「吉本入門」として奨められるものではないかもしれないが、
タイトル通り、氏の思想の源泉をみることが出来る本。
読み始めると、詩とも小説とも論理のメモ書きのようにも取れる断章が続き、
多方面で仕事をしてきた著者の奔放な思想の運動がみて取れる。
途中には密度のある賢治論もあり、ページ数も多いのだが、
以外にもすんなり読み進めることが出来た。
だからと言って内容が薄いわけではなく、しっかりした読後感がある。
なるほど、この出発点から不断の仕事を積み重ねてきたとすると、氏の名実にも頷ける。
吉本隆明本人も、この本の内容にはすこしも引け目を感じてはいないらしい。
後書きから編集者の川上春雄氏に対する労いの言葉が聞ける。
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初期ノート (光文社文庫) 文庫 – 2006/7/12
吉本 隆明
(著)
- 本の長さ566ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2006/7/12
- ISBN-104334741029
- ISBN-13978-4334741020
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2006/7/12)
- 発売日 : 2006/7/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 566ページ
- ISBN-10 : 4334741029
- ISBN-13 : 978-4334741020
- Amazon 売れ筋ランキング: - 732,187位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2015年1月10日に日本でレビュー済み
この人が文学者としてもこれほど優れているということがうらめしい。
俺にも少し分けてくれと思う
俺にも少し分けてくれと思う
2006年10月8日に日本でレビュー済み
この本を読む前に自分は何冊かの吉本隆明氏の本を読んだことがあるのですが、彼が、こんなにも宮沢賢治氏を好きだったとは知りませんでした。それは自分が今までに読んだ彼の著作の中には宮沢賢治氏に触れた文章が、あまり無かったからです。でもこの本以降の作品で彼が、宮沢賢治氏に、あまり触れないのかが、この本を読めば何となく分ります。多分この本の中で宮沢賢治の素晴らしさ言い尽くしているからであると思います。表題を見る限りでは内容に宮沢賢治氏の記述があることは分りませんが、この本の、おおよそ半分は彼、あるいは彼の周りのことが書かれています。自分も宮沢賢治氏が大好きで、また吉本隆明氏の著作を何冊か読んだことがあるので、二人に、こんなにも、つながりあることに、とても嬉しく感じました。この本の中には宮沢賢治が好きで彼の故郷の花巻に行って彼のことを知る人にインタビューを試みて結局、会わずに帰ってしまうエピソードが記述されています。この文章には、とても共感できました。ジャニーズの追っかけをする女の子と同じことをしているようですが、結局、会わずに帰ってしまうところに、恥ずかしい気持ちが多少あったのかな?などと感じてしまいました。多分、自分も途中で引き返してしまうと思います。その前に、もう37歳の自分には会おうという初々しさも無いです(多分、彼が花巻を訪れたのは10代後半もしくは20代前半だと思います)。でも自分も宮沢賢治に近づきたいがために彼の記念館を花巻に訪れたことがあるので少しは気持ちが分かるつもりです。この本は吉本隆明氏の初々しさを知ることのできる貴重な本です
2011年10月30日に日本でレビュー済み
吉本を評論家として見るな
同時代の江藤淳らと同等の行動する作家である
解釈だ評論だとレビューしても何も意味はない
「カール・マルクス」でも触れたように
≪問題を発したとき、そこのはもう答えが埋まってる≫
同時代の江藤淳らと同等の行動する作家である
解釈だ評論だとレビューしても何も意味はない
「カール・マルクス」でも触れたように
≪問題を発したとき、そこのはもう答えが埋まってる≫