近藤先生御自分が、がんにかかられたらどうするのかを明確に書かれていて
誠実なお人柄が感じられます。
自分の治療は医者任せにせず自分で考えることの大切さが分かりました。
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近藤先生、「がんは放置」で本当にいいんですか? (光文社新書) 新書 – 2014/9/17
近藤 誠
(著)
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「そんなわけない! 」「勇気がない…」と思っている、すべての方へ
近藤理論の核心への疑問・反論に回答する
1がんの手術は寿命を縮めるだけ、2抗がん剤は効かない、3検診は無意味、4がんは本物ともどきに分かれる――私が打ち立てた理論への疑問・反論に徹底的にお答えします。
がんになったらどうするのが一番の得策か、どう過ごしていくのが最も幸せなのか、日本のがん治療に真っ向から異議を唱えてきた孤高の学者が、平穏に天寿を全うするために身につけるべき知識と考え方を指南!
【目次】
はじめに──がん治療の闇に光を当てて
第1章 がんの手術は絶対にしてはならないのか?
第2章 抗がん剤は本当に効かないのか?
第3章 放射線治療ならどうなのか?
第4章 がん検診は無意味なのか?
第5章 結局、がんは予防できないのか?
第6章 がんもどきは、本物のがんにならないのか?
第7章 「がんは放置」で本当にいいのか?
あとがき
近藤誠(こんどうまこと)
一九四八年東京都生まれ。七三年、慶應義塾大学医学部を卒業し、同大学医学部放射線科に入局。八三年より同大学医学部放射線科講師を務め、二〇一四年に定年退職。専門はがんの放射線治療。米国留学時代に出会った乳房温存療法に感銘を受け、日本での普及活動に尽力。「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」を運営し、一般向けにがんの啓蒙活動と執筆を精力的に行っている。著書に『医者に殺されない47の心得』(アスコム)、『「余命3カ月」のウソ』(ベスト新書)、『野垂れ死にの覚悟』(共著、KKベストセラーズ)、『がん放置療法のすすめ』(文春新書)などがある。
近藤理論の核心への疑問・反論に回答する
1がんの手術は寿命を縮めるだけ、2抗がん剤は効かない、3検診は無意味、4がんは本物ともどきに分かれる――私が打ち立てた理論への疑問・反論に徹底的にお答えします。
がんになったらどうするのが一番の得策か、どう過ごしていくのが最も幸せなのか、日本のがん治療に真っ向から異議を唱えてきた孤高の学者が、平穏に天寿を全うするために身につけるべき知識と考え方を指南!
【目次】
はじめに──がん治療の闇に光を当てて
第1章 がんの手術は絶対にしてはならないのか?
第2章 抗がん剤は本当に効かないのか?
第3章 放射線治療ならどうなのか?
第4章 がん検診は無意味なのか?
第5章 結局、がんは予防できないのか?
第6章 がんもどきは、本物のがんにならないのか?
第7章 「がんは放置」で本当にいいのか?
あとがき
近藤誠(こんどうまこと)
一九四八年東京都生まれ。七三年、慶應義塾大学医学部を卒業し、同大学医学部放射線科に入局。八三年より同大学医学部放射線科講師を務め、二〇一四年に定年退職。専門はがんの放射線治療。米国留学時代に出会った乳房温存療法に感銘を受け、日本での普及活動に尽力。「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」を運営し、一般向けにがんの啓蒙活動と執筆を精力的に行っている。著書に『医者に殺されない47の心得』(アスコム)、『「余命3カ月」のウソ』(ベスト新書)、『野垂れ死にの覚悟』(共著、KKベストセラーズ)、『がん放置療法のすすめ』(文春新書)などがある。
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2014/9/17
- 寸法10.8 x 1.2 x 17.3 cm
- ISBN-104334038158
- ISBN-13978-4334038151
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2014/9/17)
- 発売日 : 2014/9/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 221ページ
- ISBN-10 : 4334038158
- ISBN-13 : 978-4334038151
- 寸法 : 10.8 x 1.2 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 130,007位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 722位光文社新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月3日に日本でレビュー済み
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賛否両論で時には痛烈な批判もされる近藤誠さんの本を初めて読みました。
言ってることは至極真っ当だと思いました。
そして患者さんのことをよく考えている。
近藤さんを批判した著書を出している某医師の文章にはないあたたかみを感じます。
ただ、私自身、例えば砂糖が入ったものを食べるとケガなどの痛みが強くなったりという経験があることから、すきなものなんでも食べてもいいというのは違うかな。
身体の自然治癒力を妨げない食事をすることは大事です。
他の近藤さんの本も読んでみます。
言ってることは至極真っ当だと思いました。
そして患者さんのことをよく考えている。
近藤さんを批判した著書を出している某医師の文章にはないあたたかみを感じます。
ただ、私自身、例えば砂糖が入ったものを食べるとケガなどの痛みが強くなったりという経験があることから、すきなものなんでも食べてもいいというのは違うかな。
身体の自然治癒力を妨げない食事をすることは大事です。
他の近藤さんの本も読んでみます。
2022年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだ、読み始めたばかりですが、
「転移するホンモノのがん」と「転移しないがんもどき」があるという文章には衝撃を受けました。
世間で言われていることとは、違う視点からの病の解説です。
治療の選択は、医師と患者にあるわけですが、後悔のない治療を受けたいです。わたしも、今秋にキャンサー診断がありました。「えっ?」戸惑うばかりでした。病院と医師を決めるにも、「どこが、最善か?」選択に迷っています。セカンドオピニオンを受けようとしたら医師に怒られました。(わたしの病気がよくないのだとおもいます)いま、この本を読んで自分の体の声をきいています。どの病院、どの治療法ががいちばんよい選択になるか?」というものです。いろんな本を読んで学びたいです。
医師に怒鳴られても、ドクハラだって負けたくないです。自分の命は自分で守ります。
「転移するホンモノのがん」と「転移しないがんもどき」があるという文章には衝撃を受けました。
世間で言われていることとは、違う視点からの病の解説です。
治療の選択は、医師と患者にあるわけですが、後悔のない治療を受けたいです。わたしも、今秋にキャンサー診断がありました。「えっ?」戸惑うばかりでした。病院と医師を決めるにも、「どこが、最善か?」選択に迷っています。セカンドオピニオンを受けようとしたら医師に怒られました。(わたしの病気がよくないのだとおもいます)いま、この本を読んで自分の体の声をきいています。どの病院、どの治療法ががいちばんよい選択になるか?」というものです。いろんな本を読んで学びたいです。
医師に怒鳴られても、ドクハラだって負けたくないです。自分の命は自分で守ります。
2021年10月31日に日本でレビュー済み
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今の日本のがん治療って何なんだろと思うかも。抗がん剤の悪さは多くの人の知るところになってますが,がんを常に切除する必要があるのかなど,読んで損はありません。セカンドオピニオンとかほしいときの有力な参考になります。
2018年12月31日に日本でレビュー済み
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大体放置すればしんじゃうよ読んで混乱するのなら読まない方が?だいたいつかえないけどね。それと今からがんになる人はよほどの悪性じゃなければ死なないから医者に任せて、近藤本はやめとけば?本ふるいし。
2014年9月29日に日本でレビュー済み
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日本人が生涯でがんにかかる確率は男性の2人に1人、女性の3人に1人。
それだけ多くの人ががんと診断された際に選択を迫られるわけです。
「手術か?抗がん剤か?放射線治療か?○○療法か?」
本書の根底にあるのが「がんもどき理論」です。
抗がん剤は、まったく効果が無いどころか猛毒であること。
手術や放射線治療も、身体を弱体化させ非常に危険であることを
論理的に説いたうえで、
「がんが本物であれば、転移があるので何をしても治らないから治療しても無駄。
もしがんもどきならば、放っておいても転移しないので、治療の必要がない。
どちらにしても治療の必要がない」
つまりがんは放置が一番ということです。
さらに人間ドック、がん検診などの早期発見の無意味さについても
非常に論理的に説いています
あとがきの著者の結びが印象的。
「がん放置療法」の「放置」には二つの意味があります。
1つは発見したがんを放っておくこと。
もう1つは、からだの中にあるがんをわざわざ発見しないこと。
発見さえしなければ、こころは穏やかでいられるし、
見つけた場合よりも健やかに長生きできます。
読み終えた時に、がんへの不安が消えていることが分かります。
がんをテーマにした書籍でここまで爽快な読後感ある書は珍しいと思います。
それだけ多くの人ががんと診断された際に選択を迫られるわけです。
「手術か?抗がん剤か?放射線治療か?○○療法か?」
本書の根底にあるのが「がんもどき理論」です。
抗がん剤は、まったく効果が無いどころか猛毒であること。
手術や放射線治療も、身体を弱体化させ非常に危険であることを
論理的に説いたうえで、
「がんが本物であれば、転移があるので何をしても治らないから治療しても無駄。
もしがんもどきならば、放っておいても転移しないので、治療の必要がない。
どちらにしても治療の必要がない」
つまりがんは放置が一番ということです。
さらに人間ドック、がん検診などの早期発見の無意味さについても
非常に論理的に説いています
あとがきの著者の結びが印象的。
「がん放置療法」の「放置」には二つの意味があります。
1つは発見したがんを放っておくこと。
もう1つは、からだの中にあるがんをわざわざ発見しないこと。
発見さえしなければ、こころは穏やかでいられるし、
見つけた場合よりも健やかに長生きできます。
読み終えた時に、がんへの不安が消えていることが分かります。
がんをテーマにした書籍でここまで爽快な読後感ある書は珍しいと思います。
2017年6月8日に日本でレビュー済み
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以前から先生のご本はほとんど読んでおりましたところ、母が肺がんと診断され、大学病院では刻一刻と手術の準備が進められていたところ、母のほうから近藤先生の本を読んだことを聞かされました。(ちょうど薦めようとおもっていたところでした)
88歳ですし、手術は嫌だという本人の希望をうけて、近藤先生の外来に行きました。
小さな診察室で、母の話を丁寧に聞き、状態を絵にかいて詳しく説明してくださいました。先生よれば、今まで飲み続けていた薬もやめてよいとのことでした。
もちろんがんも放置です。
病院の帰り、すっきりと明るい顔になった母に、心からその勇気を褒めたい気持ちと、平安な日常に戻れる、近藤先生曰く「クオリティ・オブ・ライフ」を取り戻した安堵感でいっぱいになりました。
ここからは、もしもがんが進んだとしても、その都度緩和させながら、大好きな編み物を続けてもらおうと思いました。
すばらしいご本です。みなさんもがんになっても勇気を出して現代診療と立ち向かいましょう。
ちなみに、母に手術を勧めた大学病院の先生に、母が近藤先生のところへ行くことを話したら、「近藤誠か・・・。」と一言いって、検査結果などのデータをすべてもたせてくださったそうです。
世の中はどんどん変わっていきますね。目を開いて、自分の命を自らが管理していく時代になってきたことを感じました。
88歳ですし、手術は嫌だという本人の希望をうけて、近藤先生の外来に行きました。
小さな診察室で、母の話を丁寧に聞き、状態を絵にかいて詳しく説明してくださいました。先生よれば、今まで飲み続けていた薬もやめてよいとのことでした。
もちろんがんも放置です。
病院の帰り、すっきりと明るい顔になった母に、心からその勇気を褒めたい気持ちと、平安な日常に戻れる、近藤先生曰く「クオリティ・オブ・ライフ」を取り戻した安堵感でいっぱいになりました。
ここからは、もしもがんが進んだとしても、その都度緩和させながら、大好きな編み物を続けてもらおうと思いました。
すばらしいご本です。みなさんもがんになっても勇気を出して現代診療と立ち向かいましょう。
ちなみに、母に手術を勧めた大学病院の先生に、母が近藤先生のところへ行くことを話したら、「近藤誠か・・・。」と一言いって、検査結果などのデータをすべてもたせてくださったそうです。
世の中はどんどん変わっていきますね。目を開いて、自分の命を自らが管理していく時代になってきたことを感じました。
2015年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者によれば、がんには2種類あるという。
転移・増大しない「がんもどき」と、
転移・増大する「本物のがん」と。
そして、「がんもどき」は放置しても転移・増大しない。よって手術して切り取ってもあまり意味がない。
また、「本物のがん」は手術して切り取っても、転移するのでやはり意味がない。
また、抗がん剤は「がん」そのものを小さくするが、それ以上に健康な細胞を傷つけてしまうので意味がない。
いずれにせよ、(自覚症状のない場合は)がんになっても手術をしない、抗がん剤も使用しない、それでも何か積極的に行うとすれば放射線治療を…というのが本書の主張である。
著者ががん治療の論文等を精査した限りでは、手術して体を切り取ったり、抗がん剤で健康な細胞を傷つける負担の方が、患者の余命を縮めてしまうのだそうだ。
何か狐につままれたような気がするが、これが現状ベストのガン治療なのだという。
それでも医者が抗がん剤や手術を勧めてくるのは、単にスポンサー(製薬会社)の問題だったり、外科医としての存在理由といった要因が大きい。
今の医療は製薬会社の援助なしに研究はできないし、外科医とて手術をしなければ、自分が医者であることの意義がなくなってしまうのである。
おそらく、著者の見解は正しいのだろう。しかし、正しいがゆえに私は複雑な気分になる。
確かに、現状の抗がん剤や手術は患者の余命を縮めるのかもしれない。
無駄どころが害悪でしかない行為に、多大な資金と人命が費やされているのかもしれない。
しかし、私は思うのである。たとえば、ヘーゲルが世界史を論じたような哲学的視点にたてば、筆者の主張は正しくないかもしれない、と。
今行われている手術法や抗がん剤には、残念ながら効果はないのかもしれない。
だが、そうした無駄で害悪の営為にリソースが注ぎ込まれ続けた結果、いつか画期的な治療法が生まれないとも限らない。
現状の莫大な犠牲の上に、人類はがんの根本的治療法に辿り着くかもしれないのだ。
逆に、筆者の知的で抑制的な態度は、そうしたブレイクスルーを生む事は決してないだろう。
本書を読んでいると、どうも筆者はがんを「加齢による必然的現象」と捉えているフシがある。
あたかも、ガンで死ぬことが人間にとっての「寿命」であるかのような印象を、受けてしまう。
もし自分が健康診断でがんを発見されたら、筆者のクリニックを訪れるかもしれない。
しかし、現状の莫大な人的被害が未来のがん治療発見の素地になるかもしれないと思うと、なんとも複雑な気分になってしまうのである。
自分や家族には筆者のクリニックを勧めたいが、その他大勢の人々には、現状通り抗がん剤や手術を受けてもらって、医学の進歩に貢献してもらいたい…と考えるのは私の誤謬だろうか。
とはいえ、現在のがん医療の水準はすでに本書の筆者が想定しているようなレベルにはなく、迷わず通常のがん治療を受けるべきだという意見も散見されることも付け加えておく。
また、筆者の主張の急所である「本物のがん」と「がんもどき」の識別が事後的に遡及して判断する以外にないので、事実上本書の主張を反証することができない点も気にかかる。
これは、ポパーが科学の条件として提示する「反証可能性」を持たないことになり、本書の主張が疑似科学であるという批判も招きかねないだろう。
転移・増大しない「がんもどき」と、
転移・増大する「本物のがん」と。
そして、「がんもどき」は放置しても転移・増大しない。よって手術して切り取ってもあまり意味がない。
また、「本物のがん」は手術して切り取っても、転移するのでやはり意味がない。
また、抗がん剤は「がん」そのものを小さくするが、それ以上に健康な細胞を傷つけてしまうので意味がない。
いずれにせよ、(自覚症状のない場合は)がんになっても手術をしない、抗がん剤も使用しない、それでも何か積極的に行うとすれば放射線治療を…というのが本書の主張である。
著者ががん治療の論文等を精査した限りでは、手術して体を切り取ったり、抗がん剤で健康な細胞を傷つける負担の方が、患者の余命を縮めてしまうのだそうだ。
何か狐につままれたような気がするが、これが現状ベストのガン治療なのだという。
それでも医者が抗がん剤や手術を勧めてくるのは、単にスポンサー(製薬会社)の問題だったり、外科医としての存在理由といった要因が大きい。
今の医療は製薬会社の援助なしに研究はできないし、外科医とて手術をしなければ、自分が医者であることの意義がなくなってしまうのである。
おそらく、著者の見解は正しいのだろう。しかし、正しいがゆえに私は複雑な気分になる。
確かに、現状の抗がん剤や手術は患者の余命を縮めるのかもしれない。
無駄どころが害悪でしかない行為に、多大な資金と人命が費やされているのかもしれない。
しかし、私は思うのである。たとえば、ヘーゲルが世界史を論じたような哲学的視点にたてば、筆者の主張は正しくないかもしれない、と。
今行われている手術法や抗がん剤には、残念ながら効果はないのかもしれない。
だが、そうした無駄で害悪の営為にリソースが注ぎ込まれ続けた結果、いつか画期的な治療法が生まれないとも限らない。
現状の莫大な犠牲の上に、人類はがんの根本的治療法に辿り着くかもしれないのだ。
逆に、筆者の知的で抑制的な態度は、そうしたブレイクスルーを生む事は決してないだろう。
本書を読んでいると、どうも筆者はがんを「加齢による必然的現象」と捉えているフシがある。
あたかも、ガンで死ぬことが人間にとっての「寿命」であるかのような印象を、受けてしまう。
もし自分が健康診断でがんを発見されたら、筆者のクリニックを訪れるかもしれない。
しかし、現状の莫大な人的被害が未来のがん治療発見の素地になるかもしれないと思うと、なんとも複雑な気分になってしまうのである。
自分や家族には筆者のクリニックを勧めたいが、その他大勢の人々には、現状通り抗がん剤や手術を受けてもらって、医学の進歩に貢献してもらいたい…と考えるのは私の誤謬だろうか。
とはいえ、現在のがん医療の水準はすでに本書の筆者が想定しているようなレベルにはなく、迷わず通常のがん治療を受けるべきだという意見も散見されることも付け加えておく。
また、筆者の主張の急所である「本物のがん」と「がんもどき」の識別が事後的に遡及して判断する以外にないので、事実上本書の主張を反証することができない点も気にかかる。
これは、ポパーが科学の条件として提示する「反証可能性」を持たないことになり、本書の主張が疑似科学であるという批判も招きかねないだろう。