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鯨分限 単行本 – 2015/9/17
伊東 潤
(著)
どんな苦境からも逃げない男がいた。『巨鯨の海』を越える傑作!
紀州太地の捕鯨集団「太地鯨組」棟梁にして快男児・太地覚吾。
斜陽の村を救うべく日本全国を駆け巡る。
だが未曽有の海難事故が、激変する国の有り様が彼を襲う。
桁外れの面白さ! 誰も知らなかった興奮と感動の幕末・明治がここにある!
文学賞3冠! 『巨鯨の海』文庫版絶賛発売中!
紀州太地の捕鯨集団「太地鯨組」棟梁にして快男児・太地覚吾。
斜陽の村を救うべく日本全国を駆け巡る。
だが未曽有の海難事故が、激変する国の有り様が彼を襲う。
桁外れの面白さ! 誰も知らなかった興奮と感動の幕末・明治がここにある!
文学賞3冠! 『巨鯨の海』文庫版絶賛発売中!
- 本の長さ394ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2015/9/17
- ISBN-104334910513
- ISBN-13978-4334910518
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2015/9/17)
- 発売日 : 2015/9/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 394ページ
- ISBN-10 : 4334910513
- ISBN-13 : 978-4334910518
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,094,553位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,209位歴史・時代小説 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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伊東 潤
(いとう・じゅん)
1960年神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業後、外資系企業に長らく勤務後、執筆業に転じ、歴史小説や歴史に材を取った実用書を相次いで発表。2011年『戦国鬼譚 惨』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『城を噛ませた男』で第146回直木賞候補となる。最新刊は『叛鬼』。
主な著書に『武田家滅亡』『山河果てるとも』『戦国無常 首獲り』『戦国鬼譚 惨』『幻海 The Legend of Ocean』『戦国鎌倉悲譚 剋』『北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録』『黒南風の海 加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』本屋が選ぶ時代小説大賞2011」受賞)『義烈千秋 天狗党西へ』などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
NHKのひるまえほっとで中江有里さんが、紹介していたので購入。2日で読んでしまいました。
2016年5月25日に日本でレビュー済み
Bhind “THE COVE” 捕鯨問題の謎に迫る という映画(和歌山県太地町を描いた)を見たことがきっかけで本書に辿りついた。
江戸から明治にかけて生きた鯨漁師の棟梁 太地覚悟の人生を描いた物語だ。
米国が油を利用するためだけに乱獲したことの影響で鯨が取れなくなり、追い込まれ危険を承知しながら無理をするようになり、多くの犠牲者を出してします。
実際は漁を止めたが、決して言い訳はしない。
北海道沿海に鯨が多くいることを知った覚悟は、北海道に視察に行く。そこで狼藉を働くロシア人を追い出した武勇伝は痛快だった。
太地の棟梁として、苦難から村民の生活を守るために戦い続ける生きざまを描いた傑作。
多くの方に読んでほしい。
江戸から明治にかけて生きた鯨漁師の棟梁 太地覚悟の人生を描いた物語だ。
米国が油を利用するためだけに乱獲したことの影響で鯨が取れなくなり、追い込まれ危険を承知しながら無理をするようになり、多くの犠牲者を出してします。
実際は漁を止めたが、決して言い訳はしない。
北海道沿海に鯨が多くいることを知った覚悟は、北海道に視察に行く。そこで狼藉を働くロシア人を追い出した武勇伝は痛快だった。
太地の棟梁として、苦難から村民の生活を守るために戦い続ける生きざまを描いた傑作。
多くの方に読んでほしい。
2015年9月20日に日本でレビュー済み
幕末から明治にかけての紀州太地(和歌山県太地町)の捕鯨集団を率いた棟梁・太地覚吾を主人公にした一代記。
江戸時代を代表する分限(富豪)の当主として太地鯨組を率いた「覚吾」の波瀾万丈の人生を興奮と感動のストーリー。
幕末から明治へとすべてが激変する時代を生き抜いた男が何かを成し遂げたいという一念で突っ走る青春時代、太地鯨組の棟梁となり
、新規事業分野とも言える蝦夷地での捕鯨を模索する青年実業家時代、海難事故の対応に追われる壮年時代と、覚吾には、現代を生きる我々には考えられないくらいの苦難が降りかかります。それでも覚吾は、鯨組とその家族のために懸命に努力し、鯨漁の未来を切り開いていこうとする執念とか信念といったものを超越した、男の生き様が凝縮されています。
著者得意の構成にも趣向を凝らしており、現在と過去を交互にするという変則的な時間の進め方になってますが、
ストレスのかからない読み易さで話が飛び飛びになるという印象を抱くことがない仕上がりになってます。
当然ながらイッキ読みです。
しかも、坂本龍馬や高杉晋作など有名人が出て来るのが面白かったです。
江戸時代を代表する分限(富豪)の当主として太地鯨組を率いた「覚吾」の波瀾万丈の人生を興奮と感動のストーリー。
幕末から明治へとすべてが激変する時代を生き抜いた男が何かを成し遂げたいという一念で突っ走る青春時代、太地鯨組の棟梁となり
、新規事業分野とも言える蝦夷地での捕鯨を模索する青年実業家時代、海難事故の対応に追われる壮年時代と、覚吾には、現代を生きる我々には考えられないくらいの苦難が降りかかります。それでも覚吾は、鯨組とその家族のために懸命に努力し、鯨漁の未来を切り開いていこうとする執念とか信念といったものを超越した、男の生き様が凝縮されています。
著者得意の構成にも趣向を凝らしており、現在と過去を交互にするという変則的な時間の進め方になってますが、
ストレスのかからない読み易さで話が飛び飛びになるという印象を抱くことがない仕上がりになってます。
当然ながらイッキ読みです。
しかも、坂本龍馬や高杉晋作など有名人が出て来るのが面白かったです。
2016年4月24日に日本でレビュー済み
前作の「巨鯨の海」は和歌山県の太地という日本の古代捕鯨を舞台にした傑作短編集であったが、本作は時代を幕末から明治初期にして主人公を太地覚悟という、太地の捕鯨再興に奔走した統領に絞った作品である。
前作を読んで古代捕鯨の再興がならないという結末を知っているので、楽しく読めるかという懸念もあったが、いざ読みだすと、覚悟の再三の挫折に負けない生き方に感動し、そして一度は終焉した捕鯨基地としての役割がその後再出発を遂げたこともわかり、読後の後味もよい素晴らしい作品であった。
前作を読んで古代捕鯨の再興がならないという結末を知っているので、楽しく読めるかという懸念もあったが、いざ読みだすと、覚悟の再三の挫折に負けない生き方に感動し、そして一度は終焉した捕鯨基地としての役割がその後再出発を遂げたこともわかり、読後の後味もよい素晴らしい作品であった。