
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
コンピュータの熱い罠 (光文社文庫 お 14-1) 文庫 – 1990/2/1
- 本の長さ309ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日1990/2/1
- ISBN-10433471093X
- ISBN-13978-4334710934
この商品を買った人はこんな商品も買っています
登録情報
- 出版社 : 光文社 (1990/2/1)
- 発売日 : 1990/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 309ページ
- ISBN-10 : 433471093X
- ISBN-13 : 978-4334710934
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,216,457位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

徳山諄一と井上泉(現・井上夢人)による共作作家。
1982年
「岡嶋二人」名義による『焦茶色のパステル』で第28回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。
1985年
『チョコレートゲーム』で第39回日本推理作家協会賞受賞。
1988年
『99%の誘拐』で第10回吉川英治文学新人賞を受賞。
1989年
『クラインの壺』発刊と同時に「岡嶋二人」を解散。
1992年
「井上夢人」名義の『ダレカガナカニイル…』でソロデビュー。
上記が、恐ろしく簡単な略歴です。
デビュー当初からミステリーを書いていましたし、ミステリー作家として分類されることが多いのですが、独立して「井上夢人」として書くようになってからは、純然たるミステリーは1本も書いていません。(でももちろん、「ミステリー作家」と呼んでくださったって、ちっとも構わないのです。ただ、「ミステリーが読みたくて買ったのに……」なんてことが起こるかもしれませんけど )
ソロデビューをする以前は、「人さらいの岡嶋」などと呼ばれたりもして、誘拐物の小説が得意だったことになっているようですが、誘拐物──さほど多いわけでもありません。
「井上夢人」の名前で仕事をするようになってからは、コンピュータに強い作家などと呼ばれることもあるようですが、実際は好きでいじくっている程度ですから、そんなに強いわけじゃありません。小説の題材にしばしばコンピュータやネットが登場するので、そんなふうに思われているだけです。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
題材はコンピューター関連。結婚相談所。主人公は26歳、独身女性。熱愛中。
勤務は結婚相談所のデータ管理を請け負うコンピューター関連。
ある日、変なおばさんがデータを見せろとやってきて、それが事件の始まり。
題材の伏線を多く設定しすぎて、消化不良になって、しかも伏線の材料について、
知識が曖昧、というより誤解してると言うのが、あからさまなので、絡み合わない。
特に、事件の内容が、コンピューター会社と結びつかないのでは?というのが、
作者自らが自覚していたような感じがしてしまいますが。
でも読ませてしまうんですね。驚きです。
魔法でも使っているみたいですね。相性って言うのもあるんだと思いますが、
あっという間の2時間でした。
疑問と言うより、ごまかされたって所ですが、わくわくしてしまいました。
岡島二人としては、69点。70点はあげられませんね。暇なときにどうぞ。
コンピュータが題材として使われていますが、音響カプラなんていう、
前世紀の遺物みたいな物が出てくるあたりに時代を感じます。
今ではモデムとかフロッピーも使わないですね。
当時の汎用機のハードディスクより、現在のパソコンのメモリの方が
容量が大きかったりして隔絶の感です。ただ、ハードウエアの性能が
いくら進歩しても、コンピュータの機能は現在でも変わりません。
コンピュータは入力された情報を命令通りに加工するだけです。
タイトルにあるように、コンピュータが罠を仕掛けるなんて事はあり
ません。あくまでも罠を仕掛けるのは、コンピュータに対する命令、
すなわち、プログラムを組んだ人間なんですね。
現在でも個人情報の流出や、流出した情報が犯罪に利用されて
しまう危険が問題になっていますが、20年以上前にそれを題材として
小説にまとめたあたりは、作者に先見の明があったと言う事でしょう。
物語は軽いタッチでさらりと読めます。終盤の展開はスピード感あり
スリリングです。主人公のキャラクターも上手く書けています。
ただ、この犯罪者にはちょっとリアリティーが無い気もします。
実際には流出事件は現在も後をたっていませんね。
この作品も約20年前にかかれていますが根っこの部分では
問題は変わっていません。
20年前に書かれていてもなかなかリアリティがあって
良くかけていると思います。
企業が個人情報を集積して別目的に利用してしまうとか、その情報を
手に入れた個人が犯罪に利用してしまうとか、常にそういう危険性って
ありますね。
結婚相談所などのデータセンターでは取り扱いに
ますます厳しくなっていって欲しいですね。
最終的には情報を扱う人のモラルの問題になってくるような気もします。
ある日、個人情報が増殖していることに気が付いた「夏村絵里子」。
それを伝え聞き、ある事実に気が付いてしまった「古川」。
個人情報の管理は現在も問題になることが多い話題ですが、20年以上前にテーマとして取り上げていたことに驚きを感じます。
コンピューターの通信用の道具として音響カプラーが出て来ますが、この小説が書かれた当時の状況が窺い知れて、反って面白かったりします。
他の作品同様理屈抜きに楽しめます。
結婚相談所エム・システムのオペレータ夏村絵里子は、会員のデータが改変されていることに気づく。絵里子が相談した同僚の古川は、その調査の途中、殺害されることに。古川の調査を継続する絵里子は、数名の結婚した男性会員が、フィリピンで命をおとしている事実にいきつく ・・・
なんといっても25年前にこのテーマを扱っていることがすごい。さすがに音響カプラーなんて年代物のツールが登場するのだが、今現在の情報化社会を予見するミステリになっている。あっと驚くという展開じゃないけれど、この先見性は脱帽もの。が、すごく面白いってほどでもないかなぁ。
前回読んだ「クラインの壷」があまりに面白かったから
タイトルにも惹かれ、この本を選びました。
もう面白くって、あっという間にずんずん読めました!
でも、途中で気になって見てみると
なんと16年前に書かれた作品だったので
やっぱりどうしても、今に比べると時代遅れに思えちゃうのが残念!
後半は、話の先も読めちゃったし。
でも、例えばミッションインポッシブルとか、 ストーリーの内容に
パソコンのハイテク技術が引き立ってる映画とか見ると
ワクワクしてしまう!
今だったら、個人情報保護法なんてあって、セキュリティーも厳しいんでしょうが、当時はこんなものだったんでしょうね。
他の作品同様軽く読めます。