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天来の美酒,消えちゃった (光文社古典新訳文庫 Aコ 4-1) 文庫 – 2009/12/8

4.4 5つ星のうち4.4 8個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 光文社 (2009/12/8)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/12/8
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 308ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4334751970
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4334751975
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 8個の評価

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A.E.コッパード
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年5月5日に日本でレビュー済み
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不安の侵食に、消えちゃった?戯れの願いかないて、天来の美酒!信じる者は救われる、ロッキーと差配人!神は牧師の信仰の内に在らずか世は不可思議、マーティンじいさん!ひとそれぞれに愛の形は違う、ダンキー・フィットロウ!クリスマスが先それとも暦が先と言うのか杞憂です、暦博士!?愛は形にするとやがてはその実を喪うものか美しい幻のように…去りし王国の姫君…!物語の卓袱台返し、ソロモンの受難!博愛は罪か神の目に傲慢か、軽はずみな、レイヴン牧師!人生は想いもよらない、人は見かけ通りでもなく、おそろしい料理人!人生は期待と成り行き、虚無の恐れはいっとき少年の記憶に和む、天国の鐘を鳴らせ!
2015年7月18日に日本でレビュー済み
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11の作品から構成される短編集。私は「郵便局と蛇」に続いて本作を読んだが、重複する短編は1つもない。「郵便局と蛇」を読んだ時と同様、他の作家とは異質の独創(悪く言えば唯我独尊)的作風を感じた。各短編に魅力がありながら、"これこれの作風"と言えない所に作者の特徴があると思う。訳者に言わせると、作者の力量は"芸を隠す芸"に到達している由だが、その言葉が頷ける内容。

2つの表題作、「天来の美酒」、「消えちゃった」は共に発想の自由さ(綺想)に驚かされるが、もしかすると、単に読者を煙に巻くためだけに書いたホラ話かも知れないという天衣無縫振り。一見、人生の機微を書いたかに見える、「マーティンじいさん」、「ソロモンの受難」等も幽霊や霊能力が平気で出て来て一筋縄では行かない。しかし、これらの短編を通して、作者が無神論者である事は良く伝わって来た。「レイヴン牧師」は、多分「最後の審判」を描いているのだが、これ程"人を喰った"内容で「最後の審判」を描いた(描こうとした)作家は他に居ないのではないか。最後の中編と言っても良い長さの「天国の鐘を鳴らせ」も、布教を扱っている様で、結局は信仰をチャカしているのである。

解説で、作者が初の短編集を発表した所、雑誌の編集者から、"小説の書き方講座"の案内が届いたという、抱腹絶倒のエピソードも披歴される。それ程、作者の作風がユニークである事の証左であろう。「郵便局と蛇」に続いて、完全には理解出来ないが、魅力溢れる短編集を読んだという充実感を覚えた。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年8月29日に日本でレビュー済み
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 「消えちゃった」「天来の美酒」「ロッキーと差配人」「マーティンじいさん」「ダンキー・フィットロウ」「暦博士」「去りし王国の姫君」「ソロモン受難」「レイヴン牧師」「おそろしい料理人」「天国の鐘を鳴らせ」の11篇が収められている。
 南條竹則さんによる新訳である。日本でも有名な作品もいくつか含まれているが、訳文が新鮮で面白かった。半分くらいが本邦初訳。
 それにしても、不思議な小説家である。とらえどころがなく不思議だが、とても可愛い雰囲気なのだ。わけがわからない。でも、読んでいるとふんわりした気分になる。
 解説に爆笑する。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 本文庫巻末の「解説」で訳者が、<職業的訓練を受けた作家なら絶対にやらないだろうと思わせるような、意外な展開を見せることがあって、(後略)>p.282 と記している、そうした、どこに連れて行かれるのか見当がつかない面白味、最後にとんでもない所で置き去りにされ、途方にくれてしまうような独特の妙味を感じましたね。

 収録短篇のなかでは、冒頭の「消えちゃった」が面白かったな。<三人の男女がスピードの速い自動車に乗って、フランスを旅していた。>の一行からはじまる、思いっきり奇抜で、風変わりなストーリー。自動車のメーターが異常な数値を示す辺りから、三人の男女の旅路はどんどんおかしな方向へとずれて行き、途方もないことになってくる、その人を食った面白さといったら。「ひゃっ!」と奇声を上げたくなるラストまで、無類のおかしさが味わえる逸品。本書の南條竹則の訳もなかなか良かったけれど、私にとっては、英国の怪奇・幻想短篇集 
恐怖の愉しみ (上) (創元推理文庫 (535‐1))  で読んだ平井呈一訳が、やはり一番ですね。あの平井訳は、あれはもう、名人芸というしかないのだろうなあと、今回改めてそう感じました。

 あと、「マーティンじいさん」の話の途中で、登場人物のひとりがいきなり、謎のように死んでしまうところ。「暦博士」の話の最後、「ああ、ここで話を終わらせるっていうのが、いかにもコッパードらしいや」と、置いてけぼりをくった気分にさせてもらったところ。そんなところも印象に残りました。

 「消えちゃった」と同レベルの面白さを持つ収録短篇がなかったので、星は四つとしましたが、こうした無類のおかしさ、奇妙な味のする作家の短篇集が読めるというのは、本当に嬉しいですねぇ。光文社古典新訳文庫の食卓に、どんな料理が並ぶのか。これからも楽しみです。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年2月13日に日本でレビュー済み
正直面白いのかどうか良く分からないまま読み終えました。このつかみ所のない感じは独特です。
大半の作品が、こんなのあり?と突っ込みを入れたくなるような終わり方で、冒頭作の「消えちゃった」の置き去りにされる雰囲気が、全編を覆っているように感じられました。
独特の語り口のためか各話ともに、登場人物に感情移入することなく、ある種の距離感を持って読んだように思います。
最後の「天国の鐘を鳴らせ」は、ある少年の波瀾の半生とその孤独を描き、信仰への疑念と生きることのせつなさを、静かに淡々と物語った名品だと思います。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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