作者の稚気やミステリに対する執心振りが発露された作品ではあるが、読んでいて全く面白くなかった。小説としての体を成していないと思う。まあ、作者としてはメタミステリのつもりなのかも知れないが。更に、登場人物・舞台設定も頂けない。昔、ある作家が「名探偵なんか怖くない」という作品を発表して、各方面の顰蹙を買った事を思い出す。
小説と言うよりは、ミステリ論あるいは過去の著名作品に対する薀蓄を傾けた物と言って良いが、そのレベルが凡庸で、一般読者のレベルを上回っているとは到底思えない。第一、本作における趣向は「三つの棺」中のフェル博士の言葉そのもので新規性さえ無い。作者一人が楽しんでいるだけで、読者に楽しみや驚きを与えるという基本精神が欠けている。救い様がない作品のように映った。
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パラドックス学園: 開かれた密室 (光文社文庫 く 10-8) 文庫 – 2009/1/8
鯨 統一郎
(著)
- 本の長さ297ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2009/1/8
- ISBN-104334745296
- ISBN-13978-4334745295
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2009/1/8)
- 発売日 : 2009/1/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 297ページ
- ISBN-10 : 4334745296
- ISBN-13 : 978-4334745295
- Amazon 売れ筋ランキング: - 414,643位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2006年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こういう手法で描くこともミステリーと呼ぶのでしょうか?
せっかくの豪華出演陣が、殆どその大役を果たしていないように感じます。もっともっと楽しめる作品を書ける作家なのに、とても残念。
せっかくの豪華出演陣が、殆どその大役を果たしていないように感じます。もっともっと楽しめる作品を書ける作家なのに、とても残念。
2009年1月31日に日本でレビュー済み
ガチガチに真面目なミステリ読者には気に入らないかもしれませんが、ミステリ論のメタフィクションとして読めばなかなか面白い。「作品に引きづりこまれる」のもいいかもしれませんよ。ポーやチェスタートンにも、そんな稚気がありますから。
2009年1月18日に日本でレビュー済み
大好きです。元々鯨統一郎さんは好きだったのですが、世間的に大好きって言うと恥ずかしいような…(失礼すぎますねm(_ _)m)
ただこの本はいいですよ。最高です。最高のバカミスです。
あの〜、ガチガチの推理小説好きの人は読まない方がいいかも。
ただこの本はいいですよ。最高です。最高のバカミスです。
あの〜、ガチガチの推理小説好きの人は読まない方がいいかも。
2021年12月9日に日本でレビュー済み
これがミステリー?著名なミステリー作家の名前の登場人物は出てくるものの、とにかく話が始まらず、面白くない。読むのが苦痛。先の人生が短いので読む事を諦めました。
この本を評価している人がいることと、この作家が多作な事に驚きました。
この本を評価している人がいることと、この作家が多作な事に驚きました。
2006年4月2日に日本でレビュー済み
深くないにしても関わってきますので、この作品の前に、「ミステリアス学園」を読んでおくべきかもしれませんね。
この作品を評価する時、どこを評価するかによると思います。
純粋なミステリとして読むと間違いなく別次元のものです。
「鬼のすべて」や「悪魔のカタルシス」の後であれば、この作品はその特徴の最たるものであるといえると思います。
この作品を評価する時、どこを評価するかによると思います。
純粋なミステリとして読むと間違いなく別次元のものです。
「鬼のすべて」や「悪魔のカタルシス」の後であれば、この作品はその特徴の最たるものであるといえると思います。
2006年3月17日に日本でレビュー済み
外国が舞台で登場人物も当然ながら外国人ばかり.
主人公は日本人らしいのですが作中ではカタカナの名前.
このあたりよくわかりません.
また,ほかの登場人物たちはオールドミステリファンがニヤリとする人選らしいのですが,
ワタシがあまりそちらには関心がないせいかただ並べてみました的な印象.
そして事件のトリックというか本全体に仕掛けられたおまけがひどい.
奇をてらい過ぎているというか本の中だけで決着をつけてほしかったです.
そして最後がこれまたひどい.脱力というよりバカにされている気分になります.
いろいろへりくつをこねられ不快感さえ覚えました.
シリーズものでリンクなどもあったようですが,
残念ながらはじめてのワタシにそこまではわからず.
ただ,それを差し引いたとしてもひどい作品だと思います.
主人公は日本人らしいのですが作中ではカタカナの名前.
このあたりよくわかりません.
また,ほかの登場人物たちはオールドミステリファンがニヤリとする人選らしいのですが,
ワタシがあまりそちらには関心がないせいかただ並べてみました的な印象.
そして事件のトリックというか本全体に仕掛けられたおまけがひどい.
奇をてらい過ぎているというか本の中だけで決着をつけてほしかったです.
そして最後がこれまたひどい.脱力というよりバカにされている気分になります.
いろいろへりくつをこねられ不快感さえ覚えました.
シリーズものでリンクなどもあったようですが,
残念ながらはじめてのワタシにそこまではわからず.
ただ,それを差し引いたとしてもひどい作品だと思います.