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ジャンプ 単行本 – 2000/9/1
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- 本の長さ309ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2000/9/1
- ISBN-104334923240
- ISBN-13978-4334923242
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商品の説明
商品説明
表紙の帯には「本書のテーマは失踪である」と書かれているが、失踪した側に立った描写は皆無であり、失踪された側からの描写に終始している。むしろ人は自分の前に現れた不可解な出来事とどのように折り合いをつけ、やがてそれを受容するに至るのか、その過程を描いた小説といえよう。
おもしろい箇所がある。一人称で小説を語る三谷が、読者に対してある隠しごとをする。ひとりの人物について述べるとき、彼の語り口調は途端に歯切れが悪くなり、いかにも描写をあいまいにしたがっているのが明らかだ。もちろん著者の意図的な仕掛けで、ぼかす理由は後に判明する。彼の隠しごとは、ガールフレンドの失踪と大きく関係していた。その判明が小説のクライマックスだ。緻密なミステリーとは言い難いが、読者の興味を途切れさせることはない。意図的に隠ごと事をする三谷は、実は失踪の理由を半ばわかっていたのではないか…。読後、そんな三谷を滑稽に思うかもしれないが、読んで身につまされる男性も決して少なくないだろう。(岡田工猿)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2000/9/1)
- 発売日 : 2000/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 309ページ
- ISBN-10 : 4334923240
- ISBN-13 : 978-4334923242
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,219,344位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 307,261位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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震えるほど感動しました。
20代の恋人どうしの二人。ある夜、彼女がコンビニに行ってくると出て行ったきり、戻らなかった。何日も、何週間も。
主人公の男は、いなくなった恋人を足取りを追うが、彼女の居所がつかめないまま時がたっていく・・・。
「失踪者を探す」という展開を見てみれば、本書のジャンルはミステリーです。もちろん最後までミステリーだと言えるでしょう。
しかし、読み進めていくうちに、さらに最後まで読んだときに、この作品が純文学性を持った恋愛小説であったことに気付きます。
ストーリーは淡々としていて、あまり派手さはありませんが、確実に読者を引き込む力があります。
この作品に対して、徹底したミステリーを求める読者は、落胆するかもしれません。その謎のなかにある、作者が伝えたかったことに共感できる人は、この作品の真価が分かるでしょう。
あとがきでは、主人公の男に共感するか、もしくは怒りを感じるか、または失踪した彼女に共感するか。これが読む人によって分かれ、感想も変わるようなことが書かれていますが、私は、この物語のすべてに共感しました。
「あのとき、ああしていれば」
「あのとき、あんなことをしなければ」
「今の現実は違うものだっただろう」
若いときの自分を思い返せば、そんなことがたくさんあったように思います。忘れられない人がいたり、後悔したり、それでも前を向いて別の選択をして今がある。でも、ふと懐かしい、過去に愛した人を思いだす。恋をして、選びとり、ときには選びきれずに、人生を生きる人には最高の小説だと思います。
もちろんその点が攻められるべきであることは主人公も自覚しており、さまざまな形でそのことを非難されるのですが。
そのような主人公の性格からして、主人公がおちいった状況は自業自得な印象を持ちます。
文章は読みやすく、それほど悪くはないのですが、この著者ならでは、という個性を文体に感じず、どこかこなれていないような、あと一歩が足らない、そんな印象を持ちます。
それでも著者の「Y」同様、何か人を惹きつけるものは感じます。
その夜、男は独り住まいの女のマンションに泊まるつもりで、女も了承した。食事をしたのは良かったのだが、その後、飲めない酒を呑んでしまい、女に介抱され、マンションに着いた。
男は林檎が好きで、途中コンビニで買うのを忘れた。女が買いに行くといってコンビニへ走った。そして女は帰ってこなかった――。
導入部が良いと、えてしてラストはがっかりさせられるのが多いが、本作品は文章も巧みで、ラストも決まっていた。殺人はないが、まさしくミステリーである。
次はどうなるんだろう?と毎月楽しみにしていた。
ちょっとあり得ないけどどこかリアルな佐藤正午マジックの逸品作。
人と人、人と時間の流れ、男女の移ろいなど「良くできてるなー」という作品。
低評価で「なぜジャンプという題名?」との意見が散見されるけどこれは物理的なジャンプでなく心理的なジャンプを表してるのに何できづかないかな。
清水の舞台からの心境で疾走した南雲。
それができなかった潤之輔。
非常によくできた表題だと思うけど心理描写を追えない読者は何を考えて本を読むのか。そっちの方が理解できません。
今でも読み返す素晴らしい作品だと思う。
最後にその真相がわかりますが、ずっと知りたかった真実なのに、今が幸せならなお、過去に拘らず知らない方が幸せだったのでは? という少し後味の悪い物語だったように思いました。
そういう意味では「Y」に似ています。
殺人の謎よりも秋空の方がよっぽど謎めいている。
個人的な過去や現在とも重なるところがあり面白く、一気に読んだ。
本筋とは関係ないのかもしれないが個人的に引っかかった謎の一つが、
ヒロインではない女性がいつも最初の十分間だけよそよそしいってところ。
面白くってどんどん読み進められるのだが、終わりが近づくにつれ、ぼんやりした不安が…。
謎解きや数々の伏線らしきものが未回収のままになるのでは…?と。
だが、それは杞憂だった。ホッ。
この物語にはベクトルが対象的な二人の女性の強い意志が描かれる。
対して「僕」はどうだろう?
僕には三人ともデンマークの芥川がいう「自由のめまい」を味わっているように思えた。
東洋のキルケゴールが「人生は一箱のマッチにクリソツ」といっていたが、
生も性もバカバカしくて危ういものなのかもしれない。。
何故、表題が「ジャンプ」なのか理解に苦しむ。
現実から、非現実世界へのジャンプの意味だろうか?。
普通、女性が姿を消すのに、近所のコンビニへ「リンゴを買いに行って」失踪なんて有り得ない。
これが、旅行先での出来事とかならば、合点がいくのだけれども。
リンゴを買いに行ったコンビニで、ある出来事が起こり・・それが次の展開を呼び・・。
財布一つ持っただけの女性が、この様な非現実的な出来事の連続に巻き込まれるだろうか・・。
30ページ程度で終わる物語を、ひたすら長引かせていく感じかも。
主人公である一方の「僕」が、読み進む内にストーカーに想えてきて重苦しい。
最後に、「半年後の再会」があるけれどもとても違和感を覚える。
「半年後の再会」があるくらいなら、手紙での告白の方がまだ許せる感じ。
わざわざ、お金を支払ってまで手に入れる事はないかも。
図書館で、借りて読んだ方が良いかも。
ありがとうございました。