元々は「奥能登殺人旅行」というタイトルだそうです。
蜃気楼の殺人は改題ですね。
折原一の作品は主語をあえて明記せず、時代が交錯しながら読者に読ませるので
読み終わったあとの驚きがあるものが多い。
そしてまた読み終わったあとにもう一度最初から読んでしまうという特徴がある。
その中でも本作品は程度は普通だと思います。
折原一の作品の特徴を知っているからかもしれませんが
途中からオチが半分読めます。残りの半分はあれこれ自分の中で予想しながら
読んでいくという楽しみ方をしましたが、自分の予想が半分当たっていたけど
ちょっとだけ驚かされましたね。
あらすじにもありますが、仕事人間で堅物な父省三が何故○○○をしたのか!?
ちょっとした謎の真相を知るためにもどうぞ手にとって読んでみて下さい。
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蜃気楼の殺人 (光文社文庫 お 19-4) 文庫 – 1996/2/1
折原 一
(著)
奥能登殺人旅行改題
- 本の長さ326ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日1996/2/1
- ISBN-104334721826
- ISBN-13978-4334721824
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (1996/2/1)
- 発売日 : 1996/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 326ページ
- ISBN-10 : 4334721826
- ISBN-13 : 978-4334721824
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,380,754位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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埼玉県出身。早稲田大学文学部卒業後、JTBに入社、雑誌『旅』などの編集に携わる。
88年、『五つの棺』(のち『七つの棺』として文庫化/創元推理文庫)でデビュー。88年、『倒錯のロンド』(講談社文庫)で江戸川乱歩賞候補、95年、『沈黙の教室』(ハヤカワ文庫)で日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。主な作品に、『倒錯の死角』『倒錯の帰結』『異人たちの館』(講談社文庫)、『冤罪者』『失踪者』『天井男の奇想』(文春文庫)、『逃亡者』『追悼者』(文藝春秋)、『暗闇の教室』(ハヤカワ文庫)など。
謎の画家、石田黙の作品を収集。05年、石田黙作品集にして美術ミステリである『黙の部屋』(文藝春秋/現在文春文庫)を発表。
07年6月、石田黙のコレクション展(石田黙展)を文藝春秋画廊・地下室で開く。
11年5月、メメント・モリ(折原一骸骨絵コレクション展)を同画廊で開く。
18年10月、ヴァニラ画廊にて、メメント・モリ展&石田黙展を開く。
現在、日本推理作家協会会員。
著者ホームページ 「沈黙の部屋」http://orihara1.la.coocan.jp/
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トップレビュー
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2006年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近の「この文庫がすごい」で、評者の一人が、今年のマイベスト5に入れていたので、読みました。驚くべき結末!と、いうのではないですが、独特の語り口で、面白く読めました。作者の叙述自体にわなが仕掛けられている叙述ミステリーというのが折原氏の本領のようですが、この本では、それがプロごのみにすごく凝りすぎているわけでなく、初心者にも読みやすく、旅情もあって、楽しみながら読めるようになっています。この本で、ほかの折原作品を読みたくなりました。
2005年9月3日に日本でレビュー済み
銀婚式を迎えた野々村夫妻は、新婚旅行の思い出をたどるように、東京から能登半島へと旅立った。だが夫の省三は殺され、妻の文恵は行方をくらました。母の無実を信じる娘の万里子は両親の足跡をたどるうちに両親が25年前にもう一組の夫婦と接触していたことを知る…。
折原氏に特有の過去と現在が錯綜する展開がフルに活用されていたのでとても面白く読めました!
折原氏に特有の過去と現在が錯綜する展開がフルに活用されていたのでとても面白く読めました!
2007年5月4日に日本でレビュー済み
元の題名は「奥能登殺人旅行」だった気がする。この題名と、娘がシルバー婚の祝いに両親に想い出の新婚旅行の地への旅行をプレゼントするという発端からトラベル・ミステリと思われがちだが違う。やはり、"折原ワールド"が繰り拡げられるのだ。
トラベル・ミステリと言えば、犯行が起こった時点で犯人の推測がほぼ付き、後はアリバイ崩しという展開が定番。ところが本作では、事件が起こっても登場人物間の人間関係さえ掴めず、過去と現在の謎が交錯し、目くるめく展開の中、驚愕の真相が浮かび上がるという折原マジックが堪能できる。
大きな叙述トリックこそないものの、紀行風味に折原節をタップリと盛り込んだ秀作。
トラベル・ミステリと言えば、犯行が起こった時点で犯人の推測がほぼ付き、後はアリバイ崩しという展開が定番。ところが本作では、事件が起こっても登場人物間の人間関係さえ掴めず、過去と現在の謎が交錯し、目くるめく展開の中、驚愕の真相が浮かび上がるという折原マジックが堪能できる。
大きな叙述トリックこそないものの、紀行風味に折原節をタップリと盛り込んだ秀作。