新品:
¥796 税込
ポイント: 48pt  (6%)
無料配送5月27日 月曜日にお届け
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥796 税込
ポイント: 48pt  (6%)  詳細はこちら
無料配送5月27日 月曜日にお届け
詳細を見る
または 最も早い配送 本日中にお届け(2 時間 42 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
在庫あり。 在庫状況について
¥796 () 選択したオプションを含めます。 最初の月の支払いと選択されたオプションが含まれています。 詳細
価格
小計
¥796
小計
初期支払いの内訳
レジで表示される配送料、配送日、注文合計 (税込)。
出荷元
Amazon.co.jp
出荷元
Amazon.co.jp
販売元
販売元
支払い方法
お客様情報を保護しています
お客様情報を保護しています
Amazonはお客様のセキュリティとプライバシーの保護に全力で取り組んでいます。Amazonの支払いセキュリティシステムは、送信中にお客様の情報を暗号化します。お客様のクレジットカード情報を出品者と共有することはありません。また、お客様の情報を他者に販売することはありません。 詳細はこちら
支払い方法
お客様情報を保護しています
Amazonはお客様のセキュリティとプライバシーの保護に全力で取り組んでいます。Amazonの支払いセキュリティシステムは、送信中にお客様の情報を暗号化します。お客様のクレジットカード情報を出品者と共有することはありません。また、お客様の情報を他者に販売することはありません。 詳細はこちら
¥79 税込
◆◆◆非常にきれいな状態です。中古商品のため使用感等ある場合がございますが、品質には十分注意して発送いたします。 【毎日発送】 ◆◆◆非常にきれいな状態です。中古商品のため使用感等ある場合がございますが、品質には十分注意して発送いたします。 【毎日発送】 一部を表示
配送料 ¥240 5月29日-31日にお届け(22 時間 12 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
通常2~3日以内に発送します。 在庫状況について
¥796 () 選択したオプションを含めます。 最初の月の支払いと選択されたオプションが含まれています。 詳細
価格
小計
¥796
小計
初期支払いの内訳
レジで表示される配送料、配送日、注文合計 (税込)。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) 文庫 – 2006/9/7

4.2 5つ星のうち4.2 440個の評価


この商品はセット買いができます
カラマーゾフの兄弟 全5巻セット こちらをチェック
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥796","priceAmount":796.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"796","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"OkW%2BuqF7BbC7DiecLQeyqskfQQo73oCEJoedDgn3D8zeAqli1OSlTYQqBfJlkqcPqE%2FPvn81EzcGHYNwQkWfulv8pIQ6iz%2BbMKFTyFbmPBL%2BV34wk1iq%2BAZmVVRYacd%2B","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥79","priceAmount":79.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"79","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"OkW%2BuqF7BbC7DiecLQeyqskfQQo73oCE3awFo8RifiSdAFGHtA0a0P9gAKkc5Gc%2BMIcXf5AwATmi7jZVojUd%2BzNRZMa9rlsxnfPTOkWEPf%2BC4PkC6TG9wrRr1Plv75eLhwdATSD9WkYGZ1qZeSnRpjiPG2iOkR2P8XNtJ0ez5KFlK%2BQXKwQb%2Fg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}

購入オプションとあわせ買い

世界最高の小説は何か。候補の筆頭につねに上げられるのが、こ
の作品だ。だが、日本では同時に、翻訳が難解とも言われてきた。ドストエフス
キー研究者・亀山郁夫は、この訳業を自分の課題として引き受けた。作者の壮絶
な「二枚舌」を摘出する新訳は、流れ、勢いを損なわない。人物たちが[立って
いる]。主人公アリョーシャが、初めてリアルな人間として描かれ、物語を導い
ていく。
続きを読む もっと少なく読む

よく一緒に購入されている商品

¥796
最短で5月27日 月曜日のお届け予定です
在庫あり。
この商品は、Amazon.co.jpが販売および発送します。
+
¥859
最短で5月27日 月曜日のお届け予定です
残り15点(入荷予定あり)
この商品は、Amazon.co.jpが販売および発送します。
+
¥922
最短で5月27日 月曜日のお届け予定です
残り15点(入荷予定あり)
この商品は、Amazon.co.jpが販売および発送します。
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計: pt
詳細
追加されました
spCSRF_Control
これらの商品のうちのいくつかが他の商品より先に発送されます。
一緒に購入する商品を選択してください。

出版社より

カラマーゾフ① 白痴 悪霊 罪と罰
カラマーゾフの兄弟1 白痴1 悪霊1 罪と罰1
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.2
440
5つ星のうち4.3
71
5つ星のうち4.4
82
5つ星のうち4.3
281
価格 ¥796 ¥946 ¥985 ¥901
父親フョードル・カラマーゾフと彼の三人の息子たちは、妖艶な美人をめぐって葛藤を繰り広げる……。「世界最高の小説」と呼ばれる傑作を読みやすい新訳で。(全5巻) 純真無垢な心をもち誰からも愛されるムイシキン公爵を取り巻く人間模様を描く傑作。ドストエフスキーが書いた〝ほんとうに美しい人〟の物語。(全4巻) 最近わたしたちの町で、奇怪きわまりない事件が続発した。町の名士ヴェルホヴェンスキー氏とワルワーラ夫人の奇妙な「友情」がすべての発端だった…。やがて、夫人の息子ニコライ・スタヴローギンが戻ってきて、暗い波乱の気配が立ちこめはじめる。(全4巻) 日本をはじめ、世界の文学に決定的な影響を与えた犯罪小説の雄。歩いて七百三十歩のアパートに住む金貸しの老女を、主人公ラスコーリニコフはなぜ殺さねばならないのか。ひとつの命とひきかえに、何千もの命を救えるから。 (全3巻)
未成年 死の家 白夜 貧しき
未成年1 死の家の記録 白夜/おかしな人間の夢 貧しき人々
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.4
19
5つ星のうち4.5
65
5つ星のうち4.3
68
5つ星のうち4.4
82
価格 ¥1,188 ¥1,694 ¥968 ¥880
二十歳の青年アルカージー・ドルゴルーキーの成長の記録。複雑な出生で父と母とは無縁に人生を切り開いてきた彼の目の前に、ある日、謎だらけの父親がとつぜん現れる。いったい何者なのか。心は揺れ、憎悪しつつも惹かれる日々。主人公を取り巻く魅力的な「女性」と「悪人」たちの暗躍。 恐怖と苦痛、絶望、そしてユーモア。囚人たちの驚くべき行動と心理、そしてその人間模様を圧倒的な筆力で描いたドストエフスキー文学の特異な傑作が、明晰な新訳で今、鮮烈に蘇る。本書はドストエフスキー自らの体験をもとにした“獄中記”であり、『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』など後期作品の原点でもある。 ペテルブルグの夜を舞台に内気で空想家の青年と少女の出会いを描いた初期の傑作「白夜」など珠玉の4作。長篇とは異なるドストエフスキーの〝意外な〟魅力が味わえる作品集。 中年のしがない下級役人マカールと、天涯孤独な娘ワルワーラ。二人は毎日手紙で励ましあい、貧しさに耐えている。互いの存在だけを頼りに社会の最底辺で必死に生きる二人に、ある日人生の大きな岐路が訪れる…。後のドストエフスキー文学のすべての萌芽がここにある。著者24歳のデビュー作、鮮烈な新訳。
地下室 賭博者 ステパン
地下室の手記 賭博者 ステパンチコヴォ村とその住人たち
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.2
129
5つ星のうち4.3
45
5つ星のうち4.1
12
価格 ¥660 ¥990 ¥1,496
世間から軽蔑され虫けらのように扱われた男は、自分を笑った世界を笑い返すため、自意識という「地下室」に潜る。世の中を怒り、憎み、攻撃し、そして後悔の念からもがき苦しむ、中年の元小官吏のモノローグ。終わりのない絶望と戦う人間の姿が、ここにある。 ドイツの町ルーレッテンブルグ。賭博に魅入られた人々が今日もカジノに集まる。「ぼく」は将軍の義理の娘ポリーナに恋心を抱いている。彼女の縁戚、大金持ちの「おばあさん」の訃報を、一同はなぜか心待ちにしていて…。金に群がり、偶然に賭け、運命に嘲笑される人間の末路は? 都会で暮らす私は、おじの召使から故郷での異常事態について知らされる。祖母に取り入った居候が口八丁を弄して家庭の権力をほしいままにしているというのだ。彼と対決すべくかの地に向かうが……。ユーモアに満ちた傑作長篇。

商品の説明

出版社からのコメント

■未完にして空前絶後
文豪ドストエフスキーの遺作にして最大の作品。第2部も構想されたが1部のみで中断。しかし空前絶後のスケールをもった小説が完成した。帝政崩壊の予兆をはらむロシアのある町で殺人事件が起こり、ミステリータッチの衝撃的なストーリーが展開される。全4分冊、以下続刊。

著者について

フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
[1821-1881] ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』。キリストを理想としながら、神か革命かの根源的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた。

[訳者]亀山郁夫
1949年生まれ。東京外国語大学教授。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』ほか多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 光文社 (2006/9/7)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/9/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 443ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4334751067
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4334751067
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 440個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
440グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう
【小説としての完成度の高さ】を実感したい誰かにもオススメ。
5 星
【小説としての完成度の高さ】を実感したい誰かにもオススメ。
"『あのね、コーリャ、それはそうと君はこの人生でとても不幸な人になるでしょうよ』突然どういうわけか、アリョーシャが言った。"1880年発刊の本書は1800ページを越える著者最後の大長編かつ不朽の【小説の王様】として、様々なテーマを内包していて読み応えあります。(続編が読みたかった!)個人的には村上春樹が『ペットサウンズ』の後書きで『世の中には二種類の人間がいる。カラマーゾフの兄弟を読破したことのある人と読破したことのない人だ』と述べるなど、多くの作家が言及していたり。また文学史的にも有名な【大審問官】『神がいなければ、全てが許される』のシーンの部分は特にちゃんと読んでおきたいと思った事から、学生時代に挫折したトラウマを苦く思い出しつつ手にとりました。さて『親殺し』を主題とした3(4?)兄弟のそれぞれの人間模様を描いた【よく知られた内容に関しては割愛する】として。本書に限らずロシア文学に挫折してしまう理由として日本人には馴染みが薄く、また呼び名が作中内でコロコロ変わる登場人物の名前、そして本書に関しては前半部分のよく言えばサービス精神豊富、悪く言えば現在の感覚ではやや回りくどい饒舌さにあるのではと思うのですが。そんな今回は、あえて【ネットで入手した人物関係図】を手元に、そして【ロシア文学や本書に関する様々な解説書】を事前に読み込んだ上で万全の準備で再挑戦した事もあり、親殺しが起きてから、爆発的に加速していくかの様に丁寧に張り巡らせた伏線を見事に回収した上で【最後の法廷でのやり取りに結実する】圧巻の展開が見事に尽きる本書に集中することが出来て、読後の満足感はもちろん、予告されていたとされる続編を読みたかった!という叶わぬ気持ちを読後に抑える事が出来ませんでした。また。本書を課題図書にした読書会も別に主宰したのですが。参加者全員から【読後の満足度の高さ】に関しては全員が意見が一致した上で、約140年前に書かれたにも関わらず、それぞれの登場人物の鮮明かつ魅力溢れる描写もあり『こんな人、現在の職場に似た人いてる』などの人物に対する声がそれぞれにあがったのも興味深かった。(私的には長男のドミートリイ"ミーチャ"推しです)夏目漱石も絶賛する著者の挑みがいのある長編を探している誰かに。また様々なテーマを包括しつつシンプルに展開する本書の【小説としての完成度の高さ】を実感したい誰かにもオススメ。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした

上位レビュー、対象国: 日本

2022年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最高におもしろい!

「ドストエフスキー」と聞くと多くの人は「難しそうw」と敬遠すると思う。その気持ちはわかる。まず名前が長い(笑)そして、物語全体に、いかにもロシア文学な暗さがある。
本書もたしかに冒頭の50ページぐらいまでは退屈だ。だが「アレクセイ」というイケメン好青年が登場してから、物語は一気におもしろくなるから辛抱して読んでみてほしい。アレクセイがほんとにいい奴で、自然に親近感というか愛着が湧くと思う。
登場人物はみんな個性的なので、「カタカナの名前を覚えるのが苦手」という人でもすっと覚えられると思う。

長男ドミトリー=体育会系オラオラ熱血漢
次男イワン=覇気のあるインテリ陰キャ
三男アレクセイ=博愛的なピュアボーイ   最初はこんなイメージでいいと思う。

「カラマーゾフ家」という破綻した家族が物語の中心となっている。父フョードルがとんでもないクソ野郎なのだが、そこがまた面白い。現代にも通じるエンタメ性があるし、登場人物への感情移入もしやすいと思う。

蛇足だが、実は「カラマーゾフの兄弟」という小説は、「2部構成の物語の第1部」に過ぎないのだ。そう、続きがあるのだ。作者ドストエフスキーは「第1部」である本書を完成させた後、「第2部」を書く前に、なんと亡くなってしまった!これは人類の大損失だと思う。
32人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この名著をまだ読んだことがなかったが,やはり面白い。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白かったです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
翻訳が上手いのでしょう、とてもスラスラと読めてしまいます。
2022年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とてもクオリティの高い商品を購入させていただきました。ありがとうございます!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何かの本で一生に一度は読むべき大作と紹介されていた。
試しに買ってみたが・・・。 冊数の多さでひいてしまい、しばらく本棚で眠っていた。

数か月後、気になっていたのでトライ。
数十ページで挫折。登場人物の多さ、場合によって名前の変化等。

しかし、2年後再びトライ。今度はしおりにある登場人物をある程度暗記した状態での挑戦。
何年かかってもよし、1日5分でもよし、内容があまり理解できなくてもよし、としての挑戦。

すると、何故か分からないが前回よりスルスルと読める。
カラマーゾフの3兄弟たちが父親とともに妖艶な美人をめぐって繰り広げられる葛藤、登場人物の独特の個性。
面白くなって2週間で読了。

自分にとっては、今までで一番長いページであり、買ってからは3年が経過してましたが、1度読む価値はあると思います。
自分には無理と思っている人に是非トライしてもらいたいです。
60人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
3年ぶり2周目。二度目の緊急事態宣言期間の約2か月で読了。
前回は第3部で力尽き、犯人が誰かも、裁判の結果もよく分からず只がむしゃらにゴールしただけだったが、
今回は一応最後までそれなりに理解できたのち息も絶え絶えでゴールした(力尽きて解説は未だ手つかず)。

この作品は、とにかく気力と体力と時間と集中力を根こそぎ奪われると思った。
本気で理解したかったら、他の生活をほとんど投げうつ位の気合でドストエフスキーの言う事にただただ耳を傾け続けないと無理なんじゃないかと思った。
あと作中の一日の流れがとにかく遅いので、一日数十分程度の「スキマ読書」ではまず流れを理解できないだろう、せめて一日2~3時間はスマホをオフにしてドストエフスキーに全て捧げないと無理だろう(勿論、500ページ程度の複雑な文脈の流れを1時間で詳細に頭へ叩き込める人なら別だろうが)。

つまり何が言いたいかというと、この作品はたしかに一つの「極北」ではあるものの、なにもこれだけが「頂点」ではないという事(私は「アンナ・カレーニナ」のほうが好きだ)。
これが読めなかったからと言って、古典文学全てを倦厭しないで欲しいという事。
あと、これを第一に勧めてくる人達はおそらく「挑戦状」の意味も兼ねている可能性があるんじゃないかと、そして多分その人たちも何処まで理解できているか怪しい可能性があるという事だ。

ためしに私はこう尋ねてみたい;あなたの「推しキャラ」を此処から一人抜き出して、その人物について熱く感想を語ってくれませんか、と。
ちなみに私はグルーシェニカが大好きだ。
彼女は、中島みゆきの歌のヒロインを体現していると思う。
第7編後半の彼女の心境吐露には思わず胸がキュンとなってしまった。
破滅しそうなので恋人には絶対したくないタイプだが、善き友達になりたいと思った、アリョーシャがそうした様に。
(グルーシェニカが「中島みゆき型」なら、カテリーナはさしずめ「ユーミン型」だろうか?)

でも、まあ、ゴールした後の達成感が半端ないことは断言できる。
(後、読み終えたことを自慢したくもなる……?)
まるでフルマラソンや富士山登頂を終えた後の様だ。
どうせチャレンジするなら、楽しみましょう。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
・サノーさん一言コメント
「文学史上に燦然と輝く金字塔。読んだ人、読まない人で、その後の人生が分岐するほどの衝撃と変化を与える」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「カラマーゾフ家の葛藤を中心に、人間とは、信仰とは、罪とは、裁きとはなにかに挑む、比類なき大作です。読まない訳にはいかない一冊です」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】

・サノーさん、ウノーさん読書会
ウノーさん(以下ウ):34日目にして、この大作に入りますか!
サノーさん(以下サ):遅かれ早かれ登場する作品だし、ちょうど再読のタイミングだったんだよ。それにしても、読めば読むほど凄まじい本だ。
ウ:この物語が、その後の世界に与えた衝撃は凄いですよね。父と子、村社会、宗教界、国家、それらに対する生々しい感情が、これでもかと伝わってきます。
サ:「文学の在り方」そのものへ、衝撃を与えている。その後、数多の作家が、この領域に挑み、いまだに至れない高みに、この小説は存在している。
ウ:亀山先生訳の文庫本は、1~5巻で構成されていますね。5巻は、短いエピローグのあと、亀山先生による解説だから、初回は1巻から読んでいって、再読時は5巻を読んでから、1巻から読むのがオススメです。
サ:あるいは、カラマーゾフ関連の演劇や映像、当時のロシアの記録画像を、WEBで確認してから、読むのも面白い。
ウ:まず、この小説の凄いところは、単純に面白いんですよね。登場するキャラも、時代背景も、背後で横たわる「ロシアにおけるキリスト教」の葛藤も、全て新鮮で面白い。
サ:この本を、わりと偏見で読まない人は多いよな。難しそうとか、理屈っぽそうとか、高尚すぎてツマらなそうとか。
ウ:その一因は、登場人物の名前ですよね。主人公が「アレクセイ・フョードロヴィチ・カラマーゾフ」が本名で、呼び名は「アリョーシャ」で、愛着を込めた呼び方だと「アリョーシェニカ」になっちゃうという。他の登場人物の名前も、ことごとく馴染みのない発音ですから「登場人物の名前だけでムリ」とか思っちゃいますよね。
サ:この訳本では「アリョーシャ」で統一しているから、多少は緩和されているがな。他の「難しく感じる要因」としては、やはりロシアの社会、民族性、ロシア正教と歴史について、難易度が高いことがある。
ウ:ソ連だったときの印象が強くて。ロシアってキリスト教の国だったんだって、驚く人もいますよね。
サ: この1巻目から描かれる「人名の難しさ」「当時のロシア辺境の村とロシアの教会」に、つい難しいと思えてしまうが、そんなことを無視して読む進めれば、すぐに、この本の「ただならぬ面白さ」を確認できる。
ウ:1巻目では、やっぱり「フョードルさん」ですね。強欲、道化、背徳、神を恐れず、ただひたすら金を信じ、色好を追い求めるという人物ですが、その背中に積もる「業の深さ」「悲しさ」が描かれています。『罪と罰』のお婆さんを超えてるかも。
サ:その対極が「ゾシマ長老」か。単純に整理すると「俗」と「聖」の対比なんだが、それで片付かないのが、この物語の凄さなんだよな。
ウ:ええ「カラマーゾフ的」な凄さを、このあと次から次へと楽しめるわけです。
【了】
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート