2009年初頭現在、昨今話題のイスラム金融について
日本語で読むことのできる最良の入門書ではないだろうか。
筆者は元日銀マン。イスラム金融についての調査は
赴任したシンガポールで出会いがきっかけという。
内容はイスラム金融成長の背景・仕組みなど基本的事項のみならず
イスラム金融取引の現場・シャリアの精神そして我が国・
日系企業とイスラム金融との関係にまで触れられており、
わずか一年前に出版された筆者の前著に比しても
質が格段に上昇している良著である。
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イスラム金融はなぜ強い (光文社新書 372) 新書 – 2008/10/17
吉田悦章
(著)
イスラム金融の伸びについて、イスラム金融先進国であるマレーシアのゼティ・アクタル・アジス中央銀行総裁は、2008年2月23日に開催された日経イスラム金融シンポジウムで、20%との成長率に言及した。同じようにイスラム金融の先進国であるバーレーンで中央銀行が発表している統計の伸び率をみても、イスラム金融の銀行資産は、この5年間で平均34%の伸び率となっている。
仮に20%の成長が今後続けば、5年で現状の2倍を超え、10年で5倍を超える計算となる。こうした状況をみて、イスラム金融は世界で最も急速に成長している金融分野とも言われるのである。
仮に20%の成長が今後続けば、5年で現状の2倍を超え、10年で5倍を超える計算となる。こうした状況をみて、イスラム金融は世界で最も急速に成長している金融分野とも言われるのである。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2008/10/17
- ISBN-104334034756
- ISBN-13978-4334034757
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商品の説明
著者について
1971年神奈川県生まれ。ハーバード大学留学を経て一橋大学商学部卒。1995年日本銀行入行。国際局、金融市場局、調査統計局等で国際金融市場分析や経済調査に従事。2007年に日銀退職後、国際協力銀行にてイスラム金融等を担当。2008年より早稲田大学客員准教授を兼任。同大大学院ファイナンス研究科にてイスラム金融を講義。日本金融学会会員。著書に『イスラム金融入門』(東洋経済新報社)がある。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2008/10/17)
- 発売日 : 2008/10/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4334034756
- ISBN-13 : 978-4334034757
- Amazon 売れ筋ランキング: - 977,280位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,265位光文社新書
- - 48,766位投資・金融・会社経営 (本)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2009年6月2日に日本でレビュー済み
イスラム金融の仕組みだけを説明する本は多数あると思いますが、
この本の特徴はイスラム世界の価値観といった基本的な背景まで、
丁寧に説明しているところでしょう。
イスラムといっても国によって微妙に温度差がありますが、
その辺りについても十分にフォローされています。
さらに、代表的なイスラム金融商品の仕組みについて、
具体例などを用いながらわかりやすく説明していますので、
表面的な理解だけで十分な方より、実践的な理解が必要な人向けの本でしょう。
最後にイスラム文化のまとめがあり、それだけでもおもしろいと思います。
ただ、前半と中盤で内容が重複している部分があるので、少ししつこく感じる方もいるかも。
それから、「なぜ強い」のか今ひとつピンとこなかったのは、私の読解力不足でしょうか。
それはともかく、異文化に少し浸ってみたい方は是非読んでみてください。
金融業界の人には、欧米のシステムについて改めて考えるいい機会になるかもしれません。
この本の特徴はイスラム世界の価値観といった基本的な背景まで、
丁寧に説明しているところでしょう。
イスラムといっても国によって微妙に温度差がありますが、
その辺りについても十分にフォローされています。
さらに、代表的なイスラム金融商品の仕組みについて、
具体例などを用いながらわかりやすく説明していますので、
表面的な理解だけで十分な方より、実践的な理解が必要な人向けの本でしょう。
最後にイスラム文化のまとめがあり、それだけでもおもしろいと思います。
ただ、前半と中盤で内容が重複している部分があるので、少ししつこく感じる方もいるかも。
それから、「なぜ強い」のか今ひとつピンとこなかったのは、私の読解力不足でしょうか。
それはともかく、異文化に少し浸ってみたい方は是非読んでみてください。
金融業界の人には、欧米のシステムについて改めて考えるいい機会になるかもしれません。
2008年11月18日に日本でレビュー済み
まえまえから気になってたイスラム金融。
しかし、そもそもイスラム金融とは何なのか? 広義として「イスラム教の教えに則った金融」ってことで、金利というものがなく、教典で禁止されていること(アルコールとか豚肉食)関連の企業への投資が行えないってことぐらいしか知らなかった。
というわけで入門書感覚で購入。
結果から言うと自分はこの本をけっこう気に入った。 イスラム金融についての初めて読んだ本なので比較対象が無いせいかもしれないが、けっこう踏み込んだところまで書いてあると感じた。
内容はイスラム金融の概念的な、基本となる部分も大きく取り上げてあり、さすがに新書一冊で網羅しきれてはいないと思うが、概要は難なく把握できる。 中盤以降からは、イスラム金融における取引の実態や、さらにイスラム教の特質のようなものも書いてあった。
文中には「シャリア」「リバー」「ガラル」「マイシール」「スクーク」などなど、いろんなイスラム金融ならではの用語(一般的な用語に置き換えれるが、、)が登場し、知っておいて損はない。
またイスラム金融関連の機関ではイスラムの教義も複雑な金融も理解できる有識者委員会が設置してあるなど、新発見も。
日本的なイメージだと、、、 金融アナリスト兼お坊さんの集まり
・・・ですかねぇ。
読んだ感じでは入門には向いていると思いました。
しかし、そもそもイスラム金融とは何なのか? 広義として「イスラム教の教えに則った金融」ってことで、金利というものがなく、教典で禁止されていること(アルコールとか豚肉食)関連の企業への投資が行えないってことぐらいしか知らなかった。
というわけで入門書感覚で購入。
結果から言うと自分はこの本をけっこう気に入った。 イスラム金融についての初めて読んだ本なので比較対象が無いせいかもしれないが、けっこう踏み込んだところまで書いてあると感じた。
内容はイスラム金融の概念的な、基本となる部分も大きく取り上げてあり、さすがに新書一冊で網羅しきれてはいないと思うが、概要は難なく把握できる。 中盤以降からは、イスラム金融における取引の実態や、さらにイスラム教の特質のようなものも書いてあった。
文中には「シャリア」「リバー」「ガラル」「マイシール」「スクーク」などなど、いろんなイスラム金融ならではの用語(一般的な用語に置き換えれるが、、)が登場し、知っておいて損はない。
またイスラム金融関連の機関ではイスラムの教義も複雑な金融も理解できる有識者委員会が設置してあるなど、新発見も。
日本的なイメージだと、、、 金融アナリスト兼お坊さんの集まり
・・・ですかねぇ。
読んだ感じでは入門には向いていると思いました。
2009年9月27日に日本でレビュー済み
イスラム金融の初心者として本書を購入しましたが大変満足しました。内容的にはやさしすぎず、難しすぎずというところです。イスラム金融特有の用語もあえて翻訳せず、それぞれのスキームについては図解入りで説明してくれているので、1回読んで頭に入るものではないにしても、レファレンスとしては大変有益です。またイスラム金融の本質についてもだいぶ理解できたと思います。他のイスラム金融の本は読んでいませんが、おそらく初心者は本書1冊買っておけば大丈夫と思います。お勧めします。