京都で起きた「眼喰鬼(アイ・イーター)」事件。挑むのはプロファイラー二条実房警視。
…と書くと、警察官が探偵の小説のようであるが、実態はそうであってそうではない。
主人公は確かに探偵役を務め、謎を解く。しかしその舞台は、組織としての警察機構だ。
働き続ければ疲れるし、事件が長引けば予算が足りなくなりもする。上役のメンツ、下っ端の意地もある。
そういったきわめてリアルな警察小説の側面を持ちながらも、従来の「刑事小説」のような泥臭さはない。
探偵はあくまでも表面上は優雅に振る舞う。組織人として八方丸くおさめつつ、探偵として犯人の魂を救う。
きわめて両立が困難な二局面を並び立たせた、作者渾身の「大人向け小説」だと思う。
次回作にも期待している。

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パダム・パダム Eの悲劇'80 単行本 – 2013/6/19
古野 まほろ
(著)
綾辻行人氏推薦! 警察のリアルに描かれる極上のフーダニット
京都府警の本部至近ばかりで発生する、連続眼球強奪殺人。
若きキャリア警察官・二条実房は、被疑者必検の命を受けて、捜査本部のある平安署に署長として赴任するが……。
迫真の警察小説がさらなる進化を遂げる!
京都府警の本部至近ばかりで発生する、連続眼球強奪殺人。
若きキャリア警察官・二条実房は、被疑者必検の命を受けて、捜査本部のある平安署に署長として赴任するが……。
迫真の警察小説がさらなる進化を遂げる!
- 本の長さ358ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2013/6/19
- ISBN-104334928862
- ISBN-13978-4334928865
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2013/6/19)
- 発売日 : 2013/6/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 358ページ
- ISBN-10 : 4334928862
- ISBN-13 : 978-4334928865
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,357,660位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,620位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2013年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古野さんの描く警察ってやっぱり古野ワールド全開!期待通りの新作でした。
2014年12月17日に日本でレビュー済み
現代日本と少し違う世界で展開される物語だからなのか、多少導入がながい気がしました。
警察の官僚機構の説明など、独特の世界観が展開されるのについていければ、すっと物語に入っていけるでしょう。
(個人的には、事件や謎解きそのものよりも、このパラレルワールドの描写の方が気に入りました)
トリックそのものは(作者の計算の内でしょうが)ほとんどの読者がすぐに気付くと思います。しかし複数の登場人物の思惑や利害が絡み合う中で徐々に明かされる謎解きの描写はなかなかサスペンスに富んでいて読み応えがあります。
さらにその後、主人公が最終的にどのように事件に幕を下ろすか、というところも意外性があって非常に印象的でした。
警察の官僚機構の説明など、独特の世界観が展開されるのについていければ、すっと物語に入っていけるでしょう。
(個人的には、事件や謎解きそのものよりも、このパラレルワールドの描写の方が気に入りました)
トリックそのものは(作者の計算の内でしょうが)ほとんどの読者がすぐに気付くと思います。しかし複数の登場人物の思惑や利害が絡み合う中で徐々に明かされる謎解きの描写はなかなかサスペンスに富んでいて読み応えがあります。
さらにその後、主人公が最終的にどのように事件に幕を下ろすか、というところも意外性があって非常に印象的でした。
2017年12月11日に日本でレビュー済み
北海道出身者を「蝦夷地」「お猿さん」などと差別的な表現で侮辱するシーンが複数あります。
道民の方は読むと気分を害される可能性がありますのでご注意ください。
このような本の内容に関して、出版を許した出版社、引いては日本社会全体の良識が問われているものと思います。
道民の方は読むと気分を害される可能性がありますのでご注意ください。
このような本の内容に関して、出版を許した出版社、引いては日本社会全体の良識が問われているものと思います。
2014年4月30日に日本でレビュー済み
破綻というかもっと早くわかるんじゃないの?
と思いつつも、いつものまほろ先生の作品のように緻密な伏線が張り巡らされて何度も読んでみたくなる小説に仕上がっています。
ライトノベル的な作品でも、シリアス小説でも嘘っぽいところを凌駕するストーリーの力強さ、おもしろさが発揮されています。
今回は若き二条さんの行動から歴史は繰り返すというか、他のまほろ作品を思い起こされることがあり、つながりを感じられました。
と思いつつも、いつものまほろ先生の作品のように緻密な伏線が張り巡らされて何度も読んでみたくなる小説に仕上がっています。
ライトノベル的な作品でも、シリアス小説でも嘘っぽいところを凌駕するストーリーの力強さ、おもしろさが発揮されています。
今回は若き二条さんの行動から歴史は繰り返すというか、他のまほろ作品を思い起こされることがあり、つながりを感じられました。
2013年7月25日に日本でレビュー済み
面白かったが最近のまほろさんは難しい話が多いね。
凡人では理解不能な会話が延々と続くのは辛いです。
今回は二条がなるせと会話する序盤。
ここをクリアできれば前作みたく、面白くなります。
あと、警察組織のことがこれでもかと書かれていて、ある意味すごいです。
日本帝国、特高、ですが。
凡人では理解不能な会話が延々と続くのは辛いです。
今回は二条がなるせと会話する序盤。
ここをクリアできれば前作みたく、面白くなります。
あと、警察組織のことがこれでもかと書かれていて、ある意味すごいです。
日本帝国、特高、ですが。