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くつしたをかくせ! 大型本 – 2003/11/25
「夜になると大人たちは、おびえながら子どもたちに言った。サンタがくるぞ!」。「GOTH」「ZOO」などでその評価を不動のものにした乙一のクリスマス・ファンタジーを、イラストレーター羽住都のすばらしいイラストが彩る。テキストは日英バイリンガル。
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2003/11/25
- ISBN-10433492414X
- ISBN-13978-4334924140
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商品の説明
商品説明
「サンタがくるぞ! くつしたをかくせ!」クリスマスの夜、大人たちはおびえながら子どもにそう言った。雪の降る町で、砂漠の国で、南の海で。子どもたちは決してサンタに見つからないようにと、くつしたを隠した。犬やラクダに見張ってもらった子もいた。握り締めて眠った子もいた。けれど翌朝には、世界中の子どもたちのくつしたにはおくりものが入っていた。「たいへんだ! サンタがきたぞ!」
彼はだれなのか。なぜこんなことができるのか。大人は言う。「サンタだから、それぐらいできるのだよ」。あいまいで、不思議だけれど、子どもたちはサンタの存在をそのまま受け入れるしかない。最後のページで、空を見上げる子どもたちの顔にうかんでいるのは、単なる感謝の気持ちでも、喜びでも、恐怖心でもなく、畏敬の念に近いものだろう。乙は、これまで幾度となく描かれてきたサンタ像をこわすことなく、けれどまったく新しいサンタのとらえ方を本書で提示してみせた。
乙一ファンのお楽しみ、「あとがき」は今回もたっぷりあって、「ガチャピンとムック」を登場させたりと一見はぐらかすようでいながら、さまざまな示唆を与えてくれる深いエッセイとなっている。「プロフィール」にも、にやりとさせられる。(門倉紫麻)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2003/11/25)
- 発売日 : 2003/11/25
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 433492414X
- ISBN-13 : 978-4334924140
- Amazon 売れ筋ランキング: - 961,685位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 64,384位アート・建築・デザイン (本)
- - 70,695位教育・学参・受験 (本)
- - 72,626位絵本・児童書 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
作家。1978年福岡県生まれ。1996年『夏と花火と私の死体』で第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。他著に『暗いところで待ち合わせ』『ZOO』『失はれる物語』などがある。 (「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 GOTH モリノヨル (ISBN-13: 978-4048739245 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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乙一の本をほとんど持っている為購入しましたが、無理には要らなかったかも
この本は偶然いただきました。
説明的な絵本が多い昨今、この本は子どもの想像の予知を残す素敵な絵本です。
イラストにそりに乗っているサンタ、本扉にサーフィンに乗っているサンタ、カバー裏にラクダに乗っているサンタのイラストがあります。
サンタがプレゼントを渡している絵がありませんので、娘~~はこれがサンタだとはわかりませんが、サンタはどんなものなのか想像しているようです。
12月に入って毎日読んでもらいたがり、今は「自分のくつしたの隠し場所」をあれこれ考えているようです。~
いい絵本だ。ただし「直球勝負」の絵本ではない。
「それでも」子どもにサンタを信じてほしい、と考える親御さんにはおすすめ。
私は「いい変化球だ」と思う。
でも、子どもたちは直球勝負を望んでいるのかもしれない。いや、望んでいてほしい。
だが、むしろ親のほうが直球で語れなくなってるのかもしれない。
などと考えていたら、なんともいさぎよくない「著者あとがき」がついていて苦笑した。
わずか25ページの絵本だから、下手すると「あとがき」のほうが長いぞ。
もちろん、大人がこっそり読むのにもいい絵本だ。
どことなく小説も童話のような、そうでないような気持ちの中で読ませていただいていたので、違和感はないですね~。
内容と全然関係ないんですが、絵本てけっこう高いですよね・・・。
クリスマス絵本。
それぞれの子供達がどこに靴下を隠すのか?
子供ならではの発想が楽しかった。
純粋では無くなった私にとっては、正直にいうと本編よりも圧倒的にあとがきの方がおもしろかった。
「サンタがくるぞ!」
サンタさんといえば、靴下にプレゼント。
そんな子ども達が喜ぶはずの条件なのに・・・、何故大人たちは「くつしたをかくせ」と子ども達に怯えながら言うのか?
常識とは逆さまな一言から始まるこの絵本。
しかし、ただの言葉遊びに留まらない「サンタがくるぞ!」の言葉。
サンタはどうして怯えの対象なのか?
子ども達がかくしたくつしたの顛末は?
そして、何故サンタは”それ”を為しえたのか?
何故??がつきまとい不思議な雰囲気を醸し出した上に、何やら得体の知れない怖さも加わり、物語は進む。
しかしながら、ラストを飾る空気の中に暖かいもの、未知のものを感じられずにはいられない。
綺麗なイラストとともに、含みのある、どこか空恐ろしくも暖かさを見つけずにはいられないストーリーをどうぞ。
乙一氏ファンならずとも、是非ご一読下さいと薦めてみたい感じです。