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独白するユニバーサル横メルカトル 単行本 – 2006/8/22

4.1 5つ星のうち4.1 213個の評価

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 光文社 (2006/8/22)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/8/22
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 294ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4334925103
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4334925109
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 213個の評価

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平山 夢明
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年8月12日に日本でレビュー済み
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初めてこの作家さんの本を読んだけど大好きになりました。ほかの作品も読みます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年12月31日に日本でレビュー済み
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八篇の短編集。

本書は各方面で盛んに絶賛されている。

まず、この宣伝文句を真正面から信じると、

冒頭からがっかりする事になるかも知れない。

著者のこれまでの作品は、小説ではなく、あくまで「怖い話」だった。

その怖さには凄味があって、単に猟奇的な描写ばかりを行うのではなく、

猟奇性の無い、現在進行形の話には、背筋が凍る思いをしたものだ。

例えば「東京伝説」シリーズでは、そういう部分が追求されており、

自分がHIVに感染したから、あちこちでばらまいている人物の話や、

ラーメンの隠し味が、実はヒトの胎盤から抽出されたものだったという話など、

猟奇や怪奇よりも、内容を聞くだけでも嫌悪感を覚えたものだ。

しかし、それらはルポ的なもので、小説ではなかった。

本書は小説だ。

小説に求められるものはいくつもある。

ホラー小説の中には、登場人物の精神が壊れていて、

奇怪な行動を行って、恐怖感をあおるという、常套手段的手法がある。

本書の前の方に配列されている作品は、その域を出ておらず、平凡な印象を受ける。

しかし、ちょっと待った!

ここで、この本を置いてはいけない。

後ろの方まで読み進むに従って、ホラー小説の神髄を見せつけられる様になる。

例えば、表題作は、地図の独白に終始するという珍しい作品だが、

その内容には凄味があって、のめり込んでしまう。

全部読み終えると、評判どうりの、質の高い作品である事が十二分に分かると思う。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年3月18日に日本でレビュー済み
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「無垢の祈り」の映画を見て原作が気になったため購入。正直映画とは全く印象が違いましたが、とても面白かったです。多種多様な書き方の様々な短編が入っていて満足感があります。面白いのは、過激かつ陰惨な話が多いはずなのに読んでいて不快感は少なく、読後もむしろ爽やかさを感じます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年5月27日に日本でレビュー済み
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最近よく読む「平山夢明」の短編集です。感想…①「ニコチンと少年-乞食と老婆」:いまひとつ、はっきり主題が伝わらない。伝わりにくい。町の有力者の子供だけど学校でいじめられてるたろうがさらに乞食を虐待するに至る物語ですが、たろうが乞食になにを感じたのかとか、ちんちんの謎とかそういうのがよくわかんない。②「Ω(オメガ)の聖餐」:象のような姿にかわりはてた人間、オメガと過ごすこととなった主人公と、その末路。結局オメガの知性をさらに受け継いで後継者となった主人公。③「無垢の祈り」:ふみにとって救いのない展開がひたすら続き、やっとおじさん現れた?と思ったら義父だったりするあたり、まるでファニーゲームのような裏切り。でも、最後の最後でやっと救い?が。④「オペラントの肖像」:世界観がつかめるまでにちょと時間を要しますが、ラストの完全な裏切りとこれから主人公を待ち受ける運命にはヘドが出ます。主人公を取り囲むすべてのひとたちが主人公を堕術者であることを証明するために仕組まれたものであったというラスト。⑤「エッグマン」:言い回しがなんか、遠回しすぎて、よーするに?語り手「エッグマン」がアンドロイドだったってこと?かな。もう少し読み手に分かりやすく表現できないかなー。うーん。食べ物を食べるときの描写は、さすが「ダイナー」の平山夢明さん。その他いろんな知識が詰まってるなー一体どこでこんな情報・知識を手に入れてるのかと感心。⑥「すさまじき熱帯」:蒸し暑いジャングル?的な環境。広大な密室。そして人食いドジョウや人食いワニの生息する川。その川に顔面を浸けるおぞましい処刑。なかなかインパクト大。どこか「粘膜シリーズ」にも通じる雰囲気。⑦「独白するユニバーサル横メルカトル」:語り手である地図帳、しゃべり方が文学的?すぎて若干読みにくさを感じるとともに、著者の広範囲にわたる知識を感じる一編。ほぼ古典ではあるけど夏目漱石「我輩は猫である」的な目線。中盤ややグロ描写はあるものの、平山夢明小説のなかではたいしたエグさではない。⑧「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」:タイトルからもうすでにそのグロさにわくわくする短編。冒頭、主人公が数字を並べて行動しており読者としてはなにを言ってるのかよくわかんないけど、それは中盤にわかってきます。序盤主人公たちが止血?とか儀式とかいったいなんの?仕事をしてるのかよくつかめず、想像力を要しますが、(おそらくほとんどの読者の)想像どおりの仕事内容であり、かなり鬼畜モノに仕上がっています。しかし無麻酔でのハーディの手技はかなり読んでてきつい。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年1月16日に日本でレビュー済み
仕事の合間に月5~6冊を読む程度の初心者ですが、とても読みやすかったです。
「無垢の祈り」は凄く良かった。
宗教に取り憑かれた母親と、ろくでなしの義父との間で葛藤する少女には涙が出そうになりました。

終盤まで本当に救いの無いお話でしたが、最後に救いの手を差し伸べたのは神なのか、悪魔なのか。
どの感情が正解なのか分かりませんが、最後には安心している自分いました。
この方の本は何冊か読みましたが、私的には凄く読みやすいです
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年9月16日に日本でレビュー済み
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まぁまぁ面白かったけど言うほどではなかった
2016年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どれも気持ちが重ーくなる作品。
最後にこれが主人公にとっては救いなのか?と思える表現があったりしますが、、、心が晴れ晴れするラストは無いので元気なときに読まないといかんな!と思いました。
グロテスクな場面にドン引きする気持とは裏腹に先のストーリーが気になって止められない不思議な感覚でした。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年8月15日に日本でレビュー済み
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グロさこの上なし。
読んでて飽きない文章の巧みさ、豊かさがありました