本書は、経済学理論を身に付けた、経済に相当詳しい人でなければ理解できない
内容でしょう。
要は、経済に精通していない人でも、理解しやすいように記述すべきところが、
3人の著者のレベルの高い対談の本になっていませんか?
具体的に指摘すると
●文章中の漢字にふりがな(ルビ)を付けなければ読めそうもない、難しい漢字が
多く使われている。
●カタカナ語に、日本語の注記(意味)をつけたものが多い。
これは、難しい言葉(経済用語他)を使用しているからやむを得ないと言えばそれ
までかも知れないが!
●難しい言葉・人名などに【※】を付けて、簡単な説明がされているが不十分です。
また、本全体で108箇所もあるのは異常過ぎます。
【※】の部分を、読むだけでも疲れます。
上記の理由により、お薦めできる本とは思われないため、「★1つ」とします。
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日本経済復活 一番かんたんな方法 (光文社新書 443) 新書 – 2010/2/17
飯田「脱デフレ政策、金融政策というのは、そんな難しい話じゃないんですね。それなのに、脱デフレ政策って非常に遅れたわけです」
宮崎「というか、まだ本格的には全然始動していない」
勝間「最近ようやく、しぶしぶ認めたぐらい。現状認識して、これから対策を立てて実行に移すっていう段階です。それを後押しできればと、こうして緊急で座談会をしているわけです」
--今最も影響力のある論客3人が、長期化するデフレを克服し、日本経済を上昇気流にのせるための「一番かんたんな方法」を、徹底的に討論した一冊。
宮崎「というか、まだ本格的には全然始動していない」
勝間「最近ようやく、しぶしぶ認めたぐらい。現状認識して、これから対策を立てて実行に移すっていう段階です。それを後押しできればと、こうして緊急で座談会をしているわけです」
--今最も影響力のある論客3人が、長期化するデフレを克服し、日本経済を上昇気流にのせるための「一番かんたんな方法」を、徹底的に討論した一冊。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2010/2/17
- ISBN-104334035477
- ISBN-13978-4334035471
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商品の説明
著者について
勝間和代(かつまかずよ)
1968年東京生まれ。経済評論家。中央大学ビジネススクール客員教授。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾商学部卒業。著書に『お金は銀行に預けるな』『会社に人生を預けるな』(以上、光文社新書)など多数。
宮崎哲弥(みやざきてつや)
1962年福岡生まれ。評論家。慶應義塾大学文学部社会学科卒、同大学法学部法律学科中退。著書に『映画365本』『新書365冊』(以上、朝日新書)、共著に『罪と罰』(イースト・プレス)など多数。
飯田泰之(いいだやすゆき)
1975年東京生まれ。駒澤大学経済学部准教授。東京大学大学院経済学研究科中退。著書に『考える技術としての統計学』(NHKブックス)など多数。
1968年東京生まれ。経済評論家。中央大学ビジネススクール客員教授。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾商学部卒業。著書に『お金は銀行に預けるな』『会社に人生を預けるな』(以上、光文社新書)など多数。
宮崎哲弥(みやざきてつや)
1962年福岡生まれ。評論家。慶應義塾大学文学部社会学科卒、同大学法学部法律学科中退。著書に『映画365本』『新書365冊』(以上、朝日新書)、共著に『罪と罰』(イースト・プレス)など多数。
飯田泰之(いいだやすゆき)
1975年東京生まれ。駒澤大学経済学部准教授。東京大学大学院経済学研究科中退。著書に『考える技術としての統計学』(NHKブックス)など多数。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2010/2/17)
- 発売日 : 2010/2/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 232ページ
- ISBN-10 : 4334035477
- ISBN-13 : 978-4334035471
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,215,793位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,351位光文社新書
- - 4,290位日本の政治
- - 107,756位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1968年東京生まれ。経済評論家。早稲田大学ファイナンスMBA。中央大学ビジネススクール客員教授。慶應大学在学中から監査法人に勤め、アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。三女の母。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選1 ケチャップの謎 世界を変えた"ちょっとした発想" (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選) (ISBN-13: 978-4062159159)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『モノより、想い出より、お金』は同意だが、『小確幸』の世を、マネタリーベースを増やすことで脱却するとは、簡単には受け入れられなかった。
事実、量的緩和した日本でも、銀行貸し出しは減り、銀行は喜んだかもしれないが、金融政策効果は疑わしいと言わざるを得ない。所詮、資金需要がなければ、貨幣乗数が急落するだけ。
読んでいてナイーブだなと、、、
事実、量的緩和した日本でも、銀行貸し出しは減り、銀行は喜んだかもしれないが、金融政策効果は疑わしいと言わざるを得ない。所詮、資金需要がなければ、貨幣乗数が急落するだけ。
読んでいてナイーブだなと、、、
2010年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ボーナスカット、失業、仕事がない、商売をしても利益が上がらない、住宅を売ろうにも安い値しかつかなくて売れない、このような日本全体を取り巻く問題の「核」が「デフレ」であると本書を読むと理解ができます。
まずは問題の根っこを取り除き、経済を建てなおさないことにはその先の問題に進むことができません。
路頭に迷う人を少しでも減らすためにもデフレを止めないとならないということ。
本書でも触れられていましたが、私の地元など製造業に依存する地方では円高パンチで雇用が相当深刻です。
スーパーの商品が安くなるからデフレが好きという主婦層にも住宅ローンや給与やボーナスカットいう爆弾があります。
選挙前に一読するにはよい書籍です。
まずは問題の根っこを取り除き、経済を建てなおさないことにはその先の問題に進むことができません。
路頭に迷う人を少しでも減らすためにもデフレを止めないとならないということ。
本書でも触れられていましたが、私の地元など製造業に依存する地方では円高パンチで雇用が相当深刻です。
スーパーの商品が安くなるからデフレが好きという主婦層にも住宅ローンや給与やボーナスカットいう爆弾があります。
選挙前に一読するにはよい書籍です。
2010年2月27日に日本でレビュー済み
飯田泰之の経済学および経済の入門・解説は、現在最も明快で概ね信用できるところである。
その飯田が、“新書バカ”宮崎哲弥と“自己啓発中毒”の勝間和代との鼎談などを上梓し、ニッポン経済復活への提言をお手軽にやってのけようとしている。
そこに本書のオモロイところがあるが、果たしてどうか?
レビュアーのいろいろを見ていてもわかるが、“色物”勝間の単著とは異なるトーンが気になる。絶賛派と揶揄派にハッキリと分かれるレビューの構図がここでは様相を異にしている。飯田を高評していた人たちからは、戸惑いすら感じられ、反勝間で威勢の良かったレビュアーからは、気詰まりなものを読む。
本書でハッキリとわかるのは、勝間が飯田と同じく「リフレ派」であり、最近宮崎は「構造改革派」から「リフレ派」へと“転向”したことであり、「素人代表質問」などと似合わぬ謙遜の一言で登場したミヤテツ、鼎談開始直後から早々に前言撤回され、最も経済評論家然としているのはミヤテツに他ならず、飯田は勝間の発言を持ち上げるというようなことどもである。
つまり、まあどうでもよいことがハッキリする次第であるが、これはいずれも「リフレ派」のお仲間鼎談であり、例えば『エコノミスト・ミシュラン』(太田出版。2003年刊)といった巻末にも取り上げられている“リフレ派”の“ゴータ綱領批判”的(?)書評集と同じ雰囲気で構成された新書なのである。
勝間センセイは大臣への提言やら何やら威勢がいいのはいつもどおりだが、他方、なるほど理論の基本や現状解説における“近代経済学的”な検診では切れをみせる飯田は、政策的には勿論リフレ派であって、自説を述べているに過ぎないのであっても、『脱貧困の経済学』における明快さ、直接的な物言いとは様子が違う(のかな?)。
飯田は雨宮処凛との共著である『脱貧困』では、まず所得税の累進性を87年レベルに戻せという簡潔・明快な処方を述べていて説得的であると思ったが・・・・。
ミヤテツセンセイは、勉強家だなあ〜。喋るは喋るは・・・・。長幼の序もあるのかな。勝間、飯田の両人も少し遠慮がち?
いずれにしても、全員リフレ派のリフレ派無謬宣言という1冊に他ならないので、これだけ読んで政府は福澤諭吉を刷りまくれといった見解を居酒屋あたりで撒き散らすのは、害はないとは言え・・・・いかがなものなのか? その判断は評者にはつきかねる。
そういえば思いだした。2000年頃に相次いで刊行された丹羽春喜(当時、大阪学院大教授)の『日本経済繁栄の法則』(春秋社)や『日本経済再興の経済学』(原書房)である。
前者のオビには「カネがなければ刷りなさい」とあり、後者のオビには加藤寛、竹村健一の推薦が謳ってあり、サブタイトルには“新正統派ケインズ主義宣言”が付してある。
当時、これらの本はほとんど無視されていたような気もするが(例えば朝日新聞など)、丹羽は当時の小渕首相に「政策要求書」として自説を提言していたようだ。
丹羽は自説によって、インフレも財政赤字もない政策実現が可能としているが、インフレターゲティングを眼目とするリフレ派と新正統派ケインズ主義との違いは何なのか? 丹羽本をもう一回読むか。カネ(ここでは政府紙幣?)を刷れということしか覚えていない。
その飯田が、“新書バカ”宮崎哲弥と“自己啓発中毒”の勝間和代との鼎談などを上梓し、ニッポン経済復活への提言をお手軽にやってのけようとしている。
そこに本書のオモロイところがあるが、果たしてどうか?
レビュアーのいろいろを見ていてもわかるが、“色物”勝間の単著とは異なるトーンが気になる。絶賛派と揶揄派にハッキリと分かれるレビューの構図がここでは様相を異にしている。飯田を高評していた人たちからは、戸惑いすら感じられ、反勝間で威勢の良かったレビュアーからは、気詰まりなものを読む。
本書でハッキリとわかるのは、勝間が飯田と同じく「リフレ派」であり、最近宮崎は「構造改革派」から「リフレ派」へと“転向”したことであり、「素人代表質問」などと似合わぬ謙遜の一言で登場したミヤテツ、鼎談開始直後から早々に前言撤回され、最も経済評論家然としているのはミヤテツに他ならず、飯田は勝間の発言を持ち上げるというようなことどもである。
つまり、まあどうでもよいことがハッキリする次第であるが、これはいずれも「リフレ派」のお仲間鼎談であり、例えば『エコノミスト・ミシュラン』(太田出版。2003年刊)といった巻末にも取り上げられている“リフレ派”の“ゴータ綱領批判”的(?)書評集と同じ雰囲気で構成された新書なのである。
勝間センセイは大臣への提言やら何やら威勢がいいのはいつもどおりだが、他方、なるほど理論の基本や現状解説における“近代経済学的”な検診では切れをみせる飯田は、政策的には勿論リフレ派であって、自説を述べているに過ぎないのであっても、『脱貧困の経済学』における明快さ、直接的な物言いとは様子が違う(のかな?)。
飯田は雨宮処凛との共著である『脱貧困』では、まず所得税の累進性を87年レベルに戻せという簡潔・明快な処方を述べていて説得的であると思ったが・・・・。
ミヤテツセンセイは、勉強家だなあ〜。喋るは喋るは・・・・。長幼の序もあるのかな。勝間、飯田の両人も少し遠慮がち?
いずれにしても、全員リフレ派のリフレ派無謬宣言という1冊に他ならないので、これだけ読んで政府は福澤諭吉を刷りまくれといった見解を居酒屋あたりで撒き散らすのは、害はないとは言え・・・・いかがなものなのか? その判断は評者にはつきかねる。
そういえば思いだした。2000年頃に相次いで刊行された丹羽春喜(当時、大阪学院大教授)の『日本経済繁栄の法則』(春秋社)や『日本経済再興の経済学』(原書房)である。
前者のオビには「カネがなければ刷りなさい」とあり、後者のオビには加藤寛、竹村健一の推薦が謳ってあり、サブタイトルには“新正統派ケインズ主義宣言”が付してある。
当時、これらの本はほとんど無視されていたような気もするが(例えば朝日新聞など)、丹羽は当時の小渕首相に「政策要求書」として自説を提言していたようだ。
丹羽は自説によって、インフレも財政赤字もない政策実現が可能としているが、インフレターゲティングを眼目とするリフレ派と新正統派ケインズ主義との違いは何なのか? 丹羽本をもう一回読むか。カネ(ここでは政府紙幣?)を刷れということしか覚えていない。
2019年1月20日に日本でレビュー済み
一番簡単な方法、根本的には、デフレを解消して、1〜2%程度のインフレを維持する、ということか。いろんな本を読んできたが、デフレを推奨する本にはほぼ出会ったことがない。コアコアCPIも年々変化が少ない中、インフレにはまだ届いてない状況みたいだ。改めて、実際の行動が、デフレ、インフレどちらに影響するのか考えるきっかけになった。この歳になると、今の子供達の将来の日本が気になり始める。雇用状況、働き方、経済動向、など。それには、国民の意識も大切だし、日銀(政府役人)の短期と長期の目標と行動が大切だ。
2013年3月1日に日本でレビュー済み
著者らが主張する、金本位制が世界恐慌を引き起こしたとする見解は、現在主流派經濟學者の間で「常識」となつてゐる。だがそれは誤りである。
第一次世界大戰後、各國が金本位制に復歸したことで、戰時中に急膨脹したカネの量が減少に轉じ、デフレ(物價下落)の壓力が高まつた。これが世界恐慌を招いたといふのが主流派經濟學の説だ。だがそもそも政府が厖大なカネを刷りまくらなければ、反動によるカネの減少も起こらなかつた。金本位制への復歸はカネの量が正常に戻るスピードを速めたにすぎない。ところが物價全般が下落する中で、政府の介入により賃金率だけがなかなか下がらなかつたため、人を雇ふコストが相對的に高まり、大量の失業者が發生した。恐慌を招いたのは金本位制ではない。金本位制を停止した政府なのだ。
このやうに、金本位制を離脱し、紙幣を際限なく刷れば、ツケは必ず囘つてくる。昔の市民は、政府が紙幣を勝手に刷れば自分が持つてゐる紙幣の價値が下がつてしまふことを、歴史の教訓や苦い經驗とともによく知つてゐた。だから金こそ本來のカネであり、紙幣は代用品にすぎないといふ原則、つまり金本位制によつて政府の「贋札づくり」に齒止めをかけた。金本位制とは、國家といふ強慾な怪物から財産を守るため、怪物の足に人々がはめた足枷だつたのだ。
金本位制は十九世紀を通じ、國家といふ怪物を辛うじて抑へ込み、市民の財産權を守り、市場經濟が花開く土臺を築いた。だが第一次大戰の開始とともに、國家は金本位制のくびきを振り切る。そして紙幣で購入した戰車、毒ガス、航空機、潛水艦、機雷といつた新兵器の使用により約九百萬人もの死者を出した。金本位制を維持しておけば、ここまで非人間的な結果は避けられただらうし、反動による恐慌もなかつただらう。
第一次世界大戰後、各國が金本位制に復歸したことで、戰時中に急膨脹したカネの量が減少に轉じ、デフレ(物價下落)の壓力が高まつた。これが世界恐慌を招いたといふのが主流派經濟學の説だ。だがそもそも政府が厖大なカネを刷りまくらなければ、反動によるカネの減少も起こらなかつた。金本位制への復歸はカネの量が正常に戻るスピードを速めたにすぎない。ところが物價全般が下落する中で、政府の介入により賃金率だけがなかなか下がらなかつたため、人を雇ふコストが相對的に高まり、大量の失業者が發生した。恐慌を招いたのは金本位制ではない。金本位制を停止した政府なのだ。
このやうに、金本位制を離脱し、紙幣を際限なく刷れば、ツケは必ず囘つてくる。昔の市民は、政府が紙幣を勝手に刷れば自分が持つてゐる紙幣の價値が下がつてしまふことを、歴史の教訓や苦い經驗とともによく知つてゐた。だから金こそ本來のカネであり、紙幣は代用品にすぎないといふ原則、つまり金本位制によつて政府の「贋札づくり」に齒止めをかけた。金本位制とは、國家といふ強慾な怪物から財産を守るため、怪物の足に人々がはめた足枷だつたのだ。
金本位制は十九世紀を通じ、國家といふ怪物を辛うじて抑へ込み、市民の財産權を守り、市場經濟が花開く土臺を築いた。だが第一次大戰の開始とともに、國家は金本位制のくびきを振り切る。そして紙幣で購入した戰車、毒ガス、航空機、潛水艦、機雷といつた新兵器の使用により約九百萬人もの死者を出した。金本位制を維持しておけば、ここまで非人間的な結果は避けられただらうし、反動による恐慌もなかつただらう。
2010年3月7日に日本でレビュー済み
リフレ(≒インフレターゲット)の論客の人々の金融政策の本。
内容というより、その言葉から、賛否2極に別れるテーマ。
この、言葉を巡って右往左往する現状を見ていると
高度経済成長期やバブル期、そしてその後のツケは大きいと感じてしまう。
好景気にあぐらをかき、その後「道徳的でない」などとして、
やってこなかった『日本の経済教育』の大きなツケを。
みんなが財政政策も金融政策もキチンと知らずに大人になったことだけ、
みんなが知っているという。。。
本からどんな感想を持たれても、個人の自由かと思いますが
この本に述べられている相関関係のある「事実」
デフレ = 失業率増加
インフレ = 失業率減少(物価約3%を上限に) という相関関係
つまりは、ニューケインジアン・フィリップス曲線という
失業率と物価が反比例の関係にあること(完全雇用の物価3%まで)と、
日本の消費者物価指数の統計には、国内事情によらない
石油などのエネルギーや小麦等の海外からの輸入財が含まれ
物価に上向きのバイアスが係るため、消費者物価指数を下方へ補正しなければ
デフレ・インフレの判断に、致命的なズレが生じる「事実」。
それらの事実と本書に書かれているその理由ぐらいは、
世の中一般に、議論の共通前提として持てても良い気がします。
反応の2極化は、インフレ期待の「インフレ」という
専門家は「プラス」の意味しか割り当てない言葉に、
日本人は「ハイパーインフレ」を想起し
感情的に拒絶反応を示す国民性があるため、すぐには解決不能な気もしますが、
わかりやすい解説で混乱もしませんし、論者の強い語調を脇に置けば、
損のない本と思います。
内容というより、その言葉から、賛否2極に別れるテーマ。
この、言葉を巡って右往左往する現状を見ていると
高度経済成長期やバブル期、そしてその後のツケは大きいと感じてしまう。
好景気にあぐらをかき、その後「道徳的でない」などとして、
やってこなかった『日本の経済教育』の大きなツケを。
みんなが財政政策も金融政策もキチンと知らずに大人になったことだけ、
みんなが知っているという。。。
本からどんな感想を持たれても、個人の自由かと思いますが
この本に述べられている相関関係のある「事実」
デフレ = 失業率増加
インフレ = 失業率減少(物価約3%を上限に) という相関関係
つまりは、ニューケインジアン・フィリップス曲線という
失業率と物価が反比例の関係にあること(完全雇用の物価3%まで)と、
日本の消費者物価指数の統計には、国内事情によらない
石油などのエネルギーや小麦等の海外からの輸入財が含まれ
物価に上向きのバイアスが係るため、消費者物価指数を下方へ補正しなければ
デフレ・インフレの判断に、致命的なズレが生じる「事実」。
それらの事実と本書に書かれているその理由ぐらいは、
世の中一般に、議論の共通前提として持てても良い気がします。
反応の2極化は、インフレ期待の「インフレ」という
専門家は「プラス」の意味しか割り当てない言葉に、
日本人は「ハイパーインフレ」を想起し
感情的に拒絶反応を示す国民性があるため、すぐには解決不能な気もしますが、
わかりやすい解説で混乱もしませんし、論者の強い語調を脇に置けば、
損のない本と思います。
2010年4月16日に日本でレビュー済み
●飯田泰之氏
ワルラスの法則:すべての市場において同時に超過需要や超過供給になることはない
財やサービス、モノの世界で需要不足のときは、必ず貨幣の需要が過剰になっている。
つまり、みんなモノではなくおカネを欲しがっている状態です。
財・サービス、貨幣、資産のすべてが同時に需要不足になるのは論理的にあり得ない。
必ずどれかが需要超過になっている。現在は貨幣が需要超過の供給不足。
●宮崎哲弥氏
デフレは「人為的に引き起こされたもの」
国家財政を家計のアナロジーによって「理解」・・・単純な誤謬・・・政府や中央銀行が、
家計や企業や地方自治体と決定的に異なっているのは「通貨を自在に供給しうる」という権能を備えている点です。
●勝間和代氏
停滞がここまで長期化し、旧来型の財政支出やシステム改革の効果が見られなかった理由・・・
それは、日本の経済政策の失敗、つまり「人為的なデフレ」です。
「いくらおカネを刷ってもインフレが起きない(白川方明総裁)」のなら・・・
財源不足も日本の中央銀行である日銀が通貨を発行することで賄えるようになりますし、
いっそのこと税金を取るのをやめてしまって通貨発行で国の財政を賄えばいい。・・・
しかし、歴史上無税国家は存在しません。
つまり、背理法により「いくらおカネを刷ってもインフレが起きない」という仮定は間違い。
したがって、通貨発行を続ければ必ずいつかインフレが起きるわけです。
つまり、中央銀行は単独でもインフレを起こせるという結論になります。
まずこの認識を共有しないと、おカネをいくら刷っても銀行などの金融機関に貯まってしまって市中には出てこない、
資金需要がないみたいな話になります。実際にインフレを起こそうと思うならば、
国民がおカネを絶対使うような配り方をしちゃえばいいんですよ。
私見。日銀の愚行が日本経済を・・・国民の命を蝕んでいる。
ワルラスの法則:すべての市場において同時に超過需要や超過供給になることはない
財やサービス、モノの世界で需要不足のときは、必ず貨幣の需要が過剰になっている。
つまり、みんなモノではなくおカネを欲しがっている状態です。
財・サービス、貨幣、資産のすべてが同時に需要不足になるのは論理的にあり得ない。
必ずどれかが需要超過になっている。現在は貨幣が需要超過の供給不足。
●宮崎哲弥氏
デフレは「人為的に引き起こされたもの」
国家財政を家計のアナロジーによって「理解」・・・単純な誤謬・・・政府や中央銀行が、
家計や企業や地方自治体と決定的に異なっているのは「通貨を自在に供給しうる」という権能を備えている点です。
●勝間和代氏
停滞がここまで長期化し、旧来型の財政支出やシステム改革の効果が見られなかった理由・・・
それは、日本の経済政策の失敗、つまり「人為的なデフレ」です。
「いくらおカネを刷ってもインフレが起きない(白川方明総裁)」のなら・・・
財源不足も日本の中央銀行である日銀が通貨を発行することで賄えるようになりますし、
いっそのこと税金を取るのをやめてしまって通貨発行で国の財政を賄えばいい。・・・
しかし、歴史上無税国家は存在しません。
つまり、背理法により「いくらおカネを刷ってもインフレが起きない」という仮定は間違い。
したがって、通貨発行を続ければ必ずいつかインフレが起きるわけです。
つまり、中央銀行は単独でもインフレを起こせるという結論になります。
まずこの認識を共有しないと、おカネをいくら刷っても銀行などの金融機関に貯まってしまって市中には出てこない、
資金需要がないみたいな話になります。実際にインフレを起こそうと思うならば、
国民がおカネを絶対使うような配り方をしちゃえばいいんですよ。
私見。日銀の愚行が日本経済を・・・国民の命を蝕んでいる。