シュールな出来事が現実と融合するこの三崎ワールドは、星新一をリアルにしたようで夢中になってしまった。
解っているのに鼓笛隊に抗えない一般の人々と社会は、それが過ぎ去るまで翻弄され続けるって、まるで今の日本と世界の関係のように思える。
まあ、変な意味付けするより、まずは飛び込んでどっぷり浸かりましょう。中高生の頃夢中で読み漁った星新一や筒井康隆の短編小説を思い出しました。
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鼓笛隊の襲来 単行本 – 2008/3/20
三崎 亜記
(著)
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戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、果たして無事にのりきることができるのか――。
表題作ほか書下ろし1編を含む全9編。眩いほどに不安定で鮮やかな世界を見せ付ける、贅沢な傑作短編集。
表題作ほか書下ろし1編を含む全9編。眩いほどに不安定で鮮やかな世界を見せ付ける、贅沢な傑作短編集。
- 本の長さ205ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2008/3/20
- ISBN-104334926010
- ISBN-13978-4334926014
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2008/3/20)
- 発売日 : 2008/3/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 205ページ
- ISBN-10 : 4334926010
- ISBN-13 : 978-4334926014
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,698,418位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 40,492位日本文学
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リアルな世界に1つだけ虚構を入れた世界観で繰り広げられる三崎ワールド。僕たちの先入観に鋭く付け込んできて考えさせられる。
そもそも三崎亜記が女性作家だと思い込んで読んでいた時点で僕は術中にはまっていた。
そもそも三崎亜記が女性作家だと思い込んで読んでいた時点で僕は術中にはまっていた。
2009年5月21日に日本でレビュー済み
三崎さんの短編集で、9作品が収められています。
短い作品が多く、「もう少し膨らませたら、もっと面白いのに・・・」と、物足りなさを感じる作品もありましたが、三崎さんの世界観は健在です。
現実と隣り合わせの非現実。
発想は奇抜ですが、単なる空想物語では終わらせず、考えさせられるところもありました。
好みは分かれるかもしれませんが、非現実的な設定を素直に受け入れて読み進めると、そこに隠されたメッセージが見えてくるのかもしれません。
個人的には、表題作と「象さんすべり台のある街」が面白かったです。
短い作品が多く、「もう少し膨らませたら、もっと面白いのに・・・」と、物足りなさを感じる作品もありましたが、三崎さんの世界観は健在です。
現実と隣り合わせの非現実。
発想は奇抜ですが、単なる空想物語では終わらせず、考えさせられるところもありました。
好みは分かれるかもしれませんが、非現実的な設定を素直に受け入れて読み進めると、そこに隠されたメッセージが見えてくるのかもしれません。
個人的には、表題作と「象さんすべり台のある街」が面白かったです。
2014年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三崎亜記さんの魅力と言えば透明感あふれる文章ですが、
私的には非日常的なお話をあえて日常的に描き違和感なく読ませてもらえるところだと思います。
特に鼓笛隊の襲来では台風=鼓笛隊と言った一見、意味不明な置き換えになっていますが、
実際に読んでみると不謹慎ですが子どもの頃、台風が来たとき、怖いと思いながらもちょっとだけワクワクするようなそんな気持ちを思い出しました。
このお話のように大人になってしまって忘れてしまった感覚。そんな気持ちを思い出させてくれる不思議なお話ばかりです。
私的には非日常的なお話をあえて日常的に描き違和感なく読ませてもらえるところだと思います。
特に鼓笛隊の襲来では台風=鼓笛隊と言った一見、意味不明な置き換えになっていますが、
実際に読んでみると不謹慎ですが子どもの頃、台風が来たとき、怖いと思いながらもちょっとだけワクワクするようなそんな気持ちを思い出しました。
このお話のように大人になってしまって忘れてしまった感覚。そんな気持ちを思い出させてくれる不思議なお話ばかりです。
2009年1月15日に日本でレビュー済み
三崎亜記の最新作。
と言っても昨秋に出ていたんだけど、
ようやく読めました。
三崎亜記らしい、
独特の観点はおもしろい!
たとえば表題作は、
鼓笛隊を台風に見立てて、
鼓笛隊が日本を襲う。
まるで、過激な台風が日本を襲うかのように、
進路予報にある町の人々は、
人々は、おびえ、逃げ惑う。
しかし、
一昔前まで、鼓笛隊は、
人間と共存をしていた。
危険なものではない。
それを聞く、人間の心の問題でもあった。
人によっては取り込まれてしまい、
自ら鼓笛隊となり、
永遠の旅を続けなければならない。
主人公の女は、
施設から連れてきた義母から、
鼓笛隊は怖くないものだ、
と聞かされる。
半信半疑のまま、
いよいよ鼓笛隊がやってくる。
敵を持つもの、油断するものは巻き込まれていく。
しかし、女の家族は、
義母の教えとともに、
あたたかい気持ちで鼓笛隊を迎える。
そして、鼓笛隊は去っていく・・・。
最後の最後まで、
愛情を感じる三崎亜記の緻密さに、
いつもながら敬服。
そんな、
日常にある小さな違和感や、
何気ない言葉のイメージを膨らませた小作品がならんだ、
短編集。
あっという間に読めてしまうのが、
もったいないくらい。
また、
読み返したくなる、
魅力的な一冊です。
と言っても昨秋に出ていたんだけど、
ようやく読めました。
三崎亜記らしい、
独特の観点はおもしろい!
たとえば表題作は、
鼓笛隊を台風に見立てて、
鼓笛隊が日本を襲う。
まるで、過激な台風が日本を襲うかのように、
進路予報にある町の人々は、
人々は、おびえ、逃げ惑う。
しかし、
一昔前まで、鼓笛隊は、
人間と共存をしていた。
危険なものではない。
それを聞く、人間の心の問題でもあった。
人によっては取り込まれてしまい、
自ら鼓笛隊となり、
永遠の旅を続けなければならない。
主人公の女は、
施設から連れてきた義母から、
鼓笛隊は怖くないものだ、
と聞かされる。
半信半疑のまま、
いよいよ鼓笛隊がやってくる。
敵を持つもの、油断するものは巻き込まれていく。
しかし、女の家族は、
義母の教えとともに、
あたたかい気持ちで鼓笛隊を迎える。
そして、鼓笛隊は去っていく・・・。
最後の最後まで、
愛情を感じる三崎亜記の緻密さに、
いつもながら敬服。
そんな、
日常にある小さな違和感や、
何気ない言葉のイメージを膨らませた小作品がならんだ、
短編集。
あっという間に読めてしまうのが、
もったいないくらい。
また、
読み返したくなる、
魅力的な一冊です。
2008年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
九篇の短編集であるが、どの作品にも共通する、不思議な感覚がある。
内容が著しく奇抜であり、当初は何の事か?と思わされるが、結局、描かれているものは、意識の欠落と要約出来る。
作品によっては、少々難解で、注意して読まなければ、最終的に、何を描こうとしているのかが、分かりにくいものもある。
戦後最大の鼓笛隊が襲来するから逃げる、
小学校の運動場の真ん中に家が建っている、
覆面をして出社しても良い事が、合法化された、
などという奇抜な内容で物語が始まる。
そして、読み進んでも、混乱は収束するどころか、増すばかりだ。
何故なら、我々の意識の中で、欠落している「負の部分」がテーマになっているからだ。
負の部分は、非常に意識しにくいので、本書のそれぞれの作品も、少々ポイントが掴みにくい。
ただ、だからこそ面白い。
奇抜な内容かつ、斬新なテーマの本書。
新感覚の短編集として、珠玉だ。
内容が著しく奇抜であり、当初は何の事か?と思わされるが、結局、描かれているものは、意識の欠落と要約出来る。
作品によっては、少々難解で、注意して読まなければ、最終的に、何を描こうとしているのかが、分かりにくいものもある。
戦後最大の鼓笛隊が襲来するから逃げる、
小学校の運動場の真ん中に家が建っている、
覆面をして出社しても良い事が、合法化された、
などという奇抜な内容で物語が始まる。
そして、読み進んでも、混乱は収束するどころか、増すばかりだ。
何故なら、我々の意識の中で、欠落している「負の部分」がテーマになっているからだ。
負の部分は、非常に意識しにくいので、本書のそれぞれの作品も、少々ポイントが掴みにくい。
ただ、だからこそ面白い。
奇抜な内容かつ、斬新なテーマの本書。
新感覚の短編集として、珠玉だ。
2008年6月22日に日本でレビュー済み
やっぱりこのひと天才だ、と常々感じる。
悲しくなるくらい、こういうひとが「物書き」なのだと思う。
傑作であればあるほど、くらくらと眩暈を感じる。
9つの短編からなる本作。
買ってからしばらくもったいなくて、寝かせておいたけど読み始めたらもうダメ。
読まずにはいられない。そして、この気持ちを残しておかなくてはいけない気がする。
まず、全体のタイトルともなっている【鼓笛隊の襲来】から、血の気が引く。
どうして?どうやったらこんな物語が書けるの?緩やかに鮮やかに、読む者に
衝撃を与え、巻き込む。まさにストーリー通りに。
実は三崎作品は、短編も長編も登場人物のインパクトはさほど強くない。
好きなキャラクターは、ときかれても困ってしまう。でも、誰もがしっくりと
その世界にはまっていて、「秩序がある」という言葉がぴったりくる。
ひとつひとつの感想を述べるのは愚だ。
三崎の世界は自分で読むことでしか近づけないし、初めて読むその時の
感動的とさえ言いたくなる、突き上げる気持ち・・・それを奪ってしまうことは
例え書評・読書感想文であってもしてはいけない気がする。
わたしの好みでいうと、【鼓笛隊の襲来】の秀逸さは圧倒的だが、
【覆面社員】【象さんすべり台のある街】も順当に好きだ。けどベスト3なら
【同じ夜空を見上げて】と【遠距離・恋愛】だろう。後者は心がじんわりと
あたたまるようのだけれど、ストレートにはやってくれない。こんなに短い
話なのに、ひとつひとつだけでエピソードを作れそうな、どこまでも濃厚で
なのにまったくそれを感じさせない、すとすとと通り過ぎるような読後感。
前者の話は、似たような話を他の作者で、他の物語で読んだ事がなくはない、
そんな物語ではあるのだけれど、泣いていいのか、微笑んでいいのか、
実に読者を困らせる。心を、掴む。
発想だけ、ストーリーだけ、筆致だけなら、他にも類似の作者はいるかもしれない。
だけど、それらを全て持ち合わせ、美しくタクトをふれるのは今のところ三崎が
ダントツだ。絶対に信頼して買える。裏切らない。そばにいて欲しい、そんな本。
悲しくなるくらい、こういうひとが「物書き」なのだと思う。
傑作であればあるほど、くらくらと眩暈を感じる。
9つの短編からなる本作。
買ってからしばらくもったいなくて、寝かせておいたけど読み始めたらもうダメ。
読まずにはいられない。そして、この気持ちを残しておかなくてはいけない気がする。
まず、全体のタイトルともなっている【鼓笛隊の襲来】から、血の気が引く。
どうして?どうやったらこんな物語が書けるの?緩やかに鮮やかに、読む者に
衝撃を与え、巻き込む。まさにストーリー通りに。
実は三崎作品は、短編も長編も登場人物のインパクトはさほど強くない。
好きなキャラクターは、ときかれても困ってしまう。でも、誰もがしっくりと
その世界にはまっていて、「秩序がある」という言葉がぴったりくる。
ひとつひとつの感想を述べるのは愚だ。
三崎の世界は自分で読むことでしか近づけないし、初めて読むその時の
感動的とさえ言いたくなる、突き上げる気持ち・・・それを奪ってしまうことは
例え書評・読書感想文であってもしてはいけない気がする。
わたしの好みでいうと、【鼓笛隊の襲来】の秀逸さは圧倒的だが、
【覆面社員】【象さんすべり台のある街】も順当に好きだ。けどベスト3なら
【同じ夜空を見上げて】と【遠距離・恋愛】だろう。後者は心がじんわりと
あたたまるようのだけれど、ストレートにはやってくれない。こんなに短い
話なのに、ひとつひとつだけでエピソードを作れそうな、どこまでも濃厚で
なのにまったくそれを感じさせない、すとすとと通り過ぎるような読後感。
前者の話は、似たような話を他の作者で、他の物語で読んだ事がなくはない、
そんな物語ではあるのだけれど、泣いていいのか、微笑んでいいのか、
実に読者を困らせる。心を、掴む。
発想だけ、ストーリーだけ、筆致だけなら、他にも類似の作者はいるかもしれない。
だけど、それらを全て持ち合わせ、美しくタクトをふれるのは今のところ三崎が
ダントツだ。絶対に信頼して買える。裏切らない。そばにいて欲しい、そんな本。
2013年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編集なのに読み進まない。
読み終えても何も伝わってこない。
ありそうでなさそうな設定が持ち味で、そこが面白い作家さんだと思うんですが、ここまでくるとついていけない。
読み終えても何も伝わってこない。
ありそうでなさそうな設定が持ち味で、そこが面白い作家さんだと思うんですが、ここまでくるとついていけない。