山田正紀は、ミステリー作家である前にSF作家である。氏が初めてミステリーを書いたのはいつだったかと考えるとよくわからない。名著「囮捜査官」は明らかにミステリーであるが、その前は「人喰の時代」か、「鏡の殺意」になるが、「氷河民族」もSF要素を含んだミステリーとも言える。ある意味捉えどころのない間口の広い作家である。
その結果、「篠婆骨の街の殺人」のように純粋なミステリーなのかSFなのかわからないものもあれば、「鏡の殺意」のように精神病理的なものと、読んでいて油断ができない。
今回のこの本も、純粋なミステリーなのか、病理的なものなのか、もしかしたらSFになっているのか、単純にストーリーに入り込んでいけなかった。後書きを読んでこの話の意図するところが理解できたが、娯楽的にミステリーを読みたい方は、他の作家の作品を読まれた方がいいのかもしれない。山田正紀ワールドに入り込んでしまった人は、氏の目指す奥深いところに一緒に入り込んでいくしかない。
追記
読者の方へ。続編は出ないと思います。
著者へ。続編を書きましょう。
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翼とざして アリスの国の不思議 (カッパ・ノベルス) 新書 – 2006/5/20
山田 正紀
(著)
- 本の長さ263ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2006/5/20
- ISBN-104334076327
- ISBN-13978-4334076320
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2006/5/20)
- 発売日 : 2006/5/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 263ページ
- ISBN-10 : 4334076327
- ISBN-13 : 978-4334076320
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,482,336位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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