無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
レイコちゃんと蒲鉾工場 (光文社文庫 き 17-1) 文庫 – 2008/7/10
北野 勇作
(著)
- 本の長さ281ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2008/7/10
- ISBN-104334744478
- ISBN-13978-4334744472
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2008/7/10)
- 発売日 : 2008/7/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 281ページ
- ISBN-10 : 4334744478
- ISBN-13 : 978-4334744472
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,322,091位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1962年生まれ
『昔、火星のあった場所』でデビュー。
SFとか書く。
暗闇で朗読をする。
たまに芝居とかする。
著作
『かめくん』『きつねのつき』『カメリ』
『大怪獣記』『人面町四丁目』
『水から水まで』他
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
9グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北野さん面白いです♪他にもよんでみたくなりました。もっとたくさん作品を出してくださるといいですね。
2008年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ナンセンスなのかと思いきや、実に奥深い怖さ。読みながらほくそ笑んでみたり、思わず突っ込んでみたり。北野ワールドのツボは、すごすぎますよ。
今回、解説も良いですね。不可思議な北野ワールドを実に端的に解説しているので、読み解くための絶好のガイドになっています。こんな暑い夏にも、いや夏だからこそ(?)オススメです。
今回、解説も良いですね。不可思議な北野ワールドを実に端的に解説しているので、読み解くための絶好のガイドになっています。こんな暑い夏にも、いや夏だからこそ(?)オススメです。
2008年7月14日に日本でレビュー済み
ねりものという不思議なキーワードがキーになるSF不条理小説がこの本です。主人公の甘酢くんは、蒲鉾工場で働く一工員。だったはずですが、いつの間にやら、上司の豚盛係長と一緒に特殊事件調査検討解決係というものを二人でやるように上司から仰せつかります。いったいどんな事をするのかというと暴走して従業員をさらおうとする蒲鉾を退治したり、深夜の蒲鉾工場に出る不思議な生き物、人間になりかろうとするジンメンから工場を守ったりというような、不条理すぎて頭が痛いながら作品中ではごく当たり前の仕事として描かれる仕事です。どうやら、この世界の蒲鉾は、シリコンの回路と人間や魚・サメの肉をねりあわせて練り物だけにどんなものにも簡単に融合するもののようであり、この世界での蒲鉾板は「2001年 宇宙の旅」のモノリスのようなものであるかのようです。どこかが少しずれた不条理な世界に、我々読者はいやおうなく放り込まれます。
また、そういう世界において、甘酢氏が知り合う一人の少女レイコ、そしてレイコの母親で喫茶店を経営しているアツコとの時間は奇妙に非現実的であると同時にノスタルジーさえ感じさせるほどにリアルなんですが徐々にその世界も妖しくなっていきます。どこからどこまでが作品世界内での現実でどこからどこまでが妄想や不可思議で不条理な夢なのかが曖昧になっていく感覚、ここいらあたりはちょっとほめ過ぎかもしれませんがカフカにもちょっと通じるものがあります。
ということで、北野勇作の持ち味が全編に溢れた作品です。レイコちゃんのパートがなくてもいいかなと思わないでもないですが、これがないと逆にちょっとまとまりがなかったり、脆いながらも足場がないような感じになったかもわかりません。
前作の「ウニバーサルスタジオ」のように、ミッキーマウスやディズニー、USJといったテーマパークを舞台にした訳じゃないので地味ですが、ウニとテーマパークをかけあわせたように、今回はカマボコと工場を組み合わせた本作も結構楽しめました。
また、そういう世界において、甘酢氏が知り合う一人の少女レイコ、そしてレイコの母親で喫茶店を経営しているアツコとの時間は奇妙に非現実的であると同時にノスタルジーさえ感じさせるほどにリアルなんですが徐々にその世界も妖しくなっていきます。どこからどこまでが作品世界内での現実でどこからどこまでが妄想や不可思議で不条理な夢なのかが曖昧になっていく感覚、ここいらあたりはちょっとほめ過ぎかもしれませんがカフカにもちょっと通じるものがあります。
ということで、北野勇作の持ち味が全編に溢れた作品です。レイコちゃんのパートがなくてもいいかなと思わないでもないですが、これがないと逆にちょっとまとまりがなかったり、脆いながらも足場がないような感じになったかもわかりません。
前作の「ウニバーサルスタジオ」のように、ミッキーマウスやディズニー、USJといったテーマパークを舞台にした訳じゃないので地味ですが、ウニとテーマパークをかけあわせたように、今回はカマボコと工場を組み合わせた本作も結構楽しめました。