生成文法の成り立ちから現在までが簡潔に説明されています。また、生成文法を構成する概念ごとに、問題点も指摘されています。
しかし、私たちが使っている言葉とは何なのかということについての議論はありません。
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チョムスキー入門 生成文法の謎を解く (光文社新書) 新書 – 2006/2/16
町田 健
(著)
■「言語学の巨人」の難解な理論を、“マチケン”先生が分かりやすく丁寧に解説!
【「抽象的思考力」を身につけるための一冊】
【「抽象的思考力」を身につけるための一冊】
本書は、アメリカの言語学者ノーム・チョムスキーが創り上げ、そして発展させた「生成文法」という文法理論の基礎を解説し、その価値と問題点の両方を明らかにしようとするものです。生成文法は、独自の用語を使って独自の道具立てに基づきながらコトバを分析するため、初めてこれに接する人は、まるで数学の論文を読むかのように、ひどく難解な理論のように思ってしまいます。もちろん、専門的な論文を読む場合には、他のどの分野の学問でも多かれ少なかれそうであるように、ある程度は難解な部分もあります。本書はできるだけ平易な英文を題材にして、生成文法でとられている考え方の基本を、できるだけ丁寧に解説します。(本文より一部改変して抜粋)
- 本の長さ226ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2006/2/16
- ISBN-10433403344X
- ISBN-13978-4334033446
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商品の説明
著者について
著者・町田健(まちだけん)
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得、現在、名古屋大学大学院文学研究科教授。専門は言語学。著書に『コトバの謎解き ソシュール入門』(光文社新書)、『町田健のたのしい言語学』(ソフトバンククリエイティブ)、『町田教授の英語のしくみがわかる言語学講義』『日本語のしくみがわかる本』(以上、研究社)、監修に『数え方の辞典』(小学館)、『絵で見る「もの」の数え方』(主婦の友社)など多数。
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得、現在、名古屋大学大学院文学研究科教授。専門は言語学。著書に『コトバの謎解き ソシュール入門』(光文社新書)、『町田健のたのしい言語学』(ソフトバンククリエイティブ)、『町田教授の英語のしくみがわかる言語学講義』『日本語のしくみがわかる本』(以上、研究社)、監修に『数え方の辞典』(小学館)、『絵で見る「もの」の数え方』(主婦の友社)など多数。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2006/2/16)
- 発売日 : 2006/2/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 226ページ
- ISBN-10 : 433403344X
- ISBN-13 : 978-4334033446
- Amazon 売れ筋ランキング: - 474,896位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
チョムスキーの著作を読む前にざっくり読んでおこうと思い本書を2回通読しましたが何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。
何が言いたいのか何が素晴らしい発見なのかその意見は誰が見つけたものなのか?誰が考えたアイデアなのか主語がないので区別されておらず、著者が言語構造を発見したかのような印象を受けました。
以下は文中に使われている構文の例です。
「-とはよく考えたものです。」主語が無く誰が考えたのか?
「疑わしいのは-。」誰の何が疑わしいのか主語がありません。
「-の存在価値はまだあります。」まるでチョムスキーの発見が無用のものであることを暗示している表現です。
チョムスキーは別の本でこう言いました。「談話では話者が意図したものと同じような思考を聴き手の中に喚起する。」と。
しかし言語が、別の本でチョムスキーの言ったようにその人の認知システムの現れだとすれば、著者はどのように言語について認知しているのか?
チョムスキーの本物の著作はデカルトやニュートン、ヒュームやクワイン、聞いたこともない米国の学者の引用だらけです。物理学にも詳しいです。誰々はこう言ったと必ず書いてありますし、当時の時代背景や行動主義とに対比も詳しく書いています。
何が言いたいのか何が素晴らしい発見なのかその意見は誰が見つけたものなのか?誰が考えたアイデアなのか主語がないので区別されておらず、著者が言語構造を発見したかのような印象を受けました。
以下は文中に使われている構文の例です。
「-とはよく考えたものです。」主語が無く誰が考えたのか?
「疑わしいのは-。」誰の何が疑わしいのか主語がありません。
「-の存在価値はまだあります。」まるでチョムスキーの発見が無用のものであることを暗示している表現です。
チョムスキーは別の本でこう言いました。「談話では話者が意図したものと同じような思考を聴き手の中に喚起する。」と。
しかし言語が、別の本でチョムスキーの言ったようにその人の認知システムの現れだとすれば、著者はどのように言語について認知しているのか?
チョムスキーの本物の著作はデカルトやニュートン、ヒュームやクワイン、聞いたこともない米国の学者の引用だらけです。物理学にも詳しいです。誰々はこう言ったと必ず書いてありますし、当時の時代背景や行動主義とに対比も詳しく書いています。
2017年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他のレビュアーの方々のご意見の通り。
タイトルに騙されました。
そもそもチョムスキーの考え方を理解するためではなく、なぜか上から目線で批判すること目的に書かれています。
これから生成文法について知りたいと思う方は読むべきではありません。
全体像が見える前から詳細な批判ばかり並んでおり、「三歩進んでで二歩下がる」を繰り返し、
しまいには進みたいのか進みたくないのかわからなくなります。
この著者はそもそも体系的なものの考え方ができないか、ちょっと名が売れて自惚れているのか、もしくはその両方でしょう。
読んでいて甚だ不愉快。
タイトルに騙されました。
そもそもチョムスキーの考え方を理解するためではなく、なぜか上から目線で批判すること目的に書かれています。
これから生成文法について知りたいと思う方は読むべきではありません。
全体像が見える前から詳細な批判ばかり並んでおり、「三歩進んでで二歩下がる」を繰り返し、
しまいには進みたいのか進みたくないのかわからなくなります。
この著者はそもそも体系的なものの考え方ができないか、ちょっと名が売れて自惚れているのか、もしくはその両方でしょう。
読んでいて甚だ不愉快。
2010年10月28日に日本でレビュー済み
本書は、生成文法を立ち上げることで、言語学界に多大な影響を与えたチョム
スキーの言語理論を、その理論の変遷を追いながらまとめた概要書である。
本書の中心としては、句構造文法や直接構成素分析等に代表される、アメリカ
構造主義言語学の不備を指摘し、乗り越えることで、大きなインパクトとして
登場した、生成文法のいわゆる「標準理論」と呼ばれる理論が中心となっている。
その後、原理とパラメータのアプローチもいくらか紹介され、現在のミニマリ
スト・アプローチも最後に少しだけふれられている。
新書レベルで、ダイナミックにシフトしていく生成文法の理論のすべてを
語ることは不可能であるため、端折りながらの記述が中心になっている。
このため、専門的な知識をお持ちの方には物足りなさがあると思われる。
しかし、本書の有難いところは、生成文法の「(変形)規則」や「理論」だけ
を羅列したわけではなく、その規則が必要とされる意味やなぜ理論が発展した
のか(あるいは発展せざるをえなかったのか)といった、「背景」への解説が
ある点である。それにより、1つ1つの規則や理論を全体として、俯瞰しながら
理解できるのが、知識のない私にとっては有難かった。
また著者は、生成文法のことを、「言語学に科学的な論証法をもたらすかのよう
に見えて、現在のままでは科学的合理性から遠ざかるばかり」(p. 220)と述べ
ているように、実体のない理論を「根拠」にして、「科学的な」研究手法をとる
という、生成文法の誤謬を指摘しながら、距離をとって解説しているのも印象的
である。
生成文法を専門的にというより、アメリカ構造主義言語学の「流れ」から理解
するには、分かりやすい本であると感じる。
スキーの言語理論を、その理論の変遷を追いながらまとめた概要書である。
本書の中心としては、句構造文法や直接構成素分析等に代表される、アメリカ
構造主義言語学の不備を指摘し、乗り越えることで、大きなインパクトとして
登場した、生成文法のいわゆる「標準理論」と呼ばれる理論が中心となっている。
その後、原理とパラメータのアプローチもいくらか紹介され、現在のミニマリ
スト・アプローチも最後に少しだけふれられている。
新書レベルで、ダイナミックにシフトしていく生成文法の理論のすべてを
語ることは不可能であるため、端折りながらの記述が中心になっている。
このため、専門的な知識をお持ちの方には物足りなさがあると思われる。
しかし、本書の有難いところは、生成文法の「(変形)規則」や「理論」だけ
を羅列したわけではなく、その規則が必要とされる意味やなぜ理論が発展した
のか(あるいは発展せざるをえなかったのか)といった、「背景」への解説が
ある点である。それにより、1つ1つの規則や理論を全体として、俯瞰しながら
理解できるのが、知識のない私にとっては有難かった。
また著者は、生成文法のことを、「言語学に科学的な論証法をもたらすかのよう
に見えて、現在のままでは科学的合理性から遠ざかるばかり」(p. 220)と述べ
ているように、実体のない理論を「根拠」にして、「科学的な」研究手法をとる
という、生成文法の誤謬を指摘しながら、距離をとって解説しているのも印象的
である。
生成文法を専門的にというより、アメリカ構造主義言語学の「流れ」から理解
するには、分かりやすい本であると感じる。
2008年3月17日に日本でレビュー済み
この本は生成文法理論の変遷をよくフォローしていると思います。
ただ、変遷とはどこかに問題があり理論が変化していったということであり、
その点で批判的な記述が多いのですが、著者は一貫して淡々とした語り口で
問題点を述べています。
生成文法の変遷の歴史を述べる中で生成文法理論の大まかな構造が理解できる、
と同時に生成文法の問題点が次々と浮かび上がってくるというのがこの本の特徴で、
その意味ではまさに入門書としては適していると思います。
ただし、初学者がこの本を読み終えたときには生成文法理論に抱いていた期待が
かなり減じられることになるかと思います。
とかく熱心な支持者が多いとされる生成文法の入門書としてはこのような著書の方が
良いのかも知れません。
ただ、変遷とはどこかに問題があり理論が変化していったということであり、
その点で批判的な記述が多いのですが、著者は一貫して淡々とした語り口で
問題点を述べています。
生成文法の変遷の歴史を述べる中で生成文法理論の大まかな構造が理解できる、
と同時に生成文法の問題点が次々と浮かび上がってくるというのがこの本の特徴で、
その意味ではまさに入門書としては適していると思います。
ただし、初学者がこの本を読み終えたときには生成文法理論に抱いていた期待が
かなり減じられることになるかと思います。
とかく熱心な支持者が多いとされる生成文法の入門書としてはこのような著書の方が
良いのかも知れません。
2014年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
チョムスキーが解き明かしている生成文法について、ざっくりと解説されている。
やや難しい部分あるけども、概要は何となくわかった。
ところどころ(というか、頻繁に)チョムスキーに対する批判的意見が差し込まれているので、頭を切り替えるのが難しい。
正直、後半にはウンザリしてきた。
もっとスッキリとまとめて、くれないと、チョムスキーの入門書なのだか批判書なのだかよくわからない。
てことで、他書をあたってみたい(ググって終いにしておくか・・・)。
やや難しい部分あるけども、概要は何となくわかった。
ところどころ(というか、頻繁に)チョムスキーに対する批判的意見が差し込まれているので、頭を切り替えるのが難しい。
正直、後半にはウンザリしてきた。
もっとスッキリとまとめて、くれないと、チョムスキーの入門書なのだか批判書なのだかよくわからない。
てことで、他書をあたってみたい(ググって終いにしておくか・・・)。
2015年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よくこんなタイトルが付けられたものだ。学部学生が書いたレポートよりひどい。著者は翻訳のある入門書しか読んでいないと断言できる。はっきり言って馬鹿の書いた本である。どうしてこんな本が出版されたのかがまず不思議である。編集者には選択眼が無かったのだろうか?
きっちりとした批判なら、例えばGazderやFodorやBothaの本がある。町田さんという方は基本的学史もご存じないし、「通時的」にも「共時的」にも錯誤でいっぱいの論を展開しておられる。格とθ、構造と語順を混同しているし、何より日本語のロジックが立っていない。読むのにかなり疲れる。きわめてロジカルな文を読み慣れていればいるほど、読むのに苦労する。とは言え、この本が生成文法に影響を与えるかというと、その可能性はほとんどゼロである。この本を読んで訝しく思わないなら、そもそも言語学を学ぶはずも無いからだ。LADの批判についても、ニューラルネットワークでやろうという研究者の批判を読む方がよほど有益だ。表層構造から深層構造を導くという提案がなされているが、著者はその具体的な句構造規則に触れていない。「変形後」の構造を書くとすると、規則が夥しいことになる。書きようが無いのだ。LSLT, SS, Aspects, LGB, Barriers, Minimalist おそらく著者はこういった基本的文献を読んでいないだろう。ただ疲れた。
きっちりとした批判なら、例えばGazderやFodorやBothaの本がある。町田さんという方は基本的学史もご存じないし、「通時的」にも「共時的」にも錯誤でいっぱいの論を展開しておられる。格とθ、構造と語順を混同しているし、何より日本語のロジックが立っていない。読むのにかなり疲れる。きわめてロジカルな文を読み慣れていればいるほど、読むのに苦労する。とは言え、この本が生成文法に影響を与えるかというと、その可能性はほとんどゼロである。この本を読んで訝しく思わないなら、そもそも言語学を学ぶはずも無いからだ。LADの批判についても、ニューラルネットワークでやろうという研究者の批判を読む方がよほど有益だ。表層構造から深層構造を導くという提案がなされているが、著者はその具体的な句構造規則に触れていない。「変形後」の構造を書くとすると、規則が夥しいことになる。書きようが無いのだ。LSLT, SS, Aspects, LGB, Barriers, Minimalist おそらく著者はこういった基本的文献を読んでいないだろう。ただ疲れた。
2019年8月27日に日本でレビュー済み
章題に生成文法とは何か、と謳っておきながら結局生成文法に対する説明が無いのには驚いた。
内容は主に生成文法に関わる理論の変遷について述べている。しかしとり止めがないために、随分と理解が難しい。
著者が色々な理論に対して批判的なのは時に理解の助けとなることもあるが、この本の場合はむしろ著者が生成文法というものをそもそも認めていないのではないかと思えるほどだった。
確かに、この本を読むと生成文法を学ぶ気は無くなる。どう考えても行きあたりばったりにしか思えないのだから。
内容は主に生成文法に関わる理論の変遷について述べている。しかしとり止めがないために、随分と理解が難しい。
著者が色々な理論に対して批判的なのは時に理解の助けとなることもあるが、この本の場合はむしろ著者が生成文法というものをそもそも認めていないのではないかと思えるほどだった。
確かに、この本を読むと生成文法を学ぶ気は無くなる。どう考えても行きあたりばったりにしか思えないのだから。