鯨統一郎という作家が生み出した名探偵が、共演している。
共演だけならただの作品のミックスであるが、それだけでは済まさないのがこの作者の面白いところであろうか。
シリーズの特徴である歴史ミステリーとアリバイ崩しの作風をもミックスして、
今までにないような作品として仕上がっている。
作者のサービス心溢れる一作なのです。
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すべての美人は名探偵である (カッパノベルス) 新書 – 2004/12/15
鯨 統一郎
(著)
- 本の長さ298ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2004/12/15
- ISBN-104334075975
- ISBN-13978-4334075972
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2004/12/15)
- 発売日 : 2004/12/15
- 言語 : 日本語
- 新書 : 298ページ
- ISBN-10 : 4334075975
- ISBN-13 : 978-4334075972
- Amazon 売れ筋ランキング: - 604,510位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
途中までの構成や伏線の張り方などは面白いし、登場人物も魅力的でした。
ただ、クライマックスのひねりが、この種のサスペンスの生命線と考えるとイマイチ物足りないかも•••
ただ、クライマックスのひねりが、この種のサスペンスの生命線と考えるとイマイチ物足りないかも•••
2005年2月3日に日本でレビュー済み
「邪馬台国はどこですか?」に登場した美人歴史学者の早乙女静香と
「九つの殺人メルヘン」の主人公である女子大生・桜川東子(はるこ)がそろって登場する作品。
徳川家にまつわるある古文書をめぐる殺人事件の話。
アリバイトリックについては大したことはないし、どこかにあったトリックだと思う。
しかしやはり鯨作品は歴史の新解釈に面白さがある。
「すべての美人は名探偵である」は徳川家とある童謡に関する新解釈の話だが
「邪馬台国はどこですか?」同様、短編でもよかったかなあという印象はある。
アリバイトリックと無理に一緒の作品にすることはなかったかもしれない。
歴史の新解釈という部分だけについて見てみると、
「邪馬台国はどこですか?」は先に新解釈が提示され、それをどう説明付けるのかという面白さ。
「すべての美人は名探偵である」はどういう新解釈があるのかが徐々に明らかになっていく楽しさ。
前者はコロンボタイプで、後者は通常の探偵小説という感じだろう。
どちらも面白いが、鯨作品ではコロンボタイプの方が面白さがある。
「九つの殺人メルヘン」の主人公である女子大生・桜川東子(はるこ)がそろって登場する作品。
徳川家にまつわるある古文書をめぐる殺人事件の話。
アリバイトリックについては大したことはないし、どこかにあったトリックだと思う。
しかしやはり鯨作品は歴史の新解釈に面白さがある。
「すべての美人は名探偵である」は徳川家とある童謡に関する新解釈の話だが
「邪馬台国はどこですか?」同様、短編でもよかったかなあという印象はある。
アリバイトリックと無理に一緒の作品にすることはなかったかもしれない。
歴史の新解釈という部分だけについて見てみると、
「邪馬台国はどこですか?」は先に新解釈が提示され、それをどう説明付けるのかという面白さ。
「すべての美人は名探偵である」はどういう新解釈があるのかが徐々に明らかになっていく楽しさ。
前者はコロンボタイプで、後者は通常の探偵小説という感じだろう。
どちらも面白いが、鯨作品ではコロンボタイプの方が面白さがある。
2008年3月10日に日本でレビュー済み
わらべ歌「ずいずいずっころばし」に隠された徳川家の超機密。
日本史の定説を根底からひっくりかえすであろう古文書の在り処をめぐって
次々を発生する奇怪な殺人事件。
その背後にひそむ謎の宗教団体とその教祖の意外な素性。
鯨作品の二大ヒロインがタッグを組んでその謎を解き明かしていきます。
ドキドキハラハラ、まさしく息をつかせぬ怒涛の展開に一晩で読みきって
しまいました。全ての謎が解けたと思いきや、ヒロインたちが去った後の
最終ページの最後の場面でもまたトンデモない事実が読者に突きつけられる
という作者の用意周到な演出には盛大な拍手を送りたいと思います。
蛇足ながら個人的な見解。
早乙女静香はともかく(苦笑)、我らが桜川女史にこういう血なまぐさい
現場は似合いません。やはり遠くの世界から達観する気持でベッドディテク
ティブに専心していただきたい・・・と思うのは私だけでしょうか。
今後、東子さんを危ない目に遭わせたら許しませんぞ。
日本史の定説を根底からひっくりかえすであろう古文書の在り処をめぐって
次々を発生する奇怪な殺人事件。
その背後にひそむ謎の宗教団体とその教祖の意外な素性。
鯨作品の二大ヒロインがタッグを組んでその謎を解き明かしていきます。
ドキドキハラハラ、まさしく息をつかせぬ怒涛の展開に一晩で読みきって
しまいました。全ての謎が解けたと思いきや、ヒロインたちが去った後の
最終ページの最後の場面でもまたトンデモない事実が読者に突きつけられる
という作者の用意周到な演出には盛大な拍手を送りたいと思います。
蛇足ながら個人的な見解。
早乙女静香はともかく(苦笑)、我らが桜川女史にこういう血なまぐさい
現場は似合いません。やはり遠くの世界から達観する気持でベッドディテク
ティブに専心していただきたい・・・と思うのは私だけでしょうか。
今後、東子さんを危ない目に遭わせたら許しませんぞ。
2010年11月24日に日本でレビュー済み
今作は、『邪馬台国はどこですか?』や『新・世界の七不思議』の早乙女静香と『九つの殺人メルヘン』、『浦島太郎の真相ー恐ろしい八つの昔話』、『今宵、バーで謎解きを』に登場する桜川東子のコンビを主人公とした長編。
個人的な感想としては、いまいちな出来だと思う。長編となった分、どうしても冗長な感があるというか、ミステリ以外の会話など別の部分での面白さ、というかギャグ的な場面の分量が短編の作品に比べると、やや多くなっている気がする。その分、キレがややないように感じるし、また、中盤から後半にかけてのクライマックスが近くなってくる段階で、犯人(或いは敵方の人間)が誰であるのかわかってしまっている。勿論、この辺りは意図的だと思うが、緊張感という意味では少し無くなってしまうように感じる。
ただ、短編集では、ややヒステリック気味な三枚目役を演じている早乙女静香の活躍する場面があるなど、そちらの作品を知っている人間はこの作品単品だけではなく、違った楽しみ方もあると思う。
個人的な感想としては、いまいちな出来だと思う。長編となった分、どうしても冗長な感があるというか、ミステリ以外の会話など別の部分での面白さ、というかギャグ的な場面の分量が短編の作品に比べると、やや多くなっている気がする。その分、キレがややないように感じるし、また、中盤から後半にかけてのクライマックスが近くなってくる段階で、犯人(或いは敵方の人間)が誰であるのかわかってしまっている。勿論、この辺りは意図的だと思うが、緊張感という意味では少し無くなってしまうように感じる。
ただ、短編集では、ややヒステリック気味な三枚目役を演じている早乙女静香の活躍する場面があるなど、そちらの作品を知っている人間はこの作品単品だけではなく、違った楽しみ方もあると思う。
2005年1月31日に日本でレビュー済み
こういう展開が著者の真骨頂。
歌の暗号解読から歴史への新解釈をしていくところが面白い。
早乙女静香はシリーズ化して欲しいキャラクターです。
歌の暗号解読から歴史への新解釈をしていくところが面白い。
早乙女静香はシリーズ化して欲しいキャラクターです。
2008年2月14日に日本でレビュー済み
著者のデビュー作にして大傑作「邪馬台国はどこですか?」の歴史学者・早乙女静香と「九つの殺人メルヘン」「浦島太郎の真相」のアリバイ崩しの東子こと桜川東子が大競演。徳川家光と童謡「ずいずいずっころばし」に秘められた謎を追って沖縄へ,そして東北から北海道へ。
お得意の新(珍?)解釈や様々なトリビアを織り交ぜながら,何よりも狂言回し的な静香に夢中の学生・三宅亮太を含む一行の道中のやり取りが楽しい。
この著者の作品は,時として空回りするきらいがあるが,本作に関してその心配はない。二大ヒロインを担ぎ出しただけのことはある,とナットク。
楽しみながら知識も得られるという,まずはオススメの一冊。
お得意の新(珍?)解釈や様々なトリビアを織り交ぜながら,何よりも狂言回し的な静香に夢中の学生・三宅亮太を含む一行の道中のやり取りが楽しい。
この著者の作品は,時として空回りするきらいがあるが,本作に関してその心配はない。二大ヒロインを担ぎ出しただけのことはある,とナットク。
楽しみながら知識も得られるという,まずはオススメの一冊。
2005年6月8日に日本でレビュー済み
1・早乙女静香:◎
2・矢房亜紀: ×
3・三須七海: ※
4・小野寺久美子△
5・桜川東子: 〇
6・藤崎倫子: 注
7・翁ひとみ: ▲
あーーー誰でもいいや。
2・矢房亜紀: ×
3・三須七海: ※
4・小野寺久美子△
5・桜川東子: 〇
6・藤崎倫子: 注
7・翁ひとみ: ▲
あーーー誰でもいいや。