大学全入といわれる時代にはおおよそ予想のついた自体である。
大学は最高学府の名に値するのか?
そもそも最高学府に期待される役割は何か?
同年代の半数が大学進学する時代。少なくとも研究が最も期待される役割でないことだけは確かである。
題名にも代表されるように言葉遣いに難あるが、内容としては面白い。
まあ、「面白い」というのが最も適切な表現であり、改めて知ったことなどは殆ど無い。
「バカ」は誰か。そもそもなぜ「バカ」ばっかりになったのか。
バカ学生を生産する最大の功績がどこになるのかは意見の分かれるところであろう。
両親がバカでも、大学職員がバカでも、高校がバカでもこの際どうでもいいような気がしてきた。
やはりバカな学生というのはバカな時代の産物である。
見もふたのないが、バカな時代がバカな学生を創り出すのである。
大学も時代の一部に過ぎない。大学という注目されやすい、指弾しやすい対象がクローズアップされるだけで、日本全体がアホっぽいことは間違いないだろう。
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最高学府はバカだらけ: 全入時代の大学「崖っぷち」事情 (光文社新書 318) 新書 – 2007/9/1
石渡 嶺司
(著)
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購入オプションとあわせ買い
大学全入時代をほぼ迎えたいま、私大では定員割れが続出し、潰れる大学も出てきている。こうした、世間からそっぽを向かれた「崖っぷち大学」は生き残りに必至だが、それは、東大や早慶上智、関関同立といった難関大といえども他人事ではない。どの大学も受験生集めのためにあらゆる手を尽くしている。ところが、その内容は----AO入試で辞退さえしなければ誰でも合格、就職率や大学基本情報の非公表・偽装、イメージをよくするために大学名を改名(秋田経済法科大からノースアジア大へ)、新しいことを学べる新学部を設立(シティライフ学部や21世紀アジア学部を新設)などなど、世間の常識と大いにズレていて、どこかアホっぽいのだ。本書では、こうした大学業界の最新「裏」事情と各大学の生き残り戦略を、具体例をふんだんに交えながら紹介していく。
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2007/9/1
- ISBN-104334034195
- ISBN-13978-4334034191
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商品の説明
著者について
石渡嶺司(いしわたりれいじ)
ライター・大学ジャーナリスト。一九七五年北海道札幌市生まれ。私立北嶺中・高等学校、代々木ゼミナールを経て東洋大学社会学部社会学科に入学。卒業後、派遣社員、無職、編集プロダクション勤務ののち、二〇〇三年にライターとして独立。以後、大学・教育問題や学生の就職活動などを中心に評論・執筆活動を行う。全国の大学を見学して回り、二〇〇七年現在、二五〇校を超える。著書に、『学費と就職で選ぶ大学案内』(三五館)、『15歳からの大学選び』『15歳からの大学選び トレンド業種志望編』(小学館)がある。
ライター・大学ジャーナリスト。一九七五年北海道札幌市生まれ。私立北嶺中・高等学校、代々木ゼミナールを経て東洋大学社会学部社会学科に入学。卒業後、派遣社員、無職、編集プロダクション勤務ののち、二〇〇三年にライターとして独立。以後、大学・教育問題や学生の就職活動などを中心に評論・執筆活動を行う。全国の大学を見学して回り、二〇〇七年現在、二五〇校を超える。著書に、『学費と就職で選ぶ大学案内』(三五館)、『15歳からの大学選び』『15歳からの大学選び トレンド業種志望編』(小学館)がある。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2007/9/1)
- 発売日 : 2007/9/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 254ページ
- ISBN-10 : 4334034195
- ISBN-13 : 978-4334034191
- Amazon 売れ筋ランキング: - 971,953位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。
大学・教育・就活・キャリアなどが主なテーマで、関連著作は2021年4月現在、31冊(累計62万部)。
近年はYahoo!ニュース個人での記事執筆が多く、2018年にオーサーコメントアワードを受賞。2018年~2021年は平均すれば月1回ペースでヤフトピ入り。
テレビ・ラジオ出演は年30回程度。
2020年にYouTubeを開始もこちらは試行錯誤中。
近著に『大学の学科図鑑改訂版』『就活のワナ』『キレイゴトぬきの就活論』など。
大学訪問校数は450校。
無償ボランティア(取材を兼ねる)で就活生のエントリーシート添削を年300人程度実施。
趣味と実益を兼ねて、就活・大学受験の古いガイドブックを収集も出品が少ない・出てもやたら高いのが悩み。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年6月18日に日本でレビュー済み
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有名大学を茶化して終わりでは読む価値がない。実際のところここで茶化された大学は優れた取り組みをしており誤解を招くだろう。
2007年9月25日に日本でレビュー済み
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痛烈な批判あり、データ・図説あり、講演録風の文章あり、と章ごとに演出を変えていく飽きさせない文章運びの巧みさは、“大学ジャーナリスト”である著者の真骨頂。一面的な批判だけではなく、終章では大学という教育機関への希望を投げかけるような文章も織り交ぜられており、著者の大学への深い愛すら感じます。ページ下の「ハミダシ大学情報」も実にユーモラス。かつて大学生だったひとも、これから大学生になるひとも、大学なんて知ったこっちゃないひとも、それぞれの観点で楽しめる稀有な傑作。
PS
山田玲司によるオビの漫画もお見事。(オビはAmazonの画像では見られないので、ぜひ書店でチェックを。)
PS
山田玲司によるオビの漫画もお見事。(オビはAmazonの画像では見られないので、ぜひ書店でチェックを。)
2007年10月4日に日本でレビュー済み
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内容は現在の大学が抱える問題をおおよそまとめてあり、本書で大学論はある程度身に付くのではないだろうか。
ただし、本書は構成上に問題があると言わざるを得ない。大学関係者並び大学の被害者(?)講演会、というものがあるがあれはどう読んでも(2者の文章構成、統計がともに筆者と一致しており、別人が書いたとはとても思えない)著者の創作である(本人は文中で否定しているが)。ライターとしての無責任はさておくとしても、各章の「まとめ」は大学に対する冷笑のオンパレード(筆者はユーモアのつもりだろうが)であり、読んで不快。筆者は大学という欠陥者を冷笑して優越感を感じるために大学論を専門にしたのかと勘ぐりたくもなり、折角良い内容にも関わらず星は厳しメ目とした。
ただし、本書は構成上に問題があると言わざるを得ない。大学関係者並び大学の被害者(?)講演会、というものがあるがあれはどう読んでも(2者の文章構成、統計がともに筆者と一致しており、別人が書いたとはとても思えない)著者の創作である(本人は文中で否定しているが)。ライターとしての無責任はさておくとしても、各章の「まとめ」は大学に対する冷笑のオンパレード(筆者はユーモアのつもりだろうが)であり、読んで不快。筆者は大学という欠陥者を冷笑して優越感を感じるために大学論を専門にしたのかと勘ぐりたくもなり、折角良い内容にも関わらず星は厳しメ目とした。
2011年1月28日に日本でレビュー済み
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笑える内容だが、それ以上ではない。社会学部出身者であるにもかかわらず、社会調査論や統計学の知識も見られず、またジョークもお粗末である。
1.「青田刈り」などという表現が見られるように、ジャーナリストを名乗る割に語彙が貧困。青田買いというべき。
2.明治の前は慶応なのに、「江戸川」と年号と地名を混同している。昔読んだ漫画に「安政大学」というのがあったが、パロディとしてはこちらの方が上である。知識が不足していると、ジョークも飛ばせないという見本。
3.ある大学の学科にその都市のイメージ通りのものがないとしているが、事実誤認。WEB上でも確認できる。
4.「二次連立方程式が初めて分かる」とあるが、意味がよく分からない。「二元連立一次方程式」または「変数がひとつの二次方程式」なら、中学生レベルということになるが、二次で変数の数が限定されていない連立方程式は、大学入学まで履修しないのであるから、「初めて分かる」のは当然の帰結であり、特筆すべき事ではない。
笑い話としては面白いが、この著者自身が一番「バカな学生」であったともいえるようだ。
1.「青田刈り」などという表現が見られるように、ジャーナリストを名乗る割に語彙が貧困。青田買いというべき。
2.明治の前は慶応なのに、「江戸川」と年号と地名を混同している。昔読んだ漫画に「安政大学」というのがあったが、パロディとしてはこちらの方が上である。知識が不足していると、ジョークも飛ばせないという見本。
3.ある大学の学科にその都市のイメージ通りのものがないとしているが、事実誤認。WEB上でも確認できる。
4.「二次連立方程式が初めて分かる」とあるが、意味がよく分からない。「二元連立一次方程式」または「変数がひとつの二次方程式」なら、中学生レベルということになるが、二次で変数の数が限定されていない連立方程式は、大学入学まで履修しないのであるから、「初めて分かる」のは当然の帰結であり、特筆すべき事ではない。
笑い話としては面白いが、この著者自身が一番「バカな学生」であったともいえるようだ。
2007年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大学関係者として、序段の「バカ学生」、「バカ教職員」の連発には閉口したが、読み進むうちに、それなりには調べているなという感がした。
とかく社会と乖離している「大学業界」を一般人に紹介するという意味では読めるが、誘導的な面も否めず、動かそうにもままならない大学の中で真摯に地道な努力を続けている面々にとっては、不愉快な中身も見受けられるかも。
とかく社会と乖離している「大学業界」を一般人に紹介するという意味では読めるが、誘導的な面も否めず、動かそうにもままならない大学の中で真摯に地道な努力を続けている面々にとっては、不愉快な中身も見受けられるかも。
2007年9月20日に日本でレビュー済み
大学の情報公開の不完全さや、大学の乱立による、がむしゃらな学生確保
(AO入試や推薦入試による合格者の確保)の結果としての大学生の質の低下など
その通りだろうと、私も思いました。これだけ大学の数が増えれば
十数年前なら大学には進学しなかった(できなかった)学力層が大学に
進む訳ですから、当然、大学全体の平均レベルは下がるのでしょう。
確かに、上位校と呼ばれるような大学も例外ではないのかもしれませんが
有名上位校の一部の学生を抽出して一般化するのは危険だと思います。
もちろん、どんなに有名な、レベルが高いと目される大学であろうと
質の悪い学生は存在するであろうし、低レベルの大学にも良い学生(人数は
ともかく)は存在しているでしょう。大学に限らず、小中学校であろうと高校であろうと
企業であろうと、ひとつのグループや組織内にはトップもいれば底辺に位置する人もいる
のは当然で、なかなかそれらの全体像を正確に掴むのは困難だと思います。
「こんなに良い大学にもこんなに悪い学生がいる」というのも興味深いですが
では底辺校の大学の内情(授業風景や学生の質等々)はどれほどのものなのか
そちらの方がより知りたいですし、もっと突っ込んで書いて頂ければと思いました。
大学の情報公開の不徹底ぶりには驚きました。著者が書いておられる通り、上位校でも
入試情報の一部を開示していないのは納得いきませんね。私学助成金を受けている以上は
最低限、納税者にも受験生にも入試結果や状況を公表するのは当然だと思うのですが。
そもそも、これだけ大学が乱立し、18歳人口が減少しているのに大学を新設する意図が
分かりません(一部理由が本書にも書かれていますが、時流に逆らってまで新設する意味が
素人の私にはどうしても理解できないのです)。
また、なぜ、このような状況の中で連鎖的な大学の倒産や廃校が起こらないのか
素人の私にはこれまた理解できません。それに対する明確な解答が知りたくなりました。
大学の淘汰はいつ頃から、どのようにして起こっていくのか注目しているのですが・・・。
長くなりまして恐縮ですが、参考になれば幸いです。
(AO入試や推薦入試による合格者の確保)の結果としての大学生の質の低下など
その通りだろうと、私も思いました。これだけ大学の数が増えれば
十数年前なら大学には進学しなかった(できなかった)学力層が大学に
進む訳ですから、当然、大学全体の平均レベルは下がるのでしょう。
確かに、上位校と呼ばれるような大学も例外ではないのかもしれませんが
有名上位校の一部の学生を抽出して一般化するのは危険だと思います。
もちろん、どんなに有名な、レベルが高いと目される大学であろうと
質の悪い学生は存在するであろうし、低レベルの大学にも良い学生(人数は
ともかく)は存在しているでしょう。大学に限らず、小中学校であろうと高校であろうと
企業であろうと、ひとつのグループや組織内にはトップもいれば底辺に位置する人もいる
のは当然で、なかなかそれらの全体像を正確に掴むのは困難だと思います。
「こんなに良い大学にもこんなに悪い学生がいる」というのも興味深いですが
では底辺校の大学の内情(授業風景や学生の質等々)はどれほどのものなのか
そちらの方がより知りたいですし、もっと突っ込んで書いて頂ければと思いました。
大学の情報公開の不徹底ぶりには驚きました。著者が書いておられる通り、上位校でも
入試情報の一部を開示していないのは納得いきませんね。私学助成金を受けている以上は
最低限、納税者にも受験生にも入試結果や状況を公表するのは当然だと思うのですが。
そもそも、これだけ大学が乱立し、18歳人口が減少しているのに大学を新設する意図が
分かりません(一部理由が本書にも書かれていますが、時流に逆らってまで新設する意味が
素人の私にはどうしても理解できないのです)。
また、なぜ、このような状況の中で連鎖的な大学の倒産や廃校が起こらないのか
素人の私にはこれまた理解できません。それに対する明確な解答が知りたくなりました。
大学の淘汰はいつ頃から、どのようにして起こっていくのか注目しているのですが・・・。
長くなりまして恐縮ですが、参考になれば幸いです。
2015年11月27日に日本でレビュー済み
本書は、大学関係の執筆を多く担当されている著者が、「最新のバカ学生像
とその発生理由、大学業界のアホっぽいところとその裏事情、バカ学生が変
わる化学反応の瞬間」を明らかにしようとした(p. 11)本ということである。
本書は7章構成になっていて、著者の言う「バカ学生」の呆れた行動やその
対応に困り果てている大学教員や大学職員、そのような「バカ学生」を生む
教育制度や入試制度、各大学の生き残り政策等々についてふれられている。
確かに、様々な角度化は批判的に大学を検討することは、発展のためには欠か
せないプロセスである。その意味において、著者の言う「バカ学生」という
切り口から大学を検討することは意味のあることかもしれない。
しかしである。学生に対しても高校の教員に対しても大学の教職員に対して
も、あまりに「バカ」を連呼する著者とその出版を許してしまう出版社に対し
て品性を疑ってしまう内容である。
百歩譲って、それが綿密な取材と研究によって中庸的、建設的に書かれている
のならばいいが、本書「ジャーナリスト」によって書かれた本と呼ぶにはいさ
さか疑問を抱くものと言わざるを得ない。そう感じる原因を挙げるにはきりが
ないが、例えば最近の大学生の行動の稚拙さを述べるならば、それが本当に最近
始まったことなのかデータを示す必要がそもそもあるだろう。本書で書かれている
内容は、別段「最近の」学生に限られた行動パターンではなく、以前からあった
ことが多いように感じる。また、「推薦入試とAO入試は同じ」(p. 174)と言い
切ってしまうあたり、AOを始めた慶應義塾大学に行ってご自身で再認識していた
だきたいと感じる。
極めつけは、創作としか思えない源光氏と物木氏の講演である。「お二人がいなけ
れば…完成できなかった」(p. 249)と述べているが、一読すればこのような講演
があったことが非現実的と分かるし、その資料さえも「入手した資料も本書の校了
間際に紛失した」(p. 145)ようでは、創作と疑義をかけられても仕方がないし、
その資料をなくして刊行してしまう姿勢はプロとしていかがなものだろうか。
内容の薄さと筆致と著者の姿勢に辟易してしまう本であった。
とその発生理由、大学業界のアホっぽいところとその裏事情、バカ学生が変
わる化学反応の瞬間」を明らかにしようとした(p. 11)本ということである。
本書は7章構成になっていて、著者の言う「バカ学生」の呆れた行動やその
対応に困り果てている大学教員や大学職員、そのような「バカ学生」を生む
教育制度や入試制度、各大学の生き残り政策等々についてふれられている。
確かに、様々な角度化は批判的に大学を検討することは、発展のためには欠か
せないプロセスである。その意味において、著者の言う「バカ学生」という
切り口から大学を検討することは意味のあることかもしれない。
しかしである。学生に対しても高校の教員に対しても大学の教職員に対して
も、あまりに「バカ」を連呼する著者とその出版を許してしまう出版社に対し
て品性を疑ってしまう内容である。
百歩譲って、それが綿密な取材と研究によって中庸的、建設的に書かれている
のならばいいが、本書「ジャーナリスト」によって書かれた本と呼ぶにはいさ
さか疑問を抱くものと言わざるを得ない。そう感じる原因を挙げるにはきりが
ないが、例えば最近の大学生の行動の稚拙さを述べるならば、それが本当に最近
始まったことなのかデータを示す必要がそもそもあるだろう。本書で書かれている
内容は、別段「最近の」学生に限られた行動パターンではなく、以前からあった
ことが多いように感じる。また、「推薦入試とAO入試は同じ」(p. 174)と言い
切ってしまうあたり、AOを始めた慶應義塾大学に行ってご自身で再認識していた
だきたいと感じる。
極めつけは、創作としか思えない源光氏と物木氏の講演である。「お二人がいなけ
れば…完成できなかった」(p. 249)と述べているが、一読すればこのような講演
があったことが非現実的と分かるし、その資料さえも「入手した資料も本書の校了
間際に紛失した」(p. 145)ようでは、創作と疑義をかけられても仕方がないし、
その資料をなくして刊行してしまう姿勢はプロとしていかがなものだろうか。
内容の薄さと筆致と著者の姿勢に辟易してしまう本であった。