紆余曲折を経て弁護士として新たな一歩を踏み出した歌義。
京都でずっと育ってきた彼が修行のために上京、大手の弁護士事務所で戸惑いながらも
自分はどんな弁護士になるのかさまざまな依頼者とのやりとりを通して成長していく…
青春ものであり、ミステリー要素もあり。
柴田よしきのファンなら「〜さがし」というタイトルでぴんときたかもしれない。
そう、中学時代の同級生4人が大人になる前にもがいている姿を描いた連作ミステリー
「桜さがし」の続編的な位置づけでもあるのです、この小説。
「桜さがし」の4人組の中のひとりが、このお話の主人公・歌義です。
夢を追ってアメリカに留学中の恋人とは遠距離恋愛中、自分自身もすみなれた京都を離れ
言葉も食べ物も何もかも違う東京に飛び込んで仕事をすることとなります。
関西弁で依頼者に接見して誤解されたり(関西弁→コミカル、という一部関東人の
思い込みなどによって)、と、法律以外のところでも四苦八苦する姿がけなげだったり。
有名な事件も多く扱う大手事務所にいながらにして、新人ということで
離婚とか酔っ払いの傷害罪疑惑とか、割と小さな事件に接する歌義が、
そこから人間とはいろいろな面があるんだな、と理解していく姿がまっすぐで
若者!って感じですがすがしいです。今後、ほかの歌義の仲間たち(桜さがしの
キャラクター)が主役となって続編があるのか、弁護士・歌義の大活躍が
描かれるのか、どちらにしろまだまだ続いてほしいシリーズです。
とはいっても、これだけ単独で読んでも、弁護士の成長ものとして十分に
楽しめますので、いきなり読んでも大丈夫!
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流星さがし 単行本 – 2009/8/20
柴田 よしき
(著)
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2009/8/20
- ISBN-10433492672X
- ISBN-13978-4334926724
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2009/8/20)
- 発売日 : 2009/8/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 264ページ
- ISBN-10 : 433492672X
- ISBN-13 : 978-4334926724
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,510,689位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 371,851位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1995年、『RIKO―女神の永遠―』で横溝正史賞を受賞。受賞作の主人公である村上緑子は、従来の女性刑事のイメージを一新したキャラクターとして人 気を獲得した。以後、村上緑子シリーズの他、京都を舞台に壮大なスケールで展開する伝奇小説「炎都」シリーズ、猫を主人公にした猫好き必読の本格推理小説 「猫探偵正太郎」シリーズなど、ジャンルを超えて、幅広く意欲作を発表し続けている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 やってられない月曜日 (ISBN-13: 978-4101396262)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年5月28日に日本でレビュー済み
関西の人権派弁護士事務所から東京の大手事務所へ武者修行に出た若手弁護士、歌やん。上京した歌やんの困惑ぶり、奮闘ぶりがほほえましい。
2011年3月27日に日本でレビュー済み
「桜さがし」の続編のようなもので、歌義が主人公となっています。
前作と同じく、読みやすくて良いのですが、個人的には前作のメンバーをもう少し出して欲しかったですね。
今回は舞台が東京ということで、前作のように随所に織り込まれた花々や季節感が少ないのも残念です。
「桜さがし」「流星さがし」、どちらから読んでも楽しめると思います。
前作と同じく、読みやすくて良いのですが、個人的には前作のメンバーをもう少し出して欲しかったですね。
今回は舞台が東京ということで、前作のように随所に織り込まれた花々や季節感が少ないのも残念です。
「桜さがし」「流星さがし」、どちらから読んでも楽しめると思います。