無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ: ハイテク海洋動物学への招待 (光文社新書 315) 新書 – 2007/8/1
佐藤 克文
(著)
ペンギン、アザラシ、ウミガメなどの水棲動物は、海の中でどのように活動しているのだろうか?
水中動物の生態は、直接観察できないため謎が多かった。
だが、今や日本発のハイテク機器「データロガー」を動物に直接取り付けることによって、本来の生息環境下で、己の生存をかけてきびきびと動き回る動物たちの姿が解明されつつある。
この分野では、教科書を塗り替えるような新発見が相次いでおり、「バイオロギング・サイエンス」という新しい分野が誕生した。
いま、生物研究のフロンティアは水の中にある。
水中動物の生態は、直接観察できないため謎が多かった。
だが、今や日本発のハイテク機器「データロガー」を動物に直接取り付けることによって、本来の生息環境下で、己の生存をかけてきびきびと動き回る動物たちの姿が解明されつつある。
この分野では、教科書を塗り替えるような新発見が相次いでおり、「バイオロギング・サイエンス」という新しい分野が誕生した。
いま、生物研究のフロンティアは水の中にある。
- 本の長さ299ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2007/8/1
- ISBN-104334034160
- ISBN-13978-4334034160
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
佐藤克文(さとうかつふみ)/1967年神奈川県生まれ。東京大学海洋研究所国際沿岸海洋研究センター准教授。京都大学大学院農学研究科博士後期課程水産学専攻修了。農学博士(京都大学)。日本学術振興会特別研究員、国立極地研究所研究系・助手などを経て2004年から現職。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2007/8/1)
- 発売日 : 2007/8/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 299ページ
- ISBN-10 : 4334034160
- ISBN-13 : 978-4334034160
- Amazon 売れ筋ランキング: - 781,884位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
陸上生物の人間にはうかがい知ることのできない海中での生物の様子がバイオロギングの調査を通じて解き明かされている。そして、調査に関わる人の様子が実に生き生きと書かれている。相当過酷な調査のはずだが、とても楽しそうな印象を受ける本。
2008年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の研究歴に沿った水生動物の生態研究成果を紹介しながら、実際のバイオロギング科学とはどんなものなのかを熱く語ったものである。ただし、表題の動物のうちクジラはほとんど登場しない、ペンギンとアザラシ君が主役となっている。
軽妙な語り口の間に、新進気鋭の学徒の熱意が素直に伝わってくる好著である。
文字通り動くことを最大の特徴とする動物の本質を明らかにするためには、本来の生息環境で生き生き振舞っている固体観察が必須だという。しかし、陸上の動物と比べ水生動物では、観察の困難さが災いして100年以上の研究の遅れをとって来た。
ここに登場したのが、バイオロギング科学。
すなわち、データロガーと呼ばれる動物搭載型の各種記録計を装着し、人間の視界や認識限界を超えた水生動物の生態や周辺環境を明らかにして行く分野である。
このバイオロギング科学という新しい研究分野で、近年教科書を書き換えるような新しい知見が次々と明らかになっているという。アザラシやペンギンの新たな生態が知れる
また、この分野では
「事前に立てた研究目的を途中で変更せざるを得ない事態が多発し、とにかくデータを取得し、後にあれこれ眺めているうちに予想外の発見が次々に生まれる」のだという。この点に、仮説検証型の生物学との大きな違いがあり、荒削りだが力強さが感じられ、印象に残る。
軽妙な語り口の間に、新進気鋭の学徒の熱意が素直に伝わってくる好著である。
文字通り動くことを最大の特徴とする動物の本質を明らかにするためには、本来の生息環境で生き生き振舞っている固体観察が必須だという。しかし、陸上の動物と比べ水生動物では、観察の困難さが災いして100年以上の研究の遅れをとって来た。
ここに登場したのが、バイオロギング科学。
すなわち、データロガーと呼ばれる動物搭載型の各種記録計を装着し、人間の視界や認識限界を超えた水生動物の生態や周辺環境を明らかにして行く分野である。
このバイオロギング科学という新しい研究分野で、近年教科書を書き換えるような新しい知見が次々と明らかになっているという。アザラシやペンギンの新たな生態が知れる
また、この分野では
「事前に立てた研究目的を途中で変更せざるを得ない事態が多発し、とにかくデータを取得し、後にあれこれ眺めているうちに予想外の発見が次々に生まれる」のだという。この点に、仮説検証型の生物学との大きな違いがあり、荒削りだが力強さが感じられ、印象に残る。
2009年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バイオロギング・サイエンスという学問があって、それはこんな学問だよ‾、こんな事してるよ‾って紹介している本です。読みやすいのでさくさく読めますが、得るものといえば、雑学くらいです。
楽しいので時間つぶしにはなりますが、内容もすぐに忘れてしまいます。別にそれでいいのです。こういうかるい本も必要です。☆2つですけど、楽しめるという点では、☆3.5くらいです。
楽しいので時間つぶしにはなりますが、内容もすぐに忘れてしまいます。別にそれでいいのです。こういうかるい本も必要です。☆2つですけど、楽しめるという点では、☆3.5くらいです。
2010年9月29日に日本でレビュー済み
つまりこれは、「データロガー」という道具を使った、現代の科学者の冒険の物語なのである。
前世紀初めまで、欧州では世界の果てを目指した冒険家たちの旅行記が大人気だったということだが、当時の紳士・淑女を興奮させたに違いない驚きやときめきと同じものが、この一冊に詰まっている。著者自身が自らを前世紀初頭の冒険家・シャックルトンに喩えているように、「まだ見ぬ世界を見てみたい。」という人間の欲望は、いつの時代も変わらないのだろう。
そして冒険はいつも、少年の特権でもある。だから本書は、少年の心のまま、データロガーという“現代のビーグル号”を手にした良い年齢(とし)の大人が、自らの好奇心の赴くまま、地の果て・海の底をさすらった、その漫遊記でもある。なんと欲深く、しかし魅力的で、実は良く良く考えると少しばかばかしい(?)男の旅路であろうか(笑)。
ああ、私がもし、少年時代にこの本に出会っていたら…。
私はきっと、著者のささやく甘く危険な誘いに我を忘れて、このデータロガーという行き先の分からない冒険の船に飛び乗ったことだろう!
(しかし既に年老いて肥え太った私の髀からは、既にその軽やかさは失われてしまった…。)
だから著者自身の願いでもあるが、本書は是非、まだ逞しくみずみずしい筋肉と精神の輝きとを持ち合わせた少年たちにこそ、読んで欲しい。フロンティアはまだ、そこにあるのだ。
なお、本書に興味を持った方には是非、日本バイオロギング研究会の編纂による『 バイオロギング 』も読んでいただきたい。著者と共に、データロガーという船に乗って、バイオロギングの冒険を続ける頼もしい仲間たちの姿が活写されている。両書は共に、「科学とは心をワクワクさせてくれるものだ。」という、久しく忘れかけていた気持ちを思い出させてくれることだろう。名著である。
前世紀初めまで、欧州では世界の果てを目指した冒険家たちの旅行記が大人気だったということだが、当時の紳士・淑女を興奮させたに違いない驚きやときめきと同じものが、この一冊に詰まっている。著者自身が自らを前世紀初頭の冒険家・シャックルトンに喩えているように、「まだ見ぬ世界を見てみたい。」という人間の欲望は、いつの時代も変わらないのだろう。
そして冒険はいつも、少年の特権でもある。だから本書は、少年の心のまま、データロガーという“現代のビーグル号”を手にした良い年齢(とし)の大人が、自らの好奇心の赴くまま、地の果て・海の底をさすらった、その漫遊記でもある。なんと欲深く、しかし魅力的で、実は良く良く考えると少しばかばかしい(?)男の旅路であろうか(笑)。
ああ、私がもし、少年時代にこの本に出会っていたら…。
私はきっと、著者のささやく甘く危険な誘いに我を忘れて、このデータロガーという行き先の分からない冒険の船に飛び乗ったことだろう!
(しかし既に年老いて肥え太った私の髀からは、既にその軽やかさは失われてしまった…。)
だから著者自身の願いでもあるが、本書は是非、まだ逞しくみずみずしい筋肉と精神の輝きとを持ち合わせた少年たちにこそ、読んで欲しい。フロンティアはまだ、そこにあるのだ。
なお、本書に興味を持った方には是非、日本バイオロギング研究会の編纂による『 バイオロギング 』も読んでいただきたい。著者と共に、データロガーという船に乗って、バイオロギングの冒険を続ける頼もしい仲間たちの姿が活写されている。両書は共に、「科学とは心をワクワクさせてくれるものだ。」という、久しく忘れかけていた気持ちを思い出させてくれることだろう。名著である。
2009年6月19日に日本でレビュー済み
世の中、前人未到というところはほぼなくなって、
現代の探検家は、どこに行ったら「探検」ができるのか、
ちょっと寂しい気がしないでもないのですが、
それでも、野生動物のいうのは、
とくに海洋動物というのは、
これほどまでに、その生態が知られていないのか…と、
改めて感心してしまった。
データロガーという、
現代科学の粋を集めた器機によって、
見ることのできない動物の行動を、
データとして記録し、
それを解析することによって、
生態を明かにしていく…。
とにかく、著者の素朴な疑問が
新たな発見につながっていくあたりは、
楽しく読める。
続編に期待したい。
現代の探検家は、どこに行ったら「探検」ができるのか、
ちょっと寂しい気がしないでもないのですが、
それでも、野生動物のいうのは、
とくに海洋動物というのは、
これほどまでに、その生態が知られていないのか…と、
改めて感心してしまった。
データロガーという、
現代科学の粋を集めた器機によって、
見ることのできない動物の行動を、
データとして記録し、
それを解析することによって、
生態を明かにしていく…。
とにかく、著者の素朴な疑問が
新たな発見につながっていくあたりは、
楽しく読める。
続編に期待したい。
2011年1月6日に日本でレビュー済み
ペンギンに関する知識目当てで購入。
しかし、このような切り口の本は初めて手にしました。
いわゆる「ペンギン本」より、ずっと深く突っ込んだ内容。
「理科」は全般不得手でしたが、わかりやすく、
ユーモラスに書かれており、楽しく読むことができました。
時折挿入されるコラムも骨休めになります。
新書という手軽さ・リーズナブルさも魅力。
しかし、このような切り口の本は初めて手にしました。
いわゆる「ペンギン本」より、ずっと深く突っ込んだ内容。
「理科」は全般不得手でしたが、わかりやすく、
ユーモラスに書かれており、楽しく読むことができました。
時折挿入されるコラムも骨休めになります。
新書という手軽さ・リーズナブルさも魅力。
2007年8月24日に日本でレビュー済み
内容については商品の説明に譲るとして、本書では「バイオロギング・サイエンス」によって新たに分かって来たことが、著者の軽妙な筆致で語られている。
例えば変温動物のはずのウミガメの体温が恒常性を持っていたり、逆に恒温動物のペンギンの体温が水中では下がっているという発見は、教科書の書き換えを迫るかもしれない。また、データロガーのカメラで撮影された、水中でのペンギンやアザラシの写真を見るだけでも、単純に楽しい。
掲載されている図やグラフに、分かりにくいものが多かったのが残念。論文等で使用したものを再利用しているのではないかと推測するが、解説を加えるなどして一般の読者にも分かり易い表現にして欲しかった。
例えば変温動物のはずのウミガメの体温が恒常性を持っていたり、逆に恒温動物のペンギンの体温が水中では下がっているという発見は、教科書の書き換えを迫るかもしれない。また、データロガーのカメラで撮影された、水中でのペンギンやアザラシの写真を見るだけでも、単純に楽しい。
掲載されている図やグラフに、分かりにくいものが多かったのが残念。論文等で使用したものを再利用しているのではないかと推測するが、解説を加えるなどして一般の読者にも分かり易い表現にして欲しかった。
2011年7月6日に日本でレビュー済み
人的被害こそ無かったものの、研究データも資料も全てが津波で流されたことを、ネットで知りました。
一般向け科学解説書というよりは、研究者による研究周辺のコラム的な読み物で、へー、へー、そうなんだぁ、と楽しく読めました。ペンギンやアザラシに向ける眼差しも研究対象というだけではない温かさがあって気持ち良いです。
1冊でも多い売上が研究の継続につながる支援になるならばと思います。
一般向け科学解説書というよりは、研究者による研究周辺のコラム的な読み物で、へー、へー、そうなんだぁ、と楽しく読めました。ペンギンやアザラシに向ける眼差しも研究対象というだけではない温かさがあって気持ち良いです。
1冊でも多い売上が研究の継続につながる支援になるならばと思います。