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はじめての不倫学 「社会問題」として考える (光文社新書) 新書 – 2015/8/18
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史上、最も「アレ」をしやすい現代社会を終わらせるためのサバイバルガイド!
【朝日新聞、読売新聞、週刊現代・・・etc. 書評続々! 】
◎内容紹介
既婚者が、「不倫」の誘惑に抵抗するためにはどうすればいいか?
子どもや若者世代の貧困、ひとり親家庭や生活保護、高齢者の孤独死など
社会問題の背景には、「不倫」がもたらす家庭破綻、それに伴う経済状況や
健康状態の悪化が潜んでいる。にもかかわらず、「不倫」は個人の色恋沙汰、
モラルの問題としてとらえられてしまっているのが現状だ。
本書では、既存の「結婚」に囚われない多様なあり方を実践している男女への
取材をまじえながら、「不倫」を「個人の問題」として捉える視点から脱し、
「社会の問題」として捉えなおすことによって「不倫」の予防と回避のための
処方箋を提供する。本邦初の実践的不倫学!
◎目次
【プロローグ】
【第1部】不倫学入門
【第1章】現代社会における不倫の現実
不倫を概観する/不倫が法的に問題とされる理由
/「不倫未遂」の地獄と「脳内不倫」のリスクetc.
【第2章】不倫を学問する
不倫の心理学/生物の世界では「不倫」は日常茶飯事etc.
【第3章】不倫を歴史で考える
不倫のジェンダーバイアス
/昭和・平成 ―― メディアによって喚起され消費される不倫etc.
【第2部】不倫ワクチンを開発せよ
【第1章】職場環境と人間関係の整備
性欲と性交欲/異性関係の分散化etc.
【第2章】夫婦関係や家庭を壊さない婚外セックス
不倫ワクチンとしての「疑似不倫体験」/不倫専門SNSは不倫ワクチンになり得るか?
/「己を持たざる者、セフレを持つべからず」etc.
【第3章】婚外セックスを前提とした夫婦関係
オープンマリッジとは/交際クラブとの正しい付き合い方etc.
【第4章】希望としてのポリアモリー
ポリアモリーの多様な形/一夫一婦制の引力etc.
【終 章】無防備からの卒業
最も有効な不倫ワクチン/「減災」の視点/救いに至る唯一の道etc.
【あとがき】
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2015/8/18
- 寸法10.7 x 1.3 x 17.3 cm
- ISBN-104334038735
- ISBN-13978-4334038731
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商品の説明
著者について
1981年新潟市生まれ。一般社団法人ホワイトハンズ代表理事。東京大学文学部卒。
新しい「性の公共」をつくる、という理念の下、
重度身体障害者に対する射精介助サービス、性風俗産業の社会化を目指す「セックスワーク・サミット」の開催など、
社会的な切り口で、現代の性問題の解決に取り組んでいる。
2014年社会貢献者表彰、2015年新潟人間力大賞グランプリ受賞。
著書に『セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱』(小学館101新書)
『男子の貞操』(ちくま新書)がある。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2015/8/18)
- 発売日 : 2015/8/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 272ページ
- ISBN-10 : 4334038735
- ISBN-13 : 978-4334038731
- 寸法 : 10.7 x 1.3 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 366,168位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
坂爪 真吾 (さかつめ・しんご)
1981年新潟市生まれ。東京大学文学部卒。NPO法人風テラス理事長。
大学時代は上野千鶴子ゼミに所属し、新宿歌舞伎町・渋谷・池袋などで風俗店のフィールドワークを行う。
2008年4月 「障害者の性」問題を解決するための非営利組織・ホワイトハンズを設立。
2015年10月 風俗店で働く女性の無料相談事業「風テラス」を開始。
2022年4月 風テラス事業をNPO法人化。
二児の父。最近の趣味は、子どもたちと昆虫採集に行くこと。好きな甲虫はオオセンチコガネ。
<これまでの著作>
『セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱』(2012年・小学館101新書)
『男子の貞操 僕らの性は、僕らが語る』(2014年・ちくま新書)
『はじめての不倫学』(2015年・光文社新書)
『性風俗のいびつな現場』(2016年・ちくま新書)
『セックスと障害者』(2016年・イースト新書)
『見えない買春の現場 ~「JKビジネス」のリアル~ 』(2017年・ベスト新書)
『セックスと超高齢社会 ~「老後の性」と向き合う~』(2017年・NHK出版新書)
『誰も教えてくれない 大人の性の作法』(2017年・光文社新書)
『障がいのある人の性 支援ガイドブック』(2017年・中央法規)
『孤独とセックス』(2017年・扶桑社新書)
『「身体を売る彼女たち」の事情 自立と依存の性風俗』(2018年・ちくま新書)
『パパ活の社会学』(2018年・光文社新書)
『未来のセックス年表 2019-2050』(2019年・SB新書)
『性風俗シングルマザー 地方都市における女性と子どもの貧困』(2019年・集英社新書)
『「許せない」がやめられない SNSで蔓延する「#怒りの快楽」依存症』(2020年・徳間書店)
『性風俗サバイバル 夜の世界の緊急事態』(2021年・ちくま新書)
『パンツを脱いじゃう子どもたち 発達と放課後の性』(2021年・中公新書ラクレ)
『情報生産者になってみた 上野千鶴子に極意を学ぶ』(上野ゼミ卒業生チーム・2021年・ちくま新書)
『ツイッターで学ぶ「正義の教室」』(2022年・晶文社)
『日本百名虫』(2023年・文春新書)
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トップレビュー
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1.著者の主張について
2.本の構成について
3.この本に適した読者について
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1.著者の主張について
著者はこの本全体で、
「不倫は良くない。その不倫を予防するためには、婚外セックスを社会全体が認めるべき」
と主張しており、
それを読んだ私は、
「この人は何を言っているんだ???予防どころか推進しようとしてるよね??」と思いました。
この著者の主張を、頑張って良い方に解釈してみたところ、
例えば、
「未成年者のセックスを防止するには、とにかく禁止するのではなく、実際に起こり得ることを認めて性教育をしっかり行う方が効果的」
というのと似た種類の話ではないか、という考えに行き着きました。
それなら分からないでもありません。
ただ、認めるのは良いとしても、その「認め方」(ルール作り)がかなり重要な問題になってきます。
著者は、その婚外セックスの認め方について、以下のようなことを言っています。
・男女個人による、こっそり相手探し→合意→セックスではなく、社会的にまっとうな取り引きシステム(制度)を構築し、その制度にのっとったやり方で行うことは認める
(多少は国が介入して制度構築するべき、ということか?)
・期間、回数等の制限付きで認める
ここで、この2つが並べて書いてあるので、また話をややこしくしています。
まず、上のシステム構築の話は、料理の外注(外食、中食)や保育の外注(保育園、幼稚園)のようなものを言いたいのだと思います。
セックスをすべて夫婦間でまかなわず、足りない分は料金を払って外注する、という話です。
次に、下の、期間や回数を限定する、という話は、著者が福祉関係者であることから推測して、上の資本主義的なシステムからこぼれ落ちた人(お金がない人)を社会福祉でキャッチする際の考え、だと思います。
2つを混ぜこぜにした、「期間や回数を制限した社会的システム」作りは、今の日本社会において現実的ではないと思います。
「料金を払うサービス」と、「払えない人のための社会福祉」で分けて考える方が現実的です。
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2.本の構成について
この本には、大きく分けて内容が3つあります。
・不倫の歴史や、不倫にまつわるデータ紹介
・(婚外セックスしたい人が)婚外セックスするための、業者や方法、それらを使った経験者の話まとめ
・不倫を予防するために、社会は婚外セックスを認めるべき、という主張
これらが、本の中で、あまり整理されずにごっちゃに書かれています。
特に、二番目の事例紹介が、
「不倫は予防するべき」の根拠なのか、
それとも「不倫予防には婚外セックスが正解」の根拠なのか、
「今後、婚外セックス制度を作る際に参考になるであろう、実在する婚外セックス手法」まとめなのか、がワケワカメです。
中身の構成が悪かったのかな?と思います。
・前半事例集、後半主張
・事例を、婚外セックス手法のジャンル別ではなく、主張の展開に合わせて切り分けて、いちいち、根拠として小出しにしていく
のどちらかにして欲しかったです。本当に。
------------------------------
3.この本に適した読者について
この本を、「そうだそうだ!」と、気持ち良く読める読者は、「不倫をしたくてしょうがない人」だと思います。
「不倫をしたい人たち」の生態観察をしたい人、にもおすすめです。
注意すべき読者は、「不倫をしたい人」からの被害を受けている人、受けたことのある人、だと思います。
読むと頭に血が上り過ぎて血管が切れるかもしれません。
過去や現在の傷が癒えてから読むことをおすすめします。
どうしてかというと、この本は、例えるならば、
お金を盗む強盗がいたとして、
「強盗を働いたのは、本人がお金に困っていたからだ。お金に困る人がいない社会を目指そう。そうすれば強盗もいなくなるはず」
みたいな話なので、
強盗にお金を取られた人のケアはどうした?
と腹も立ちます。
今、被害に遭って困っていたり、トラウマに苦しんでいる人は、別の本などを読んで回復するのが先です。
新しい「性の公共」化を理念として活動を続ける坂爪真吾氏の新書に、私の苦い記憶が払しょくされるだろうか?と読み進めていった。
不倫は誰もが起こりうる社会問題。にも関わらず不倫に対してこれといった処方箋が存在しない。坂爪氏はこの疑問に「不倫ワクチン」の必要性を説く。
本書の中で愛人クラブや不倫の達人の詳細なレポートがある。出版社から詳細に書いてほしいが要望されたのか、
坂爪氏はこれまでの著書のスタイルからすると「野暮」なほど生々しい。
私はほぼ読み飛ばした。興味ある人はその部分を読んで「不倫ワクチン」を見つけてほしい。
私が最近心惹かれる「ポリアモリー」、坂爪氏は研究者やボリアモリー実践者の自助サークルの取材から、
複数の人と恋愛することは「育児」に似ているという結論を見出す。この坂爪氏の見解は見事というしかない。
深海菊絵氏の著書と合わせて読むとポリアモリーの全体像が理解できるのでは。
坂爪氏は本書の結論として「条件付き不倫は認めよ」という結論に達する。
この結論に度肝を抜かれた方は、その理由を理解するために是非とも本書を読んでいただきたい。
しかし坂爪氏の『欠点』というべきところは、「性に対して極力平等主義」という彼の思想が多くの人たちに理解されていない点ではないか。
私は性の問題は「自分は常に弱者でいたい」と多くの人たちが思っているのではないか?と推測する。
ゲイの人が社会に対して同性愛の差別偏見を訴えることがある。訴えそのものに異論なくても、
所謂LGBTではゲイは圧倒的強者であることに自覚的なゲイは少数である。
本書に関しても「不倫は誰でも起こりうるという理屈は分かる。とはいえ不倫する側の方法論等は盛んに書かれていて
不倫『されて傷つく側』の視点がやや欠けてるではないか?」という指摘もあるだろう。
常に性の問題に対して「弱者」でいたいとする人たちに対して本書はやや「置いてけぼり」をしているかもしれない。
しかし不倫されて傷つく側というのは本当に存在するのか?
冒頭の親類の叔父の話。叔父の不貞に傷つきながら看病する妻は悲劇的に見える。
とはいえこの場合、本当の弱者は生死の境をさまよっている叔父だ。
このことを理解しなおした点で私は本書を読んで良かったと思っている。
ただ、その後の不倫の虫を抑える処方箋については、なかなか世の中に理解されにくい内容が多く現実的には有効になり得にくい感が否めませんでした。
結論ありきで熱っぽい文章を書く方で、論説を書くには筆者に論理的思考能力が足りないように思いました。
断捨離済みです。
この作品は不倫を歴史や学問、世界の文化など多角的な視点で紐解いており、不倫の概略を示したものとしては一級だろう。しかし、読み進めていくと(特にポリアモリーに関する著述で)著者の一夫一婦制に対する批判的な言説が鼻につき、俺も含めた一部の読者には不快感を催すことを否めない。一方で、性の解放、結婚制度からの解放を目指した過去のムーブメントを破壊した大きな要因に「嫉妬」と「所有欲」があり、その根絶し難い人間の本性に、著者自身ジレンマを感じているように思われる。著者が示した数々のワクチンも、それ自体がウイルスであるが故に危険性を孕んでいる。結局、俺が考えた結論は、「不倫防止は個々の精神性や貞操観念、カップルの相性に委ねられている」というシンプルなものだ。読後感は何ともやりきれないものだった。しかし、『不倫に関する本を読み、自分の頭で考え、自分の言葉で語る。これだけで、不倫を防ぐ一定の効果はあるはずだ』という著者の言葉には激しく同意する。唾棄すべき禁忌だからこそ、その恐ろしさを知っておいて損はないだろう。