何が良いって、まず表紙が素敵。
著者が装画もされてるんだけど、強いイメージを植え付けない優しいタッチで好みです。
様々な理由で療養が必要な少年達は、灯台のある岬のはずれに佇む「海猫宿舎」で生活をしている。
ある日偶然目にしてしまった光景。
夜の灯台で、芳ばしい香りのマフィンを作っていたおじいさんは何者なのか。
何故誰も彼の存在に気付かないのか。
暗い森の中をカンテラ1つで彷徨うような、ちょっとした心細さと、全編に漂う穏やかな空気。
風がそろそろ冷たく感じ始める、10月の終わり位に読むのがオススメ。
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海猫宿舎 (光文社文庫) 文庫 – 2004/6/11
長野まゆみ
(著)
「こんど《海猫宿舎》で教えることになったんだよ。つまり君たちの先生というわけさ」—体が弱く都会では暮らしていけぬ少年たちが、療養し勉強する《海猫宿舎》。そこに青い睛のパスカル先生がやってきた。海猫が飛び交う岬のはずれには、小さな灯台。霧のなかに浮かぶ船。秋から冬へ、諍い、傷つきながらも成長する少年たちに、やがて静かな奇蹟が訪れる。
- 本の長さ203ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2004/6/11
- ISBN-104334736998
- ISBN-13978-4334736996
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2004/6/11)
- 発売日 : 2004/6/11
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 203ページ
- ISBN-10 : 4334736998
- ISBN-13 : 978-4334736996
- Amazon 売れ筋ランキング: - 850,571位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2005年10月11日に日本でレビュー済み
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2010年4月27日に日本でレビュー済み
晩秋の小さな岬にある小さな児童療養所の少年たちは、彼らと生活を共にする先生たちやお爺さんたちの静かな愛情につつまれて生活している。
ノスタルジックなくらしぶりに、初期で馴染みのこだわりのあるお茶会や飲み物の描写が彩を添える。
『夏帽子』のような風変わりな先生の話だけでもなく、『宇宙百貨活劇』のような少年たちの話だけでもなく、ラストはもちろん全体的に賢治の『銀河鉄道の夜』を意識しているだろうけど、主人公のユンクとリリンは海猫宿舎をちゃんと卒業してゆく。
過度な紫外線の為に体調を崩す、太陽光アレルギイの子供が多い等、若干世紀末的な背景を見せつつも、あくまで日常生活の童話である。
しかしそこで起こる事、語られる事、悩む事は大人になっても本質的に変わらない事であり、それに気付いた時にはすうっと心に染みいる。
寒い夜に飲む、蜂蜜入りホットミルクのような物語である。
ノスタルジックなくらしぶりに、初期で馴染みのこだわりのあるお茶会や飲み物の描写が彩を添える。
『夏帽子』のような風変わりな先生の話だけでもなく、『宇宙百貨活劇』のような少年たちの話だけでもなく、ラストはもちろん全体的に賢治の『銀河鉄道の夜』を意識しているだろうけど、主人公のユンクとリリンは海猫宿舎をちゃんと卒業してゆく。
過度な紫外線の為に体調を崩す、太陽光アレルギイの子供が多い等、若干世紀末的な背景を見せつつも、あくまで日常生活の童話である。
しかしそこで起こる事、語られる事、悩む事は大人になっても本質的に変わらない事であり、それに気付いた時にはすうっと心に染みいる。
寒い夜に飲む、蜂蜜入りホットミルクのような物語である。
2005年3月26日に日本でレビュー済み
長野まゆみって感じの小説です。ふわふわしていて、すこし淋しい。何が起こるわけでもないのに、文章全体から淡い色の世界がつくられてゆきます。少年愛系ではありません。可愛い少年はたくさん出てきますが。ちょっと違う世界で休憩したいとき、あるいは、静かな心を得たいときに読んでください。
ただ、長野まゆみの小説を多く読んでいる人には、「またか」と思わせる可能性大です。少年の感情の動き方なんかがきれいすぎます。現実から離れた、ガラス箱みたいな、虚の世界です。
ただ、長野まゆみの小説を多く読んでいる人には、「またか」と思わせる可能性大です。少年の感情の動き方なんかがきれいすぎます。現実から離れた、ガラス箱みたいな、虚の世界です。
2002年7月14日に日本でレビュー済み
海猫宿舎に住んでいる彼等の不思議な生活が覗ける作品だった。長野まゆみさんの本の中に常にある『綺麗なモノ』がたくさん出てきて「自分もそこにいたい」と願ってしまった。少し短いファンタジーとして読んで欲しい一冊。
2001年10月17日に日本でレビュー済み
近未来的な設定で、海猫が飛び交う岬の宿舎に住む少年達の話。いつもながら、私のツボにはまるような作品でした!一人一人個性的な性格の彼ら。灯台にやって来た男との出逢い。片足の海猫が宙を飛ぶ・・・。不思議な出来事や仲間との衝突。しかし、問題が起こりながらも少年達は友情を深め成長する姿が、書かれています。読み終わった後、スッーと肩をなで下ろす感覚を味わえる作品です。私は双子が好きですv片方が高熱で赤くなると、もう一人は唇が真っ青になってガタガタ言っている全く正反対な症状を見せる二人・・・そんな設定が良いですv
2003年10月15日に日本でレビュー済み
長野作品のこういうファンタジーチックなのが、大好きです。
リリンのあの不器用さがなんともいえずツボでした・・・。(笑)と、いうかみんなすごく不器用で、だからこそすごく個性が見えて光ってるんでしょうね。すべての子の行動に一喜一憂しながら読んでいました。
一番・・・というわけではないですが、私の好きな長野作品では上位です。
リリンのあの不器用さがなんともいえずツボでした・・・。(笑)と、いうかみんなすごく不器用で、だからこそすごく個性が見えて光ってるんでしょうね。すべての子の行動に一喜一憂しながら読んでいました。
一番・・・というわけではないですが、私の好きな長野作品では上位です。