面白かったです。
シネコンで働く人にも色々あるのがわかり、よかったです。
何より読みやすく、読んでいるうちに、また映画館できちんと映画を見たくなりました。
この本に出会えて、よかったです。
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シネマコンプレックス 単行本 – 2017/11/16
畑野智美
(著)
シネコンには、学生やフリーターなど百人近くが働く。今日のクリスマス・イブは、日曜日で舞台挨拶やイベント上映もあり大忙しだ。恋に悩み、コンプレックスを抱え、将来に不安を感じながら、慌ただしく走りまわる、スタッフたちの一日。
- 本の長さ252ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2017/11/16
- ISBN-104334911943
- ISBN-13978-4334911942
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2017/11/16)
- 発売日 : 2017/11/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 252ページ
- ISBN-10 : 4334911943
- ISBN-13 : 978-4334911942
- Amazon 売れ筋ランキング: - 730,423位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 16,775位日本文学
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
クリスマスの午後から夜までの時間で、シネコンで働くバイトの人々それぞれの視点から描かれた連作短編集です。
前の人のシーンではこう描かれていたのが、別の人の視点だと、そう思われていたとか、なぜそこにいたのかとか描かれています。
さらりと流されていますが、立場も給料も安いバイトの悲しさも描かれてはいます。
シネコンで働く人びとの人生というか感情が描かれていて、そこで働いた経験のある作者さんだからこその、いきいきとした人物がしっかりと描かれています。
特別なものは何もない地味なお話なのですが、軽快で読みやすく、楽しい作品でした。
一方で、シネコンの台頭で古い映画館が消えたことのさびしさもあります。まだ工夫して頑張っているものもわずかにはありますが…。
そして、コロナの影響で、シネコンなどの映画館にも打撃があり、この作品はそういうものの前に描かれた作品で、そのヤバい状況を描かれてはいませんが、今の状況を作者さんが続編として描いたらどうなるかも、私は気になり、読んでみたいなと思います。
前の人のシーンではこう描かれていたのが、別の人の視点だと、そう思われていたとか、なぜそこにいたのかとか描かれています。
さらりと流されていますが、立場も給料も安いバイトの悲しさも描かれてはいます。
シネコンで働く人びとの人生というか感情が描かれていて、そこで働いた経験のある作者さんだからこその、いきいきとした人物がしっかりと描かれています。
特別なものは何もない地味なお話なのですが、軽快で読みやすく、楽しい作品でした。
一方で、シネコンの台頭で古い映画館が消えたことのさびしさもあります。まだ工夫して頑張っているものもわずかにはありますが…。
そして、コロナの影響で、シネコンなどの映画館にも打撃があり、この作品はそういうものの前に描かれた作品で、そのヤバい状況を描かれてはいませんが、今の状況を作者さんが続編として描いたらどうなるかも、私は気になり、読んでみたいなと思います。
2020年10月28日に日本でレビュー済み
単行本版の評判がよくて、文庫を予約して買いました。買ってよかったです。
連作短編で、とあるクリスマスイブの夜をシネコンに勤める様々な人の目を介して紐解いて行く。最初の主人公にはミステリー的な要素もあり、日常ものというだけではありません。
ゲームでいうザッピングみたいな感じで、短編ごとの人物のアクションが他の人物の仕事や人間関係に影響して行く様は、実質的な主人公がシネコン自体だと感じさせてくれる。映画を見るところというだけでない多様なシチュエーションでの、人々の交錯がみどころ。シネコンという体の大きな生き物が身震いする冬の夜、その体内ではたらく細胞たちの奮闘を見守るかのような気持ちでした。
個人的に視点が回ってこない「トーキョー」がツボです。こういう「一人称視点になりえない」「でも、いるいる!」って感じの、メタ認知弱そうな若輩は、イライラしつつ面白く見守ってしまうのでした。
同じシネコンを舞台にした、利用者目線の連作短編続編なども、是非読んでみたい。
手元に来てから一晩で一気に読みました。二周目行きます。 出来事のつながりなど、絶対新しい発見があると思う。楽しみです。
連作短編で、とあるクリスマスイブの夜をシネコンに勤める様々な人の目を介して紐解いて行く。最初の主人公にはミステリー的な要素もあり、日常ものというだけではありません。
ゲームでいうザッピングみたいな感じで、短編ごとの人物のアクションが他の人物の仕事や人間関係に影響して行く様は、実質的な主人公がシネコン自体だと感じさせてくれる。映画を見るところというだけでない多様なシチュエーションでの、人々の交錯がみどころ。シネコンという体の大きな生き物が身震いする冬の夜、その体内ではたらく細胞たちの奮闘を見守るかのような気持ちでした。
個人的に視点が回ってこない「トーキョー」がツボです。こういう「一人称視点になりえない」「でも、いるいる!」って感じの、メタ認知弱そうな若輩は、イライラしつつ面白く見守ってしまうのでした。
同じシネコンを舞台にした、利用者目線の連作短編続編なども、是非読んでみたい。
手元に来てから一晩で一気に読みました。二周目行きます。 出来事のつながりなど、絶対新しい発見があると思う。楽しみです。
2017年11月19日に日本でレビュー済み
クリスマス・イブのシネマコンプレックス(シネコン)で働く人(主にバイトさん)を主人公にした連作短編集。
映画館というと「シネコン」を指すようなイメージになったのはいつ頃からでしょうか?
多くのスタッフがそれぞれの持ち場で、それぞれの仕事をこなす単館の映画館では見られない風景を、以前シネコンで働いていたという著者が小説の中に興味深く切り取っています。
忙しくバタバタとしているシネコンのクリスマス・イブの中、物語としては大きな事件が起こることもなく、登場人物の心象風景を中心に描かれ、ほっこりしたり、心が揺らめかせられたりします。
シネコンのオープニングスタッフの島田さんの物語から始まり、過去の事件を匂わせながら、その事件を通して関係が変わってしまった岡本さんの物語で閉じる構成はすてきですが、連作短編集の全てを通すストーリーとして描くのであれば、他の登場人物がメインのストーリーでももう少し島田さんをしっかりと描いてあげてもよかったかも。
映画館というと「シネコン」を指すようなイメージになったのはいつ頃からでしょうか?
多くのスタッフがそれぞれの持ち場で、それぞれの仕事をこなす単館の映画館では見られない風景を、以前シネコンで働いていたという著者が小説の中に興味深く切り取っています。
忙しくバタバタとしているシネコンのクリスマス・イブの中、物語としては大きな事件が起こることもなく、登場人物の心象風景を中心に描かれ、ほっこりしたり、心が揺らめかせられたりします。
シネコンのオープニングスタッフの島田さんの物語から始まり、過去の事件を匂わせながら、その事件を通して関係が変わってしまった岡本さんの物語で閉じる構成はすてきですが、連作短編集の全てを通すストーリーとして描くのであれば、他の登場人物がメインのストーリーでももう少し島田さんをしっかりと描いてあげてもよかったかも。
2017年12月27日に日本でレビュー済み
ある町のシネマコンプレックスを舞台に、そこで働く人々を、それぞれの視点から1話ずつ描いています。
話は地味です。
しかし、文のリズムがよくて、ついつい先へ先へと読まされていきます。
そうして各話を読み終わるたびに、人間のあたたかさに触れたような後味が残ります。
どうしても派手な話でなければ、という人にはお勧めできません。
じっくりと人間ドラマを読むのもいい、という人なら、読んで損をするということはないでしょう。
話は地味です。
しかし、文のリズムがよくて、ついつい先へ先へと読まされていきます。
そうして各話を読み終わるたびに、人間のあたたかさに触れたような後味が残ります。
どうしても派手な話でなければ、という人にはお勧めできません。
じっくりと人間ドラマを読むのもいい、という人なら、読んで損をするということはないでしょう。
2018年1月5日に日本でレビュー済み
単館の映画からシネコンへ。そのシネコンでは利用するだけでは判らない様々な部署の出来事があります。それらの部署の物語を次々と書いてあります。読んでいてその部署の苦労や楽しみなど面白く書かれているのであっというまに読み進めました。ただ物語の最後のほうが読んでいて「?」それでいいのという感じでした。そこの唐突感を感じてしまい星4つ評価ですが、読んで楽しかったと思える一冊です。