魚が泳いでいるのを観る楽しみが分からなくて、個人的に水族館に対してあまりいいイメージを持っていなかったのですが
この本を読んでから、水族館に対する見方が変わった気がします。
サスペンス部分ももちろん面白かったのですが、作り手(運営側)からの水族館がよく描かれていて、
素直に水族館にいってみたくなりました。
あとやっぱり、いい小説かどうかは、最初の一行目に表れますね。
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水の迷宮 (カッパノベルス) 新書 – 2004/10/20
石持 浅海
(著)
夢を実現に導くために。
事件の謎を解く鍵は、三年前に片山が見た夢。
三年前、不慮の死を遂げた片山の命日に事件は起きた。
首都圏の人気スポット・羽田国際環境水族館に届いた一通のメール。
そして、展示生物を狙った攻撃が始まった。姿なき犯人の意図は何か?
自衛策を講じる職員たちの努力を嘲笑うかのように、殺人事件が起きた!
――すべての謎が解き明かされたとき、胸を打つ感動があなたを襲う。
事件の謎を解く鍵は、三年前に片山が見た夢。
三年前、不慮の死を遂げた片山の命日に事件は起きた。
首都圏の人気スポット・羽田国際環境水族館に届いた一通のメール。
そして、展示生物を狙った攻撃が始まった。姿なき犯人の意図は何か?
自衛策を講じる職員たちの努力を嘲笑うかのように、殺人事件が起きた!
――すべての謎が解き明かされたとき、胸を打つ感動があなたを襲う。
- 本の長さ335ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2004/10/20
- ISBN-10433407586X
- ISBN-13978-4334075866
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2004/10/20)
- 発売日 : 2004/10/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 335ページ
- ISBN-10 : 433407586X
- ISBN-13 : 978-4334075866
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,251,812位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月8日に日本でレビュー済み
水族館を舞台にしたミステリー小説。
瀕死の状態にあった水族館を優秀な館長率いる部下の力で再建にこぎつけたがそんな中更なる拡張を夢みる職員が謎の死亡を遂げる。
それから三年後の命日に携帯電話とそれに脅迫メールが届き、水族館内で不審な事件が続発する。
やがて職員の殺人事件に発展し館内は騒然とするが、館長始め事件を隠ぺいする行動にでる。
隠された真実を友人が見事に解明していく。結局殺人事件はもみ消されてしまう。
水族館を守りたい気持ちは理解できるが、殺人事件をもみ消す彼等職員は何故非難せれないのか不快に思う。
一般文学通算1220作品目の感想。2014/06/08 11:25(in中国・山東省・青島)
瀕死の状態にあった水族館を優秀な館長率いる部下の力で再建にこぎつけたがそんな中更なる拡張を夢みる職員が謎の死亡を遂げる。
それから三年後の命日に携帯電話とそれに脅迫メールが届き、水族館内で不審な事件が続発する。
やがて職員の殺人事件に発展し館内は騒然とするが、館長始め事件を隠ぺいする行動にでる。
隠された真実を友人が見事に解明していく。結局殺人事件はもみ消されてしまう。
水族館を守りたい気持ちは理解できるが、殺人事件をもみ消す彼等職員は何故非難せれないのか不快に思う。
一般文学通算1220作品目の感想。2014/06/08 11:25(in中国・山東省・青島)
2012年3月23日に日本でレビュー済み
水族館を舞台にしたミステリー。
序盤の魚を人質?にとった脅迫はなかなか興味深く、話に引き込まれていく。
3年前の同日に亡くなった飼育係長の片山との関連性は?一体どんな目的があるのか?
そして肝心の脅迫犯は誰なのか?とても面白い滑り出しだ。
脅迫だけで進んでいたのが一転、殺人事件が発生し急展開していくが、探偵役の深澤が
あまりにも名探偵すぎるのが気に掛かる。あの情報量であそこまでの結論を導きだすの
はちょっと困難であろう。
最後は「それはいくらなんでもまずいでしょう?」と突っ込みを入れたくなる。
まあ現実の話ではないのだから、許容範囲と言えなくもないが・・・。
水族館の舞台裏に詳しくなれたのは○。
序盤の魚を人質?にとった脅迫はなかなか興味深く、話に引き込まれていく。
3年前の同日に亡くなった飼育係長の片山との関連性は?一体どんな目的があるのか?
そして肝心の脅迫犯は誰なのか?とても面白い滑り出しだ。
脅迫だけで進んでいたのが一転、殺人事件が発生し急展開していくが、探偵役の深澤が
あまりにも名探偵すぎるのが気に掛かる。あの情報量であそこまでの結論を導きだすの
はちょっと困難であろう。
最後は「それはいくらなんでもまずいでしょう?」と突っ込みを入れたくなる。
まあ現実の話ではないのだから、許容範囲と言えなくもないが・・・。
水族館の舞台裏に詳しくなれたのは○。
2007年7月13日に日本でレビュー済み
謎解きの円環がきれいに閉じています。少しずつ真実が解きほぐされていくので、大どんでん返しのような劇性はありませんが、論理的な清潔さでミステリーを楽しむ人には何の不足も感じないでしょう。
ただ、なぞが解けたあとのラストが、ちょっとキレイ過ぎる。…そう見る向きもきっとあるでしょう。だって人が殺されてるのに…というわけです。
舞台は水族館。背景に広がるのは透明な水で満たされた巨大な水槽と世界中から集められた魚たち。銀の鱗をきらめかせたり、グロテスクな口をパクつかせたり、身近なものから珍しいものまで、多種多様な海洋生物がいつも周りを囲んでいます。そして殺人事件など思いもよらず、水槽に見入る親子連れや恋人たち。…この幻想的、非日常的な空間のイメージが、謎解きの論理性と絶妙な対照をなしています。突然の脅迫メールによって館員たちは館内を右往左往しますが、その時も常に彼らの周りには水槽の水がゆらめき、魚たちは事件など関係なく、いつもと同じように水の中を泳いでいるのです。
ミステリーとして上質なものを作り上げる一方、描かれてきたこのような舞台のイメージ(登場人物も総じていい人ぞろい)は最後まで壊さない、と作者は考えたのではないでしょうか。だから作者は、この物語の結びを描くに当たって、あえて予定調和を破らない、むしろ夢の水族館の実現へと舵を取った気がします。
謎解きをするのが刑事でも探偵でもなく、聡明すぎる一般人なのは、この作者のいつものやり方。その一人飛び抜けた聡明さに不自然があるとしても、警察的科学捜査のないところに謎解きの面白さを見出すのが、この作者のこだわりなのではないでしょうか。
最後に、この小説、映画にしたらいいのでは、とも思った次第。
ただ、なぞが解けたあとのラストが、ちょっとキレイ過ぎる。…そう見る向きもきっとあるでしょう。だって人が殺されてるのに…というわけです。
舞台は水族館。背景に広がるのは透明な水で満たされた巨大な水槽と世界中から集められた魚たち。銀の鱗をきらめかせたり、グロテスクな口をパクつかせたり、身近なものから珍しいものまで、多種多様な海洋生物がいつも周りを囲んでいます。そして殺人事件など思いもよらず、水槽に見入る親子連れや恋人たち。…この幻想的、非日常的な空間のイメージが、謎解きの論理性と絶妙な対照をなしています。突然の脅迫メールによって館員たちは館内を右往左往しますが、その時も常に彼らの周りには水槽の水がゆらめき、魚たちは事件など関係なく、いつもと同じように水の中を泳いでいるのです。
ミステリーとして上質なものを作り上げる一方、描かれてきたこのような舞台のイメージ(登場人物も総じていい人ぞろい)は最後まで壊さない、と作者は考えたのではないでしょうか。だから作者は、この物語の結びを描くに当たって、あえて予定調和を破らない、むしろ夢の水族館の実現へと舵を取った気がします。
謎解きをするのが刑事でも探偵でもなく、聡明すぎる一般人なのは、この作者のいつものやり方。その一人飛び抜けた聡明さに不自然があるとしても、警察的科学捜査のないところに謎解きの面白さを見出すのが、この作者のこだわりなのではないでしょうか。
最後に、この小説、映画にしたらいいのでは、とも思った次第。
2007年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
犯人が正当化されることについては疑問が残りますが、これもありと思うしかないのだろう。でも本当はこういうことが許されてはいけない。法治国家が放置国家になってしまいそうだ。
2007年8月10日に日本でレビュー済み
水族館の裏側などの細かなディテールと、そこに働く職員たちのキャラクターが立った描写が面白くて一気に読みました。そして片山の夢の全貌が古賀の頭の中でトレースされる場面で、思わず涙してしまいました。この話は、将来の夢を描きつつ日々の仕事やトラブルに追われるサラリーマンたちのファンタジーではないでしょうか。
2013年4月15日に日本でレビュー済み
★ネタバレ含んでます★
ミステリーは好きだけど中々謎を解くことは出来なくて、感覚で読んでしまい、結局は探偵役の推理を追ってしまうのに終始してしまうのが常で悔しい思いをします。が、あえてフィーリングで書かせてもらいますと、古賀よ、もうちょっと頭良くなれ。深沢が次々と織りなす推理に、毎度毎度「あっ‥‥」を連発しすぎで、ちょっとイラっとします。いくらなんでもそれくらい私だって気づきます。古賀だけでなく、周りの人間に対しても同じことを思いました。共犯者の可能性くらいすぐにわかる。それとも、当事者になってみると案外気づかないものなのでしょうか?
もうちょっと深沢だけじゃなく周りの人たちもスキルアップすれば、議論の投げかけも歯ごたえが出て来て面白くなると思うのですが。。
しかし、何れにせよ、クローズドスペースにおいて犯人が特定されていく過程にはかなりゾッとさせられましたし、読んだ上でなかなか満足感もあったので星2つとします。
みなさんがおっしゃってる様に深沢が片山の夢に気づくシーンとラストには多少無理があった気がします。人を殺しといてのうのうと夢を達成してしまっていいはずがない。さぞかし胸中複雑で、普通にきちんと償いたいのに苦しくはないんだろうかと、そこばかり気になりました。なので星2つです。
ミステリーは好きだけど中々謎を解くことは出来なくて、感覚で読んでしまい、結局は探偵役の推理を追ってしまうのに終始してしまうのが常で悔しい思いをします。が、あえてフィーリングで書かせてもらいますと、古賀よ、もうちょっと頭良くなれ。深沢が次々と織りなす推理に、毎度毎度「あっ‥‥」を連発しすぎで、ちょっとイラっとします。いくらなんでもそれくらい私だって気づきます。古賀だけでなく、周りの人間に対しても同じことを思いました。共犯者の可能性くらいすぐにわかる。それとも、当事者になってみると案外気づかないものなのでしょうか?
もうちょっと深沢だけじゃなく周りの人たちもスキルアップすれば、議論の投げかけも歯ごたえが出て来て面白くなると思うのですが。。
しかし、何れにせよ、クローズドスペースにおいて犯人が特定されていく過程にはかなりゾッとさせられましたし、読んだ上でなかなか満足感もあったので星2つとします。
みなさんがおっしゃってる様に深沢が片山の夢に気づくシーンとラストには多少無理があった気がします。人を殺しといてのうのうと夢を達成してしまっていいはずがない。さぞかし胸中複雑で、普通にきちんと償いたいのに苦しくはないんだろうかと、そこばかり気になりました。なので星2つです。
2006年10月11日に日本でレビュー済み
読みながら、頭でストーリーを映像化できる。今まで読んだ本の中で、印象に強く残る作品。分かりやすいので、さらっと読み続けられる。途中で犯人が分かってしまったが、それでも面白く読めた。