・サノーさん一言コメント
「世紀の父殺しに、判決がくだる。裁くのは誰か。裁かれるのは誰なのか。未完の大作、ここに終結」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「二人の父の死、二人の兄の破滅。夜明け前の暗がりを漂う魂に、革命の朝は訪れるのでしょうか」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ): いよいよ、終結だな。5巻のエピローグは、この次のシリーズへの予告編だから、この巻が、実質的には最終巻となる。
ウノーさん(以下ウ):そして、ドストエフスキーの死により、次のシリーズは永遠にないわけですよね。その事実が、この作品の凄みに、直結してます。
サ:そう。残された資料、残された伏線、将来への暗示的な文面で、次のシリーズの推測はできるし「カラマーゾフの兄弟のその後」を研究した本もたくさん出ているが、作者が死んだから、永遠に完結することはない。
ウ:「比類なき傑作」が未完だとは、驚くばかりです。
サ:ある意味、次シリーズが「永遠の謎」になったからこそ、人々を惹きつけ、賞賛を集め続けているのかもしれない。「夭折の芸術」のステレオタイプだな。
ウ:そうですね。「その後、アリョーシャと子供たちが革命家になる」とか、実際に続きが書かれていたら、ここまでの「深み」は生まれなかったかもしれません。
サ:この巻で決着するのは「イリューシャの死と少年たち」「兄イワンの破滅」「父フョードル殺害事件の真相」「ミーチャへの判決」だな。
ウ:どれも、途中で読み手が止められないので、できるだけ時間が確保できたときに、一気に読むのがいいですよね。
サ:少なくとも「イワンと悪魔」「スメルジャコフの告白」「裁判」の場面については、一気に読んだほうがいい。
ウ: 「大審問官」のところを読み返してから、「イワンと悪魔」との場面を読むと、臨場感が増します。
サ:そうだな。てんこ盛りだから、忘れてることも多いしな。「大審問官」で論じた二分法の矛盾そのもので、イワン自身が破滅するわけだから。「裁判」のシーンについても、3巻の第8編を眺めてから、読むのも楽しい。
ウ:色々な法廷劇を読みましたが、この物語を超える衝撃を与えてくれたものは、ありませんでした。
サ:凄いよな。この物語は1880年に出版されているわけで、いまだに、それを超えられないんだから、訳がわからん。
ウ:背景にあるテーマが、それぞれ無関係なようでいて、この判決のために存在しているからだと思います。人間ワザとは思えません。トレーニングや研鑽で辿り着ける領域ではないです。
サ:理屈や研究からでも、辿り着けないだろうな。だからこそ、いつまでも輝きが失われない。
【了】
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カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫) 文庫 – 2007/7/12
ドストエフスキー
(著)
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11月初め。フョードル殺害犯として逮捕されたミーチャのまわりで、さまざまな人々が動きだす。アリョーシャと少年たちは病気の友だちを見舞い、イワンはスメルジャコフと会って事件の「真相」を究明しようとする。そして裁判で下された驚愕の判決。ロシアの民衆の真意とは何か!
- 本の長さ700ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2007/7/12
- ISBN-104334751326
- ISBN-13978-4334751326
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2007/7/12)
- 発売日 : 2007/7/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 700ページ
- ISBN-10 : 4334751326
- ISBN-13 : 978-4334751326
- Amazon 売れ筋ランキング: - 40,934位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2017年3月18日に日本でレビュー済み
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2019年9月20日に日本でレビュー済み
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ため息が出るページ数だけど解決編なので、ぐいぐいと読書力が湧いてくる 派手なシーンも多くて楽しめる 小片も挟んでいるけど後々に重要だからしっかり読んだ方が良い しかしこの兄貴達は、、と思わずにはいられない 一応の話は終わるのだけど 本を読んだという感覚が強く残る こういう古典をしっかり読むのは楽しい 文体は軽いので読みやすい
2008年7月6日に日本でレビュー済み
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2週間かけて読んだ。新訳は読みやすい、活字も大きい。
カラマーゾフ的なものとは清濁混沌とした人間性そのものなのだろうか。
百年以上経ってもこの小説は心に響く。インターネットが普及したぐらいでは、人の心のあり方なんてものは、そうそう簡単に変化するものではない。
→コーリャの存在感
めっぽう強いやつ
抜け目がなく、粘り強い、度胸もある、何かをすすんでやってのける気構えに満ちている
鉄道事件の後は、さすがに母と子は感極まり、まる一日、ひしと抱き合い、体を震わせて泣き通した
「プライドが高くて、目がぎらぎら光っている。そういうやつが大好き」
うちの学校じゃ、全科目一番の生徒
生活にまみれていない天性が、荒っぽい馬鹿げた話で歪められている
「たとえ一人きりになっても、きみだけはやっぱりみんなと別の人になるんですよ」
→散々な描かれ方のグルーシェニカが愛したポーランド人
乞食同然の恐ろしく貧しい暮らしぶり
連日、無心の集中砲火
→スコトプリゴニエフスク、町の名前、家畜追い込み町
父殺しの裁判をめぐる噂が、ロシア全国に隈なく広まっている
→イワン
モスクワから帰ると、カテリーナに対する燃えるような狂おしい情熱に、身も世もなくのめりこんでしまった
→フョードルの死
後ろから後頭部のてっぺんめがけて、打ち下ろしました
二度、三度。三度目に、ぐしゃっと割れた手ごたえがありました。
→分裂した自分との会話、イワン
人はいずれ死ぬ身であって、復活はないことをしるので、死を、神のように誇り高く、平然と受け入れる
真理を認識すれば、新しい原則に従って、完全に自分の好きなように身の振り方を決めることが許される
→弁護士、渾身の言葉
この世には、心を狭め、全世界を向こうに回して非難する人々がいます。しかし、そうした人々の魂を温かい憐れみで圧倒し、愛を与えてやれば、その魂は自分の行いを呪うようになるでしょう。
カラマーゾフ的なものとは清濁混沌とした人間性そのものなのだろうか。
百年以上経ってもこの小説は心に響く。インターネットが普及したぐらいでは、人の心のあり方なんてものは、そうそう簡単に変化するものではない。
→コーリャの存在感
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→フョードルの死
後ろから後頭部のてっぺんめがけて、打ち下ろしました
二度、三度。三度目に、ぐしゃっと割れた手ごたえがありました。
→分裂した自分との会話、イワン
人はいずれ死ぬ身であって、復活はないことをしるので、死を、神のように誇り高く、平然と受け入れる
真理を認識すれば、新しい原則に従って、完全に自分の好きなように身の振り方を決めることが許される
→弁護士、渾身の言葉
この世には、心を狭め、全世界を向こうに回して非難する人々がいます。しかし、そうした人々の魂を温かい憐れみで圧倒し、愛を与えてやれば、その魂は自分の行いを呪うようになるでしょう。
2021年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
訳がわかりにくい。
本当にわかりにくい、キャラの気持ちや行動、本当にわかりにくい。1,2は読み切ったけど、3巻がつらくて読み進められないから
仕方なく小沼文彦さんが訳した昔の本を引っ張り出して、読み比べたりした。不揃いが嫌なので、4巻も買いましたが、読んでません。
とくに、日本語にしても、名前の呼び方は人と人の距離を表すのに、それを一つにまとめてしまうのは、翻訳者としてあるまじき行為。
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2018年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の方のレビューを見ながら、なんとなく最後を想像していましたが。。。
こんなに分厚い本でも次が気になり、一気に読めます。
本当は繊細なんだけど、表現方法が荒々しいミーチャ。
繊細であるがゆえ、なのかな。
一般人として普通に生きるには自分はもっとどうした方がいいかな、
と考えます。
こんなに分厚い本でも次が気になり、一気に読めます。
本当は繊細なんだけど、表現方法が荒々しいミーチャ。
繊細であるがゆえ、なのかな。
一般人として普通に生きるには自分はもっとどうした方がいいかな、
と考えます。
2011年9月29日に日本でレビュー済み
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カラマーゾフの兄弟、ただ今4巻の最後の方を読んでいる。裁判も佳境に入った。
インテリのイワンはついに幻覚を見るようになる。悪夢の中で対話する相手はもう一人の内なるイワン、自身のデーモンである。クリスチャンの教義を否定し、科学的な思考や自由主義や社会主義など新しい思想の潮流が当時のロシアにも押し寄せていたことを考え合わせるとイワンの思想的な苦悩に共感を持った当時のロシア人読者は多かったろう。(ちなみにロシアの農奴解放は1861年)
父親殺しの実行・計画犯ではなくとも、父親の死を心の中で願っていることだけで、クリスチャンの教えにとっては罪深い行為だ。現代の法律の世界では「悪を願う」だけでは罪には問われない。だからと言って罪がないと言えるのか?スメルジャコフを非難する資格が自分にはあるのか?神を認め、信仰に目覚めつつある者と、それをかたくなに否定しようとする者。どちらの自分も自分の中に見つけ、その苦悩が極限にまで達した場合、幻覚が現れるのか。
「白痴」のムイシュキンも幻覚をみた。ドストエフスキーにとっては、幻覚は常套手段なのかなあ。
多彩な登場人物の多彩な思考、スリリングな物語の展開、重厚な会話、もう、なにもかも素晴らしい。愛、思想、人間関係、善悪、などなどの普遍的なテーマに正面から迫るドストエフスキーの偉大さに今日もあらためて畏敬の念をもった。
インテリのイワンはついに幻覚を見るようになる。悪夢の中で対話する相手はもう一人の内なるイワン、自身のデーモンである。クリスチャンの教義を否定し、科学的な思考や自由主義や社会主義など新しい思想の潮流が当時のロシアにも押し寄せていたことを考え合わせるとイワンの思想的な苦悩に共感を持った当時のロシア人読者は多かったろう。(ちなみにロシアの農奴解放は1861年)
父親殺しの実行・計画犯ではなくとも、父親の死を心の中で願っていることだけで、クリスチャンの教えにとっては罪深い行為だ。現代の法律の世界では「悪を願う」だけでは罪には問われない。だからと言って罪がないと言えるのか?スメルジャコフを非難する資格が自分にはあるのか?神を認め、信仰に目覚めつつある者と、それをかたくなに否定しようとする者。どちらの自分も自分の中に見つけ、その苦悩が極限にまで達した場合、幻覚が現れるのか。
「白痴」のムイシュキンも幻覚をみた。ドストエフスキーにとっては、幻覚は常套手段なのかなあ。
多彩な登場人物の多彩な思考、スリリングな物語の展開、重厚な会話、もう、なにもかも素晴らしい。愛、思想、人間関係、善悪、などなどの普遍的なテーマに正面から迫るドストエフスキーの偉大さに今日もあらためて畏敬の念をもった。
2014年5月25日に日本でレビュー済み
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今に読み継がれる小説は時間という風化を乗り越えた名著です。何度も繰り返し読みたくなる小説です。