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20世紀音楽 クラシックの運命 (光文社新書) 新書 – 2006/9/15
宮下 誠
(著)
- 本の長さ446ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2006/9/15
- ISBN-104334033725
- ISBN-13978-4334033729
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2006/9/15)
- 発売日 : 2006/9/15
- 言語 : 日本語
- 新書 : 446ページ
- ISBN-10 : 4334033725
- ISBN-13 : 978-4334033729
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,120,508位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 371位クラシック音楽論・理論
- - 1,309位音楽史
- - 2,323位光文社新書
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブラームスあたりまでの音楽を「安全,安心,わかり易い」とし、以降を「破壊,挑戦,わかりにくい」として、さまざまな試みや成果を俯瞰的につづった良書。断片的に接していた諸作品の立ち位置がよくわかり、欠けたピースを探る道しるべにもなって重宝しています。西欧音楽に関して「19世紀は豊穣,20世紀は不毛」などとよく言われますが、この書により硬直した一部の音楽が袋小路に陥ったものの世界全体としてはむしろ豊穣になったと知れ、安心,納得した次第です。巻末で紹介されているラトルやバーンスタインの啓蒙DVDはいまやネットで見放題。堪能しました。
2007年8月13日に日本でレビュー済み
やたらヒンデミットのオペラが好きなのか、筆者は20世紀オペラの解説書を書き
始めていた。ところが、岡田氏の西洋音楽史の新書が売れていることを知り、
出版社と相談して20世紀音楽史の本へと路線を変更。誰でも知っているマーラー、
さらに、興味を持ち始めたシュニトケやグバイドゥリーナなどの一般的情報で前後
を書き足してできあがったごった煮状態の本と想像する(音楽史上ヒンデミットの
オペラをやたら詳しく書く意味は薄い)。
音楽史的な流れを説明するのに苦労したようで、特に戦後の60年代〜70年代の前衛
の停滞と戦前派、折衷派の共存、80年代以降のポストモダンとIRCAM、東欧系前衛
の活躍、90年以降のスペクトル楽派の興隆といった流れや、戦前で言えば新ウィー
ン楽派と新古典主義の色分け、20世紀において重要な地位を占めるアメリカ楽壇の
ほぼ無視や、パリのミュージック・コンクレートの祖ピエール・アンリの完全無視、
ブライアン・イーノ、デヴィット・ボウイといったロックからの影響の無視など、
20世紀の芸術史を語る上で物足りない。
また個別の曲の解説は総じておおざっぱすぎて、多用される「わかる」とか「わか
らない」という単純な尺度は芸術の専門家らしからぬ感がある。シュトックハウ
ゼン、ブーレーズ、ノーノ、クセナキスといった「わかりにくい」作曲家の作品解
説はグリフィス著の「現代音楽小史」と比べて、この程度?といった感じ。もち
ろん日本の作曲家もまったくないあたり、筆者が毛嫌いしているだけでは??
より本格的な20世紀音楽史を総括した解説書がいずれ、誰かの手(長木、片山ら?)
により登場することを期待したい。
始めていた。ところが、岡田氏の西洋音楽史の新書が売れていることを知り、
出版社と相談して20世紀音楽史の本へと路線を変更。誰でも知っているマーラー、
さらに、興味を持ち始めたシュニトケやグバイドゥリーナなどの一般的情報で前後
を書き足してできあがったごった煮状態の本と想像する(音楽史上ヒンデミットの
オペラをやたら詳しく書く意味は薄い)。
音楽史的な流れを説明するのに苦労したようで、特に戦後の60年代〜70年代の前衛
の停滞と戦前派、折衷派の共存、80年代以降のポストモダンとIRCAM、東欧系前衛
の活躍、90年以降のスペクトル楽派の興隆といった流れや、戦前で言えば新ウィー
ン楽派と新古典主義の色分け、20世紀において重要な地位を占めるアメリカ楽壇の
ほぼ無視や、パリのミュージック・コンクレートの祖ピエール・アンリの完全無視、
ブライアン・イーノ、デヴィット・ボウイといったロックからの影響の無視など、
20世紀の芸術史を語る上で物足りない。
また個別の曲の解説は総じておおざっぱすぎて、多用される「わかる」とか「わか
らない」という単純な尺度は芸術の専門家らしからぬ感がある。シュトックハウ
ゼン、ブーレーズ、ノーノ、クセナキスといった「わかりにくい」作曲家の作品解
説はグリフィス著の「現代音楽小史」と比べて、この程度?といった感じ。もち
ろん日本の作曲家もまったくないあたり、筆者が毛嫌いしているだけでは??
より本格的な20世紀音楽史を総括した解説書がいずれ、誰かの手(長木、片山ら?)
により登場することを期待したい。
2009年6月28日に日本でレビュー済み
20 世紀音楽は作曲や演奏という行為の否定にまでつながったが,おおくの 「作品」 は一般人には縁のないものだった. この本はそういう音楽を作曲家の 「作品」 として,つまり 19 世紀的な見方で紹介している. ヴァーグナーにはじまり,ドゥビュッシー,シェーンベルクなどを経て,20 世紀末までのさまざまな作曲家と作品が 400 ページ以上にわたって,とりあげられる.
こういう古典的な論じ方になった理由のひとつは,作曲や演奏の否定が成功しなかったことにあるのかもしれない. この本をみて,CD やネットからそれらの作品をひろいあげてきくのも,わるくないだろう. しかし,岡田暁生の 「西洋音楽史」 に書かれているように作曲家の時代がとうにおわってしまっている現代においては,いわゆる 「現代音楽」 以前の部分をのぞけば,この本は一般人には無縁の過去の遺物をならべているだけだとおもえる.
こういう古典的な論じ方になった理由のひとつは,作曲や演奏の否定が成功しなかったことにあるのかもしれない. この本をみて,CD やネットからそれらの作品をひろいあげてきくのも,わるくないだろう. しかし,岡田暁生の 「西洋音楽史」 に書かれているように作曲家の時代がとうにおわってしまっている現代においては,いわゆる 「現代音楽」 以前の部分をのぞけば,この本は一般人には無縁の過去の遺物をならべているだけだとおもえる.
2009年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本もつまらなければ授業もつまらない。教科書という名を使った自著の押し売りも甚だしい。
2006年10月7日に日本でレビュー済み
光文社新書が前代未聞の破壊的著作を出版!
斬新にして華麗、その切り口を拝めば一目瞭然。
今をときめく前衛芸術学者、そう、あのプロフェッサー宮下が前著20世紀絵画から一息吐く間も許さず新作をお披露目(しかもまたもや新書!)してしまったのである。
逸脱する絵画、迷走する音楽、20世紀絵画、そして此の20世紀音楽。
彼の緩いお口は最早とどまるところを知らず、溢れ出す言葉の洪水に溺れ、なにをかいわんや。
冗談めかした帯の商売文句に笑いを堪えても扉を開けばミステリ。
今やクラシック音楽は芸術さまさまと祭り上げられ、日本のどこだろうがすました顔の劇場にはセレブぶったキャベツ達が演出家や指揮者達が頭をひっくりかえして考えた舞台を自己満足の道具にする時代、音の向こうに“人間”を見、襲いかかる切なさにやりきれなくなる様な、そんな世界を、座席に縮こまりオペラグラスから見えるものだけを信じて一喜一憂している現代人に叩き付ける、“京極夏彦流に云うなら”『厭な』本である。
音楽が構築され飽和し拡散しそして消滅、再臨する「ものがたり」を、燃えたぎる情熱を懐に隠しながらニヒルに笑って見せる姿はまるで言葉のバタフライ。
ここで最も重要視されているのは果たして音楽であろうか?
壇上で語られているのは音楽という服を着た“人間”そのものではないか。
やや難解な漢字の振り仮名を呼んでいる内に見えてくるはずだ。
本当に「俯瞰」しているのは?いや、貴方は本当に"「俯瞰」している"のか?
芸術学とはあらゆる芸術とあらゆる思想、文化、世界に踊る全てをひっくるめて、その彼岸に人間そのものを認めるものだと私は考える。絵画、音楽の「流れ」を重ね合わせ、週間コミックの付録が如く、目をひんむいて砂嵐の向こう側に見えるモノを探して御覧。
さあ、読まれているのはどっち?
斬新にして華麗、その切り口を拝めば一目瞭然。
今をときめく前衛芸術学者、そう、あのプロフェッサー宮下が前著20世紀絵画から一息吐く間も許さず新作をお披露目(しかもまたもや新書!)してしまったのである。
逸脱する絵画、迷走する音楽、20世紀絵画、そして此の20世紀音楽。
彼の緩いお口は最早とどまるところを知らず、溢れ出す言葉の洪水に溺れ、なにをかいわんや。
冗談めかした帯の商売文句に笑いを堪えても扉を開けばミステリ。
今やクラシック音楽は芸術さまさまと祭り上げられ、日本のどこだろうがすました顔の劇場にはセレブぶったキャベツ達が演出家や指揮者達が頭をひっくりかえして考えた舞台を自己満足の道具にする時代、音の向こうに“人間”を見、襲いかかる切なさにやりきれなくなる様な、そんな世界を、座席に縮こまりオペラグラスから見えるものだけを信じて一喜一憂している現代人に叩き付ける、“京極夏彦流に云うなら”『厭な』本である。
音楽が構築され飽和し拡散しそして消滅、再臨する「ものがたり」を、燃えたぎる情熱を懐に隠しながらニヒルに笑って見せる姿はまるで言葉のバタフライ。
ここで最も重要視されているのは果たして音楽であろうか?
壇上で語られているのは音楽という服を着た“人間”そのものではないか。
やや難解な漢字の振り仮名を呼んでいる内に見えてくるはずだ。
本当に「俯瞰」しているのは?いや、貴方は本当に"「俯瞰」している"のか?
芸術学とはあらゆる芸術とあらゆる思想、文化、世界に踊る全てをひっくるめて、その彼岸に人間そのものを認めるものだと私は考える。絵画、音楽の「流れ」を重ね合わせ、週間コミックの付録が如く、目をひんむいて砂嵐の向こう側に見えるモノを探して御覧。
さあ、読まれているのはどっち?
2006年9月23日に日本でレビュー済み
450ペ−ジにも及ぶ新書にしてはかなり分厚い装丁。
20世紀のクラシック音楽を俯瞰するということで、
その音楽的動向から飽和、拡散、変容の3つに区分しながら、
のべ 84人の作曲家とその主な作品が紹介されています。
そのうち、どこかで名前だけは聞いたことがあるかなという作曲家も含め、
私がイメ−ジできる作曲家は半分にも及びません。
その作品となるとほとんどお手上げ。
しかも紹介されているのは、海外の作曲家ばかり。
日本の作曲家が取り上げられていないのが少々残念ですが、
かろうじて本編最後に「日本作曲家選輯」(ナクソス)が 入手可能な音源として
紹介されているのが救いでしょうか。
そもそもミュ−ジックショップでも現代音楽のCDは少なく、
またFMの音楽番組でも、取り上げられる機会の少ないジャンルです。
とにかく「百読は一聴にしかず」
紹介されている音源を手がかりに、
まず聴いてみることでしょうか。
その意味から、現代に息づく音楽にこれから触れていこうとする人にとっては、
手ごろなガイドブックになると思います。
まだ知らない音楽の世界を、一緒に歩いてみませんか。
20世紀のクラシック音楽を俯瞰するということで、
その音楽的動向から飽和、拡散、変容の3つに区分しながら、
のべ 84人の作曲家とその主な作品が紹介されています。
そのうち、どこかで名前だけは聞いたことがあるかなという作曲家も含め、
私がイメ−ジできる作曲家は半分にも及びません。
その作品となるとほとんどお手上げ。
しかも紹介されているのは、海外の作曲家ばかり。
日本の作曲家が取り上げられていないのが少々残念ですが、
かろうじて本編最後に「日本作曲家選輯」(ナクソス)が 入手可能な音源として
紹介されているのが救いでしょうか。
そもそもミュ−ジックショップでも現代音楽のCDは少なく、
またFMの音楽番組でも、取り上げられる機会の少ないジャンルです。
とにかく「百読は一聴にしかず」
紹介されている音源を手がかりに、
まず聴いてみることでしょうか。
その意味から、現代に息づく音楽にこれから触れていこうとする人にとっては、
手ごろなガイドブックになると思います。
まだ知らない音楽の世界を、一緒に歩いてみませんか。
2006年12月3日に日本でレビュー済み
『迷走する音楽』と同様に、ただの紹介本でしかない。
作曲家一人ひとりをサラッと取り上げて、楽曲紹介をしているだけだ。
ある程度知識を持ち、聴きなれている人間にとっては物足りず、また初心者にとっては
入門と呼ぶには敷居が高く非常に堅苦しい印象を受ける。
どんな人間を対象として書かれているのかが不明解で、そのために中途半端になって
しまっているのではないだろうか。
今後、宮下教授にはぜひ、初心者向け、中級者むけ、上級者向けのように段階ごとに分けた
ものを期待します。
作曲家一人ひとりをサラッと取り上げて、楽曲紹介をしているだけだ。
ある程度知識を持ち、聴きなれている人間にとっては物足りず、また初心者にとっては
入門と呼ぶには敷居が高く非常に堅苦しい印象を受ける。
どんな人間を対象として書かれているのかが不明解で、そのために中途半端になって
しまっているのではないだろうか。
今後、宮下教授にはぜひ、初心者向け、中級者むけ、上級者向けのように段階ごとに分けた
ものを期待します。
2006年12月11日に日本でレビュー済み
「ゆえなしとはしない」など別にこんな言い方をしなくてもいいと思うような部分もあります。法律学者の文章を読んでいるみたいです。この著者の『20世紀絵画』でもそうですが、こういう言葉遣いで損をしている部分はあります。読みなれていない人はめんどくさくなってやめてしまうでしょう。
とはいえ、現代音楽を専門に紹介した本はあまりないので、その方面にアプローチするための知識を身につける本としては使えるでしょう。
難をいえば、オペラの筋書きだけやたらと詳しく、より知名度が高いと思われる作曲家についてあまり詳しい説明がないことです。プーランクやファリャといったれっきとした20世紀の作曲家について何も触れていないのはいかがなものか。ドゥビュッシーやヒンデミートという言い方もあまりしないです。
現代音楽は豊かな世界であり、少しでも多くの人に知ってもらおうという熱意は買えます。今後、CD選びの際に参考にするつもりです。
とはいえ、現代音楽を専門に紹介した本はあまりないので、その方面にアプローチするための知識を身につける本としては使えるでしょう。
難をいえば、オペラの筋書きだけやたらと詳しく、より知名度が高いと思われる作曲家についてあまり詳しい説明がないことです。プーランクやファリャといったれっきとした20世紀の作曲家について何も触れていないのはいかがなものか。ドゥビュッシーやヒンデミートという言い方もあまりしないです。
現代音楽は豊かな世界であり、少しでも多くの人に知ってもらおうという熱意は買えます。今後、CD選びの際に参考にするつもりです。