論の教科書などに見られるような、技法や方法論、倫理などを一般的に説明するものではない。
これまでの私自身の質的なフィールドワークの経験や、多くの優れた調査結果を語る作品を読んだ印象や思いを中心に、「世の中を質的に調べる」うえで、基本であり大切だと考えるセンスについて、好きに語ったものである。(「はじめに」より)
- ISBN-104334033431
- ISBN-13978-4334033439
- 出版社光文社
- 発売日2006/2/16
- 言語日本語
- 本の長さ259ページ
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商品の説明
著者について
著者・好井裕明(よしいひろあき)
1956年大阪市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在は筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。京都大学博士(文学)。専攻は、差別の社会学、エスノメソドロジー、映画の社会学。著書、訳書は『フィールドワークの経験』(共編著、せりか書房)、『社会学的フィールドワーク』(共編著、世界思想社)、『批判的エスノメソドロジーの語り』『方法としてのフィールドノート』[共訳](以上、新曜社)、『繋がりと排除の社会学』(編著、明石書店)などがある。
1956年大阪市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在は筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。京都大学博士(文学)。専攻は、差別の社会学、エスノメソドロジー、映画の社会学。著書、訳書は『フィールドワークの経験』(共編著、せりか書房)、『社会学的フィールドワーク』(共編著、世界思想社)、『批判的エスノメソドロジーの語り』『方法としてのフィールドノート』[共訳](以上、新曜社)、『繋がりと排除の社会学』(編著、明石書店)などがある。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2006/2/16)
- 発売日 : 2006/2/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 259ページ
- ISBN-10 : 4334033431
- ISBN-13 : 978-4334033439
- Amazon 売れ筋ランキング: - 266,259位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2017年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第5章の「語りだす」から後半の部分が非常に興味深かった。
少数派を見ると、なぜ違和感が生じたり、異質に感じたりするのか、
エスノメソドロジーという理論で分かりやすく解説してある。
カテゴリー化という「当たり前」化によって、
私たちは次の行動の予想を立て、スムーズに社会生活を営んでいる。
「当たり前」によって違和感や異質性が生み出され、
その権力行使の結果として「差別」が生まれているということがよく分かった。
その視点で見ていくと、法則がある、規則性がある、絶対的であると感じる社会も、
その場その場の人と人の関係性によって「当たり前」が形づくられており、
絶対的なものは無く、流動的であり、再編可能であることに気づかせてくれる。
世の中を見る新しい眼鏡の存在を教えてくれる興味深い本だった。
少数派を見ると、なぜ違和感が生じたり、異質に感じたりするのか、
エスノメソドロジーという理論で分かりやすく解説してある。
カテゴリー化という「当たり前」化によって、
私たちは次の行動の予想を立て、スムーズに社会生活を営んでいる。
「当たり前」によって違和感や異質性が生み出され、
その権力行使の結果として「差別」が生まれているということがよく分かった。
その視点で見ていくと、法則がある、規則性がある、絶対的であると感じる社会も、
その場その場の人と人の関係性によって「当たり前」が形づくられており、
絶対的なものは無く、流動的であり、再編可能であることに気づかせてくれる。
世の中を見る新しい眼鏡の存在を教えてくれる興味深い本だった。
2007年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりに感動する本だった。こんなにやさしく、こんなに優秀な研究者は滅多にいないだろう。フィールドワークの対象になる人との交流とその分析が、下手な社会学者、人類学者のような「既成の理論に当てはめた解釈」ではなく、生きられたものとしてどうすくいだすかを考えさせる良書。調査対象の人への調査を通して、自分がいかに変われるか、いかに支配的社会・文化の囚われている「自分」を変革し、新しい関係を構築できるかという試行錯誤の道筋が述べられている。それはマニュアル本的な「新しい自分に出会う」方法とは違い、おそろしくまわりくどく、おそろしくバタクサイものだろうが、しかしもっとも生きられた、もっとも大切なものをくみ上げることができる学問的営みだとぼくには思えた。あまりにも簡単に「変化」できるマニュアルにひかれる人が多いなか、漢方薬のように効果が現れるのには時間がかかるし、はっきりとはわからないのだが、でも確実かつ根本的に社会全体を覆っている「息苦しさ」を解決するためには必要な一冊だと思う。カルチュラル・スタディーズとか読んでないで、この本を読んでほしい。
2008年5月12日に日本でレビュー済み
本書は質的調査を行なう者、社会学の質的調査を今現在学んでいる学生のみ
ならず、マス・メディアなどの報道に関わる人間でもいいし、自分の興味か
らいろいろと調べて歩くという趣味を持った人でもいい、またマーケティン
グ調査などで実践的な関心から調査に取り組んでいる者も含めて、このよう
な人にとって非常に参考となる1冊といえる。
本書「はじめに」の言葉を引用する。
「調査技法や方法論でもない。質的なデータの収集方法や加工法でもない。
(中略)<ひと>が生きていることへ向かう“まなざし”。それが何なのか
を考え、問い直し、自分なりの“まなざし”を創造できるような感覚。」
これを育てるあるいは鍛えるための助けとなるように本書は書かれている。
前半は「はいりこむ」「あるものになる」「聞き取る」「語りだす」といった
調査過程別(またはフィールドの性格別)に具体的な例を出しながら「調査者
とは」といった点に焦点が当たる。ここは、フィールドワークという実践を行
なう上で、調査者の困難や苦悩が描かれる。どのように被調査者に近づくか、
いかに被調査者と向き合うかといったことである。質的データの収集方法や加
工法、調査技法や方法論を解説している本ではなかなかみることのない内容で
ある。質的調査の現場感覚をリアリティのある形で感じることができた。
そして、後半の「『あたりまえ』を疑う」「『普通である』ことに居直らない」
では、質的調査を行なう上でどのような点が「気付き」となりうるのか解説し
てくれている。「気付き」というのは質的調査のなかで問題意識に「気付く」
ことを指し、既存の枠組みを当てはめるわけではない質的調査には欠くべから
ざるものだ。様々な「気付き」の紹介を通して読者のセンスを刺激するという
狙いがあったように思う。
本書は体系的に質的調査を学ぶためのテキストとはいえない。しかし、質的調
査を学ぶものにとって大切な1冊であることは間違いない。「質的調査」のノ
ウハウともいえる部分をなんとか伝えようとした実践の書である。
著者をはじめとする研究者が被調査者と関わっていくなかでどのような苦悩を
感じてきたのか、被調査者への共感や感情移入のなかでなぜ心を揺さぶられた
のか、読んでいると引き込まれた。
ならず、マス・メディアなどの報道に関わる人間でもいいし、自分の興味か
らいろいろと調べて歩くという趣味を持った人でもいい、またマーケティン
グ調査などで実践的な関心から調査に取り組んでいる者も含めて、このよう
な人にとって非常に参考となる1冊といえる。
本書「はじめに」の言葉を引用する。
「調査技法や方法論でもない。質的なデータの収集方法や加工法でもない。
(中略)<ひと>が生きていることへ向かう“まなざし”。それが何なのか
を考え、問い直し、自分なりの“まなざし”を創造できるような感覚。」
これを育てるあるいは鍛えるための助けとなるように本書は書かれている。
前半は「はいりこむ」「あるものになる」「聞き取る」「語りだす」といった
調査過程別(またはフィールドの性格別)に具体的な例を出しながら「調査者
とは」といった点に焦点が当たる。ここは、フィールドワークという実践を行
なう上で、調査者の困難や苦悩が描かれる。どのように被調査者に近づくか、
いかに被調査者と向き合うかといったことである。質的データの収集方法や加
工法、調査技法や方法論を解説している本ではなかなかみることのない内容で
ある。質的調査の現場感覚をリアリティのある形で感じることができた。
そして、後半の「『あたりまえ』を疑う」「『普通である』ことに居直らない」
では、質的調査を行なう上でどのような点が「気付き」となりうるのか解説し
てくれている。「気付き」というのは質的調査のなかで問題意識に「気付く」
ことを指し、既存の枠組みを当てはめるわけではない質的調査には欠くべから
ざるものだ。様々な「気付き」の紹介を通して読者のセンスを刺激するという
狙いがあったように思う。
本書は体系的に質的調査を学ぶためのテキストとはいえない。しかし、質的調
査を学ぶものにとって大切な1冊であることは間違いない。「質的調査」のノ
ウハウともいえる部分をなんとか伝えようとした実践の書である。
著者をはじめとする研究者が被調査者と関わっていくなかでどのような苦悩を
感じてきたのか、被調査者への共感や感情移入のなかでなぜ心を揺さぶられた
のか、読んでいると引き込まれた。
2013年4月27日に日本でレビュー済み
現場に出て行き、インタビューをしたり、街歩きをしたり、時には情報提供者と食事をしてみたり、何かの団体に所蔵してみたり、楽しそうな研究手法のフィールドワーク。
特に、論文であったり、フィールドワークを使って調査され書かれた本は非常に面白く、調査者の関心をくすぐるものです。しかし、それらの完成品にはあまり書かれず排除されたものがあります。
下積みとも言える、調査が成立していくまでの過程です。
それは、フィールワークという調査手法が実は、地を這い、泥臭く、泥水を飲む様な過酷な調査方法であるということを示します。
多くの読者は成果の後ろにある、これらの努力に付いて忘れている様な気がします。
その様な研究者(フィールドワーカー)の努力が詳細に読める貴重な本だと思います。
特に、論文であったり、フィールドワークを使って調査され書かれた本は非常に面白く、調査者の関心をくすぐるものです。しかし、それらの完成品にはあまり書かれず排除されたものがあります。
下積みとも言える、調査が成立していくまでの過程です。
それは、フィールワークという調査手法が実は、地を這い、泥臭く、泥水を飲む様な過酷な調査方法であるということを示します。
多くの読者は成果の後ろにある、これらの努力に付いて忘れている様な気がします。
その様な研究者(フィールドワーカー)の努力が詳細に読める貴重な本だと思います。
2008年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もしも、「量的調査」とは異なる「質的調査」の手法について分かりやすく説明した社会学のテキストを求めているのであれば、他の文献を探した方が良いと思う。エスノメソドロジーという手法に関心を持ち、それに基づく調査の現場を知りたいというのであれば話は別だが。私は前者だったので、読んでいて少々辛かった。著者の文章は分かりやすく面白かったけど、結局内容をまとめると、著者にとっての「質的調査」というのは、「社会的少数派」に属する人々の言説をすくい上げるための手法なのだということなのかなと思う。