Kindleでちびちびと読み進めましたが、一瞬で世界に引き込んでくれる素晴らしい怪奇小説でした。この著者の他のも読んでみたいです。
解説を読んでなるほどなぁと思ったのは、著者がインド的思想・エレメンタリティの人という事。自然や精霊的な脅威に人間が完膚なきまでに負ける感じが壮大で、幻想的でした。素晴らしい!
ただしスミスが登場する話では、軽妙で快活な展開もあり楽しいのも魅力の一つかと思います。
面白かったです!
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秘書綺譚: ブラックウッド幻想怪奇傑作集 (光文社古典新訳文庫 Aフ 9-1) 文庫 – 2012/1/12
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- 本の長さ361ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2012/1/12
- ISBN-104334752322
- ISBN-13978-4334752323
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2012/1/12)
- 発売日 : 2012/1/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 361ページ
- ISBN-10 : 4334752322
- ISBN-13 : 978-4334752323
- Amazon 売れ筋ランキング: - 385,196位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
分かりやすいスタンダードな感じの怪談が多い印象でした。
文書は分かりやすくて、理路整然とした表現が多く読みやすかったです。
短編集なので気軽に読める本です。怪談にあまり触れたことのない人でもとっつきやすい感じなので、おすすめです。
文書は分かりやすくて、理路整然とした表現が多く読みやすかったです。
短編集なので気軽に読める本です。怪談にあまり触れたことのない人でもとっつきやすい感じなので、おすすめです。
2020年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私もホラー小説の作家なのですが、余りのブラックウッドの巧みさに驚きました。是非ホラーファンの貴方もどうぞお読みください。
2022年11月19日に日本でレビュー済み
ヴィクトリア朝時代の英国産まれの作家、アルジャーノン・ブラックウッド。掌編から長編まで二百篇近くの作品を著し、未だ邦訳されていない作品も多い多作の作家です。手掛けたジャンルもホラーからファンタジーまで幅広く、それは彼が好奇心旺盛で、あらゆるものに接する性質だったからとも。
本書は、そんなブラックウッドの作品から『ウェンディゴ』など有名どころはあえてはじき、初期の作品であるショートハウスものなど11の秀作短編を選り抜いた短編集です。
以下、なるべくネタバレなしの各話感想。
---------------------------------------------------------
『空家』
電報で呼ばれて叔母の元を訪れたショートハウス。心霊研究に夢中の叔母は近くにある幽霊屋敷を探索するつもりだった。そこの鍵を手に入れていたが独り身であるために、男手となるショートハウスを呼んだのだ。はたして、幽霊屋敷で二人を待ち受けていたものとは――。
(実体験を元にした、廃墟での肝試しを文学的に表現するとこのような感じになるという見本のような作品。)
『壁に耳あり』
紆余曲折を経て、アメリカの都市で素寒貧状態になっていたショートハウス。その後に運良く職と金を得た彼は、かろうじて住めるくらいに荒れた部屋を借りて住むことに。その後に数日経ったある夜更、隣室を誰かが訪ねてきて、それを誰かが出迎える音を聞く。はて、隣は空き部屋であるはずなのだが――。
(これもアメリカ在住時代の実体験を元にした作品。そのためか、行間から当時の様子が生々しく伝わってくる気がする。)
『スミス -下宿屋の出来事』
同じ下宿の住人であるスミス氏は、全てが謎で、どこか邪悪なものを感じさせる人物だった。ある晩、彼の部屋の前を通りがかった時、ぼそぼそとした会話のようなものと、何かが部屋を動き回っている音を耳にした私は、好奇心から耳を澄ましていると――。
(オカルティズムをテーマにした作品。現象に色々と見当はつけられるが、あえて固有名を使用しない方が読者の恐怖や不安を煽ることがよくわかる。)
『約束』
深夜まで勉強に励んでいたマリオットを訪ねたのは、かつての学友であるフィールドだった。ささやかな食事で歓迎するマリオットに対し、沈黙を続けるフィールド。やがて眠そうな様子を見せた彼に、マリオットは快く寝床を提供するのだったが――。
(ジュブナイルな怪談話。日本の古典怪談にも類似の話があるのだが、タイトルを失念して思い出せない。)
『秘書綺譚』
秘書のショートハウスは、雇い主から彼のかつてのパートナーへ書類を渡す仕事を任される。いかにもな屋敷でいかにもな使用人に出迎えられ、不穏さを感じながらも仕事を終わらせ、早々に退散しようとしたが、帰りの汽車に間に合わないという事態に陥り、急遽彼の屋敷に一泊することに――。
(ブラックウッドお得意の展開になると思いきや、その予想を覆される、捻りの効いた怪奇譚となっている。)
『窃盗の意図をもって』
ショートハウスに説得され、私は彼とともに、黒魔術の実験場と噂される場所で一夜を過ごすことになる。闇が濃くなり、徐々に眠気が二人を襲う。はっと気がつくと、ショートハウスの姿は消えていて――。
(刺激は弱いが、コンパクトにまとまった創作怪談。)
『炎の舌』
セシリアとハロルドは、人を褒めるより、意味も意図もなく貶す方に舌が回るカップルだった。そんな二人に訪れた「報い」とは――。
(表題は新約聖書に由来するもので、地上に顕現した聖霊の一つの姿である。そして炎は浄化と破壊のシンボルでもある。つまり表題は、カップルに対する報いとその原因に対する掛詞[ダブルミーニング]となっているのだ。)
『小鬼のコレクション』
ダットンは、ふと誰かに見られているような気がした。誰かがすぐそばで自分を見ている。アイルランド人の「この大部屋じゃ、ちっこくてピカピカ光るものがよくなくなる」という言葉の真意とは――。
(ブラックウッドによる妖精譚。古き良き日常系ファンタジーの一幕と言ったところ。)
『野火』
ヒースで起きた、奇妙な連続不審火事件。現場である荒野を訪れた画家のヒースは、そこに歓喜を覚えて身を委ねる――。
(「火」をテーマにした幻想譚。ブラックウッドのオカルティストとしての一面が存分に活かされている。)
『スミスの滅亡』
原油で財を成し、自身の名をつけた町まで作り上げたスミス氏と出会ったのは、私が仲間とともにキャンプをしている時だった。彼はただならぬ感情に取り乱したような顔をしていて、何かに怯えて逃げているようだった――。
(結末にて「滅亡」の真意がわかる、世にも奇妙な物語。)
『転移』
わたしが家庭教師を務めているフリーン家の屋敷の庭の片隅には、木も生えず花も咲かない場所があり、そこは「禁じられた片隅」と呼ばれて避けられていた。教え子のジェイミーは言う。「あいつは空腹なんだ」と――。
(吸血鬼の要素を交えた怪奇譚。その結末は妖しくも美しい。)
本書は、そんなブラックウッドの作品から『ウェンディゴ』など有名どころはあえてはじき、初期の作品であるショートハウスものなど11の秀作短編を選り抜いた短編集です。
以下、なるべくネタバレなしの各話感想。
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『空家』
電報で呼ばれて叔母の元を訪れたショートハウス。心霊研究に夢中の叔母は近くにある幽霊屋敷を探索するつもりだった。そこの鍵を手に入れていたが独り身であるために、男手となるショートハウスを呼んだのだ。はたして、幽霊屋敷で二人を待ち受けていたものとは――。
(実体験を元にした、廃墟での肝試しを文学的に表現するとこのような感じになるという見本のような作品。)
『壁に耳あり』
紆余曲折を経て、アメリカの都市で素寒貧状態になっていたショートハウス。その後に運良く職と金を得た彼は、かろうじて住めるくらいに荒れた部屋を借りて住むことに。その後に数日経ったある夜更、隣室を誰かが訪ねてきて、それを誰かが出迎える音を聞く。はて、隣は空き部屋であるはずなのだが――。
(これもアメリカ在住時代の実体験を元にした作品。そのためか、行間から当時の様子が生々しく伝わってくる気がする。)
『スミス -下宿屋の出来事』
同じ下宿の住人であるスミス氏は、全てが謎で、どこか邪悪なものを感じさせる人物だった。ある晩、彼の部屋の前を通りがかった時、ぼそぼそとした会話のようなものと、何かが部屋を動き回っている音を耳にした私は、好奇心から耳を澄ましていると――。
(オカルティズムをテーマにした作品。現象に色々と見当はつけられるが、あえて固有名を使用しない方が読者の恐怖や不安を煽ることがよくわかる。)
『約束』
深夜まで勉強に励んでいたマリオットを訪ねたのは、かつての学友であるフィールドだった。ささやかな食事で歓迎するマリオットに対し、沈黙を続けるフィールド。やがて眠そうな様子を見せた彼に、マリオットは快く寝床を提供するのだったが――。
(ジュブナイルな怪談話。日本の古典怪談にも類似の話があるのだが、タイトルを失念して思い出せない。)
『秘書綺譚』
秘書のショートハウスは、雇い主から彼のかつてのパートナーへ書類を渡す仕事を任される。いかにもな屋敷でいかにもな使用人に出迎えられ、不穏さを感じながらも仕事を終わらせ、早々に退散しようとしたが、帰りの汽車に間に合わないという事態に陥り、急遽彼の屋敷に一泊することに――。
(ブラックウッドお得意の展開になると思いきや、その予想を覆される、捻りの効いた怪奇譚となっている。)
『窃盗の意図をもって』
ショートハウスに説得され、私は彼とともに、黒魔術の実験場と噂される場所で一夜を過ごすことになる。闇が濃くなり、徐々に眠気が二人を襲う。はっと気がつくと、ショートハウスの姿は消えていて――。
(刺激は弱いが、コンパクトにまとまった創作怪談。)
『炎の舌』
セシリアとハロルドは、人を褒めるより、意味も意図もなく貶す方に舌が回るカップルだった。そんな二人に訪れた「報い」とは――。
(表題は新約聖書に由来するもので、地上に顕現した聖霊の一つの姿である。そして炎は浄化と破壊のシンボルでもある。つまり表題は、カップルに対する報いとその原因に対する掛詞[ダブルミーニング]となっているのだ。)
『小鬼のコレクション』
ダットンは、ふと誰かに見られているような気がした。誰かがすぐそばで自分を見ている。アイルランド人の「この大部屋じゃ、ちっこくてピカピカ光るものがよくなくなる」という言葉の真意とは――。
(ブラックウッドによる妖精譚。古き良き日常系ファンタジーの一幕と言ったところ。)
『野火』
ヒースで起きた、奇妙な連続不審火事件。現場である荒野を訪れた画家のヒースは、そこに歓喜を覚えて身を委ねる――。
(「火」をテーマにした幻想譚。ブラックウッドのオカルティストとしての一面が存分に活かされている。)
『スミスの滅亡』
原油で財を成し、自身の名をつけた町まで作り上げたスミス氏と出会ったのは、私が仲間とともにキャンプをしている時だった。彼はただならぬ感情に取り乱したような顔をしていて、何かに怯えて逃げているようだった――。
(結末にて「滅亡」の真意がわかる、世にも奇妙な物語。)
『転移』
わたしが家庭教師を務めているフリーン家の屋敷の庭の片隅には、木も生えず花も咲かない場所があり、そこは「禁じられた片隅」と呼ばれて避けられていた。教え子のジェイミーは言う。「あいつは空腹なんだ」と――。
(吸血鬼の要素を交えた怪奇譚。その結末は妖しくも美しい。)
2023年9月27日に日本でレビュー済み
「幻想怪奇」という言葉が踊るが、本書に「恐怖」を求めるならばおそらく失望することになる。本書で描かれる世界は、言うならば「超自然」を味付けに用いた「文学」である。それゆえ現代の大衆小説に比べれば描写はくどく、内省は多く、比喩表現は煩いし出来事の進行は亀のように遅い。その記述のあり方そのものがブラックウッドの魅力なのだ。したがって文学として味わわないのであれば収録された11作品のどれ一つとして琴線に触れるものはないだろう。ここでは「恐怖」はただ、醸し出される「雰囲気」に過ぎないからだ。
2012年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
総て初訳ではありませんが、全編南條さんの新訳のA・ブラックウッドの短編集です。
全11篇収録されていて、後書きで南條さんが述べているように、空家に収められたもう1人のゴースト・ハンター、ジム・ショートハウス作品4篇が収録されています。
A・ブラックウッドは、古典的な怪談にとどまらず、彼の宗教観を反映し、自然と人間の対立を描いた物(一種のアミニズムというべきものですか)とか神秘小説まで領域が広いのが特徴だと思います。
また、作品の数も多く、いかにもプロらしい作家で、この点が、M・R・ジェームス、H・P・ラブクラフト、A・マッケン等と大きく相違しているのかなと思います。
空家、壁に耳あり、窃盗の意図をもって、は所謂幽霊屋敷物ですが、つぼを押さえていますから、恐怖感は盛り上がります。
秘書奇譚、これは遠い昔に読んだ記憶があります。一種の狼男物ですが、設定等は、ドラキュラの冒頭部分に良く似ています。
炎の舌、一種の魔術物です。子鬼のコレクション、ゴブリンの可愛らしいいたずらです。
野火、スミスの滅亡、人間と自然の係りを描いた作品で、ブラックウッドの本領発揮作です。転移、吸血(精)鬼と自然の争いを描いた作品です。個人の好みでは、秘書奇譚と転移がベストです。
巻末にブラックウッドの訳書リストが載っています。私が、一番最初に読んだのは、創元社の世界代ロマン全集の怪奇小説集でした。
そして、同じ版元の世界恐怖小説全集の幽霊島、早川書房の柳と読破しました。当然ブックス・メタモルファスのブラックウッド傑作集も購入しました。
1970年後半から1980年前半には、月刊ペン社から3冊の長編も出ました・・今から考えるとまさに怪奇幻想小説の黄金期ですね!!
最後に、ヒューマン・コード、代表的短編集の完全翻訳を希望します!!
全11篇収録されていて、後書きで南條さんが述べているように、空家に収められたもう1人のゴースト・ハンター、ジム・ショートハウス作品4篇が収録されています。
A・ブラックウッドは、古典的な怪談にとどまらず、彼の宗教観を反映し、自然と人間の対立を描いた物(一種のアミニズムというべきものですか)とか神秘小説まで領域が広いのが特徴だと思います。
また、作品の数も多く、いかにもプロらしい作家で、この点が、M・R・ジェームス、H・P・ラブクラフト、A・マッケン等と大きく相違しているのかなと思います。
空家、壁に耳あり、窃盗の意図をもって、は所謂幽霊屋敷物ですが、つぼを押さえていますから、恐怖感は盛り上がります。
秘書奇譚、これは遠い昔に読んだ記憶があります。一種の狼男物ですが、設定等は、ドラキュラの冒頭部分に良く似ています。
炎の舌、一種の魔術物です。子鬼のコレクション、ゴブリンの可愛らしいいたずらです。
野火、スミスの滅亡、人間と自然の係りを描いた作品で、ブラックウッドの本領発揮作です。転移、吸血(精)鬼と自然の争いを描いた作品です。個人の好みでは、秘書奇譚と転移がベストです。
巻末にブラックウッドの訳書リストが載っています。私が、一番最初に読んだのは、創元社の世界代ロマン全集の怪奇小説集でした。
そして、同じ版元の世界恐怖小説全集の幽霊島、早川書房の柳と読破しました。当然ブックス・メタモルファスのブラックウッド傑作集も購入しました。
1970年後半から1980年前半には、月刊ペン社から3冊の長編も出ました・・今から考えるとまさに怪奇幻想小説の黄金期ですね!!
最後に、ヒューマン・コード、代表的短編集の完全翻訳を希望します!!
2020年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
残念ながらこの作家の作品に感銘を受けませんでした。様々な不気味な情景・雰囲気を表現しています。その現象に宗教的あるいは心霊学的な解釈があれば作品に深みが出たのでしょうか。
2018年8月30日に日本でレビュー済み
正統派の格調高い怪奇短編集です。ただし怖いものばかりでもありません。
ブラックウッドはジェイムズとアーサー・マッケン、モンタギュウ・ロウズとともに近代イギリス怪奇小説の三巨匠と称され、そのかなり変転とした経歴が、編者の南條竹則氏による「解説」の中で述べられています。
幾つか掲載順に簡単にご紹介します。
「空家」
スタートからただならぬ雰囲気の漂う本物の幽霊譚。
「壁に耳あり」
安下宿の誰も住んでいない部屋のドアをノックする音が聞こえ・・・。
「スミス-下宿屋の出来事」
同じ下宿屋に住む邪悪な雰囲気を漂わせた男。どうやら私を使って何か怪しい研究をしているらしい。スミスの部屋の中での出来事は迫力があります。
「約束」
子供の頃に盟友の血の誓いを立てた友達が突然訪れてきて・・・。
「秘書奇譚」
仕事で訪れた人里離れた屋敷。そこに住む主人の様子が二人だけの夕食が進むにつれて少しずつ変わっていき、そしてとんでもない話をし始める。
「子鬼のコレクション」
いたずらっ子の子鬼の話し。ほのぼのとしています。
「転移」
他人のエネルギーを吸い取っていく人間って確かにいます。でもその上を行くものが・・・。
その他掲載順に、
「窃盗の意図を持って」、「炎の舌」、「野火」、「スミスの滅亡」
この短編集以外にも多数の怪奇短編集が出版されています。
ブラックウッドはジェイムズとアーサー・マッケン、モンタギュウ・ロウズとともに近代イギリス怪奇小説の三巨匠と称され、そのかなり変転とした経歴が、編者の南條竹則氏による「解説」の中で述べられています。
幾つか掲載順に簡単にご紹介します。
「空家」
スタートからただならぬ雰囲気の漂う本物の幽霊譚。
「壁に耳あり」
安下宿の誰も住んでいない部屋のドアをノックする音が聞こえ・・・。
「スミス-下宿屋の出来事」
同じ下宿屋に住む邪悪な雰囲気を漂わせた男。どうやら私を使って何か怪しい研究をしているらしい。スミスの部屋の中での出来事は迫力があります。
「約束」
子供の頃に盟友の血の誓いを立てた友達が突然訪れてきて・・・。
「秘書奇譚」
仕事で訪れた人里離れた屋敷。そこに住む主人の様子が二人だけの夕食が進むにつれて少しずつ変わっていき、そしてとんでもない話をし始める。
「子鬼のコレクション」
いたずらっ子の子鬼の話し。ほのぼのとしています。
「転移」
他人のエネルギーを吸い取っていく人間って確かにいます。でもその上を行くものが・・・。
その他掲載順に、
「窃盗の意図を持って」、「炎の舌」、「野火」、「スミスの滅亡」
この短編集以外にも多数の怪奇短編集が出版されています。