写真も絵もなく、ひらすら文章が900頁近く続きますが、一気に読めました。
初めてこの本を手にしたのは20年近く前、友人に貸してパチられたまま。最近急にクライム本を読みたくなり、何冊か購入したんですが、これに勝るものは未だに見付かりません。
豊富な取材量もさることかながら、あくまで中立の立場を崩さず、著者の考えも盛りつつ決して押し付けにならず、読者に考えさせる部分も残す才能。話の進め方も巧妙で、悲惨な事件なのにどこか人間臭さを匂わせてほっとするところもあります(不謹慎ですけどね…)。
多分、もう本作を越えるクライム本ってなかなかには出てこないでしょう。この手の書籍に興味のある方には、是非一度ご精読頂きたいです。
とは言え、第七章「悪魔と天使の間」は(当時もそうでしたが)読むに耐えられませんが。
なぜここまで、立場の上の人間って、過ちを認めないんでしょうね…。被害者遺族からしたら、二度三度と殺められてる様なものでしょう。
やりきれないです。
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殺人全書 (光文社文庫 い 6-4) 文庫 – 1988/6/1
岩川 隆
(著)
- 本の長さ889ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日1988/6/1
- ISBN-104334707645
- ISBN-13978-4334707644
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (1988/6/1)
- 発売日 : 1988/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 889ページ
- ISBN-10 : 4334707645
- ISBN-13 : 978-4334707644
- Amazon 売れ筋ランキング: - 715,789位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
4 星
分厚い
内容については他レビューもございますので割愛します。まず、電車で読もうとしたら、あまりの分厚さにビックリしました。900ページ弱はあります。持ち歩くにはかなりの荷物になりますね。上中下で分けてくれていたら良かったような。持つ手も疲れますw字も小さめです。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の紹介文を読んで様々な事件を取り扱っていると思っていたけど、全然違った。
人がなぜ殺人を犯すのか、犯人の心理状況等をを作者の目線で書かれている本。
人がなぜ殺人を犯すのか、犯人の心理状況等をを作者の目線で書かれている本。
2019年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容については他レビューもございますので割愛します。
まず、電車で読もうとしたら、あまりの分厚さにビックリしました。
900ページ弱はあります。
持ち歩くにはかなりの荷物になりますね。
上中下で分けてくれていたら良かったような。
持つ手も疲れますw
字も小さめです。
まず、電車で読もうとしたら、あまりの分厚さにビックリしました。
900ページ弱はあります。
持ち歩くにはかなりの荷物になりますね。
上中下で分けてくれていたら良かったような。
持つ手も疲れますw
字も小さめです。
内容については他レビューもございますので割愛します。
まず、電車で読もうとしたら、あまりの分厚さにビックリしました。
900ページ弱はあります。
持ち歩くにはかなりの荷物になりますね。
上中下で分けてくれていたら良かったような。
持つ手も疲れますw
字も小さめです。
まず、電車で読もうとしたら、あまりの分厚さにビックリしました。
900ページ弱はあります。
持ち歩くにはかなりの荷物になりますね。
上中下で分けてくれていたら良かったような。
持つ手も疲れますw
字も小さめです。
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2010年7月8日に日本でレビュー済み
タイトルと分厚さを見ると、多種多様な殺人事件を集めてきて猟奇的趣味を満足させようとした本、みたいに思えますが、実際の内容は、そういうものとは全然違って、殺人という人間の出来事を可能な限りさまざまな観点から深く掘り下げてじっくり考えようとした本です。
内容がものすごく豊富なので、とても一言では内容を表現できませんが、殺人犯の心理について考察しているところでは、これって私にもあてはまっちゃうなあと考え込んだり、殺人犯の子供時代を掘り下げているところなどでは、私がやってる子育ては大丈夫だろうか、と考え込んだり、というように、いろいろなことについて実に深く考えさせてくれる、良書です。殺人というものを、単に嫌悪すべきもの、禁圧すべきもの、としてだけ見るのではなく、こういうふうに人間について深く考える題材とするというところに、本書のポイントがあります。
こんな優れた本が、新刊として入手不可能になっているというのは、じつに残念なことです。
内容がものすごく豊富なので、とても一言では内容を表現できませんが、殺人犯の心理について考察しているところでは、これって私にもあてはまっちゃうなあと考え込んだり、殺人犯の子供時代を掘り下げているところなどでは、私がやってる子育ては大丈夫だろうか、と考え込んだり、というように、いろいろなことについて実に深く考えさせてくれる、良書です。殺人というものを、単に嫌悪すべきもの、禁圧すべきもの、としてだけ見るのではなく、こういうふうに人間について深く考える題材とするというところに、本書のポイントがあります。
こんな優れた本が、新刊として入手不可能になっているというのは、じつに残念なことです。
2005年5月19日に日本でレビュー済み
さまざまな殺人事件。結果から見れば同じようでも、そこにいたるまでの事情は千差万別である。筆者はいろいろな人からの証言や記録を掘り起こすことにより、生々しく事件を再現している。その表現には、思わず本を閉じたくなるようなものがたくさんある。読んでいて気分が悪くなったりもした。「殺人事件」。決して起こってはならない事件だけれども、そういう結果を生んでしまった背景も見逃してはならない。この本をひとつの教訓として、これからの世の中を改めて見つめなおしてみたい。
2006年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
出版年からわかるように、昔に書かれたもののため、
昭和の犯罪が取り上げられています。犯罪に使われてい
る手法が国鉄の駅留め輸送(当時は宅配便等存在しない)
だったり、犯人の職業が行商人だったりと時代を感じさ
せるシチュエーションですが、行われていた犯罪の内容
や動機は今と全く変わりはないことに気づかされます。
凶悪犯罪が多い荒れた世の中になったというのが現在
の日本人の大多数の意識だと思いますが、昔から凶悪犯
罪はあり、それらが犯罪として発覚していたのか、報道
されていたのかという違いだけだと思います。
図や写真は全く無いため派手さに欠け、今時出版され
る本に比べれば読み難いですが、その分取り上げられる
事件の数も多く、犯罪実録本愛好者?の方にはお勧めです。
なお、著者は梶山季之門下の一人で、既に故人となら
れています。
昭和の犯罪が取り上げられています。犯罪に使われてい
る手法が国鉄の駅留め輸送(当時は宅配便等存在しない)
だったり、犯人の職業が行商人だったりと時代を感じさ
せるシチュエーションですが、行われていた犯罪の内容
や動機は今と全く変わりはないことに気づかされます。
凶悪犯罪が多い荒れた世の中になったというのが現在
の日本人の大多数の意識だと思いますが、昔から凶悪犯
罪はあり、それらが犯罪として発覚していたのか、報道
されていたのかという違いだけだと思います。
図や写真は全く無いため派手さに欠け、今時出版され
る本に比べれば読み難いですが、その分取り上げられる
事件の数も多く、犯罪実録本愛好者?の方にはお勧めです。
なお、著者は梶山季之門下の一人で、既に故人となら
れています。