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眼 (光文社文庫 み 26-2 水上勉ミステリーセレクション) 文庫 – 2007/9/6

4.2 5つ星のうち4.2 8個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 光文社 (2007/9/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/9/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 364ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4334743102
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4334743109
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 8個の評価

著者について

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水上 勉
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(1919-2004)福井県生れ。

少年時代に禅寺の侍者を体験する。立命館大学文学部中退。戦後、宇野浩二に師事する。1959(昭和34)年『霧と影』を発表し本格的な作家活動に入る。1960年『海の牙』で探偵作家クラブ賞、1961年『雁の寺』で直木賞、1971年『宇野浩二伝』で菊池寛賞、1975年『一休』で谷崎賞、1977年『寺泊』で川端賞、1983年『良寛』で毎日芸術賞を受賞する。『金閣炎上』『ブンナよ、木からおりてこい』『土を喰う日々』など著書多数。2004(平成16)年9月永眠。

カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
8グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2010年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は水上勉さんの作品が好きで、全作品を読もうと思い、『眼』を購入しました。
きっかけは『薔薇海溝』を読んだことです。あまり小説を読まない自分にとって衝撃的な作品でした。これをきっかけに本を読むようになりました。ですので、こちらの『薔薇海溝』もおすすめです。
『眼』は、読んでいく内になんとなく誰が犯人なのか推測できていきますが、
犯人があまりにも猟奇的なことをするので少しびっくりしました。
最後の結末が鳥肌ものですよ。
なぜ眼という題名なのか分かりますし、小説の中でも眼の動きに対する描写が多くあります。刑事が聞き込みをする際に、相手の顔の動き、体の動きというものを事細かに観察していることが非常におもしろいところです。眼の動きに注目です。また、水上勉さんは主人公が決まってはいますが、さまざまな人の視点に物語が変わるのですが、それがすんなり混乱せずに受け入れられるところがすごさだと思います。
おもしろみは。。。
刑事の犯人を着きとめるという執念。そして、登場人物の宇佐美さんに注目です。
また、水上勉さんの文章は非常に読みやすく、また想像ができやすいです。
私にはとても読みやすい作品でした。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年1月9日に日本でレビュー済み
過不足の無い星5つです。
題目の"眼"、確かに犯人追い詰める決定に至るのに"眼"が重要な役割を果たしますが、そこにいくまでの過程でも"眼"が全てを語る、口ほどにものを言う、その通りでした。
真実を隠すために関係者が事実ではない事を話し、隠そうと画策しますが"眼"だけは嘘をついていません。
人の闇を見る衝撃的な作品です。
水上先生有り難うございます。