ケインズとかは、何回も読みましたが、大著を噛んで含めるようにしなければ、ただの時間の無駄とわかります。あと、素養もいるでしょう。ドラッカーは(出てきますが)エッセンシャル版、というのが良くて
昔からうちにある世界の名著、アダムスミス、ケインズハロッド、とかは、読んだことは間違いないのですが、読んだ自慢だけで、なにも頭に残ってません。でもドラッカーのエッセンシャルは良かったんですよ。この作品は、本当に難しい経済の古典を、エッセンシャルしてくれているありがたい作品でした。
ものはなんでもそうですが、こうした、下知識を支えてくれるものがあると、本編の読みが、かなり違うことがあり、ケインズはこう言うことを目指していて~、とかが分かっただけ、再び経済古典のなんらかに挑戦する場合、かなり開眼せる本でした。
大著は、なにが大切か分からないと、ちょっと注意が必要です。予備知識としてかなり良いし、まず本としてとても興奮する面白さでした。
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経済古典は役に立つ (光文社新書) 新書 – 2010/11/17
竹中平蔵
(著)
『国富論』も『資本論』も、そういうことだったのか! スミス、ケインズらの今日的意味を考え、
彼らから問題解決力を学ぶ。政策を知る著者ならではの、超実践的ブックガイド
彼らから問題解決力を学ぶ。政策を知る著者ならではの、超実践的ブックガイド
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2010/11/17
- 寸法11 x 1.2 x 17.5 cm
- ISBN-104334035922
- ISBN-13978-4334035921
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商品の説明
出版社からのコメント
私たちの目の前には、解決しなければならない経済問題がある。18世紀中ごろ以降、世界は解決しなければいけない経済問題に常に悩まされて続けた。かつては、資本主義は人々を幸せにするのかという大問題があり、また不況からいかに脱却するかという問題があった。10年前の日本経済は不良債権問題を抱え、いま日本経済は、経済停滞やデフレからどう脱却すればいいかという問題を抱えている。
私たちはいつも解決すべき経済問題を抱え、そのためにどうするかということを考えた人たちがいた。(「はじめに」より)
私たちはいつも解決すべき経済問題を抱え、そのためにどうするかということを考えた人たちがいた。(「はじめに」より)
世界経済が混迷するいま、経済システムや政策の意義を深く理解する必要性が高まっている。スミス、ケインズ、シュムペーターなどの経済理論を取り上げ、狭義の学問としてではなく、経済の本質を見る目と、困難な問題を解決する基本力を高めることに焦点をあて、「経済古典」の今日的意義を考える。小泉内閣で構造改革を手がけた著者が、現代の経済や政策のあり方に結びつけて分かり易く「経済古典」を解説する。
著者について
竹中平蔵(たけなかへいぞう)
慶應義塾大学教授、グローバルセキュリティ研究所所長。1951年和歌山県生まれ。73年、一橋大学経済学部卒業。同年、日本開発銀行入行。その後、大蔵省財政金融研究所、大阪大学経済学部助教授、ハーバード大学客員准教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを歴任。98年に「経済戦略会議」メンバーとなる。2001年に経済財政政策担当大臣に就任し、金融担当大臣、経済財政政策・郵政民営化担当大臣、総務大臣などを務め、小泉純一郎内閣の「構造改革」を主導した。06年より現職。博士(経済学)。著書多数。
慶應義塾大学教授、グローバルセキュリティ研究所所長。1951年和歌山県生まれ。73年、一橋大学経済学部卒業。同年、日本開発銀行入行。その後、大蔵省財政金融研究所、大阪大学経済学部助教授、ハーバード大学客員准教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを歴任。98年に「経済戦略会議」メンバーとなる。2001年に経済財政政策担当大臣に就任し、金融担当大臣、経済財政政策・郵政民営化担当大臣、総務大臣などを務め、小泉純一郎内閣の「構造改革」を主導した。06年より現職。博士(経済学)。著書多数。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2010/11/17)
- 発売日 : 2010/11/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 222ページ
- ISBN-10 : 4334035922
- ISBN-13 : 978-4334035921
- 寸法 : 11 x 1.2 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 119,262位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 608位光文社新書
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2017年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
経済学者なので,歴史にはあまり詳しくないようだ。19世紀イギリスを産業資本と地主階級の対立としてとらえる考え方は,
現在破綻している。ジェントルマン資本主義などは,相当前から知られていることなのだが。
ま,内容的にたいしたことでもないので,我慢をする。
現在破綻している。ジェントルマン資本主義などは,相当前から知られていることなのだが。
ま,内容的にたいしたことでもないので,我慢をする。
2011年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年4月から7月にかけて慶応義塾大学丸の内キャンパスにおける
5回の講義(問題解決のための経済古典)内容をもとにしたという本書。
最期まで読み終わってみると古典サマリーの色合いが強く、
それはそれで大変に有意義なんですが、その知見を今日の経済課題へ
適用してみようという部分については極めてあっさりとした味付けですかね。
「はじめに」を読んで過度な期待をした自分が悪いんでしょうけどね。
それにしても生講義きいてみたかった。
解説されているのは、スミス/マルサス/リカード/マルクス/ケインズ/
シュンペーター/フリードマン/ハイエク/ブキャナン、とその周辺人物と
いったあたり。
どれも学生の頃に一度は興味を持った人物達ですが、今よみかえしたら、
また何か感じるものがあるのだろうか。まぁ、なかなか骨の折れる作業ですね。
いちばん響いたのは
「P.7 経済思想が先にあり、それを使って問題を解決しようとしたのではなく、
彼らが提示した問題解決のスキルが蓄積されて、結果として思想になった」のところ。
いまは偉人と言われる人たちも、理論が先にあった訳ではなくて、強固な信念に基づいて
幾度となく失敗を積み重ね罵倒されながら生涯が終わるという現実があり、
運が良ければ随分先にもてはやされる可能性もある、程度の話であるということ。
(もちろん生前から評価される方もいますが。)
人の評価を気にしていては、何も変えることは出来ませんね。
5回の講義(問題解決のための経済古典)内容をもとにしたという本書。
最期まで読み終わってみると古典サマリーの色合いが強く、
それはそれで大変に有意義なんですが、その知見を今日の経済課題へ
適用してみようという部分については極めてあっさりとした味付けですかね。
「はじめに」を読んで過度な期待をした自分が悪いんでしょうけどね。
それにしても生講義きいてみたかった。
解説されているのは、スミス/マルサス/リカード/マルクス/ケインズ/
シュンペーター/フリードマン/ハイエク/ブキャナン、とその周辺人物と
いったあたり。
どれも学生の頃に一度は興味を持った人物達ですが、今よみかえしたら、
また何か感じるものがあるのだろうか。まぁ、なかなか骨の折れる作業ですね。
いちばん響いたのは
「P.7 経済思想が先にあり、それを使って問題を解決しようとしたのではなく、
彼らが提示した問題解決のスキルが蓄積されて、結果として思想になった」のところ。
いまは偉人と言われる人たちも、理論が先にあった訳ではなくて、強固な信念に基づいて
幾度となく失敗を積み重ね罵倒されながら生涯が終わるという現実があり、
運が良ければ随分先にもてはやされる可能性もある、程度の話であるということ。
(もちろん生前から評価される方もいますが。)
人の評価を気にしていては、何も変えることは出来ませんね。
2020年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
総論を短くまとめてある。
古典経済学を入門するなら、オススメできます。
高校で学習した内容とは、違う味わいあり。
古典経済学を入門するなら、オススメできます。
高校で学習した内容とは、違う味わいあり。
2015年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アダム・スミスやケインズらの当時を生きた人物像、経歴などが伺えて興味深い。
竹中平蔵氏は、経済学書は、各々の時代における問題を解決するための処方箋として書かれたのであり、当時には有効だったが、それを現代に適用とするからおかしくなるのだ、という説明をしています。各々の時代における問題とそれに対する解決手法を書いた読み物としての経済書という位置づけを行い、それらの関係性を参考にしながら現代日本経済社会をどう生きるべきかについて示唆が与えられている。
私にとって目ウロコでした。
一読の価値はあると思います。わかりやすく書かれているので興味を持たれた方は是非!
竹中平蔵氏は、経済学書は、各々の時代における問題を解決するための処方箋として書かれたのであり、当時には有効だったが、それを現代に適用とするからおかしくなるのだ、という説明をしています。各々の時代における問題とそれに対する解決手法を書いた読み物としての経済書という位置づけを行い、それらの関係性を参考にしながら現代日本経済社会をどう生きるべきかについて示唆が与えられている。
私にとって目ウロコでした。
一読の価値はあると思います。わかりやすく書かれているので興味を持たれた方は是非!
2018年12月1日に日本でレビュー済み
経済学は物理学のように過去の理論が新しい理論で塗り替えられるようなものではなく、哲学のように議論の焦点が時代によって移り変わるようなものでもありません。
古典経済学も近代経済学もマルクス経済学もそれぞれの時代の課題にこたえようとしたものであり、過去の理論が後の理論に乗り越えられた、後の理論が過去の理論を包含するという関係にはありません。
それぞれの理論はある課題にこたえながら、ある課題はそのまま課題として残しています。
真理探究の学問ではなく、問題解決型の経済活動のための実戦的な学問です。
問題は過去ではなく、現在であり、未来です。
何だかとっつきにくいのですが、はまると面白いかもしれない。
古典経済学も近代経済学もマルクス経済学もそれぞれの時代の課題にこたえようとしたものであり、過去の理論が後の理論に乗り越えられた、後の理論が過去の理論を包含するという関係にはありません。
それぞれの理論はある課題にこたえながら、ある課題はそのまま課題として残しています。
真理探究の学問ではなく、問題解決型の経済活動のための実戦的な学問です。
問題は過去ではなく、現在であり、未来です。
何だかとっつきにくいのですが、はまると面白いかもしれない。
2012年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
経済思想や経済学の成り立ちに興味があり、そこで購入したのが本書。
読んだ感想としては、とてもわかりやすく、すらすらと非常に楽しく読むことができた。
気になった点は、良い悪いは別にして、著者の考えが反映され、自らを肯定しようとしているのでは?と全体的に感じられたことだ。
自らに都合よく解釈しているのかも?と感じる部分が多く、その点は少し気になった。
しかしだからこそ、次にはハイルブローナー氏の本を含めて、原書を読んでみようと思う。
一方で、著者の、経済学の古典といわれてる本が、その時々の社会問題を解決するという目的で書かれたものであり、その時々に合った政策をしていかなければならないという、考えには大きな共感を覚えた。
もしかしたら、かつての著者の政策を持続的に展開していたら、日本は現状のような経済停滞に陥っていなかったのでは?と思った。
2010年に発売された本書ではリーマンショックが問題視されており、そして現在では欧州債務危機が世界的に大きな注目を集めている。
このような世界的な金融危機が連続的に起きている中で、マルクスやシュムペーターが予言したように、新たな社会主義が登場してくるのでは、とその確率は低いとは感じつつもふと思ってしまう。
シュムペーターの言葉を借りれば、資本主義は「成功ゆえに失敗する」のではなく「失敗ゆえに失敗する」のかもしれない。
なんにせよ本書を読んで、フリードマンが提案した教育バウチャーのように、経済古典にはまだまだ多くの示唆に富む内容が隠されているのではないかと感じ、多くの経済古典を熟読し、学んでいこうと思う。
読んだ感想としては、とてもわかりやすく、すらすらと非常に楽しく読むことができた。
気になった点は、良い悪いは別にして、著者の考えが反映され、自らを肯定しようとしているのでは?と全体的に感じられたことだ。
自らに都合よく解釈しているのかも?と感じる部分が多く、その点は少し気になった。
しかしだからこそ、次にはハイルブローナー氏の本を含めて、原書を読んでみようと思う。
一方で、著者の、経済学の古典といわれてる本が、その時々の社会問題を解決するという目的で書かれたものであり、その時々に合った政策をしていかなければならないという、考えには大きな共感を覚えた。
もしかしたら、かつての著者の政策を持続的に展開していたら、日本は現状のような経済停滞に陥っていなかったのでは?と思った。
2010年に発売された本書ではリーマンショックが問題視されており、そして現在では欧州債務危機が世界的に大きな注目を集めている。
このような世界的な金融危機が連続的に起きている中で、マルクスやシュムペーターが予言したように、新たな社会主義が登場してくるのでは、とその確率は低いとは感じつつもふと思ってしまう。
シュムペーターの言葉を借りれば、資本主義は「成功ゆえに失敗する」のではなく「失敗ゆえに失敗する」のかもしれない。
なんにせよ本書を読んで、フリードマンが提案した教育バウチャーのように、経済古典にはまだまだ多くの示唆に富む内容が隠されているのではないかと感じ、多くの経済古典を熟読し、学んでいこうと思う。
2011年5月12日に日本でレビュー済み
竹中平蔵自身が、フリードマンが正義だと思ってる人というレッテルを貼られて苦しんだのがわかる。そのことが本書の内容の講義をする動機の一つとなったのだろう。
彼が言うことは当たり前のことで、思想家はみな正しい。もし現在の問題を考えるときには、思想家の生きた当時と現在の社会のズレを考慮しなければ援用できないのはあたりまえだ。そんなことでその思想家を「間違っていた」と切り捨てることはできない。
以上のことを彼は強調していると私は感じる。
しかし、それにしては竹中の読みは浅いから援用はありきたりなものになってしまってて、これなら竹中が否定するようなハウツーとしての古典信奉者とかぶるように思える。そこが残念。
あと、参考文献が少ない上に平気で〇〇入門といった本を挙げていて恥ずかしい。おまけに引用までしてるし。
もっと熱量を注げ!忙しくても学問に対して失礼
彼が言うことは当たり前のことで、思想家はみな正しい。もし現在の問題を考えるときには、思想家の生きた当時と現在の社会のズレを考慮しなければ援用できないのはあたりまえだ。そんなことでその思想家を「間違っていた」と切り捨てることはできない。
以上のことを彼は強調していると私は感じる。
しかし、それにしては竹中の読みは浅いから援用はありきたりなものになってしまってて、これなら竹中が否定するようなハウツーとしての古典信奉者とかぶるように思える。そこが残念。
あと、参考文献が少ない上に平気で〇〇入門といった本を挙げていて恥ずかしい。おまけに引用までしてるし。
もっと熱量を注げ!忙しくても学問に対して失礼