多くの魚(もちろんカニやカキも)が取り上げられているが、個人的には、「アジ(鯵)」と「ブリ(鰤)」が気になる。さらにいえば「サバ(鯖)」か。
「アジ」は夏においしい魚で、あちこちの島で、これを食しているのが描かれる。〆アジとかとてもおいしそう。
あと、「ブリ」については、寒ブリがやはり別格ということで、ブリ尽くし料理(ブリ大根、ブリかまの塩焼き、内臓の刺身、内臓の湯引き、焼きなます、かぶら寿司)がたまらなくおいしそうである。
今年の冬には是非食べに行きたいと思ってしまった。
なお、「カツオ」の記述も気になるものだが、本の題名が「旬の魚」と謳う割には、カツオの旬が記述されていない(5月に久礼の「黒潮本陣」を訪問したとの記述はある)。
カツオでもおいしいもの(「グビ」)とまずいもの(「ゴシ」)に分かれるらしいが、この「黒潮本陣」はまずいものは絶対出さないとか。
これまで食べてきたカツオがどっちたったか分かることになるだろう。
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旬の魚を食べ歩く (光文社新書) 新書 – 2006/3/17
斎藤 潤
(著)
タイの上で酒盛り?ワインのようなコンブ?ご飯がすすめば旅も楽し
この本を世に送り出すにあたって、だれよりも深く感謝しなくてはならいのは、ぼくたちを生かし育んできてくれた日本の海と風土。そして、生きとし生けるものだけではなく、あらゆる存在の中に神性を感じ取り感謝し、「モッタイナイ」と呟きながら身近にあった魚介類を徹底的に利用し食べつくしてきた、真に知恵のある先人たちだろう。
旅を続けるうちに、日本の中でも大きく異なるそれぞれの風土によって培われてきた食文化を、黙々と継承し続けているたくさんのすてきな人たちと会った。個々の魚の味や料理方法だけではなく、そんな文化や人にも興味を持っていただければなによりも嬉しい。(本文より抜粋)
- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2006/3/17
- ISBN-104334033474
- ISBN-13978-4334033477
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商品の説明
著者について
著者・斎藤潤(さいとうじゅん)
一九五四年岩手県盛岡市生まれ。東京大学文学部露文科卒業。月刊誌「旅」、旅行情報誌の編集に携わった後、独立してフリーランスライターに。テーマは旅、島、食、農林漁業など。著書に『日本≪島旅≫紀行』『沖縄・奄美≪島旅≫紀行』(以上光文社新書)、主な共編著に『沖縄いろいろ事典』(新潮社)、『島・日本編』(講談社)、『好きになっちゃった屋久島』『好きになっちゃった小笠原』(以上、双葉社)、『諸国そばの本』(JTB)などがある。
一九五四年岩手県盛岡市生まれ。東京大学文学部露文科卒業。月刊誌「旅」、旅行情報誌の編集に携わった後、独立してフリーランスライターに。テーマは旅、島、食、農林漁業など。著書に『日本≪島旅≫紀行』『沖縄・奄美≪島旅≫紀行』(以上光文社新書)、主な共編著に『沖縄いろいろ事典』(新潮社)、『島・日本編』(講談社)、『好きになっちゃった屋久島』『好きになっちゃった小笠原』(以上、双葉社)、『諸国そばの本』(JTB)などがある。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2006/3/17)
- 発売日 : 2006/3/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 238ページ
- ISBN-10 : 4334033474
- ISBN-13 : 978-4334033477
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,022,089位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,281位光文社新書
- - 25,525位旅行ガイド
- - 128,639位暮らし・健康・子育て (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2006年4月1日に日本でレビュー済み
この種の本では、まずは、自分が如何に多くの食材を食べ、多くの場所で旬のものを食べてきたかが語られ、まずは、自身の「箔」付けがされるのが常である。
その…、もちろん、本書もそういう記述がないではないが、素直に、各地の「魚」に限定して論評している控えめさに好感が持てる。
その分、やや奥行きにかけるので☆一つ原点だが、お勧めです。
その…、もちろん、本書もそういう記述がないではないが、素直に、各地の「魚」に限定して論評している控えめさに好感が持てる。
その分、やや奥行きにかけるので☆一つ原点だが、お勧めです。
2007年7月7日に日本でレビュー済み
取り上げられているのは誰でも一度は口にしたことのある食材ばかり。アジ、サケ、サンマという庶民の味から、ちょっと高級なものでもタイ、ウニ、サクラエビ、イワガキどまり。しかし、「な〜んだ」と思うなかれ。紙のまな板にのせられたこれらの魚たちは、頭から尻尾まで、皮から骨まで、余すところなく調理されている。知っているつもりの魚たちの知らない味をたっぷり味わせてくれた本でした。
2010年11月15日に日本でレビュー済み
著者は旅、島、食などに関するエッセイで知られる人物。光文社新書でも何冊か著作がある。
本書は、雑誌『漁協』に連載されたエッセイをもとに、かなり書き下ろしを加えて一冊としてもの。なんでも、雑誌連載ではマイナーな魚が多すぎて、本にはできないといわれたのだとか。どちらかというと、マイナーな魚について読みたいと思うのは、私だけだろうか。
結果として本書で取り上げられているのは、鯛、鰹、アジ、鮭、ホタルイカ、桜エビなどの比較的良く知られたラインナップとなっている。桜エビなら静岡・由比、鰹なら高地、ホタルイカなら富山と名産地に行き、漁船に同乗したり、加工場を訪れたり、居酒屋に入って料理に舌鼓を打ったり。
いろいろ興味深い話も盛り込まれているが、全体的には普通の魚の本だなあという印象。
また、文章に難あり。けっこう特徴的な文体のひとなので、好き嫌いが分かれると思う。
本書は、雑誌『漁協』に連載されたエッセイをもとに、かなり書き下ろしを加えて一冊としてもの。なんでも、雑誌連載ではマイナーな魚が多すぎて、本にはできないといわれたのだとか。どちらかというと、マイナーな魚について読みたいと思うのは、私だけだろうか。
結果として本書で取り上げられているのは、鯛、鰹、アジ、鮭、ホタルイカ、桜エビなどの比較的良く知られたラインナップとなっている。桜エビなら静岡・由比、鰹なら高地、ホタルイカなら富山と名産地に行き、漁船に同乗したり、加工場を訪れたり、居酒屋に入って料理に舌鼓を打ったり。
いろいろ興味深い話も盛り込まれているが、全体的には普通の魚の本だなあという印象。
また、文章に難あり。けっこう特徴的な文体のひとなので、好き嫌いが分かれると思う。