無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
トネイロ会の非殺人事件 単行本(ソフトカバー) – 2012/4/18
- 本の長さ249ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2012/4/18
- ISBN-104334928056
- ISBN-13978-4334928056
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2012/4/18)
- 発売日 : 2012/4/18
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 249ページ
- ISBN-10 : 4334928056
- ISBN-13 : 978-4334928056
- Amazon 売れ筋ランキング: - 415,771位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1975年岐阜県生まれ。1996年、『まずは一報ポプラパレスより』で長篇デビュー(河出智紀名義)。
2003年発表の月面開発SF『第六大陸』が第35回星雲賞日本長編部門を受賞して以降、骨太な本格SFの書き手として活躍を続けている。また、2005年の短篇集『老ヴォールの惑星』で「ベストSF2005」国内篇第1位を獲得、収録作の「漂った男」で第37回星雲賞日本短編部門を受賞した。
他の作品に『復活の地』『天涯の砦』『時砂の王』『フリーランチの時代』(以上、ハヤカワ文庫JA)、『導きの星』など。
ホームページは、小川遊水池 http://homepage1.nifty.com/issui
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不思議なタイトルの表題作が最後に,そして完全密室の殺人事件がまず来て,まるで違った雰囲気のバイオホラーが続く.私は著者のまあ固定ファンで,そしてこのところ著者の調子がよさそうなので一作一作楽しみにしている.まず最初の宇宙環境の殺人は,切れがよくて著者の好調を示している.ここでの緊張感が次の奇妙な遺産相続の件では一転して完全SFになる.この2編から見ると表題作はむしろ心理スリラーか.どれもよく出来ているが,なにしろ短編なので,一滴の水が漏れると(漏らすと) 先が見えてしまうことがあって,この著者との競争が最大の楽しみだろう.大いに楽しみました.同好の方々には強く推薦.
2022年12月1日に日本でレビュー済み
SFの作家さんかと思いきや、こんな作品もあるとは。
表題作、かなりアイデア作品のように思います。
犯人捜しでなく、「非犯人」を捜す、という状況の構築はなかなか新鮮でした。
犯人よりも非犯人が最も殺意を抱いていた、というのがとてもアイロニカルですね。
何度かどんでん返しも挟んであるので、短編と云わずリライト長編化してもいいように思いました。
表題作、かなりアイデア作品のように思います。
犯人捜しでなく、「非犯人」を捜す、という状況の構築はなかなか新鮮でした。
犯人よりも非犯人が最も殺意を抱いていた、というのがとてもアイロニカルですね。
何度かどんでん返しも挟んであるので、短編と云わずリライト長編化してもいいように思いました。
2014年12月23日に日本でレビュー済み
09-11年に『小説宝石』に掲載された三篇を収録,
12年04月の単行本
からの文庫化で,
宇宙環境を模した実験棟,不思議な伝承のある地方都市,そして山奥のペンションと,
パッと見でわかるものから,そうでないものまで,クローズドサークルものの一冊です.
また,ミステリやSFライクでありながら,閉じられた環境や状況での物語であるため,
妬みや恨み,価値観や意識の違いなど,多くの思惑や感情が入り乱れる様子が生々しく,
謎解きはもちろん,彼らの選択と,それによってもたらされる結果も見どころになります.
表題作については,登場人物の多さやパズルにも似たやり取りにいささか戸惑いますが,
『非殺人』という発想や,二転三転する終盤からの結末は妙な後味の残るブラックなもの.
それ以外の篇も,ふとしたきっかけから真相へたどり着き,畳まれる流れが気持ちいいです.
宇宙環境を模した実験棟,不思議な伝承のある地方都市,そして山奥のペンションと,
パッと見でわかるものから,そうでないものまで,クローズドサークルものの一冊です.
また,ミステリやSFライクでありながら,閉じられた環境や状況での物語であるため,
妬みや恨み,価値観や意識の違いなど,多くの思惑や感情が入り乱れる様子が生々しく,
謎解きはもちろん,彼らの選択と,それによってもたらされる結果も見どころになります.
表題作については,登場人物の多さやパズルにも似たやり取りにいささか戸惑いますが,
『非殺人』という発想や,二転三転する終盤からの結末は妙な後味の残るブラックなもの.
それ以外の篇も,ふとしたきっかけから真相へたどり着き,畳まれる流れが気持ちいいです.
2013年5月27日に日本でレビュー済み
小川一水はSF作家だと思っていましたが、本書はミステリー色の強い中篇3編が集まった短編集です。特に書名にもなっている「トネイロ会の非殺人事件」はSF要素が全くありませんが、これが一番面白かったです。ミステリーとしては真新しさは少ないですが、主題はむしろ人の善悪についてだと思います。特に「非犯人」の非論理的な行動や心理描写は巧みです。何が善で何が悪か簡単には答えは与えないという著者の姿勢に共感を覚えます。