作者はこの作品の舞台となる大学の卒業生。
取り壊される予定の寮は反対運動のため皮肉にもまだ存続する事態に(作品刊行時)。だが、刊行時より15年前とされた時代設定はまさに作者が在学していた当時そのまま。キャンパス内にあるレトロな建物の醸し出す雰囲気は実際にその場にいた作者の独壇場。
「勧誘女王」の異名を持つヒロイン鈴葦想亜羅。異常に高い宗教への勧誘成功率の秘密とは?想亜羅を妹の仇と恨むコミック作家の死に彼女は関わっているのか?次々に想亜羅たちの宗教団体「天霊会」の勧誘員を襲う犯人の正体とは?続出した女子高校生の自殺事件の意外な真相とは?
本格トリックの醍醐味を十分に堪能できる傑作。特に女子高校生の自殺事件の真相はこの作者でなければなしえないトリック。目から鱗が落ちるという表現がこれほどぴったりくるのも珍しい。
続編の「本郷の九つの聖域」の刊行が強く望まれる。
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駒場の七つの迷宮 (カッパ・ノベルス) 新書 – 2000/8/1
小森 健太朗
(著)
- 本の長さ315ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2000/8/1
- ISBN-104334073999
- ISBN-13978-4334073992
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
新興宗教サークルに所属する東大生・葛城陵治は、天才的な勧誘活動を行なう、「勧誘女王」鈴葦素亜羅に出会う。やがて、葛城たちのサークルは、駒場寮での死体発見に始まる奇怪な事件の連鎖に遭遇する。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2000/8/1)
- 発売日 : 2000/8/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 315ページ
- ISBN-10 : 4334073999
- ISBN-13 : 978-4334073992
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,275,705位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2008年8月6日に日本でレビュー済み
自身の東大・駒場キャンパスでの生活をもとに書かれた長編小説。タイトルを見ると短編集かと思うが、そうではない。「駒場七不思議」みたいなものを、小説の中に取り込んでいるのだ。
新興宗教系学生サークルの幹部を主人公に据えた、異色の作品である。そういったサークルの内実も赤裸々に描かれ、なかなか興味深い作品であった。それでいて、軽くて読みやすい作品に仕上がっているのも面白い。
物語としては面白い。しかし、ミステリとしてはいまいち。犯人は早くから割れてしまうし、トリックも興醒め。
最後にいきなり伝奇小説風になるのはビックリ。
本書だけでは完結しておらず、本郷を舞台とした次作へと続くはずなのだが、いまだ続編は書かれていないようだ。
新興宗教系学生サークルの幹部を主人公に据えた、異色の作品である。そういったサークルの内実も赤裸々に描かれ、なかなか興味深い作品であった。それでいて、軽くて読みやすい作品に仕上がっているのも面白い。
物語としては面白い。しかし、ミステリとしてはいまいち。犯人は早くから割れてしまうし、トリックも興醒め。
最後にいきなり伝奇小説風になるのはビックリ。
本書だけでは完結しておらず、本郷を舞台とした次作へと続くはずなのだが、いまだ続編は書かれていないようだ。