それぞれに面白かった4つの短編でした。私たちの平凡な日常生活とは少し違っているけれど、それでも普通の生活の中に殺意が生まれてくる過程がわかるような気がします。
「災厄の犬」は追い詰められていく主人公の心理状態がわかるような、またやりきれないような気分にさせられます。「ひぐらし荘の女主人」の家はいつかどこかで見たことがありそうな描写で、子供のころ見たひっそりした大きなお屋敷を思い出しました。「うわさ」人の立てる無責任な噂の恐ろしさは現在の世相にも通じる思いがあります。
気楽に読み飛ばすことができない、なにか心に刺さってくる恐ろしさだと思いました。
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うわさ (光文社文庫 こ 19-3) 文庫 – 1998/10/1
小池 真理子
(著)
- 本の長さ287ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日1998/10/1
- ISBN-10433472695X
- ISBN-13978-4334726959
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (1998/10/1)
- 発売日 : 1998/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 287ページ
- ISBN-10 : 433472695X
- ISBN-13 : 978-4334726959
- Amazon 売れ筋ランキング: - 119,559位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1952(昭和27)年、東京生れ。成蹊大学文学部卒業。
1996(平成8)年に『恋』で直木賞、1998年に『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年に『虹の彼方』で柴田錬三郎賞を受賞した。代表的な長編作品に『狂王の庭』『虚無のオペラ』『瑠璃の海』『望みは何と訊かれたら』『ストロベリー・フィールズ』がある一方、短編の名手としても知られ、『水無月の墓』『夜の寝覚め』『雪ひらく』『玉虫と十一の掌篇小説』といった短編集も多数発表している。また、エッセイ集に『闇夜の国から二人で舟を出す』などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グイグイ引き込まれていく面白さ、やはり小池真理子氏は、最高!
2018年11月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
電子版で読みました。十分楽しめる内容でした。よくこれだけの話を思いつくなあと感心するのと描写の細かさ、文章の繊細さに癒されます。1つ別で読んだ作品があったので、バラ売りだと嬉しいです。ヌード写真を引き伸ばして飾ったりする趣味はないので表紙は要りませんし中身だけで良いですので。
2018年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
次は次はと考えるうち、あっという間に読み切ってしまった。小池先生の作品は最近読み始めたが、もう小池ワールドにはまってしまった。
2018年1月8日に日本でレビュー済み
物語は叙情的な展開から一気にジェットコースターを下るような緊迫感を帯びてくる。小池真理子さんの作品は初めてだが、情緒ある描写からの人間味溢れるストーリーは読む人間を圧倒する。
題名にもなっている、うわさ。うわさを自身の興に変えていく女の情念のようなものが感じられ・・。
題名にもなっている、うわさ。うわさを自身の興に変えていく女の情念のようなものが感じられ・・。
2018年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の表紙の写真が素敵ですね・・・。拡大してポスターとして部屋に飾りたいです。商品も綺麗でした。
2019年4月18日に日本でレビュー済み
独楽の回転、災厄の犬、ひぐらし荘の女主人、うわさ、この4編からなる。
小池さんの作品を読むに従い、一定の法則の様なものが存在することが分かる。
それは、人が死ぬ、殺人であったり謎を秘めた死であったりする。もう一つは登場する男たちに正なり負の部分をデフォルメしていて、それを見る女性がなぜか非常に冷静にえがかれる。もちろんサスペンスであったり推理であったり、また恋愛ストーリーであるから、それはそれで良いのであるが、読み始める前に、少し構えてしまいます。
そんなことを考えていても、読みだすと、ついつい時間を忘れて読み進んでしまうのが小池真理子という作家の凄いところなのだろう。
小池さんの作品を読むに従い、一定の法則の様なものが存在することが分かる。
それは、人が死ぬ、殺人であったり謎を秘めた死であったりする。もう一つは登場する男たちに正なり負の部分をデフォルメしていて、それを見る女性がなぜか非常に冷静にえがかれる。もちろんサスペンスであったり推理であったり、また恋愛ストーリーであるから、それはそれで良いのであるが、読み始める前に、少し構えてしまいます。
そんなことを考えていても、読みだすと、ついつい時間を忘れて読み進んでしまうのが小池真理子という作家の凄いところなのだろう。
2012年10月12日に日本でレビュー済み
短編集4話
独楽の回転
災厄の犬
ひぐらし荘の女主人
うわさ
まえの2話は他の本ですでに読んでいた。
短編集の一覧を作らねばと思った。
独楽の回転
災厄の犬
ひぐらし荘の女主人
うわさ
まえの2話は他の本ですでに読んでいた。
短編集の一覧を作らねばと思った。