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江戸川乱歩全集 第4巻 孤島の鬼 (光文社文庫 え 6-1) 文庫 – 2003/8/8
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- 本の長さ653ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2003/8/8
- ISBN-104334735282
- ISBN-13978-4334735289
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商品の説明
商品説明
『孤島の鬼』の主人公「私」は美貌の青年。彼を愛する年上の青年の悲哀と、彼が愛した娘の殺人から物語は始まる。そして「私」が巻き込まれる悲劇とおぞましい体験は、短期間で彼の頭髪を真っ白にさせるほどのものだった。同性愛と異形なる者の陰翳に隈取られつつ、血塗られた殺しがそこに重なった、濃密で粘度の高い<語り物>である。
『孤島の鬼』と『猟奇の果』は昭和4年から1年に1作のペースで間断なく雑誌連載され、整形外科手術による「人間改造術」をその共通プロットに持つ。しかし完成度において『孤島の鬼』にはっきりと軍配が上がる。『猟奇の果』は途中でストーリーの破綻をきたし、後半で明智小五郎を登場させるが、姑息な急場凌ぎも上手くいかなった。才能豊かな乱歩にしてさえ起こった失敗だが、それをこそおもしろさとして受け止めることもできよう。
装幀のカバーに使われた勝本みつるのオブジェ・コラージェが妖しさを演出。見返しには初版本の写真もカラー掲載されている。(松平盟子)
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2003/8/8)
- 発売日 : 2003/8/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 653ページ
- ISBN-10 : 4334735282
- ISBN-13 : 978-4334735289
- Amazon 売れ筋ランキング: - 491,968位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 226位個人全集の全集・選書
- - 2,962位光文社文庫
- - 3,705位アート・建築・デザイン作品集
- カスタマーレビュー:
著者について
1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、「D坂の殺人事件」などの探偵小説を 次々発表。怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残 す。65年没(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 大槻ケンヂが語る江戸川乱歩 私のこだわり人物伝 (ISBN-13:978-4041847213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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本屋さんで「元祖BL」というポップで売り出されていたが、そんな言葉では表現しきれない。
本格的推理小説であり本格的同性愛小説であり伝奇小説。
今では不適切と言われている言葉だが、「かたわ」である丈五郎(諸戸の育ての親)は非道な人体実験を行い結合双生児や奇形人間を製造しこの世を「かたわもの」だけにすることを目論む歪んだ思想の持ち主。
主人公の箕浦くんは自分でも認める儚げな美青年でいろいろな男性から好意を寄せられている。その1人である箕浦くんファンの探偵に助けを求めるがなんと丈五郎の仲間に殺され早々に退場。その後は丈五郎の悪事を暴きにこれまた箕浦くんファンの諸戸と共に壮大な旅に出る。
ちなみにこの小説に出てくる結合双生児の名前は「秀ちゃん」「吉ちゃん」
豊臣秀吉が指が6本ある「奇形」と言われていたことから作者はこの名前を付けたのかと推測。(わからんけど)
現代では規制がありすぎてこんな話は誰も書けないと思う。
長編だがノンストップで読める面白さ。
後半の「猟奇の果」は話としては面白いのだが、前半で終えていればいいものを、無理やり明智小五郎を登場させて引き延ばして、結局おとぎ話のような話にしてしまった。全集とはいえ、この二つの作品を一つの本に収めてしまったので、600頁にわたる分厚い本になってしまった。
探偵小説で始まり怪奇小説を経て冒険小説で終わる。主人公たちの行動から目が離せない。
テレビもCDも無かった時代の若者たち。
乱歩さんも乗りまくって執筆したんだろう。
乱歩長編小説の最高傑作。
乱歩の長編はやや物足りなく感じる事が往々にしてあります。もちろん魅力的な長編も多いのですが、
乱歩自身が飽き性なのか、それとも見切り発車なのか、物語序盤の方向性が最後まで一貫して描かれずに、
えらく破綻した小説になる事も珍しくありません。もっとも、それが乱歩長編の魅力の一つでもあり、
実際、気合いを入れてプロットをしっかり作った作品よりも、そう言った破綻小説の方が面白かったりすることもあって、
乱歩にとってはジレンマだったでしょうね。
さて、表題作「孤島の鬼」は、そんな乱歩的な魅力に溢れた乱歩長編の最高傑作と呼べるのではないでしょうか。
乱歩がどこまで計算して構成したのかは知りませんが、
序盤の本格探偵小説に始まり、怪奇、冒険というそれぞれまったく別々の輝きを持った宝石が、
しかるべき人間がその宝石を身につけたかの如く、至極の煌めきを放っているではありませんか。
混沌と秩序との幸福な関係が、この作品では奇跡的に果たせたと言えるのでは?
同じプロットをもとに作品を書いたとしても、本作に迫る作品を書くことは叶わないでしょう。
おそらく乱歩自身にも。それが、乱歩が乱歩たる所以だと思いますが。
「猟奇の果て」に関しては、特にこれといってないんですが、登場人物の「品川四郎」の風体をイメージする時に、
「品川庄司」の品川さんが浮かんでしまったのは僕だけでしょうか?
前半のスローな展開から、中、後半えのスピーディな展開は、乱歩ファンには、たまらない。特に後半は、手に汗握るため、命綱を締めて、読んで頂きたい。
”猟奇の果"乱歩、明智 小五郎ファンには、物足りないかも知れないが、
当時の、出版事情を、考慮すれば、いたしかたない事かも。
それでも、江戸川 乱歩氏は、最後まで、乱歩ワールドを創りつずけようとする。ゆっくり、じっくり、読んで欲しい作品である。
この作品は一応映画化されています。 石井輝男監督の“江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間”がそれで、他の乱歩作品の要素が絡み合って少しゴチャゴチャいる作品なのですが、ベースになっているのは間違いなく“孤島の鬼”です。 なにしろ“奇形人間を作ってしまう”というトンデモ内容が現代では受け入れられず、本国日本ではDVDはおろかビデオ化すらされていない幻の名作。 しかし、アメリカでは昨年DVDが発売され(画質・音質良好)、アマゾンを通して買うことが出来ます。 そちらも違った意味で怪(快)作です。 興味のある方はご覧になってください
「孤島の鬼」は傑作。語り手である「私」が巻き込まれた体験により全くの別人と変貌してしまった後のおぞましい物語を濃密にサスペンスフルにそしてミステリーとして書き上げている。
「猟奇の果」はまあ最終的に明智小五郎を出して収拾をつけなければならないような状態の作品ですが。