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半七捕物帳 2 新装版 (光文社文庫 お 6-17 光文社時代小説文庫) 文庫 – 2001/11/1
岡本 綺堂
(著)
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- ISBN-104334732305
- ISBN-13978-4334732301
- 出版社光文社
- 発売日2001/11/1
- 言語日本語
- 本の長さ450ページ
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2001/11/1)
- 発売日 : 2001/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 450ページ
- ISBN-10 : 4334732305
- ISBN-13 : 978-4334732301
- Amazon 売れ筋ランキング: - 98,002位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月25日に日本でレビュー済み
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予想より美品で良かったです。内容は言わずもがな。
2018年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
分かり易い文章、流暢な話の展開。
古今を通じ、短編推理小説集としても秀逸。
古今を通じ、短編推理小説集としても秀逸。
2013年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説だけど、この時代 この様な出来事があったんだろうなと思うと興味がわきます。
2008年11月26日に日本でレビュー済み
シャーロックホームズに影響を受けた作者岡本綺堂が
舞台を江戸時代に、探偵を岡っ引に代え仕立て上げた
推理物シリーズ第二巻。明治の世に、若い新聞記者が
岡っ引き上がりの老人半七の昔話を聞くというスタイル。
謎解きのテクニック等は確かに現在のそれに比べると単純かもしれないが、
100年近く前に書かれた点を考慮に入れると決して古びているわけではない。
それ以上に、捕物帳というジャンルを一人で創り上げ、
この作品が未だその頂点に君臨しているのは驚異に値する。
また現代に生きる我々が本書を手にした場合、
この目で見たことも無い江戸の粋な風俗/情緒が
スタイリッシュに、生き生きと描かれている点が
この上なく興味深く、魅力的である。
本書第二巻は13の短編を所収。この辺りの短編になると
岡本綺堂お得意の怪奇譚の香りが加わってくる。
戯曲にもなった『三河万歳』など、当時の風習を知らぬ
我々に取り題名からして良くわからない短編もあるが
やはり圧巻は中篇『津の国屋』。怪談もからめた
ミステリーの醍醐味を存分に味わせてくれる。
舞台を江戸時代に、探偵を岡っ引に代え仕立て上げた
推理物シリーズ第二巻。明治の世に、若い新聞記者が
岡っ引き上がりの老人半七の昔話を聞くというスタイル。
謎解きのテクニック等は確かに現在のそれに比べると単純かもしれないが、
100年近く前に書かれた点を考慮に入れると決して古びているわけではない。
それ以上に、捕物帳というジャンルを一人で創り上げ、
この作品が未だその頂点に君臨しているのは驚異に値する。
また現代に生きる我々が本書を手にした場合、
この目で見たことも無い江戸の粋な風俗/情緒が
スタイリッシュに、生き生きと描かれている点が
この上なく興味深く、魅力的である。
本書第二巻は13の短編を所収。この辺りの短編になると
岡本綺堂お得意の怪奇譚の香りが加わってくる。
戯曲にもなった『三河万歳』など、当時の風習を知らぬ
我々に取り題名からして良くわからない短編もあるが
やはり圧巻は中篇『津の国屋』。怪談もからめた
ミステリーの醍醐味を存分に味わせてくれる。
2004年11月29日に日本でレビュー済み
江戸時代のシャーロック・ホームズこと神田三河町の岡っ引、半七。彼が関わった江戸幕末の事件を、新聞記者をしていた「わたし」が半七老人から直に聞くとというスタイルの捕物帳シリーズの第2巻。
メインの事件を半七老人が語り出す前に、話の枕として置かれている前段の部分。ここの“話のつかみ”の部分が巧いですね。その時の季節や天候、近況報告などから、実にさりげなく、話をすっと江戸の事件に持っていくところ。綺堂の押さえた筆致の旨味は、すでにこの出だしの場面から滲み出ているかのよう。実に自然な話の持って行き方、話術の巧さというのを感じます。
そして、事件の成り行きを淡々とした口調で語っていく半七の話に耳を傾けているうちに、江戸時代の空気が立ち上がってきて、まるでタイムスリップしたかのような感覚にとらわれてしまう。江戸時代の人たちが、身近に立ち現れて通り過ぎて行くかのような気配をふっと感じることがある。何げない文章の描写に、ぞくりとさせられたり、しみじみとさせられたり。例えば「津の国屋」の話の中、大屋根に大きな鴉が一匹じっとして止まっていたという描写などは、鳥肌が立つような怖さがありました。
13編の中、とびっきり面白かったのは、その「津の国屋」という話。一種怪談めいた話が進んでいくのですが、推理小説としての妙味も抜群なんですね。登場人物の常磐津の女師匠・文字春が、自分が見聞きしていることをなかなか人に語ることができず、恐怖を募らせていくところなどは、本当に怖くてぞくぞくさせられました。
「津の国屋」以外では、「三河万歳(まんざい)」「槍突き」「化け銀杏」の話が面白く、印象に残るものでした。
メインの事件を半七老人が語り出す前に、話の枕として置かれている前段の部分。ここの“話のつかみ”の部分が巧いですね。その時の季節や天候、近況報告などから、実にさりげなく、話をすっと江戸の事件に持っていくところ。綺堂の押さえた筆致の旨味は、すでにこの出だしの場面から滲み出ているかのよう。実に自然な話の持って行き方、話術の巧さというのを感じます。
そして、事件の成り行きを淡々とした口調で語っていく半七の話に耳を傾けているうちに、江戸時代の空気が立ち上がってきて、まるでタイムスリップしたかのような感覚にとらわれてしまう。江戸時代の人たちが、身近に立ち現れて通り過ぎて行くかのような気配をふっと感じることがある。何げない文章の描写に、ぞくりとさせられたり、しみじみとさせられたり。例えば「津の国屋」の話の中、大屋根に大きな鴉が一匹じっとして止まっていたという描写などは、鳥肌が立つような怖さがありました。
13編の中、とびっきり面白かったのは、その「津の国屋」という話。一種怪談めいた話が進んでいくのですが、推理小説としての妙味も抜群なんですね。登場人物の常磐津の女師匠・文字春が、自分が見聞きしていることをなかなか人に語ることができず、恐怖を募らせていくところなどは、本当に怖くてぞくぞくさせられました。
「津の国屋」以外では、「三河万歳(まんざい)」「槍突き」「化け銀杏」の話が面白く、印象に残るものでした。
2008年4月12日に日本でレビュー済み
1986年に出た文庫版の新装版。活字が大きくなっている。
2巻には、「鷹のゆくえ」「津の国屋」「三河万歳」「槍突き」「お照の父」「向島の寮」「蝶合戦」「筆屋の娘」「鬼娘」「小女郎狐」「狐と僧」「女行者」「化け銀杏」の13編が収められている。
2巻では、ストーリーの形式が定まってきて、安定した面白さとなっている。落ち着いた語り口が素晴らしい。
各編のタイトルを見れば明らかなように、怪異にまつわる話が多いのも魅力的だ。しかも、妖怪やら不思議な事件やらをテーマにしつつも、合理的なオチを付けている点が、なかなか真似の出来ないところだと思う。さらに、そこに人間心理が鮮やかに浮かび上がってくる。
じっくりと読んで欲しい一冊だ。
2巻には、「鷹のゆくえ」「津の国屋」「三河万歳」「槍突き」「お照の父」「向島の寮」「蝶合戦」「筆屋の娘」「鬼娘」「小女郎狐」「狐と僧」「女行者」「化け銀杏」の13編が収められている。
2巻では、ストーリーの形式が定まってきて、安定した面白さとなっている。落ち着いた語り口が素晴らしい。
各編のタイトルを見れば明らかなように、怪異にまつわる話が多いのも魅力的だ。しかも、妖怪やら不思議な事件やらをテーマにしつつも、合理的なオチを付けている点が、なかなか真似の出来ないところだと思う。さらに、そこに人間心理が鮮やかに浮かび上がってくる。
じっくりと読んで欲しい一冊だ。