チャット画面やオークション画面が、リアリティたっぷりで登場します。
最初のほうに「ん??」って引っかかるところがあるのですが、
そのもやもやの正体が分からないまま最後のほうまで行ってしまい、
「あ〜あ!なるほどね!」と分かってスッキリでした。
チャット経験者ならたぶん笑ってしまう表記がたくさん。
しかもちょっと2ちゃんねら〜っぽい表記もあるので、
年齢が高い人の評価は良くなさそう・・・
殺人に関するトリックや犯人はその人が登場したときに大体分かってしまいますが
(登場人物がほぼその人たちしかいないため・その人物の紹介文で)
登場人物がごちゃごちゃしてて小難しいミステリーではなく、
「サクサク読めて手軽なミステリー」という点では十分ありだと思います。
1〜2時間で読めてしまうので、空き時間に。
短い分自分物表現が希薄で感情移入しにくく、物足りなさは感じるものの
読み進めるのがかったるくなることは一度もなかったので、満足の★3
(気持ち的には3.5♪)
山口氏の本は初めて読んでみましたが、
これが相当読みやすかったので「大傑作」と評判の
「生ける屍の死」を読んでみることにします。
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チャット隠れ鬼 単行本 – 2005/5/20
山口 雅也
(著)
- 本の長さ218ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2005/5/20
- ISBN-104334924581
- ISBN-13978-4334924584
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2005/5/20)
- 発売日 : 2005/5/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 218ページ
- ISBN-10 : 4334924581
- ISBN-13 : 978-4334924584
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,029,771位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 486,433位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2009年12月8日に日本でレビュー済み
2005年に単行本として出たものの文庫化。
もともとは『週刊アスキー』に連載、同時にネット配信されていたという小説。
ネットの感じを出すため、横書きでつくられている。ちょっと読みにくい。また、チャットの場面は、そのまま画面を本のなかに取り込んだような工夫がなされている。なかなか面白い。
チャットのなかから犯罪を暴きだすという意欲的な物語。次第に真相が明らかになっていくところも、ミステリの王道とネット空間の特質が上手に混ぜ合わされていて、良く出来ている。
しかし、全体としてチャットやネット空間に徹底しきれなかったような印象が強く、やや物足りなさを残した。
もともとは『週刊アスキー』に連載、同時にネット配信されていたという小説。
ネットの感じを出すため、横書きでつくられている。ちょっと読みにくい。また、チャットの場面は、そのまま画面を本のなかに取り込んだような工夫がなされている。なかなか面白い。
チャットのなかから犯罪を暴きだすという意欲的な物語。次第に真相が明らかになっていくところも、ミステリの王道とネット空間の特質が上手に混ぜ合わされていて、良く出来ている。
しかし、全体としてチャットやネット空間に徹底しきれなかったような印象が強く、やや物足りなさを残した。
2006年5月11日に日本でレビュー済み
に、なんとなく恐れをなしてしまう活字ミステリ好きの方もいらっしゃるかと思いますが――。
内容は基本的に、オーソドックスな骨子を持つ本格ミステリです。本当。
「チャット」の世界を、要するにミステリのプロットを組み立てる素材にしているというか。
いわば「会話」の用を成している感じ。あまり慣れていない人でも違和感無いと思います。
最後には「探偵(役)による証明」のカタルシスも待ってます。
山口さん作品の中ではライトタッチな部類に入ると思いますよ。『奇偶』とか凄かったですからね…。
さり気ない(?)良品。
一時期、山のように出た流行り物の類似品とは違いますので…(失礼)。
内容は基本的に、オーソドックスな骨子を持つ本格ミステリです。本当。
「チャット」の世界を、要するにミステリのプロットを組み立てる素材にしているというか。
いわば「会話」の用を成している感じ。あまり慣れていない人でも違和感無いと思います。
最後には「探偵(役)による証明」のカタルシスも待ってます。
山口さん作品の中ではライトタッチな部類に入ると思いますよ。『奇偶』とか凄かったですからね…。
さり気ない(?)良品。
一時期、山のように出た流行り物の類似品とは違いますので…(失礼)。
2005年11月13日に日本でレビュー済み
現代ならではのネット(チャット)犯罪を描いたミステリー。
清涼院流水の『キャラねっと』との比較が当然のこと、思い浮かびます。
両者を対比してみると…。
チャット最新事情を反映しているのが本作。
チャットやネットゲームに慣れ親しんでると感じるのは流水。
本格度はこちらが強い。
意外性は流水かな…これに関しては好き嫌いが分かれそうですが。
どちらかを先に読んでいると、
途中までで後半の展開はおおかた予想がつくのは、
ジャンル的に仕方のないことなのでしょうか。
清涼院流水の『キャラねっと』との比較が当然のこと、思い浮かびます。
両者を対比してみると…。
チャット最新事情を反映しているのが本作。
チャットやネットゲームに慣れ親しんでると感じるのは流水。
本格度はこちらが強い。
意外性は流水かな…これに関しては好き嫌いが分かれそうですが。
どちらかを先に読んでいると、
途中までで後半の展開はおおかた予想がつくのは、
ジャンル的に仕方のないことなのでしょうか。
2005年5月26日に日本でレビュー済み
チャットを題材にしたミステリーという、
流行り物の匂いがするテーマであるにも関わらず、
そこはやはり山口雅也。チャットという覆面の世界の裏を
リアルに描いてくれています。
ただ、テーマにもなっているチャットログが、
(恐らく意図的に)絵文字・無意味な会話で埋めつくされ、
チャットを知らない人がイメージするような
「チャット」になっており、むしろチャット慣れしている人に
とっては違和感を感じるかも。
これから更に増えるであろう電脳ミステリーの可能性を示した
良作です。
流行り物の匂いがするテーマであるにも関わらず、
そこはやはり山口雅也。チャットという覆面の世界の裏を
リアルに描いてくれています。
ただ、テーマにもなっているチャットログが、
(恐らく意図的に)絵文字・無意味な会話で埋めつくされ、
チャットを知らない人がイメージするような
「チャット」になっており、むしろチャット慣れしている人に
とっては違和感を感じるかも。
これから更に増えるであろう電脳ミステリーの可能性を示した
良作です。