You Tubeの「白洲次郎」を見て興味を持ち本書を手に取ったので、他の方も書いているが,憲法の部分に期待すると「がっかり本」になると想う。しかし,自分で憲法を考える上で「日本国憲法成立期の時代背景」の調査の一環として読めば、多少楽しめる。「白洲次郎入門」ぐらいが本書の適切なタイトルではなかったかと想う。(もっとも、氏は多くを語らない方だったらしいのでこの本でも中級くらいなのかもしれないが。。。。)
しかし、氏は今後日本には現れそうにもない貴族クラス(NoblesseOblige)の方だったのだなと想う。氏から、エドモンドコーク氏を連想してしまう。また歴代の儒家のお家との事で、ひょっとして自身の中に「竹俣当綱」等を感じてあまり表舞台に出なかったのかなど興味が募る。
憲法に関しては、多分だがアメリカ側のホイットニー局長はウイリアム・ホイットニー等を輩出したホイットニー家の人ではないかと想う。草案の段階で1院制で日本に渡し、日本側が2院制に変更する事で日本の面子のバランスを取ったのではないかと思う。敗戦国という状況を考えると、この程度で納めるのが良いと想う。またそもそも、憲法は大筋でプラトン、アリストテレスよろしく「共和制」でいくかフランス革命ばりに「民主制」でいくのが手頃なのではないかと思う。(しょせん人間が作る程度のもんだし。。)後は時代に合わせてその時を生きる者が柔軟に変更するのが筋だと想う。それを怠慢こいて硬性憲法だとか言って50年以上放っておく日本国民が「愚か者」なので、とっとと変更しましょう!
(もっとも日本人は相当お馬鹿な国民なので現状で満足しておいた方が良いとの考えもあるが。。。所詮「法の支配」の国は無理な国民だからなー)
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白洲次郎の日本国憲法 (知恵の森文庫) 文庫 – 2007/1/6
鶴見 紘
(著)
- 本の長さ247ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2007/1/6
- ISBN-104334784631
- ISBN-13978-4334784638
商品の説明
出版社からのコメント
吉田茂首相の右腕としてGHQと対峙し、新憲法制定に
深く関わった白洲は、日本国憲法をどのように考えていたのか。そしてその舞台
裏では何があったのか。白洲自身の手記・手紙、正子夫人をはじめ関係者への取
材・証言を基に、戦後復興の秘話と魅力ある人物像を描く。正子夫人の特別寄稿
も掲載した白洲ブームのさきがけとなった一作!
深く関わった白洲は、日本国憲法をどのように考えていたのか。そしてその舞台
裏では何があったのか。白洲自身の手記・手紙、正子夫人をはじめ関係者への取
材・証言を基に、戦後復興の秘話と魅力ある人物像を描く。正子夫人の特別寄稿
も掲載した白洲ブームのさきがけとなった一作!
著者について
鶴見紘
1941年生まれ。
慶應義塾大学商学部を卒業後、平凡出版、講談社などを経て、経済誌などの創刊
編集に関わる一方で、ノンフィクションライターとして活動を続ける。
1941年生まれ。
慶應義塾大学商学部を卒業後、平凡出版、講談社などを経て、経済誌などの創刊
編集に関わる一方で、ノンフィクションライターとして活動を続ける。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2007/1/6)
- 発売日 : 2007/1/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 247ページ
- ISBN-10 : 4334784631
- ISBN-13 : 978-4334784638
- Amazon 売れ筋ランキング: - 689,692位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年11月7日に日本でレビュー済み
本書の文庫本は平成19年発行ですが、オリジナル単行本は平成元年に発行。
青柳氏の「風の男 白洲次郎」よりもかなり早く、30年近く前に書かれたにしては、内容は現在の白洲本とほぼ変わらないことに驚いた。
内容は日本国憲法と言うより、白洲次郎そのものにフォーカスされ、いわゆる白洲ブームのきっかけを作った本だと言える。
青柳氏の「風の男 白洲次郎」よりもかなり早く、30年近く前に書かれたにしては、内容は現在の白洲本とほぼ変わらないことに驚いた。
内容は日本国憲法と言うより、白洲次郎そのものにフォーカスされ、いわゆる白洲ブームのきっかけを作った本だと言える。
2009年4月3日に日本でレビュー済み
白洲次郎氏へ関わった人たちへの取材から、人物像を描いてゆくという内容になっています。
よく取材されていると思いますが、場面が断片的で歴史的背景が分かりにくくなっています。
関係者からの生のエピソードは他の書では見られないものもありました。
まずは他の書を読んで時代背景を知った後で、この本を読むことをお勧めします。
よく取材されていると思いますが、場面が断片的で歴史的背景が分かりにくくなっています。
関係者からの生のエピソードは他の書では見られないものもありました。
まずは他の書を読んで時代背景を知った後で、この本を読むことをお勧めします。
2017年10月6日に日本でレビュー済み
特に文庫本化にあたっての「白洲次郎が考えていたこと」を読むと分かるのだが、筆者は、憲法改正に反対の観点で書いているので、権力者が憲法改正の立場で意見をすることに反対し、「こうした現状を白洲次郎は黄泉の国でいかにとらえているのだろうか」を書いているけれども、白洲次郎氏自身の自著を集めた「プリンシプルのない日本」を読めば分かるとおり、白洲次郎氏は自主憲法を制定すべきとの立場であった。文藝春秋1953年7月号「だいなし」を読めば十分で、「おくりもの憲法を改正せよ」「現在の憲法は下しおかれたもの」「憲法は国民のもりあがった意思でつくるべき本質のもの」と書いている。価値観の問題ではなく、白洲次郎氏はこういう立場だったということだ。
また、本書はクルマ雑誌「NAVI」に掲載されたものなので、クルマに関する話題も多くあるが、事実を誤認している点も多々見られる。
中でも、白洲氏が晩年になってから、トヨタ・ソアラの開発に助言をしたことに因んで、「それまで国産車など歯牙にもかけなかった白洲が」という下りがあるがこれなど全く間違いだ。まず、有名なエピソードとして、白洲氏はオイルショックの時代、大型車の後部座席に座る経営幹部を叱責し、自身はホンダ・シビックの「助手席」に乗って財界の会合に出席し、ホテルなどでボーイが慣習的に後部座席のドアを開くとそこには誰もいなかった、、、というものがある。軽井沢ゴルフクラブでは、トヨタ・パブリカに乗っていたとのトヨタ社長の証言もある。東北電力会長に就任した際は、最初は山岳時の悪路を英国車のローバーで走っていたが、国産車振興を唱えて社用車を国産4WDに変えたという事実もある。氏を貫くプリンシプルは、国を思う気持ちだと私は思う。そもそも、この本のテーマにあるソアラの開発を手伝ったのも、軽井沢ゴルフクラブを通じて親しくなったトヨタ社長との家族ぐるみの親交の中から依頼された話であるということは、この本からも読み取れる筈である。
また、本書はクルマ雑誌「NAVI」に掲載されたものなので、クルマに関する話題も多くあるが、事実を誤認している点も多々見られる。
中でも、白洲氏が晩年になってから、トヨタ・ソアラの開発に助言をしたことに因んで、「それまで国産車など歯牙にもかけなかった白洲が」という下りがあるがこれなど全く間違いだ。まず、有名なエピソードとして、白洲氏はオイルショックの時代、大型車の後部座席に座る経営幹部を叱責し、自身はホンダ・シビックの「助手席」に乗って財界の会合に出席し、ホテルなどでボーイが慣習的に後部座席のドアを開くとそこには誰もいなかった、、、というものがある。軽井沢ゴルフクラブでは、トヨタ・パブリカに乗っていたとのトヨタ社長の証言もある。東北電力会長に就任した際は、最初は山岳時の悪路を英国車のローバーで走っていたが、国産車振興を唱えて社用車を国産4WDに変えたという事実もある。氏を貫くプリンシプルは、国を思う気持ちだと私は思う。そもそも、この本のテーマにあるソアラの開発を手伝ったのも、軽井沢ゴルフクラブを通じて親しくなったトヨタ社長との家族ぐるみの親交の中から依頼された話であるということは、この本からも読み取れる筈である。
2014年6月14日に日本でレビュー済み
タイトルが日本国憲法となっていますが、憲法成立の記載は多くなく、白洲氏の生涯をミーハー的に賞賛する内容となっています。白洲氏が優れた人物であった理由として英国紳士のスピリットを備えていたからだとしていますが、短期間の留学で貴族と友達になったくらいで貴族スピリットが身に付くようには思えません。また、旧帝国政府を口汚く批判し自由民主主義を主張するのはいいですが、それでいて英国階級社会の産物である貴族を絶賛するのは肯けません。何となく貴族って格好いいなぁという憧憬ばかりが感じられます。無位無官の陰の人でお金を稼いだ形跡もないのになぜ豪奢な生活を満喫できたのか、英語堪能ながら日本語は訥弁で漢字もよく書けなかったのはなぜなのか、そういう素朴な疑問に全く答えていないところが大いに不満です。
2018年5月5日に日本でレビュー済み
白洲次郎の生涯を追いかけることで、戦前戦後の政治動向を紐解いていく。
日本国憲法の成立経緯が最大のテーマのはずが、誰がどう議論して判断、確定したのかぼんやりとした印象。
一方で、終戦を挟んで前後の歴史は、学校などの授業では多くは触れられていないと記憶している。そのため、登場する人物や相互の関係、時代への関わり方など、過去のピースが埋まるような感覚で興味深い内容だった。
日本国憲法の成立経緯が最大のテーマのはずが、誰がどう議論して判断、確定したのかぼんやりとした印象。
一方で、終戦を挟んで前後の歴史は、学校などの授業では多くは触れられていないと記憶している。そのため、登場する人物や相互の関係、時代への関わり方など、過去のピースが埋まるような感覚で興味深い内容だった。
2007年7月5日に日本でレビュー済み
タイトルに日本国憲法とあるので、
憲法成立の経緯と白洲次郎の関わりを確認するつもりだった。
そのような目的を持つ方には本書でなく、
「白洲次郎 占領を背負った男」(北康利)
こちらをおすすめしたい。
本書については、
著者の歴史観が煩わしく感じられたので
事実のみを確認していこうと読み進んだ。
だが、それらについても調査不足の憶測が多く、
先にあげた北康利氏のような綿密さに欠ける。
類書より優れている点は、
白洲の自動車遍歴が多少詳しいことくらいか。
よって星は少し増やして2つ。
白洲に関しては自著もほとんどないだけに、
他人が書いた「白洲本」には期待が大きいので少々失望した。
帯にあるように「名著」ということは断じてないだろう。
憲法成立の経緯と白洲次郎の関わりを確認するつもりだった。
そのような目的を持つ方には本書でなく、
「白洲次郎 占領を背負った男」(北康利)
こちらをおすすめしたい。
本書については、
著者の歴史観が煩わしく感じられたので
事実のみを確認していこうと読み進んだ。
だが、それらについても調査不足の憶測が多く、
先にあげた北康利氏のような綿密さに欠ける。
類書より優れている点は、
白洲の自動車遍歴が多少詳しいことくらいか。
よって星は少し増やして2つ。
白洲に関しては自著もほとんどないだけに、
他人が書いた「白洲本」には期待が大きいので少々失望した。
帯にあるように「名著」ということは断じてないだろう。
2009年3月5日に日本でレビュー済み
本書では、無類のクルマ好きであった白洲次郎の側面が詳しく描かれている。終生ヨーロッパ車を好んだ白洲次郎だが、晩年には国産車にも目を向け、トヨタのソアラの改良に協力する。クルマから観た白洲次郎史といった側面も楽しい。
本書の特徴は、時代の雰囲気を出すためか、週刊誌に載った手記や対談からの引用が非常に多いこと。また、著者自身の生い立ちや思いが前面に出ているので、読みやすいが、やや思い入れ過剰な面もある。
本書の特徴は、時代の雰囲気を出すためか、週刊誌に載った手記や対談からの引用が非常に多いこと。また、著者自身の生い立ちや思いが前面に出ているので、読みやすいが、やや思い入れ過剰な面もある。