鬼についてはいろいろ蘊蓄を示してくれますが、
結局はどれが結論かははっきりしません。
事件の謎解きの方は、
ミスリードさせようとする伏線が稚拙で、
作品の末尾で伏線が判明した結果には
がっかりしてしまいました。
読んでいて止まらなくなって一気に読んでしまったので、
話の運びのうまさはあると思います。
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鬼のすべて (光文社文庫 く 10-7) 文庫 – 2008/4/10
鯨 統一郎
(著)
- 本の長さ392ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2008/4/10
- ISBN-104334744036
- ISBN-13978-4334744038
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2008/4/10)
- 発売日 : 2008/4/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 392ページ
- ISBN-10 : 4334744036
- ISBN-13 : 978-4334744038
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,209,706位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,642位光文社文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鯨さんの作品らしく、エッと思わせる展開に引き込まれます。
2007年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鯨さんといえば、童話や昔話などに独自の解釈をつけて、
物語にからませていく作風が多いですが、今回は鬼です。
殺人事件については怪しい人がいろいろいたり、上司の妨害なんかあったりして
それなりに楽しめます。
ただやっぱり鯨さんといえば、独自の仮説でしょう。
鬼についての解釈のやりとりを読んでいるだけでも楽しめると思います。
被害者の描写がグロイにもかかわらず、最後しんみりしてしまうのは、
やはり、鬼の解釈の賜物でしょう。
物語にからませていく作風が多いですが、今回は鬼です。
殺人事件については怪しい人がいろいろいたり、上司の妨害なんかあったりして
それなりに楽しめます。
ただやっぱり鯨さんといえば、独自の仮説でしょう。
鬼についての解釈のやりとりを読んでいるだけでも楽しめると思います。
被害者の描写がグロイにもかかわらず、最後しんみりしてしまうのは、
やはり、鬼の解釈の賜物でしょう。
2013年1月21日に日本でレビュー済み
デビュー作が楽しかったので読むようになったが、それ以降の作品は駄洒落がメインで「それありき」感が強く、また最後に読んだ富士山噴火の話しが余りにも駄作だったので暫く読むのを控えていたが、本作品は今まで読んだ鯨氏の作品とは違う趣が有り、楽しめた。
内容としては、連続殺人事件が起こり、発見時の遺体の様子と犯人の声明から民間伝承の鬼がフィーチャーされ、主人公が頭脳明晰な鬼研究者で有る元刑事と鬼の正体を暴いていくと言うもの。
歴史的な出来事などを独自解釈による“新説”を唱えていく手法は流石だと思う。
肝心のストーリーに関しては、やや強引な点も有るけど自分は作者のミスリードにまんまとはまり、予想していた人とは別の人が犯人だった。それもあって楽しめた作品だった。
内容としては、連続殺人事件が起こり、発見時の遺体の様子と犯人の声明から民間伝承の鬼がフィーチャーされ、主人公が頭脳明晰な鬼研究者で有る元刑事と鬼の正体を暴いていくと言うもの。
歴史的な出来事などを独自解釈による“新説”を唱えていく手法は流石だと思う。
肝心のストーリーに関しては、やや強引な点も有るけど自分は作者のミスリードにまんまとはまり、予想していた人とは別の人が犯人だった。それもあって楽しめた作品だった。
2021年3月1日に日本でレビュー済み
鯨さんの作品の中でも、初期に属するこの作品は、『北京原人の日』『隕石誘拐』と並び力がこもっていてすごく面白いと思いました。東野圭吾さんの本も数十冊読みましたが、理系の方が描く作品独特の冷たさがあって、鯨さんの歴史や民族学を謎解きに絡ました作品の方が、文系の私には肌が合います。
2007年6月4日に日本でレビュー済み
鯨統一郎は昔好きで、よく読んでいた頃の作品。
一般的には「邪馬台国はどこですか?」の人だと思うし、小説家としては
「なみだ研究所へようこそ」が好きだけど、なぜか個人的には一番好きな
作品がこれ、自分でも意外です。
この作家は、自分の仮説や研究成果をそのまま発表するのではなく、小説
という形式にそれを盛り込むわけですが、そのスタイルがこの作品で最も
顕著(強引)なためだと思います。
つまり、小説サスペンス部分は凡作なのですが、鬼についての考察は本当に
素晴らしいと思うし、それを読むために本作は存在するのかなと思います。
なお、主人公の名前のギャグも大好きです。
一般的には「邪馬台国はどこですか?」の人だと思うし、小説家としては
「なみだ研究所へようこそ」が好きだけど、なぜか個人的には一番好きな
作品がこれ、自分でも意外です。
この作家は、自分の仮説や研究成果をそのまま発表するのではなく、小説
という形式にそれを盛り込むわけですが、そのスタイルがこの作品で最も
顕著(強引)なためだと思います。
つまり、小説サスペンス部分は凡作なのですが、鬼についての考察は本当に
素晴らしいと思うし、それを読むために本作は存在するのかなと思います。
なお、主人公の名前のギャグも大好きです。
2006年7月3日に日本でレビュー済み
この作家さんの話って結構エグいですよね…。
鬼の存在はなんだろう? というのよりも、「鬼の意味は何を指すのか」ということを探る、本の中の問答が非常に興味深い内容でした。
本当にそうするしか方法がないのだろうか…そう思うとちょっと悲しい。
鬼の存在はなんだろう? というのよりも、「鬼の意味は何を指すのか」ということを探る、本の中の問答が非常に興味深い内容でした。
本当にそうするしか方法がないのだろうか…そう思うとちょっと悲しい。
2002年5月2日に日本でレビュー済み
ここに描かれる「鬼」とは、本当に考えさせられる内容のものです。
鬼のすべてというよりも「鬼とは何か」についての大胆な仮説が凄い。
最後の一行は、本当に悲しくなりました。
鬼のすべてというよりも「鬼とは何か」についての大胆な仮説が凄い。
最後の一行は、本当に悲しくなりました。