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「生きづらさ」について (光文社新書 358) 新書 – 2008/7/17
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超不安定、希望ゼロの「蟹工船」時代を生き抜くには?
いま多くの人が「生きづらさ」を感じています。1998年以降、自殺者数は毎年3万人を超え、毎日のように練炭自殺や硫化水素自殺のニュースが報じられています。鬱病など、心を病む人も増える一方です。これらの現象は、現代社会に特有の「生きづらさ」とは無縁ではありません。その背景には、もちろん経済のグローバル化に伴う労働市場の流動化が生んだ、使い捨て労働や貧困、格差の問題もあるでしょう。他方で、そういう経済的な問題とは直接関係のない「純粋な生きづらさ」もあるでしょう。本書では、さまざまな生きづらさの原因を解きほぐしながら、それを生き延びていくためのヒントを探っていきます。
■人間扱いされない職場■粉々になるアイデンティティとナショナリズム■排除の線■フリーターの意味の変化■所属、アイデンティティ、承認----なぜアカデミズムはフリーターの問題に対応できないか■コミュニケーション重視型の社会と貧困の深刻化■自己責任に陥るなら、ナショナリズムにいくほうがいい■右傾化さえできない若者たち■右翼と左翼の違い■「希望は戦争」論争■格差とルサンチマン■セキュリティと移民排斥■ナショナリズムは一過性のもの?
【著者紹介】
雨宮処凛(あまみやかりん)
1975年北海道生まれ。2000年、自伝『生き地獄天国』(ちくま文庫)で作家デビュー。現在は生活も職も心も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み、取材、執筆、運動中。07年『生きさせろ!----難民化する若者たち』(太田出版)で日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞。
萱野稔人(かやのとしひと)
1970年愛知県生まれ。2003年、パリ第十大学大学院哲学科博士課程修了。哲学博士。現在、津田塾大学国際関係学科准教授。著書に『国家とはなにか』(以文社)、『カネと暴力の系譜学』(河出書房新社)、『権力の読みかた』(青土社)などがある。
- ISBN-104334034616
- ISBN-13978-4334034610
- 出版社光文社
- 発売日2008/7/17
- 言語日本語
- 本の長さ216ページ
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雨宮 処凛 光文社作品 | 「働けなくなったら」「お金がなくなったら」「親の介護が必要になったら」……。「これから先」を考えると押し寄せる不安。頼る人がいなければ、最悪、死ぬしかないのか?そして自らの死後、大切なペットは?スマホやサブスクの解約は?この先が不安で仕方ないアラフィフが各界の専門家に取材。 | 現在のアラフォーは「受難の世代」――。 過酷な受験競争を強いられたこの世代は、 社会に出る頃にはバブルが崩壊し、就職氷河期にぶつかる。 そのため、彼ら・彼女らの多くがフリーターや派遣という非正規人生となった。 | フリーター、ハケンなど非正規雇用者が1700万人を突破。 超不安定、希望ゼロの「蟹工船」時代を生き抜くには? いま多くの人が「生きづらさ」を感じています。1998年以降、自殺者数は毎年3万人を超え、毎日のように練炭自殺や硫化水素自殺のニュースが報じられています。 |
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2008/7/17)
- 発売日 : 2008/7/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 216ページ
- ISBN-10 : 4334034616
- ISBN-13 : 978-4334034610
- Amazon 売れ筋ランキング: - 225,793位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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経済優先社会の中で、最も影響を受ける弱者は誰だろう?
弱者を切り捨てていく都会、弱者を守りきれないローカル社会。
NPO/NGOが細々とサポートする社会。
貧困、プレカリアート(不安定労働者)、メンヘラー(精神的な病や生きづらさを抱えている人、メンヘル系ともいう)、リストカッター、引きこもり、そんなテキストの海の中で生きている人たちがいる事を知る事すらしない社会にならないために。
備忘録的メモ
勝ち組年長者は、いまの生きづらさのリアリティがまったく分からない。いまでは小学生でさえ、相手の期待や場の空気を壊さないようにするにはどうふるまったらいいかを、凄く考えている。空気を読んだ自殺etc
他者からの承認、他人からの評価でしか自分の価値を確立出来ないと思っていた、自分の価値の証明(雨宮)
精神的な生きづらさ、社会的な生きづらさ
2006年、また格差が貧困の問題という認識は全然なかった。(本書対談は2007年11月)
グッドウイル問題(派遣労働者からの不当な天引き)
「頑張ればかならず報われる」という価値観の中で勉強してきた、いい学校、いい大学、いい会社とう神話が凄い力をもっていた。けれど社会に出た瞬間「経済成長はもう終わりました。バブルも崩壊しました。もう頑張ってもどうにもなりません」といわれ、梯子をはずされた様な幹事。
認められない、居場所がないという状況におかれた人が、その埋め合わせとして、より大きなアイデンティティへ向かう。それが日本人としてのアイデンティティの主張や、ナショナリズムへと繋がっていく。
雨宮:自己責任の呪縛からの自分を解放
萱野:ナショナリズムを抑えることが出来るのは、反ナショナリズムではなく、べつのかたちのナショナリズム
雨宮:右翼と左翼の違いは憲法と天皇しかない(ミニスカ右翼からゴスロリ左翼へと言われる雨宮)
生き延びるためだったら思想でもなんでも使いまくれば良い。
僕もそう。だけど、本書でとり扱われる「生きづらさ」は僕が感じているものとは少し違った。
この本での「生きづらさ」とは、低賃金で不安定な雇用から抜け出せないという意味で、その原因は、企業に都合のいい雇用制度をつくった政府であり、人を人とも思わず使い倒す民間企業である、という主張。
僕は30代で正社員だ。平均よりも賃金をもらっている。いわば、制度の恩恵を受けている側の人間である。
ということもあって、読んでて「確かに大変だけど、これは私が感じている生きづらさをは少し違うなぁ」という気持ちで読み進めていた。
ただ、本書の内容自体は面白かった。そもそも「生きづらさ」というキーワードでヒットする本の9割は、個人の心の持ち方について語られている本ばかりなので、こういうふうに、社会構造・社会問題として「生きづらさ」を描く本は貴重だと思う。
著者(対話者)の一人、雨宮さんは自分自身の「生きづらさ」の問題を社会へと開いていくことで、つまりその原因を「アメリカと戦後民主主義」(右翼的立場)とか「社会のネオリベラリズム化」(左翼的立場)に求めることで、実存的に救われてきたという。大事なことは、実際に私たちの「生きづらさ」を生み出しているのは社会の側に原因があり、「生きづらさ」を押しつけることで恩恵に浴している(一部の)人々がいる、という自分なりの認識をもつことであり、「生きづらさ」の問題を自分一人で抱え込んで死んでいくことではない。
本書は基本的に雨宮さんの生々しい言葉を、萱野さんが聞き役に回って整理しつつ展開する、「生きづらさ」を抱える人たちへの熱いメッセージの書ではないかと思う。そのメッセージの要点は、自分を傷つけるものでしかない自己責任論にうんざりしているのなら、思い切って社会へと自分を開いてみてはどうかという提案である。もちろん、これは労働運動に関われということではない(筆者たち自身、誰にでもそれを期待している訳ではない)。そうではなく、他者のうちへと自己を開くことによって、まずは自分を承認してあげること、こうしたことから始めてみてはどうかという、心優しくも力強いメッセージなのである。
「生きづらい」より追い込まれて「“もう”生きるのがつらい」人にすれば、
ここに救いはない…ことも無い。
それが多種多様な理由で生きづらい人を網羅出来るのかといえば難しい。
そこまででない人も承認欲求を保つ事で救われる可能性もある。
そんな悲観的な感想とは別に可能性を見出したい。
本書のワーキングプア、ネットカフェ難民など貧困層の若者が左も右も距離が近づいているという話は興味深い。
極右やルサンチマンに留まるか否か、それはそのまま分類法方の違う「政治思想」の現れともいえる。
現在、混沌とした日本の思想界を明確に定義して分類するのは難しい。
高学歴のワーキングプアも織り交ぜたリアルな運動が、自分の立場を擁護するのみに留まらず右も左も混沌としたその連帯意識が赤木氏的な「ルサンチマン」を超えた時、日本独特の政治哲学がアカデミックな高所でなくここから始まる可能性を夢想してみた。
とはいえ、本書の取り上げている「生きづらさ」を抱く人のナショナリズムはラジカルに成り易い性質なのは間違いない。
上記した可能性はあくまでもその危うさと隣り合わせのもの。
それでも現在は何かしらの変化が不可避だとすれば、若い世代が思想迷子の状態から道を見つける可能性とも捉えられる。
「思想」そのものに救いはあるのだろうか。
この既存の左右ではない分類で、読者も読後はどちらかの印象に振られるのではないか。
それを一概に表現はできないし、確たる思想や立場の人もいれば単に反体制或いはルサンチマンかもしれない。
だがしかし、なによりも二人の思考に欠けているものがある「経済学的観点」である。やはり経済学派思想はあるものの「経済学思考」はあくまでも中庸なものである。両氏ともマクロ経済に詳しい駒大准教授とは対談経験があり雨宮氏においては共著も出している。そして貧困に対して最も分り易いツールである事は理解しているはずである。
そのあたりが足りていないので-1ポイント×2人分を差し引く事にした。
プレカリアート(生活も職も心も不安定さに晒される人々)問題は長い間精神疾患で苦しんでいる自分も当事者だな、と身につまされる。
将来、社会福祉学を志すであろう立場からしても、この問題はどんどん自分にとって深刻なものになることが想像に難くない。
20代の死因の一位は「自殺」なのだと。
「自己責任」の社会の空気に殺されるならば、こういった運動(メーデーなど)に積極的に参加して怒りをぶちまけたほうがよっぽどいい。
それにしても、パンクミュージックやファッションはデモ運動には打ってつけだと思うんだけど、You-tubeなどで見かけるデモ運動の動画ではなかなか見かけられないのが少々寂しい。
糸井重里さんも以前、「現代の若者はもっとパンクムーブメントを見習ったほういい」(こういった表現じゃなかったかも)
と書いていたけど、おれもそう思うなぁ。
本書のタイトルは、まさに内容を端的に表していると思います。
経済的にはいったん発展を遂げたものの、それもどこかで頭打ちになってしまいます。
そんな経済至上主義のままに、社会・政治・官僚そして家庭が時代を経てしまい、本来そこにあるべき「哲学」というものが不在のままきてしまった日本。
その中では、以前は見えにくかった新たな「経済的貧困」=フリーター、派遣社員にのしかかる問題。
経済的な問題はなくても、「場の空気を読む」ことにつかれ、「出る杭は打たれる」のままに個性を消される世代の拡大。
問題がないことが一番大事、とばかりに、チャレンジ精神を消される若者世代。
うつ病やリストカットをする行動の裏にひそむ、「良い子」を無意識で抱え込む人々。
そのためナショナリズムに傾倒する人がいるのも、結局「哲学も思想もなしに前へ進んできたことのツケ」が回ってきたような気がします。
ナショナリズムや右翼・左翼とかの言葉に関係なく、
「今、この時代に何が起こっているのか」
を知るためにもぜひ読んでいただきたい一書です。
体験的部分(主に雨宮さん)と、論理的部分のバランスもよい。
自殺、うつ、リストカット、いじめ、バンドのおっかけ、若者の右傾化、
小泉政権、ワーキングプア、ネットカフェ難民、などなど、現代の
色々な事柄を「生きづらさ」という切り口で整理していて、それがすごく
説得力があり、現実感があり、腹落ちする内容になっている。
テレビなどでこのような内容は見かけないので、別の視点を与えてもらった
ような感じで、脳内がスッキリする感じがしました。
日経BPオンラインで萱野さんがこれに近いテーマでインタビューに答えている
のを読んで、おもしろい切り口だなあと思い、気軽な気持ちで買ったのですが、
予想以上によかったです。
雨宮さんについては、「ミニスカ右翼→ゴスロリ左翼」というキャッチ的なこと
しか知りませんでしたが、この本を読んで、すごくいろんなことを的確に
考えている人だなあと思いました。
雨宮さんの体験に対する萱野さんの分析もおもしろかったです。
この本を読んだことで、自分の視野が広がる気がしました。
また、自分で感じていても言葉にできなかった生きづらさが明確に言葉に
されたこともスッキリの原因かもしれません。
生きづらさで悩んでいる友人にもおすすめしようと思います。
答えは得られなくても、自分自身や周囲の状況について理解ができることは
解決への第一歩だと思うので。。
おすすめです。