2003年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。
短編集。「人形師の家で」「家守」「埴生の宿」「鄙」「転居先不明」の5編が収められている。
全体として、トリックには難があるが、プロットには工夫のある作品が多い。
トリックとしてひどいのは、「家守」。これは成立しないだろう。トリックの瑕疵についてもミスがある。しかし、物語としては面白い。
「埴生の宿」と「鄙」は、アイデアが面白い。どちらもひとひねりあり、読み応えがあった。
ミステリというよりは、意外性に重点を置いた物語という印象。
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家守 (光文社文庫) 文庫 – 2007/1/11
歌野 晶午
(著)
- 本の長さ385ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2007/1/11
- ISBN-104334741797
- ISBN-13978-4334741792
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2007/1/11)
- 発売日 : 2007/1/11
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 385ページ
- ISBN-10 : 4334741797
- ISBN-13 : 978-4334741792
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,247,112位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
肩が凝らず あっと言う間に読めましたよ〜!ちょっと怖いお話もありますが 楽しめます
2004年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ホラー混じりのミステリ・・・と言えば良いのでしょうか?
どれも面白いのだけれども「葉桜」などと比べるとちょっと物足りなかったです。
同じ「家」をテーマにしても全く違う視点から見ている5つの短編。
「家」は建物自体であったり、人々の繋がりであったり・・・。
どちらにしても人が執着するものだから事件が起きるんでしょうね。
いや人の執念・執着って怖いです。
短編の中で私の好みだったのはラストの「転居先不明」。
やはり格安の「家」って何かありそうで怖いですよね。
多分私も同じようなことされたら騙されると思います。
過去に惨殺事件のあった家と聞かされたら見えないモノも見えるようになるんだろうなぁ~。
ストーカーからここまで話を展開する歌野さんってやっぱりスゴイですね。
どれも面白いのだけれども「葉桜」などと比べるとちょっと物足りなかったです。
同じ「家」をテーマにしても全く違う視点から見ている5つの短編。
「家」は建物自体であったり、人々の繋がりであったり・・・。
どちらにしても人が執着するものだから事件が起きるんでしょうね。
いや人の執念・執着って怖いです。
短編の中で私の好みだったのはラストの「転居先不明」。
やはり格安の「家」って何かありそうで怖いですよね。
多分私も同じようなことされたら騙されると思います。
過去に惨殺事件のあった家と聞かされたら見えないモノも見えるようになるんだろうなぁ~。
ストーカーからここまで話を展開する歌野さんってやっぱりスゴイですね。
2008年4月21日に日本でレビュー済み
全部で5作品ですが、それぞれについて述べますと、
「鄙」……人里離れた村が舞台というのに雰囲気を感じて☆4つ
「家守」……女性の死よりも、別の謎に興味を覚えましたが、意外性はなく、☆3つ
「転居先不明」……上作品に同じ。
「人形師の家で」「埴生の宿」……後味の悪さに☆2つです。
総合で☆は3つにします。
読みやすいのは良いですが、引きは、それほどには感じませんでした。
「鄙」……人里離れた村が舞台というのに雰囲気を感じて☆4つ
「家守」……女性の死よりも、別の謎に興味を覚えましたが、意外性はなく、☆3つ
「転居先不明」……上作品に同じ。
「人形師の家で」「埴生の宿」……後味の悪さに☆2つです。
総合で☆は3つにします。
読みやすいのは良いですが、引きは、それほどには感じませんでした。
2020年11月3日に日本でレビュー済み
表題作含め全5編の短編集。本格ミステリーの書き手として名高い著者ですが、短編でもその実力を充分に発揮していると感じる1冊です。純粋な本格ミステリーではありませんが、どの作品もしっかりとしたプロットで、伏線もあり緩やかにラストに向かって繋がっていき、短編でも盛り沢山で贅沢です。
ラストの予想がつかなかった「人形師の家で」、密室トリックが駆使された「家守」、シニカルなラストが鮮やかな「転居先不明」など、何れもミステリー好き向けで、流石のストーリーテラーぶりです。
ラストの予想がつかなかった「人形師の家で」、密室トリックが駆使された「家守」、シニカルなラストが鮮やかな「転居先不明」など、何れもミステリー好き向けで、流石のストーリーテラーぶりです。
2009年10月25日に日本でレビュー済み
意外とレビューが低いのに驚き。
私は非常におもしろかったです。
もともと同著者の作品は、
「葉桜〜」と「世界の終わり〜」を読んだことがあったので、
短編は新鮮に感じました。
「人形師の家で」と、「埴生の宿」が
私は面白かったです。
最後に伏線がつながる感覚は、単純に
「おおー」と気持ちよかった。
叙述好きな方には楽しい一冊かと。
私は非常におもしろかったです。
もともと同著者の作品は、
「葉桜〜」と「世界の終わり〜」を読んだことがあったので、
短編は新鮮に感じました。
「人形師の家で」と、「埴生の宿」が
私は面白かったです。
最後に伏線がつながる感覚は、単純に
「おおー」と気持ちよかった。
叙述好きな方には楽しい一冊かと。
2007年9月19日に日本でレビュー済み
「人形師の家で」人間の女性に嫌悪感を抱き、ひたすら石膏で人形を作り続ける男の家で起こった失踪事件
「家守」密室の家で主婦の死体が見り、第一発見者は、夫。
「埴生の宿」学生の和希は、日給5万円で痴呆症の父親の相手をするアルバイトを依頼される。
「鄙」官能小説家の兄と旅行先で知り合った男が、自殺をする。
「転居先不明」宮崎から東京に引越しをした主婦は誰かに見られていると不安を感じる。
本来ならば、くつろげて、安心できる筈の家が、そこはかとない怖さを生み出すとしたら、あなたならどうしますか
「家守」密室の家で主婦の死体が見り、第一発見者は、夫。
「埴生の宿」学生の和希は、日給5万円で痴呆症の父親の相手をするアルバイトを依頼される。
「鄙」官能小説家の兄と旅行先で知り合った男が、自殺をする。
「転居先不明」宮崎から東京に引越しをした主婦は誰かに見られていると不安を感じる。
本来ならば、くつろげて、安心できる筈の家が、そこはかとない怖さを生み出すとしたら、あなたならどうしますか
2015年6月7日に日本でレビュー済み
ネタバレ
「人形師の家で」
「20年前怪しい屋敷で姿を消した友人が実は今もそこにいてこれから会いに行く」というシチュエーションはわくわくしましたが
オチは普通でやや肩透かしでした
「埴生の宿」
オチとなる部分が「実はビルの屋上でした」という部分だけであり、それよりも主人公の死の理不尽さ不条理さの方が際立っていて後味が悪いです
せっかくのトリックを後味の悪さが喰ってしまった感じ
「鄙」
今作で一番好きですね
探偵役も良いですし、戦後のド田舎という舞台もトリックも良かったです。シリーズ化したら買います
「転居先不明」
「埴生の宿」と同じくバッドエンドですが後味は別に悪くないです。自業自得な感じが強かったからでしょう
作中作の事件だけで結構満足感があったためメインの話の方がオマケ感がありました
「人形師の家で」
「20年前怪しい屋敷で姿を消した友人が実は今もそこにいてこれから会いに行く」というシチュエーションはわくわくしましたが
オチは普通でやや肩透かしでした
「埴生の宿」
オチとなる部分が「実はビルの屋上でした」という部分だけであり、それよりも主人公の死の理不尽さ不条理さの方が際立っていて後味が悪いです
せっかくのトリックを後味の悪さが喰ってしまった感じ
「鄙」
今作で一番好きですね
探偵役も良いですし、戦後のド田舎という舞台もトリックも良かったです。シリーズ化したら買います
「転居先不明」
「埴生の宿」と同じくバッドエンドですが後味は別に悪くないです。自業自得な感じが強かったからでしょう
作中作の事件だけで結構満足感があったためメインの話の方がオマケ感がありました